石臼手挽きと機械挽きでは粉はどう違うか。のど越しの一瞬で感じるかすかな、はかない蕎麦の香りと味わいを求めて、奥深い蕎麦の道にわけいる。
江戸蕎麦の技がここに開花。季節の素材で作る変わり蕎麦61種。
なぜか「江戸はそば」ということになっている。また、東京のそばといえば「江戸以来の伝統」というのが決まり文句だ。だから、現在もなお「江戸っ子はそばに限る」ということになる。これに異論をはさむ人はいないだろう。しかし、江戸も江戸時代初期の頃はうどん一色の「うどんの町」であったことはあまり知られていない。では、江戸はいつから「そばの町」になったのだろうか?また、ただの雑穀であったそばが、なぜ数ある麺類のなかで唯一、「粋な」食べ物になれたのだろうか?-本書では、膨大な史料を紐解き、「江戸そば」成立のなぞを“江戸っ子”というキーワードを軸に検証していく。
蕎麦に開眼して30年。うんちくを極め、名店を食べ尽くし自ら蕎麦を打つ達人が“絶品”への思いを熱く語る。蕎麦好き人間の必読書。
幕末に池之端で創業して以来、蕎麦一筋に六代にわたって、のれんを守り続けてきた蓮玉庵。創業当初から多くの文人・芸術家・落語家から庶民にいたるまで、あまたの食通を魅了してきた。特に先代は「手打ちの名人」ともいわれ、その伝統の味は、今もしっかりと受け継がれている。心あたたまる楽しいエピソードをまじえつつ、蕎麦づくりの核心を、明快に語り尽くす。
そば猪口掲載総数二〇〇〇点余、オールカラー版。画期的な様式別・年代別順構成で、その魅力を再現。巻末に、鑑賞のための充実資料を編成。
名峰の麓に名水あり、名水の里には、極上の酒と蕎麦がある。全国各地の山の麓にある名店を91店を紹介。蕎麦打ち講座、蕎麦学入門など、読み物も充実。
理想の蕎麦を追究し続けた一代のそば打ち名人一茶庵総帥・片倉康雄の生涯。生い立ちから晩年までを取材し、理想の蕎麦を追究し続けた名人の実像に迫る。
「江戸前木鉢」の技術を会得した著者による、多くのすばらしい蕎麦屋とソバリエの先輩や仲間、蕎麦文化の知識や薀蓄。
糖尿病、高血圧症など生活習慣病予防のルチン(ビタミンP)が普通の蕎麦の約100倍!今、話題のダッタン蕎麦がわかる、初めての本。普通の蕎麦の栄養についても、わかり易く解説。健康に良い蕎麦が食べられる全国の蕎麦店も紹介。
そばの作法と歴史もわかり、「蕎麦通」も納得、の一冊。山麓に渦巻く「霧」が、その美味なる因という「霧下蕎麦」の完全本。