不妊女性に対する手術療法の位置づけ
長田 尚夫
子宮腔内病変に対する子宮鏡検査・治療
-子宮粘膜下筋腫と子宮内膜ポリープを中心に
齊藤 寿一郎、坂本 愛子、手島 薫
卵管障害に対する卵管鏡
塩谷 雅英、苔口 昭次
良性卵巣嚢腫
三ッ浪 真紀子、藤原 敏博
筋層内子宮筋腫
吉野 修、斎藤 滋
軽度子宮内膜症
泉谷 知明、前田 長正
重度子宮内膜症
明樂 重夫
先天性の子宮形態異常
岡垣 竜吾
子宮腺筋症
藤下 晃、平木 宏一、荒木 裕之
帝王切開瘢痕症候群
谷村 悟、舟本 寛
●FOCUS
婦人科癌リンパ節転移の術中迅速遺伝子診断
新倉 仁
●教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
卵巣腫瘍術後に骨盤内感染性リンパ嚢胞が発生し間欠性跛行を呈した症例
皆川 幸久、上垣 憲雅
●Estrogen Series
外傷性脳損傷とプロゲステロン(2)
矢沢 珪二郎
●Obstetric News
早産の予知と予防(4)
子宮頸管長計測スクリーニングを全例に行うか?
武久 徹
企画にあたって
白石 晃司
■総論
泌尿器科に期待することー不妊診療の現場より
柳田 薫・高見 澤聡・厚木 右介
男性不妊症の診察
福原 慎一郎・宮川 康
■疾患別治療
精索静脈瘤手術ー泌尿器科医がせずして誰がする
菅藤 哲・笹川 五十次
閉塞性無精子症
谷口 久哲・松田 公志
非閉塞性無精子症
石川 智基
特発性乏精子症
岩崎 晧・湯村 寧
低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症
大橋 正和・森田 伸也
尿路性器感染症と男性不妊
慎 武・岡田 弘
男性不妊症における射精障害
小林 秀行・永尾 光一
全身疾患と男性不妊
白石 晃司
●知っていると役立つ泌尿器病理
48。症例:60代・男性
清水 道生・森谷 卓也
●原著
内分泌療法が施行された80歳以上の非転移性前立腺癌の検討
関田 信之・佐藤 広明・河野 弘圭・他
尿細胞診疑陽性例における尿管鏡検査の意義
加藤 秀一・上原 央久・内田 耕介・他
●症例
尿路上皮癌との鑑別が困難であった尿路結核
村上 哲史・金井 邦光・寺西 悠・他
アンチアンドロゲン除去症候群を認めた後
10年以上の長期寛解を得ているstage D2前立腺癌
能中 修
■病気のはなし
血友病
安本 篤史・矢冨 裕
■技術講座
生理
副腎の超音波検査
富田 則明・藤田 昭寿
微生物◆step up編
カプノサイトファーガ感染症の検査法
竹川 啓史
生理◆step up編
リウマチの画像診断ー超音波検査法を用いた関節所見
佐川 昭
■過去問deセルフチェック!
輸血検査
解答と解説
■トピックス
ピロリ菌陰性でも要注意!?
ー広義のハイルマニイ菌(Helicobacter heilmannii )
中村 正彦・Anders Øverby・高橋 哲史・
松井 英則・高橋 信一・村山 宗明
■フォーカス
新しい簡易感覚知覚閾値検査機器の原理と運用
湯浅 薫
糞便中のDNA検査
古賀 宣勝
■教科書には書いていない採血のコツ(12) [最終回]
血管迷走神経反応(VVR)の回避法:「患者を笑顔に!」
杤尾 人司
■疾患と検査値の推移
溶血性尿毒症症候群
池住 洋平
■人の心に寄り添う医療人になる・4
自分を信じる、仲間を信じる・3
佐々木 則夫・山藤 賢
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(8)
椎骨動脈解離
谷口 京子・小谷 敦志
■オピニオン
臓器移植病理診断におけるone-day-pathologyの重要性
羽賀 博典
■臨床検査のピットフォール
セロファン厚層塗抹法(加藤氏法)による虫卵検査のピットフォール
石井 明
■やなさん。[16]
ナマステ♪ 忍耐・ネパール出張!
柳田 絵美衣
■ワンポイントアドバイス
抗HIV薬による尿管結石
鶴見 寿
■読者質問箱
肺活量測定で、腹式呼吸と胸式呼吸では違うのでしょうか
星野 朋子
■今月の表紙
劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症
佐々木 雅一・舘田 一博
■ラボクイズ
一般検査
角坂 照貴
3月号の解答と解説
鈴木 芳武
■今月の特集1 血漿蛋白ーその病態と検査
血漿蛋白の代謝のあらまし、特に肝臓における産生調節
米田 孝司
キャピラリー電気泳動による蛋白分画の実際
東 真理子
血漿蛋白の定量法とその問題点
笹川 吉清
シスタチンCの最近の話題
伊藤 喜久
栄養サポートに役立つ血漿蛋白
大林 光念、他
血漿蛋白沈着病としての全身性アミロイドーシス
山田 俊幸
■今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー -その臨床的意義とは?
プロカルシトニン
佐々木 淳一
プレセプシン
遠藤 重厚、他
炎症増強因子sTREM-1の感染症診断用バイオマーカーとしての有用性と展望
祖母井 庸之、他
プロアドレノメデュリン(proADM)
青木 信将、他
好中球CD64
加藤 成隆
エンドトキシン
金坂 伊須萌、他
(1→3)-β-D-グルカン
吉田 耕一郎
●【新連載】心臓物語・1
心臓はハート形である
島田 達生
●元外科医のつぶやき・16
手術後初めての外来受診
中川 国利
●検査レポート作成指南・8
平衡機能検査編
橘内 健一
●検査説明Q&A・15
レセプトではじかれる検査項目の組み合わせや依頼回数を教えてください[3]
病理検査編
池田 聡
●寄生虫屋が語るよもやま話・4
お隣さん、お裾分けをどうぞ 日本海裂頭条虫症
太田 伸生
■今月の症例
好酸球増多を伴う若年性側頭動脈炎の1例
柴田 夕夏・他
■症例報告
スプロフェンによる光接触皮膚炎の1例ーケトプロフェンとの光交差反応性
福地 健祐・他
ミノサイクリンが奏効した急性痘瘡状苔癬状粃糠疹の1例
高橋 暁子・他
頸部と下顎に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例
大日方 夏美・他
関節リウマチに伴った肢端持続型丘疹性ムチン沈着症の1例
野崎 由生・他
乳癌再発発見の契機になった抗TIF-1γ抗体陽性皮膚筋炎の1例
村山 梓・他
戻し植皮を行った臀部慢性膿皮症の2例
安島 さやか・他
陰茎結核疹と思われる1例
小越 達也・他
Cystic eccrine spiradenomaの1例
高木 真知子・他
右側腹部の紅色結節に生じた黒色のaneurysmal fibrous histiocytomaの1例
馬場 裕子・他
5%イミキモド外用が有効であった結節型基底細胞癌の1例
八代 聖・他
部分消退により特異な臨床像を呈した悪性黒色腫
松井 彰伸・他
悪性黒色腫術後経過中、肺組織内に悪性黒色腫の転移と
原発性肺癌を認めた1例
大浪 宏介・他
再発時に下腿に蜂窩織炎様の皮膚浸潤を呈した
脳原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
今長 慶志・他
KID症候群の1例ー感染コントロールの重要性
角田 梨沙・他
先天性第4趾爪甲前方彎曲症の1例
櫻井 英一・他
●マイオピニオン
少子化社会において医療界の男女平等参画はどう解決すべきか
山本 明美
●Clinical Exercise (104)
影山 葉月
■序説
薬剤関連消化管病変の歴史的変遷
蔵原 晃一
■主題
薬剤関連消化管病変の病理学的特徴と鑑別
池田 圭祐・他
抗凝固薬による食道粘膜傷害の特徴─ダビガトラン起因性食道炎
鳥谷 洋右・他
NSAIDs・LDAによる消化管粘膜傷害─NSAIDs(LDAを含む)
起因性上部消化管粘膜傷害の診断と予防
池澤 和人・他
NSAIDs・LDA起因性下部消化管粘膜傷害の病態と内視鏡診断
鳥巣 剛弘・他
薬剤に関連するcollagenous colitisの病態と診断
山崎 健路・他
抗菌薬関連消化管病変─Clostridium difficile 感染症の診断と治療
上田 渉・他
抗菌薬関連消化管病変─抗菌薬関連出血性大腸炎の臨床的特徴
原田 英・他
■主題研究
腸間膜静脈硬化症における漢方薬中止後の病像変化
清水 誠治・他
プロトンポンプ阻害薬投与に伴う胃粘膜
伊藤 公訓・他
■主題症例
オルメサルタン関連スプルー様腸疾患の1例
福島 政司・他
バルサルタン内服を契機に発症し蛋白漏出性胃腸症を伴った
collagenous gastroenterocolitisの1例
河内 修司・他
●早期胃癌研究会症例
肺非結核性抗酸菌症に合併した消化管アミロイドーシスの1例
上田 渉・他
●今月の症例
超音波内視鏡検査が診断に有用であったリンパ濾胞内浸潤を認めた
0-IIa+IIc型大腸T1癌の1例
田丸 弓弦・他
■病気のはなし
気管支喘息
松倉 聡
■技術講座
一般
尿の外観から着目すべき尿定性検査
太田 惣
生化学
アディポサイトカイン(adipocytokine)
宮崎 滋
生理◆step up編
血管エコーによる穿刺部合併症の鑑別法
三木 俊
■フォーカス
敗血症の起炎菌の迅速検出・同定
仁井見 英樹
新規前立腺癌バイオマーカーの探索
寺田 直樹・小川 修
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
中村 直哉
■過去問deセルフチェック!
心電図検査
解答と解説
■疾患と検査値の推移
原発性アルドステロン症(PA)
若山 綾子・臼倉 幹哉
■人の心に寄り添う医療人になる・5
伝統と革新を生きる・1
市川 染五郎・山藤 賢
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(9)
メネトリエ病(Ménétrier's disease)
川地 俊明
■オピニオン
微生物検査における検体採取の重要性
山本 剛
■臨床医からの質問に答える
病理標本(パラフィンブロックやプレパラート)はどれくらいの期間保存されていて、
それを使用することができますか?
田島 秀昭・當銘 良也・稲留 征典・小野 栄夫
■臨床検査のピットフォール
体腔液細胞診塗抹標本・セルブロック作製におけるピットフォール
濱川 真治
■読者質問箱
東南アジア帰りの発熱患者を診たときの感染症について
西條 政幸
■ワンポイントアドバイス
神経伝導検査で、きれいな波形を記録するためには?
片山 雅史
■今月の表紙
流行性髄膜炎
小栗 豊子・吉藤 歩
■やなさん。[17]
Welcome to Kobe, OZzy!!
柳田 絵美衣
■ラボクイズ
生化学検査
福崎 裕子
4月号の解答と解説
角坂 照貴
■第62回臨床検査技師国家試験ー解答速報
本誌編集委員会
認知症の臨床において最も大切なことは、さまざまな原因を持つ認知症の中から「いま治せる」認知症をピックアップすることである。本特集では、認知症の原病となりうる疾患がどの程度の頻度で認知症をきたすかを示したうえで、誤認されやすい他の疾患との鑑別点や確定診断のポイントを紹介する。適切な治療によって認知機能を改善するヒントを探りたい。
特集の意図[PDF]
神経梅毒と認知症
加藤 博子、他
細菌性髄膜炎および脳炎における認知機能障害
亀井 聡
中枢神経系にみられる真菌感染症と認知症
森田 昭彦、他
自己免疫性脳炎と認知症
渡邊 修
神経好中球病と認知症
久永 欣哉
中枢神経系ループスによる神経認知障害
西村 勝治
多発性硬化症と認知症
新野 正明、他
脳悪性リンパ腫と認知症
水谷 真之、他
傍腫瘍性神経症候群における認知症
田中 惠子
内分泌機能異常に伴う認知症
松永 晶子、他
ビタミンB12・葉酸欠乏と認知症
吉澤 利弘
薬物による認知機能障害
篠原 もえ子、他
特発性正常圧水頭症の診断、治療の現況
数井 裕光
血管性認知症は「治せる認知症」か
森 悦朗
非痙攣性てんかん重積状態
溝渕 雅広
アルツハイマー病根本治療薬の開発ー治せる認知症を目指して
秋山 治彦
■総説
記憶を正しく思い出すための脳のしくみ
竹田 真己
●原著
炎症反応を伴った進行性多巣性白質脳症
免疫不全の原因の多様性と病理所見
宍戸ー原 由紀子、他
糖尿病の最近の動向
宮里 舞、和栗 雅子
糖尿病治療は何が変わったか?
弘世 貴久
■糖尿病と思春期・成熟期のヘルスケア
PCOSと卵巣機能
甲村 弘子
インスリン抵抗性をもつ不妊・月経異常の治療
佐久本 哲郎、寺田 陽子、徳永 義光
■糖尿病と中高年期のヘルスケア
閉経が糖尿病に与える影響・糖尿病が閉経に与える影響
寺内 公一
インスリン抵抗性をもつ中高年女性への
ホルモン補充療法の適応とポイント
篠原 康一
■糖尿病と婦人科がん
糖尿病とがんを結ぶメカニズム
佐々木 浩
糖尿病が子宮体がんの病態・予後に与えるリスク
辻 圭太、新倉 仁
糖尿病が卵巣がんの病態・予後に与えるリスク
平田 幸広、矢内原 臨、岡本 愛光
糖尿病患者における周術期管理
血栓症、創傷治癒、感染症の予防管理など
中尾 砂理、加藤 敬、佐藤 豊実
■最近の話題
メトホルミンの抗がん作用
清野 学、太田 剛、永瀬 智
●FOCUS
婦人科腫瘍におけるセンチネルリンパ節生検の可能性
寺井 義人、田中 智人、大道 正英
●教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
腹腔鏡下子宮筋腫核出術後のドレーン挿入部に発生した
ポートサイトヘルニアの1例
村上 勇、倉兼 さとみ、西川 隆太郎
●Obstetric News
妊娠中の抗うつ薬と心奇形リスク
武久 徹
●Estrogen Series
経口避妊薬(ピル)の使用と死亡率の関連
Nurses Health Studyのコホートを36年間前方視的にフォローした結果
矢沢 珪二郎
●原著
術後のヘモグロビン値低下を用いたTVM手術ラーニングカーブの検討
三木 明徳、木村 真智子、新澤 麗・他
■特集 迷走する病院IT改革 置き去りの患者、主体性のない国
PART 1 五里霧中の「医療ICT」構想 患者情報の共有すら進まぬ惨状/Wedge編集部
PART 2 「福祉」から「自立」へ ITで転換を図るオランダ/遊間和子(国際社会経済研究所情報社会研究部主幹研究員)
COLUMN 1 国主導で病院の「見える化」が進む韓国/廉宗淳(イーコーポレーションドットジェーピー社長)
COLUMN 2 ICTが可能にする「予防医療」サービス/Wedge編集部
Part 3 AIの雄・ディープマインドと英国が起こす「診療革命」/木村正人(ジャーナリスト)
Part 4 診療報酬改定で開いた風穴 医療者に実益ある改革を/川渕孝一(東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授)
■WEDGE_OPINION
・歴史が警告する対北朝鮮「宥和」の危険性/秋元千明(英国王立防衛安全保障研究所アジア本部所長)
・中国が進出する南太平洋で日本の「礎」を守れ/黒崎岳大(東海大学現代教養センター講師)
・留学生の高額治療と感染症の対策を急げ/堀 成美(国立国際医療研究センター感染症対策専門職)
■WEDGE_REPORT
・遺伝子治療の最前線 クリスパー・キャス9の衝撃/中西 享(ジャーナリスト)
・「食の安全」の本質を欠いた遺伝子組み換え表示の見直し議論/石井孝明(ジャーナリスト)
■POINT_OF_VIEW
・経済運営こそロシアの「生命線」〝油上の楼閣〟に立つプーチンのジレンマ/杉浦敏廣(環日本海経済研究所共同研究員)
■連載
中国梦のゆくえ(最終回)by富坂 聰 国家主席の任期を撤廃した習近平は「〝脱〟トウ小平」の社会主義を目指す
Global Economy by安井明彦 〝解き放たれた〟トランプ大統領 「貿易戦争」の本当のリスク
漂流ものづくり大国の治し方 by 坂本幸雄 情報システム部はサポート部門ではない 「情報管理」の重要性を再認識せよ
国防の盲点by勝股秀通 「信なくば立たず」の原点に戻れ
米国で挑む闘魂経営 by藤田浩之 米国社交界への扉を開いてくれた「縁」
地域再生のキーワードby 磯山友幸 富山・岩瀬地区の再生 住んでいる人が誇れる町へ
戦国武将のマネー術 by 橋場日月 外注による人件費節約でピンチを招いた前田利家
各駅短歌 by穂村 弘 傘
さらばリーマン by 溝口 敦 宮城の被災地巡るキッチンカー 大判焼きに込めた亡き祖母のあんこ 角田 明さん(角田ちん餅店 店主)
●世界の記述
●拝啓オヤジby相米周二
●新刊クリップby足立倫行
●CINEMA REVIEW by瀬戸川宗太
●読者から/ウェッジから
・2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まで残り70週を切った.世界最大級のマスギャザリング(集団形成)を生むイベントが,地域の救急医療と災害時の医療体制に大きな影響を及ぼす可能性がある.
・近年,特殊災害はChemical(化学),Biological(生物),Radiological(放射性物質),Nuclear(核),Explosive(爆発物)のアクロニムを用いて,“CBRNE(シーバーン)災害”と呼称されている.
・本特集では,“マスギャザリング時の医療対応”計画策定上のリスクとして,テロリズムや感染症による特殊災害の対応と,CBRNE災害時の対応に関する医療従事者教育の現況について解説いただく.
特集 災害時の医療の最前線:オリンピック開催中のCBRNE災害にいかに備えるか
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(22)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(10)
TOPICS
FORUM
歯科補綴治療を中心に,国内外を問わず第一線で活躍する臨床家の先生方による論文,ケースプレゼンテーションなどをお届けする補綴専門誌,インプラント,審美修復などの治療に加え,ジルコニア,CAD/CAMなどの新材料,新器材に関する情報をビジュアルにお伝えします.
本特集は「緊急寄稿 歯科医院における新型コロナウイルス感染症対策 第三報」です.現在,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の,いわゆる“第二波”が言われ,不安を抱えながらの経済活動が続いています.そうしたなか,COVID-19がいつ発生しても安心した状態で医療を継続できるような診療体制の構築が歯科医院に求められる時代になっています.第三報では「ウィズ・コロナの時代にいかに向き合うか?歯科診療のニューノーマルを考える」をテーマに,歯科医院における具体的な対応法を解説しています.
【目次】
補綴臨床別冊『コバルトコーヌス完全読本』連動座談会 後編 超高齡社会における全顎欠損補綴の新機軸
緊急寄稿 歯科医院における新型コロナウイルス感染症対策 第三報 【COVID-19感染対策用チェックリスト掲載】
特別企画 次世代プレスセラミックスシステムによる審美修復の可能性
口腔内スキャナー 私の臨床活用法 (2)
歯科医院のための内科学講座(34)
ジルコニア修復 あなたの“常識”大丈夫?(11)
・「肥満症」は単なる代謝異常にとどまらず、心血管疾患、呼吸器疾患、運動器疾患、女性医学領域、さらにメンタルヘルスや感染症に至るまで、さまざまな健康障害と関連する全身性の疾患として理解されつつある。
・肥満症治療薬は、体重の減少を主要評価項目とした試験だけでなく、MASLDや睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患など、さまざまな健康障害を主要評価項目とした臨床試験も進行しており、今後はより広範な健康障害に対する適応の拡大が期待される。
・本特集では、肥満症の定義や治療法の最新動向に加え、肥満に関連するさまざまな疾患における治療戦略について、各領域の専門家が解説する。新規治療薬の開発状況やデジタルセラピューティクス(DTx)の応用、リアルワールドデータの活用など、今後の肥満症診療に欠かせないトピックについても取り上げる。
■第1土曜特集 肥満症ーー代謝異常から全身性疾患へのパラダイムシフト
・はじめに
●総論
・肥満症の概念と肥満症治療総論
〔key word〕肥満症、高度肥満症、肥満症診療ガイドライン、薬物療法、外科療法
・肥満の成因ーー遺伝的要因の観点から
〔key word〕肥満症、2型糖尿病、ポリジェニックリスクスコア、シングルセル解析
・肥満症薬物療法の現況
〔key word〕セマグルチド、チルゼパチド、オルリスタット
・減量・代謝改善手術の現状
〔key word〕肥満症、糖尿病、減量・代謝改善手術、多職種チーム
●肥満関連疾患の治療戦略
・肥満2型糖尿病に対する外科治療ーー減量・代謝改善手術
〔key word〕減量・代謝改善手術(メタボリックサージェリー)、スリーブ状胃切除術、スリーブバイパス術、バリアトリックサージェリー、
・肥満症と心不全ーー減量は新たな心不全の治療戦略となりうるか?
〔key word〕心不全、肥満、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)、GLP-1受容体作動薬
・肥満とMASLD/MASH
〔key word〕代謝異常、2型糖尿病、GLP-1受容体作動薬
・肥満関連腎臓病(ORG)の病態生理とその治療
〔key word〕肥満関連腎臓病(ORG)、濾過亢進、レニンーアンジオテンシン系(RAS)阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬
・肥満症と呼吸器疾患
〔key word〕肥満、呼吸器疾患、生理学的変化
・運動器疾患への肥満/肥満症の影響と減量の効果
〔key word〕肥満/肥満症、運動器疾患、変形性関節症、変形性脊椎症、GLP-1関連薬
・肥満と女性ヘルスケア
〔key word〕肥満、プレコンセプションケア、月経、妊娠、閉経
・高齢者の肥満・肥満症の管理
〔key word〕肥満パラドックス、サルコペニア肥満、カロリー制限、たんぱく質摂取、レジスタンス運動
・肥満症は自己責任の病気ではないーー心身両面から各患者を理解し、オーダーメードで治療を考える
〔key word〕オベシティスティグマ、抗肥満薬、減量・代謝改善手術、精神疾患、ストレス
・感染症のリスクとしての肥満/肥満症
〔key word〕感染症、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、敗血症、S100A8
●トピックス
・開発中の肥満症治療薬
〔key word〕高度肥満症、肥満症治療薬、GLP-1受容体作動薬
・肥満症診療におけるリアルワールドデータベースの構築と展望ーーJ-ORBITの取り組み
〔key word〕診療録直結型肥満症データベース(J-ORBIT)、肥満症、リアルワールドデータ、診療録直結型全国糖尿病データベース(J-DREAMS)、SS-MIX2
・女性のやせと低栄養の健康課題ーー女性の低体重/低栄養症候群
〔key word〕女性の低体重/低栄養症候群(FUS)、ファス、やせ、ボディイメージ、戦略的イノベーション創造プログラム
・肥満症治療薬の適正な使用のために
〔key word〕肥満症治療薬、適正使用、添付文書、最適使用推進ガイドライン
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2020年にはじめて報告されたVEXAS症候群。加齢に伴い造血幹細胞に生じるUBA1遺伝子の後天的変異に起因する中高年男性の疾患で、炎症性疾患と血液疾患の両側面をあわせ持つことが特徴である。
・診断基準や標準治療法は確立の途上にある。また、臨床症状が極めて多彩で、複数の診療科での対応を要する場合も少なくない。臨床上の課題は多いが、国内ではAMEDや厚生労働省研究班による支援のもと基礎研究と診断基盤整備が進展し、国際的にも診療ガイドライン策定や治療薬開発への機運が高まっている。
・本特集では、疫学、病態、臨床症状、遺伝子検査、治療法の最新知見を解説する。診療の一助となる、VEXAS症候群診療の最前線がここに凝縮。
■知っておきたいVEXAS症候群ーー早期診断と治療
・はじめに
・VEXAS症候群の病態
〔key word〕後天性体細胞変異、自己炎症症候群、ユビキチン化、小胞体ストレス応答(UPR)、プログラム細胞死
・VEXAS症候群の遺伝学ーー現在の視点
〔key word〕VEXAS症候群、UBA1遺伝子、体細胞モザイク、自己炎症性疾患、遺伝学的検査
・VEXAS症候群の疫学とレジストリ研究
〔key word〕VEXAS症候群、疫学、レジストリ研究
・VEXAS症候群の皮膚症状
〔key word〕皮膚症状、好中球性皮膚症、血管炎、再発性多発軟骨炎(RP)、皮膚病理
・VEXAS症候群の呼吸器病変と鑑別
〔key word〕胸部陰影、副腎皮質ステロイド、感染症
・VEXAS症候群における免疫不全と感染症リスク
〔key word〕VEXAS症候群、免疫不全、感染症、細胞死
・VEXAS症候群の血管病変と関節病変
〔key word〕VEXAS症候群、血管炎、関節炎
・VEXAS症候群と鑑別すべき疾患
〔key word〕VEXAS症候群、関連疾患、鑑別疾患、UBA1遺伝子バリアント
●TOPICS 癌・腫瘍学
・原発不明がんに対する治療の最新の話題
●TOPICS 脳神経外科学
・外科治療が適応となる認知症ーー特発性正常圧水頭症に対するシャント手術
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(30)
・自然免疫応答における自己・非自己RNAの認識
〔key word〕ウイルス、自然免疫応答、cGAS-STING経路、RIG-I様受容体(RLR)
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(16)
・歯根膜由来間葉系幹細胞シートを用いた歯周組織の再生
〔key word〕歯周組織再生、細胞シート、間葉系細胞
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(7)
・自殺企図患者
〔key word〕治療拒否、質的無益性、一貫性の検討
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーー建築からみる周産期母子医療施設
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(2)
・法的処遇の分岐点における精神科医の関わり
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・腸内細菌(腸内フローラ)は、免疫によって認識・排除されることなく、むしろ健康維持に極めて重要な役割があり、腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞、さらには遠隔組織の機能を制御する細菌も存在する。長年不明だった実態が、次世代シークエンサーの開発や培養技術の革新により明らかになってきた。
・共生する腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが異常になると、さまざまな疾患の発症につながり、また、その病態と深く関わっていることも明らかになってきている。
・本特集では、基礎研究分野の最先端、臨床医学分野における治療応用の最前線を紹介する。
■腸内フローラの研究進展と臨床応用
・はじめに
●基礎研究の進展
・口腸臓器連関から紐解く炎症性腸疾患ーー口腔細菌の腸管定着戦略
〔key word〕臓器連関、炎症性腸疾患(IBD)、歯周炎、口腔細菌、異所粘膜定着戦略
・腸脳相関における腸内細菌の役割
〔key word〕腸脳相関、迷走神経、腸内細菌
・腸肝軸を介した腸内細菌関連因子が関わる肝臓のホメオスタシスと病態
〔key word〕腸肝軸、腸内細菌代謝物、組織微小環境
・短鎖脂肪酸と腸内細菌叢
〔key word〕酢酸、プロピオン酸、酪酸、メタボローム解析
・上皮バリアと腸内細菌
〔key word〕腸内細菌、上皮バリア、腸管免疫システム
・バクテリオファージと腸内細菌
〔key word〕バクテリオファージ、腸内共生病原菌、ファージ療法、エンドライシン
・マイクロバイオームによる消化管感染の制御
〔key word〕腸内細菌、病原細菌、消化管感染、定着抵抗性(CR)、マイクロバイオーム
・代謝性疾患と腸内細菌
〔key word〕腸内細菌代謝産物、肥満、糖尿病、腸内細菌叢
・プロバイオティクス研究の最新動向
〔key word〕プロバイオティクス、プレバイオティクス、次世代プロバイオティクス、生菌製剤(LBPs)
・IgA抗体と腸内フローラーー有用菌/病因菌識別と臨床応用
〔key word〕分泌型IgA抗体、有用菌、病因菌、poly-reactivity、経口抗体医薬
・腸内細菌由来代謝物の機能
〔key word〕腸内細菌、短鎖脂肪酸(SCFA)、トリプトファン代謝物(Trp)、ポリアミン、胆汁酸
●治療への応用
・循環器疾患と腸内細菌叢ならびに腸内細菌関連代謝物
〔key word〕動脈硬化、エンテロタイプ、バクテロイデス門菌、心不全、トリメチルアミンーN-オキシド(TMAO)、フェニルアセチルグルタミン(PAGln)
・新しいステージに入った多発性硬化症の細菌叢研究
〔key word〕多発性硬化症(MS)、腸内細菌叢、メタゲノム解析、ロングリード解析、二次進行型MS(SPMS)
・過敏性腸症候群と腸内細菌
〔key word〕過敏性腸症候群(IBS)、脳腸相関、腸内細菌、介入研究
・生活習慣病と腸内細菌ーー予防と治療の展望
〔key word〕生活習慣病、腸内細菌叢、フレイル、胆汁酸(BA)
・炎症性腸疾患に関係する腸内細菌についての知見
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、腸内細菌、糞便移植、プレバイオティクス、プロバイオティクス
・実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開
〔key word〕腸内細菌叢移植療法(FMT)、抗菌薬併用FMT(A-FMT)、潰瘍性大腸炎(UC)、Clostridioides difficile感染症(CDI)、マイクロバイオーム創薬
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・神経経済学は“ヒトの脳が価値を評価する仕組み”を問う学問である。日本ではまだまだなじみの低いニューロエコノミクス(神経経済学)であるが、2000年初頭のアメリカで産声を上げた。
・われわれヒトの脳は意識的に、または無意識的に物事の良しあしを判断して行動を決めることを繰り返すので、ほぼすべての日常行動が神経経済学の研究対象である。
・現在、価値観を生み出す脳の仕組みの理解が徐々に進みつつある。その知見を心の病の理解へ適用する臨床的な試みや、福祉政策の立案にいかそうとする公共的な試みもあり、研究が今後も発展していくものと考えられる。
■ニューロエコノミクス(神経経済学)とは何か?--ヒトの価値観が生まれる脳の仕組みの理解とその先の未来
・はじめに
・神経科学的手法を用いた幸福度測定への批判的検討
〔key word〕幸福度測定、スティグリッツレポート、幸福の経済学
・社会科学における実証研究の展開ーー行動経済学を例として
〔key word〕行動経済学、実験社会科学、ニューロエコノミクス
・計算論的アプローチによる強迫症のメカニズム解明
〔key word〕強迫症、計算論モデル、計算論的精神医学、強化学習、セロトニン
・精神医学と神経経済学ーー計算論的精神医学
〔key word〕精神医学、神経経済学、意思決定
・意思決定の神経基盤解明のための行動課題の開発
〔key word〕強化学習、行動課題、パラメータ推定、精神疾患
・ヒト神経経済学ーー他者との駆け引きを支える脳の仕組み
〔key word〕ゲーム理論、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、経頭蓋磁気刺激法(TMS)、数理モデル、社会神経科学
・単一行動の神経経済学ーーサルの神経・分子基盤
〔key word〕意欲、報酬価値、サル、ドーパミン、セロトニン
・霊長類の行動進化と神経経済学ーー線条体とドパミンの多元的価値表現
〔key word〕線条体、ドパミン、報酬予測誤差、蛍光ドパミンバイオセンサー、マカクザル
・科学の方法的哲学と潜在能力アプローチ
〔key word〕潜在能力アプローチ、外出機能、利用能力、グループ
・脳機能イメージングによる効用の個人間比較と再分配政策への応用
〔key word〕効用、制度設計、再分配、政策評価、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)
●TOPICS 病理学
・中皮腫瘍病理診断のパラダイムシフト
●連載 臨床医のための微生物学講座(8)
・腸球菌
〔key word〕腸球菌、院内感染症、バンコマイシン耐性、VRE、伝達性プラスミド
●連載 緩和医療のアップデート(3)
・がん疼痛治療ーーこの30年余で何が変わったか?
〔key word〕オピオイド鎮痛薬、非オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬、放射線治療、骨転移
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(9)
・死亡診断1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・診断と治療を融合した画期的コンセプト「セラノスティクス」が、がん医療に革命をもたらしている。前立腺がん診療を一変させたPSMA治療をはじめ、核医学分野は過去10年で劇的な進化を遂げた。
・さらには、がん関連線維芽細胞を標的とするFAPI-PETなど、次世代技術の登場でセラノスティクスの可能性は無限に広がっており、さらなる発展が見込まれる。
・本特集では、セラノスティクスの基礎から最新動向まで、第一線の専門家がわかりやすく解説する。セラノスティクスに馴染みのない読者の皆様にその魅力が伝わり、理解を深めていただけることを期待したい。
■セラノスティクスーーPET画像診断から核医学治療へ
・はじめに
・具体例からみるセラノスティクスの原理と課題
〔key word〕セラノスティクス、原理、課題、前立腺癌、PSMA
・PET診断薬の院内製造の現状
〔key word〕PET診断薬、院内製造、サイクロトロン、合成装置
・神経内分泌腫瘍に対するルタテラ治療
〔key word〕ルテチウムオキソドトレオチド(ルタテラ静注®)、神経内分泌腫瘍(NEN)、ペプチド受容体放射線核種療法(PRRT)
・褐色細胞腫・パラガングリオーマに対するライアット治療
〔key word〕褐色細胞腫(PCC)、パラガングリオーマ(PGL)、131I-MIBG、核医学治療
・前立腺癌に対するPSMA標的治療
〔key word〕前立腺特異膜抗原(PSMA)、PET、核医学治療、セラノスティクス
・FAP(線維芽細胞活性化タンパク質)標的PETからセラノスティクスへの挑戦
〔key word〕線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)、線維芽細胞活性化タンパク質阻害薬(FAPI)
・核医学セラノスティクスにおけるdosimetry
〔key word〕セラノスティクス、MIRD法、モンテカルロ(MC)シミュレーション
・お わ り に
●TOPICS 細胞生物学
・下垂体バソプレシンが生み出す頑強な概日時計ーー時差ボケ改善を目指して
●TOPICS 産科学・婦人科学
・フソバクテリウム細菌感染は子宮内膜症の発症を誘導する
●連載 臨床医のための微生物学講座(25)
・ヒトプリオン
〔key word〕プリオン、異常型プリオンタンパク(PrPSc)、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
●連載 緩和医療のアップデート(20)
・アドバンス・ケア・プランニングーーわが国における望ましいACPとは?
〔key word〕アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、エビデンス、論点、課題、地域連携
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(12)
・細胞内核酸センサー経路の異常活性化を起因とする自己炎症性疾患
〔key word〕自己炎症性疾患、COPA症候群、cGAS-STING経路
●FORUM 戦争と医学・医療
・はじめに
●FORUM 戦争と医学・医療 (1)
・イスラエルによるパレレスチナ・ガザへの軍事侵攻と健康破壊の実態
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・冬眠する動物は多岐にわたることから、特定の動物種が獲得した特殊な能力ではなく哺乳類に広く存在する機能であり、また通常の体温調節機能の可逆的な変容によってもたらされるものである可能性が高い。
・実際に近年、冬眠しないマウスなどの哺乳類においても、神経系の操作により冬眠に似た低体温状態を誘導できることが明らかになり、中枢制御による人工冬眠の実現にも光明がさしはじめた。
・将来の人工冬眠の実現を視野に入れたさらなる研究展開が期待されるところであるが、中枢性の制御機構にくわえ、末梢臓器の低温耐性機構の理解も含めた、体温調節機構とその拡張モードとしての冬眠の理解が求められる。
■ 冬眠研究の最前線 -人工冬眠への挑戦
・はじめに
・人工冬眠技術の未来と臨床応用
〔key word〕休眠、臨床応用、低体温療法
・哺乳類冬眠の現象論
〔key word〕冬眠動物、異温動物、深冬眠、中途覚醒、概年リズム
・哺乳類屈指の低酸素・高二酸化炭素耐性動物ーーハダカデバネズミ
〔key word〕ハダカデバネズミ、低酸素耐性、高二酸化炭素耐性
・匂い物質による恐怖反応に伴う体温低下の神経メカニズム
〔key word〕恐怖、2-methyl-2-thiazoline(2MT)、体温低下、Fos遺伝子、Trpa1、外側傍小脳脚核(PBel)、視床下核(PSTh)、孤束核(NTS)
・冬眠様の低体温・低代謝状態QIH
〔key word〕Qrfp、Qニューロン、視索前野、背内側核、QIH
・トーパーの神経メカニズム
〔key word〕体温、代謝、冬眠、トーパー、視床下部
●TOPICS
循環器内科学
・虚血性心疾患におけるマイオネクチンの役割
社会医学
・順天堂大学オープンイノベーションプログラム“GAUDI”--医療・ヘルスケア領域における社会実装追求型オープンイノベーション
医療行政
・EU離脱と英国医療ーー「合意」成立を受けて
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・4.トキソプラズマ症(悪性リンパ腫? トキソプラズマ症?)
〔key word〕トキソプラズマ脳炎、HIV感染症、悪性リンパ腫
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・3.Nematode-NOSE:線虫の嗅覚によるがんの一次スクリーニング検査
〔key word〕がん、線虫、スクリーニング
●速報
・大阪市内の熱中症死亡に対する気象・居住環境の影響
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ウイルス肝炎のうち、A型肝炎とE型肝炎は経口感染により発症することが知られている。A型肝炎は上水道の完備に伴い、加熱不十分な海産物からの感染が主な感染経路であり、現在も一般生活者では最も多い感染経路である。
・発展途上国への渡航の際はHAワクチンの接種が強く推奨されている。グローバル化の進むなか、HAワクチンの接種と並び、抗ウイルス薬の開発が進められている。
・E型肝炎は診断キットの開発・上市に伴い、急性肝障害のかなりの割合を占めることがわかってきた。ウイルス増殖のメカニズムが詳細に解析できるようになり、治療薬、さらにはワクチン開発などが加速した。
■ A型・E型肝炎の最新動向
・はじめに
A型肝炎
・最近のA型肝炎の疫学・臨床像・診断の特徴
〔key word〕アウトブレイク、性感染症、伝染性単核球症、IgM-HAV抗体
・A型肝炎の予防と治療
〔key word〕A型肝炎ウイルス(HAV)、重症化、ワクチン
E型肝炎
・E型肝炎ウイルスに関する最近のトピックス
〔key word〕E型肝炎ウイルス(HEV)、準エンベロープ型HEV(eHEV)、非エンベロープ型HEV(neHEV)、組換えレポーターウイルス、薬剤スクリーニングシステム
・最近のE型肝炎の疫学・臨床像の特徴
〔key word〕E型肝炎、水系感染、経口感染、IgA-HEV抗体、acute-on-chronic hepatitis
・E型肝炎の遺伝子診断・ゲノム解析
〔key word〕E型肝炎ウイルス(HEV)、HEV genotype、HEV subtype、Nested RT-PCR法、リアルタイムRT-PCR、サンガー法、次世代シーケンス法(NGS)
・E型肝炎ウイルスワクチン開発の現状
〔key word〕経口感染肝炎、動物由来感染、組換えキャプシドタンパク質、ウイルス様粒子(VLP)、動物モデル
●TOPICS
皮膚科学
・Stevens-Johnson症候群/中毒性表皮壊死症における好中球の役割
疫学
・ナショナルデータベースを用いた中心性漿液性脈絡網膜症の疫学
腎臓内科学
・蛋白尿発症の分子メカニズムーーネフローゼ症候群の成因
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・13.やってみようバイオインフォマティクスーーSNP解析編
〔key word〕SNPs、SNP変異検出、ゲノムワイド関連解析、仮想マシン
人工臓器の最前線
・はじめに
・1.植込型補助人工心臓ーー重症心不全治療における役割
〔key word〕重症心不全、植込型左室補助人工心臓(LVAD)、実施基準、destination therapy
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・17.イヌサフラン、グロリオサ(コルヒチン)--球根や塊茎を誤って食べると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・性の要素は身体の性、性の自己認識(性自認)、性的指向、性別表現、性役割、指定された性(社会に割り当てられた性)など多岐にわたる。これらのいずれかが多数派と異なる人々は性的マイノリティとよばれる。
・性的マイノリティ当事者は“医療”を利用する患者の数%を占めると考えられ、すべての診療科の医療スタッフは、見えにくいながらも日常的に接しているはずである。
・しかし、多くの医療スタッフにとっては系統的に知識を得る機会は限られている。本特集がその一助となればと思う。
■ 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
・はじめに
・LGBTと精神科医の役割
〔key word〕レズビアン(lesbian)、ゲイ(gay)、バイセクシュアル(bisexual)、トランスジェンダー(transgender)、精神科医
・性別違和、トランスジェンダーにおけるホルモン療法
〔key word〕性別違和、エストラジオール、テストステロン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アナログ
・性同一性障害/性別違和に対する外科治療
〔key word〕性同一性障害(GID)、性別違和(GD)、性別適合手術(SRS)、緩和外科
・性同一性障害/性別違和と保険適用
〔key word〕性同一性障害、健康保険、ホルモン療法、乳房切除術、性別適合手術、混合診療
・性同一性障害/性別違和の診療ガイドラインとGID(性同一性障害)学会認定医/認定コーディネーター制度
〔key word〕日本精神神経学会、GID学会、性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン、エキスパート研修会、認定医、認定コーディネーター
・地域における多施設連携から協働への進展
〔key word〕性別違和(GD)、連携、協働、地域、性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン
・性的マイノリティ当事者が受診を躊躇しない外来づくり
〔key word〕性的マイノリティ、医療施設、受診、躊躇
・性的マイノリティの子どもーー教育と医療の連携
〔key word〕児童期、教育、医療、連携
・性的マイノリティ当事者を取り巻く現状ーー法律、結婚、生殖医療など
〔key word〕同性パートナー、子なし要件、手術要件、婚姻要件、同性婚、配偶子提供
●TOPICS
神経精神医学
・重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰ーー医療観察法
臨床検査医学
・Lp(a)の臨床的意義アップデート
麻酔科学
・新しい静脈麻酔薬レミマゾラム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・22.単包虫症(診断は肝?胞と思いますが、何となく違うような気もします)
〔key word〕単包虫、単包条虫、包虫症、エキノコックス症、中間宿主、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・8.Withコロナ時代の内科系診療参加型臨床実習:兵庫医科大学の事例ーーハイブリッド型の診療参加型臨床実習
〔key word〕Moodle、Teams、ハイブリッド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・6.ヒツジ:胎仔を用いた先進医学研究
〔key word〕ヒツジ胎仔、ヒト血液キメラ、ヒト胎児モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・14.学会中の戦慄
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。