巷で変人と噂されるほどロボット工学の才能に溢れた博士・伊吹静は、学生の頃からの同級生で、現在研究所の上司である越美密流に片想いをし続けている。決して叶わぬ恋と知りながらも諦めきれず、想いを拗らせた結果、静はこっそりと密流そっくりのアンドロイドを開発してしまう。誰にも知られることなく、立ち入り禁止の研究室を住居代わりにしてアンドロイドと共に過ごし始めたある日、外から複数の人影を見かけ不審に思った密流が彼らの部屋へと訪れて……!?
始まりは簡単だった だけど、終わり方がわからないんだ──。
ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズは、「ひより」「芹乃」「ムギ」の女子高生3人によるネットアイドル。
一日警察署長に採用されたものの、パレード沿道で爆発テロ事件が発生。続けて謎のテロ集団「木星王国」からの犯行声明が届けられた。アイドル大好き警官の穀堂忍とともに事件解決に立ち上がった4人の運命はーー!
装画は、大人気のイラストレーター・桜木蓮氏が手がける。
●金融政策は2%目標にこだわらず柔軟に。財政は一気に健全化は目指さず
金利は今後、日本でもこれまでの政策を転換し、2%を超える局面が出てくるだろう。ただ、引き続き日本の潜在成長力の低さより、急激なインフレは起こらない模様。これまでの政策で、ひたすら「2%」にこだわることに意味があったのか。今後は供給構造の変化に着目し、他国の動きもみながら柔軟に対応することが必要になる。
財政は、ブランシャールのDynamic Debt Sustainability Analysisを支持する。「政府の資金調達コスト<名目経済成長率」が維持できればある程度の財政赤字は保てると思うが、感染症や大規模災害に備え、赤字の削減はある程度は行っておくのがよいだろう。
このように、まだ日本でも対応策は残されていると思われるが、一方で緩和余地+財政赤字余地は限りなく少ない。そういった中で、日本は欧州型のように比較優位分野に決め打ちをする産業構造にかえていく必要がある。日本は完全雇用に近い状態が続くと今後も想像されるが、日本の成長力を保つには、その中身が大事だ。ゾンビ企業を排し、リスキリングを柔軟に行ったうえで、産業構造を見直していくことが求められる。
著者の神津氏は、日銀出身で、リコーの経済社会研究所で所長も務めた人物。マクロ分析には定評がある人物のひとり。
第1章 再論・バブル崩壊以後の日本経済
第2章 あるべきマクロ安定化政策の姿
第3章 日本の金融政策をどう考えるか(1)──マクロ経済環境との関係
第4章 日本の金融政策をどう考えるか(2)──運営上の論点
第5章 日本の財政政策をどう考えるか
第6章 誤謬なきこれからの日本経済のイメージ
「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ民主主義はうまくいかないのか」-現代の社会の抱えるさまざまな難問について、京大生に問いかけ、語り合う。若い学生たちの意外な本音から、戦後日本、さらには現代文明の混迷が浮かび上がってくる。旧来の思想ー戦後民主主義や功利主義、リベラリズム、リバタリアニズムでは解決しきれない問題をいかに考えるべきか。アポリアの深層にあるニヒリズムという病を見据え、それを乗り越えるべく、日本思想のもつ可能性を再考する。
世界を席巻するアメリカニズムの解析は、近代主義の変容をどう捉えるかに関わる重要な問いを含んでいる。本書はそれに答えた先覚的な名著である。「グローバリズム」の限界を鋭く見すえ、調和ある社会に向けて思索を深めた本書の価値は、混迷の二十一世紀にあっていよいよ高い。
「社会科は,子どもの目に映ったチンドン屋の仕事を,どのように教えているのでしょうか?」戦争の時代から戦後の急速な都市化へ,20世紀日本の近代化の中で大きく変貌する郷土の現実から,単なる資本ー労働の二項対立ではない,社会の生きたメカニズムを伝えようとした一教師の実践。現代の教育は彼から何を学べるか。
私たちは日常生活において様々な夢をみるが、夢は将来の出来事を予示するとか、あるいは心や身体のありかたと密接に結びつくものであるとか理解されることが多い。その点は昔の時代においても同様であった。2世紀初め〜3世紀末に活躍したエペソスのアルテミドロスの手になる『夢判断の書』など、夢の予兆に関する類書が現存する。このよう書物が存在したのは、夢について知りたいという人々の願望があったからであろう。本書はヨーロッパ古代における夢概念について、西洋古典学を主軸に、文学、哲学、歴史、医学、宗教、美術など隣接する学問領域にわたって、相互に有機的な連関を保ちながら、統合的に分析した成果をまとめたものである。
優勝者には賞金1億円ー視聴者参加型の新クイズ番組に興味本位で応募し、予選を突破した笠間翔太と添川陽奈。しかし、決勝大会に進んだ笠間ら10人の回答者を待ち受けていたのは、クイズに間違えると即刻殺されるという残酷なゲームだった。死と隣り合わせの状況にパニックに陥りながらも、知恵をしぼってクイズに立ち向かう笠間たち。一体、何のために…?その裏には主催者の驚くべき意図が隠されていた…鬼才・椙本孝思による狂気に満ちた異色ホラーミステリー。
同窓会に出席した相葉俊秋達、香坂南小学校六年二組の面々は、15年前に埋めたタイムカプセルを開封した。その数日後ークラスメイトの一人が刺殺体となって発見される。残されたクラスメイト達は、必死で真相を追うが、一人、また一人、と次々に殺されていった。犯人は誰か?そして動機は何か?事件が進むにつれ、呼び起こされる様々な記憶。真実はその中に隠されていた…鬼才・椙本孝思が放つ異色の記憶ミステリー。
なぜ月は白くて明るいの? なぜトラの皮はしま模様になったの? など、古くからモンゴルに伝わる、月や星、植物や動物たちと人間にまつわるたくさんのなぜなぜ話から、モンゴルが大好きな大学の先生が、おもしろいお話を選んで翻訳しました。お話を楽しくする挿絵は、日本の大学で研究する遊牧民が描きました。総ルビで小学生から読める児童書です。モンゴルの暮らしや環境、ことばの成り立ちも紹介します。
天体のなぜなぜ話
なぜ月は白くて明るいの
なぜ北極星と北斗七星がうまれたの
なぜ金星とすばるは一年に一度であうの
なぜ夜空に天の川がうまれたの
なぜ夏と冬が交互にやってくるの
〈モンゴルの文化1〉「モンゴル人と五畜」
植物のなぜなぜ話
なぜマツ、スギ、マオウは常緑樹になったの
なぜゴビ砂漠にサクサウルの木がはえているの
砂漠のサクサウルと森林地帯のシベリアカラマツ
〈モンゴルの文化2〉「動く家・ゲル」
〈モンゴルの文化3〉「寒さと牛のフン」
動物のなぜなぜ話
なぜラクダは灰の上でころがるの
なぜラクダには角がないの
なぜタルバガは四本指になったの
なぜウシのじん臓はブドウのふさのような形をしているの
なぜトラの皮はしま模様になったの
なぜネコはフンを土の中にかくすようになったの
なぜイヌはしげみでオシッコをするようになったの
なぜイヌとネコとネズミはたがいに仲が悪いの
なぜウサギの上くちびるは裂けているの
なぜコウモリの鼻には大きなあながないの
なぜフクロウとカラスは仲が悪いの
なぜニワトリは明け方鳴くようになったの
なぜトンビはニワトリのひなをおそうの
なぜウズラのしっぽは短いの
なぜハトはクックークックー、スズメはチュンチュン鳴くの
〈モンゴルの文化4〉「家畜のくるぶしの骨とモンゴルの遊び」
人間のなぜなぜ話
なぜ人間や動物に寿命があるの
なぜ人間ははだかで、イヌは毛だらけになったの
なぜ人間はことばをもつようになったの
なぜこの世の火は熱く、地下界の火は冷たいの
なぜ人間は家畜を食べるようになったの
なぜタカは人間を食べなくなったの
なぜイヌは人間といっしょに暮らすようになったの
なぜウマは人間の乗り物になったの
なぜヒツジの肩甲骨占いはよくあたるの
なぜモンゴルで民話がうまれたの
〈モンゴルの文化5〉「なぜモンゴル人は動物のお話が大好きなの」
おわりに
なぜなぜ話の出典
〈モンゴルのことば〉(うしろからページをめくってください)
文字
ことばのきまり と 特ちょう
会話 と 単語
モンゴル語のなかま
著者紹介
基本語2200。それぞれの単語に例文を示し、よく用いられる熟語も挙げた。新装版の刊行にあたって、見出し語にeuroを追加するなど、修訂を行なっている。
日本を代表する碩学が日本の思想史を知る上で欠かせない夏目漱石、森鷗外、宮沢賢治、三浦梅園、西田幾多郎、太宰治を語る。その人物の思想史の中での位置とは何か。そして西欧思想との葛藤のなかで、いかに超克しようとしたのか。何より現代を生きるわれわれにとって、その思想はいかなる意味を持つのかを探る。未来を担う高校生に届ける教養講座。
はしがき
第1章 西洋の模倣を脱し、主体の確立をーー夏目漱石に学ぶ(佐伯啓思)
1 漱石の思想形成
2 漱石が抱いた課題意識
3 漱石の哲学
4 漱石から学ぶに当たって、その視座
第2章 日本の個人主義ーー森鷗外に学ぶ(高橋義人)
1 不可解な個人主義
2 利己的個人主義と利他的個人主義
3 空車(むなぐるま)の個人主義
4 「無」の領域へ降りていこう
5 晩年の鷗外
第3章 「本当の幸い」を問うことーー宮沢賢治に学ぶ(田島正樹)
1 賢治の家庭環境と創作活動の起源
2 賢治作品における形而上学的「鉄道」の旅
3 「本当の神様」は、何処に
4 賢治の信仰
5 信仰の「優劣」を論じること
第4章 日本と世界を救う自然哲学ーー三浦梅園に学ぶ(小川晴久)
1 天地の人・三浦梅園とその人物像
2 梅園の生涯とその業績
3 命題から見る梅園の思想
4 次代の人間像を探る「天人の合」の実践
5 補論『玄語図』
第5章 「無」と日本思想の連関ーー西田幾多郎に学ぶ(佐伯啓思)
1 西洋化の時代に生きた西田と漱石の生涯
2 「西田哲学」誕生の背後にあるもの
3 西洋哲学の不十分性に挑む西田
4 「純粋経験」の概念を編み出した西田
5 「西田哲学」から、日本のあり方を展望する
6 日本人のための「西田哲学」
7 グローバル競争の中で「西田哲学」を考える
第6章 友情と革命的暴力ーー太宰治と夏目漱石に学ぶ(田島正樹)
1 『走れメロス』における「友情」を論じる
2 『坊ちゃん』における「友情」を論じる
3 補論『斜陽』における「恋と革命」
人名・事項索引
1,863種類のランを網羅した決定版ラン図鑑!
ランは顕花植物中最大の科であり、その数は実に27,000種にのぼります。そして魅力的な花であるにもかかわらず、広く知られていない種は少なくありません。
本書はこれら野生ランの種をできるだけ多く紹介し、ランの愛好家や研究者にとって待望の座右の書となるものです。
本書では、選ばれた372属1,833種2亜種28変種のランをすべてカラー写真とともに、日本語と英語の2カ国語で解説しました。ランの種を容易に識別できるよう、それぞれのランを学名のアルファベット順で配列し、写真と解説で美しくわかりやすく紹介しています。
文明が野蛮に転じ、ウソで動く世界にあって、日本と日本人はどこへ行くのか。
本書はグローバリズムを批判し、国民経済を重視する立場から、こうした問いに正面から向き合う。東西さまざまな思想家・哲学者・経済学者の考えを紹介しながら、基本的な考え方について、本書はやさしく、説得的に示していく。
いま、日本と世界は危機のなかにある。テロ、経済問題、安全保障問題、そして価値の問題……これらを解読するための、思考のヒントがここにある!
本書の大きな特徴は、著者のホームグラウンドといえる『表現者』(西部邁事務所)に長く書き継がれた、同時代批評を集成したところだ。
著者は読者と対話するように自在かつ闊達に書き、思想する者の律儀と熱気と、自立する志を伝えてくるのは、本書の魅力の一つである。
われわれの心の深層にある「独自の思考様式」はなにか? 日本人はなぜ「日本人論」が好きなのか? そこには西欧文明との遭遇によるアイデンティティの危機がある。この問題を出発点に、天皇と外来文化という二つの「権威」の交差と、それを「空気」として受け止める独自の社会構造から、日本人の無意識に作用する「見えざる原則」を探究する。渾身のシリーズ第一弾!
「正しく話したのに伝わらない…」「自分の研究に興味を持ってほしい」「炎上しない発信方法は?」そんな悩みを解決するヒントは,サイエンスコミュニケーションにあります.20年間サイエンスコミュニケーション教育をしてきた北大CoSTEPのノウハウをもとに,「伝える」を「伝わる」に変えるコツを伝授!研究のアウトリーチから学際研究,社会実装,資金獲得にまで活きる知識や理論を,豊富な図とともに目的別に解説した入門書.章末にはワークシートがついて,理論を実践につなげるステップもサポートします.
【目次】
序文
序章 サイエンスコミュニケーションには地図がいる
01 あなたの今の場所、目的の場所
02 サイエンスコミュニケーションの歩き方
第1章 サイエンスコミュニケーションを俯瞰する
01 科学・技術とは?
02 コミュニケーションとは?
03 サイエンスコミュニケーターとして歩みはじめる前に
第2章 伝えるサイエンスコミュニケーション
01 多様な主体とメディア
02 サイエンスコミュニケーションとしての広報・発信
03 アウトリーチのためのコミュニケーション
第3章 育むサイエンスコミュニケーション
01 科学との関係性を育む
02 受容を育む
03 未来の科学を育む
第4章 省みるサイエンスコミュニケーション
01 ポスト・ノーマルサイエンスを省みる
02 リスクコミュニケーション
03 科学技術のデュアルユース性を省みる
04 科学技術と倫理の関係を省みるー技術哲学の観点から
第5章 つなぐサイエンスコミュニケーション
01 科学と社会をつなぐ
02 研究をつなぐ
03 公平性のためにつなぐ
終章 サイエンスコミュニケーションには仲間がいる
01 科学とサイエンスコミュニケーションの社会的意義に関する宣言
02 サイエンスコミュニケーションを学ぶうえで
03《座談会》すくい上げるサイエンスコミュニケーションー執筆をふりかえって
謝辞
索引
格差拡大、雇用不安、デフレ、グローバリズムの停滞……。「構造改革」以降、実感なき好景気と乱高下する日本経済。過剰な貨幣発行がもたらす問題、「複雑な”経済現象”」と「理論重視の”経済学”」の乖離など、現代資本主義が直面する困難を徹底的に検証。
アダム・スミスから金融理論、リーマンショックからアベノミクスまで、経済学の限界と誤謬を提示する。
内容抜粋
「経済学」がひとつの思想でありイデオロギーであるとすれば、今日の支配的な経済学の考え方とは異なった「経済」についての見方はできないか。「稀少な資源の配分をめぐる科学」というような経済学の典型的な思考方法ではない、別の思考様式はないのか、ということだ。---学術文庫版「はじめに」より
目次
学術文庫版「はじめに」
第1章 失われた二〇年ーー構造改革はなぜ失敗したのか
学術文庫付論
第2章 グローバル資本主義の危機ーーリーマン・ショックからEU危機へ
学術文庫付論
第3章 変容する資本主義ーーリスクを管理できない金融経済
第4章 「経済学」の犯罪ーーグローバル危機をもたらした市場中心主義
第5章 アダム・スミスを再考するーー市場主義の源流にあるもの
第6章 「国力」をめぐる経済学の争いーー金融グローバリズムをめぐって
第7章 ケインズ経済学の真の意味ーー「貨幣」の経済学へ向けて
第8章 「貨幣」という過剰なるものーー「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ
第9章 「脱成長主義」へ向けてーー現代文明の転換の試み
あとがきーーひとつの回想
学術文庫版あとがき
2012年刊行、講談社現代新書『経済学の犯罪』を改題、
大幅加筆修正したものです
学術文庫版「はじめに」
第1章 失われた二〇年ーー構造改革はなぜ失敗したのか
学術文庫付論
第2章 グローバル資本主義の危機ーーリーマン・ショックからEU危機へ
学術文庫付論
第3章 変容する資本主義ーーリスクを管理できない金融経済
第4章 「経済学」の犯罪ーーグローバル危機をもたらした市場中心主義
第5章 アダム・スミスを再考するーー市場主義の源流にあるもの
第6章 「国力」をめぐる経済学の争いーー金融グローバリズムをめぐって
第7章 ケインズ経済学の真の意味ーー「貨幣」の経済学へ向けて
第8章 「貨幣」という過剰なるものーー「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ
第9章 「脱成長主義」へ向けてーー現代文明の転換の試み
あとがきーーひとつの回想
学術文庫版あとがき
他人の心が読める「読心スマホ」の力を持った美島冬華は、勤務先の後輩で学生時代から仲の良い阿南十萌からストーカー被害の相談を受けた。犯人は社員の瓜野道貴課長だという。同期の沖田悠人の協力もあり、一度は解決の兆しを見た事件だが、冬華が覗いた瓜野の心の中には、決して見逃すことのできない驚愕の「記憶」が映し出されておりー!?傑作サイコミステリー!