特別寄稿では西尾慶之先生が「脳損傷、神経疾患の精神症状を理解するための3つの神経心理学的概念」と題し、複雑な精神症状をいかに理解するか、その道標となる3つの概念について解説。原著・抄録では、若年発症の高次脳機能障害者への介入、前頭葉機能訓練の経過など、年齢や退院後の生活、役割に応じたリハビリテーションの試みを紹介。高次脳機能障害のリハビリテーションに携わる医療関係者に、ぜひお読みいただきたい1冊です。
特別寄稿
脳損傷・神経疾患の精神症状を理解するための3つの神経心理学的概念
西尾慶之 2
原 著
1.地域にうもれた高次脳機能障害者への介入:一症例を通じた考察
安永佐知歌・佐野有加里・小西川梨紗・島田司巳・酒井 浩 15
2.心原性脳塞栓症後に「フレゴリの錯覚」を呈した症例に対するリハビリテーション経過と一考察
植村 梓・清水賢治・田後裕之・高橋守正・酒井 浩 24
3.軽度外傷性脳損傷後8年経過した症例に対する認知リハビリテーションの効果について
伊佐治友梨・豊倉 穣・上間貴史 30
4.認知コミュニケーション障害(CCD)と
失語症に対するグループ訓練における自己評価法の検討
香月 靜・金子真人・佐藤奈津子 38
第29回認知リハビリテーション研究会プログラム 48
抄 録
1.集学的リハビリアプローチが奏功した1慢性疼痛例
─脳血流SPECT検査とマインドフルネス療法導入の試み─
本田哲三・佐藤雅恭・佐藤佳祐・内藤美沙・
西尾大祐・笠原美穂・高橋秀寿・出口一郎・西村勝治 49
2.息子への執着と不在時の不安を呈する症例への訪問リハビリテーションによる介入
野修理・大橋利也・鷲崎一成・穴水幸子 53
3.未成年発症の高次脳機能障害を持つ患者の予後
船山道隆 56
4.入院中のリハビリテーションにおける学校の先取り学習の導入:
自己免疫脳炎回復途中の中学生の1例
中島明日佳・船山道隆・中村智之・稲葉貴恵 58
5.右前頭葉の病巣により前頭葉機能障害を呈した症例への前頭葉機能訓練:
WCST応用訓練の2症例目への適用と効果の検証
菅波美穂・今村健太郎・小林一夫・小松三佐子 61
6.右前頭葉の病巣により前頭葉機能障害を呈した症例への前頭葉機能訓練
─多職種連携により早期自宅退院が可能となった症例─
内田優太・今村健太郎・小林一夫・菅波美穂・黒田のぞみ 64
7.運動習慣が高次脳機能障害者の臨床像に与える影響の検討
青木重陽・福井遼太・殿村 暁・永井喜子 66
8.就寝時の病的把握現象に対し手袋着用が有効だった左前大脳動脈領域の脳梗塞の1症例
荻野祥代・早川裕子・瀬間久美子・高橋素彦・三村 將 69
投稿規定 巻末
編集後記 巻末
デイトレーディングシステム、戦略、タイミング指標、そして分析手法を徹底解明。デイトレーディングを始める方法のほか、移動平均、ストキャスティックス、ギャップなど重要なデイトレーディングのツールの分析方法等について、100を超える図表とチャートを使用し、明快で簡潔に分かりやすく説明している。
「毎年10万人が入社して、10万人が辞める」厳しい生命保険の営業で、なぜ、ぶっちぎりのセールスを達成できたのか!?“伝説のセールスマン”にして“No.1セールスコーチ”が、のべ2万人以上に伝授した、富裕層へのマル秘営業術。
1970年の第1回国際SFシンポジウムから2013年の第2回国際SFシンポジウム(前年のキックオフも含む!)まで!
デジャビュ現象や「喉まで出かかっているのに出てこない」状態,記憶の流暢性錯覚,摂食の記憶など,日常生活で体験する人間の不思議な記憶の「現象」に焦点を当て,実証的に議論を展開。素朴な疑問から逆照射して記憶のプロセスやメカニズムに接近し,これまでに解明してきた研究知見に疑問を投げかけ,修正をも迫る。
精神療法的面接の特徴は、患者の身体や行動の客観的観察や説明といった自然科学的方法に加えて、共感や了解、そして関与が必要となることである…。本書には、著者の経験にもとづいた精神療法家の基本的な態度や技法についての臨床論文が収められているが、そのいずれも、治療論と重なり合った独自の臨床精神病理学を基盤にした実践的なものである。今回、とくに心身症、境界例、強迫に関して詳細な事例検討を含んだ論考と家庭内暴力の臨床に関する研究を収録した。そこには平易な文章の中に日常臨床に役立つ多くの知見がちりばめられている。著者は、身体症状をもつ患者への精神療法の特有の困難さにも着目し、そうした患者にどのように対処するか、面接を支える外的条件や技術的な留意点、治療構造の設定、身体の持つ意味についてわかりやすく述べている。本書における各論は、精神科に限らず心理治療全般について言えることである。精神療法家の仕事とは何か、を説いた実践的な臨床書といえよう。
未来を浪費する無謀な成長に終止符を打つ新たな経営を理系経営者が大胆に提示。21世紀企業の必須アイテム。
物理学では時間の向きは存在しない。
なぜ時間は60進法なのか。
超ひも理論とループ量子重力理論の時間の違い。
サイクリック宇宙=終わりのない宇宙。
意識は粒子でできているー時間の流れの中で、同一の意識が再生する可能性。
時間はこの先も永遠に存在し続けていくのか。
そもそも時間はどうやって生まれたのか。なぜ生まれたのか。時間とは一体何なのかーー。
この本では、
・物理学者はどのように時間を扱ってきたのか(1章)
・今につながる時間はどのように始まったのか(2章)
・時間の終わり、つまり宇宙の終わりはどのように訪れるのか(3章)
・時間を計る道具によって私たちの生活はどのように変わってきたのか(4章)
・「1日24時間」はずっと変わらないのか(5章)
と、時間というものをいろいろな角度から見ていきます。
そうすることで時間とはいつも変わらずに存在し、一方向に流れ続けているだけの存在ではないことがわかってくるはずです。
そもそも物理学では「過去から未来に時間が流れる」ということさえ、まったく自明なことではないのです。
本書を読むことで、当たり前のように感じられていた時間の流れが実は当たり前ではないことを体感し、時間という概念が揺らぐことを楽しむことができるでしょう。
1章 「物理学」の時間ーー物理学者は時間をどう扱ってきたのか
2章 時間の「はじまり」--それは宇宙のはじまり
3章 時間の「おわり」--宇宙に終わりは訪れるのか
4章 時間の「道具」--時計が人々の生活を変えた
5章 身の回りの時間ーー1日はいつも24時間か
40歳からの選択であなたの人生は激変する。人生の後半戦を勝ち抜くために40代から始める40の意識改革。
小学校で学ぶ計算のまちがいから,大数学者たちのハズレ予想まで,古今東西,人類はありとあらゆる数学上の誤りを犯してきた.本書は,さまざまなレベル・タイプの重要なまちがいを,算数,代数,幾何,確率・統計の分野別に紹介し,それが起きた原因を解説する.まちがいは単なる失敗ではなく,人類を進歩させてくれる宝物である.さあ,おもしろくてためになるミス・誤解・誤答の世界をのぞいてみよう.
1.有名な数学者が犯した注目すべきまちがい
2.算数におけるまちがい
3.代数におけるまちがい
4.幾何学におけるまちがい
5.確率・統計におけるまちがい
妄想的人物誤認症候群の一つとして、カプグラ症候群もしくはソジー(ソシア)の錯覚がある。これは、患者が現前に居る既知の相貌(=身近な他者)を「瓜二つ」であるが、偽物であると誤認する精神症候である。本書を通して筆者は、この不可思議で稀な病を、分析哲学の可能世界論を駆使しながら徹底的に探究した、精神科医、新山喜嗣の論理を敷衍した上で、そうした捉え方に対して、視覚認知における腹側視覚路/背側視覚路およびそれらに対応する相貌の意識的認知・識別/情動・感情(親しみ)の無意識的感知に基づく視神経科学からのアプローチ(成因論)を対置した。また、ソジーの錯覚の探究過程で見出した二つの事柄、すなわち視覚認知の二経路を起源とする、二つの世界了解の様式である「行動」と「意識(表象)」と、現われの構造(現象学)および自然変換(圏論)を通しての、私とは何かという問いの日常的捉え直し、をスピンオフとして追加した。
2016年に発表された本格ミステリの短編から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集! 天野暁月「何かが足りない方程式」 青崎有吾「早朝始発の殺風景」 西澤保彦「もう誰も使わない」 似鳥鶏「極彩色を越えて」 葉真中顕「交換日記」・解説 遊井かなめ
くしゃみをすると目をつぶってしまうのはなぜ?魚っておならをするの?瞬間接着剤はチューブの内側にくっつかないのかな?ふと疑問に思っても、なかなか人には聞けずにいる“つかぬこと”をみなさんお持ちのはず。そんな疑問が本書を読めば解消します!各分野の専門科学者からSF作家、在野の一言居士まで、あらゆる識者が身近な科学上の疑問にこぞって回答を寄せた、いつでもどこでも楽しめる究極の雑学Q&A本。
重力発見の旅へ出かけよう!
〈重力〉の実体に迫る人類2500年分の歴史へ。
サイエンス・コミックで旅立ちます!
広大な宇宙空間、太古のビッグ・バン、ブラック・ホール、燃える巨大な恒星……直接行くこともできず触れることもできないのに何を根拠として確信を持って語ることができるのだろうか? この質問に対する解答の核心は「重力(グラヴィティ)」にあります。現在わたしたちが知っている宇宙の姿は、人類が解明した重力についての知識と想像力をベースに描き出されたものです。好奇心に満ちた才気あふれる、洞察力と想像力に秀でた科学の偉人たちによって重力は発見され、わたしたちは今日の宇宙の姿と、どのように変化してきたのかを語ることができるのです。
科学者らの対話を横で聞き、かれらの頭の中の想像の世界に入ることができたなら...、を実現するのが本書"グラヴィティ・エクスプレス"です。かれらの思想を忠実に反映しようと努力していますが、読者の理解を助けるために作り出した科学者たちの会話や議論も多く含まれていますので、「科学小説」を読むように読んでいくのもおもしろいことでしょう。
重力とは何か、古代から現代にいたるまで時々刻々変化していく人類の宇宙観に対しての理解をこの本で深めることができます。
序文 一編の小説のような重力の歴史
PROLOGUE 物が落ちる原因は何か、重さがあるのはなぜなのか?
CHAPTER 01 適応期ー重力! 克服の対象から理解の対象へ
CHAPTER 02 落ちる場所を失うー宇宙はとても大きい
CHAPTER 03 本来の位置に落ちるー秩序整然たる宇宙
CHAPTER 04 そうではないーアリストテレスに対する反駁
CHAPTER 05 落ちるというのは引っぱられているということー地上の言語で落下を説明する
CHAPTER 06 引っぱっているといういかなる推測も不可能だー天上の言語で落下を分析する
CHAPTER 07 そうだ、引き合っているのだ!-ニュートンが決着をつける
CHAPTER 08 勝利のあとの苦々しさー筋は通っているが、理解できない
CHAPTER 09 すべて錯覚だーむしろ押し出すというのが正しい
EPILOGUE 人類を動かしたもっとも単純な質問
重力史年表
主要登場人物紹介
参考文献
経済、金融から、人生、そして愛までー。この世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。
【第23回 小林秀雄賞 受賞作】
累計43万部突破!ベストセラー『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』に続く、高校生への脳講義シリーズの最新刊がついに刊行。
なぜ僕らは脳を持ち、何のために生きているのか。
脳科学が最後に辿り着く予想外の結論、そしてタイトルに込められた「本当の意味」とはーー。
なぜ脳は存在するのか、僕らはなぜこんなに大きな脳を持ってしまったのか、時間はなぜ存在するのか、この世界は現実なのか、人工知能にとって人間とはなにか、私とはなにかーー
数々の問いを巡らせていくと、全てがつながり、思いもよらない答えを導く。
人気脳研究学者である著者が、3日間にわたっておこなった圧倒的迫力の講義録。
「というわけで、「ああ、そうか、ならば生きなくては」と僕は感じる。能天気なヤツかもしれない。
君らはどうかな。そうは感じないかな。
僕はね、どうせ生きるんだったら、せっかくなら楽しく生きようよ、と思わずにはいられない。だって、生きているだけで役に立っているんだよ。そんなシンプルな喜びって、他に何があるんだろう。
そうした生命の本質的な原理を、脳の研究をしながら、強く感じる」(本書より)
「いま一番思い入れがあって、一番好きな本」と自らが語る、渾身の一冊。
本書でシリーズ完結となる。
奇才溢れるひねくれPOP、SSW系エンターテイナー「ましのみ」の2ndアルバム。
今年の2月にアルバム「ぺっとぼとリテラシー」でメジャーデビューを果たした、SSW系エンターテイナー「ましのみ」の2ndアルバム。
前作に続き、ましのみが奏でるキーボードを軸にしたエレクトロサウンド中心のアルバム。
agehaspringsの横山裕章氏が、大半の曲のサウンドプロデュースを担当。
加えて、ボカロPとして人気急上昇中の現役高校生の「Guiano」、同じくボカロPの現役大学生の「歩く人」が、アレンジャーとして参加。
今年の夏に発売されたファーストシングル「どうせ夏ならバテてみない?」、80年代のシンセサウンドを思わせる
軽快な「美化されちゃって大変です」などのアップテンポの曲。
リアルなラブソング「フリーズドライplease」、メジャーデビューのきっかけとなった
コンテストでのグランプリ曲「Q.E.D」、ファンキーなリズムと連呼する「曲タイトル」との
組み合わせが特徴的な「アポストロフィー'S が彷徨う」などのミディアムテンポ系の曲。
本人が弾く生ピアノとチェロを核に仕上げた「錯覚」、無重力の世界に浮かぶ二人の恋を歌った「ゼログラビティのキス」、
そして、来春3月に卒業を控え、2015年度 慶應三田祭のオフィシャルテーマソング「夢ノート」などのバラード曲と、
様々なタイプのメロディアスなナンバーが並ぶ全13曲入りフルアルバム。