報道で「LGBT」という言葉を見ない日はないという状況となった今もなお、さまざまな生きづらさを抱えているLGBT当事者、殊に青少年期の当事者が適切なサポートやケアを受けられるよう、学校教育関係者と医療従事者にとって欠かせない情報を凝縮した一冊。
●性は、体やベッドの上の話だけではない。人生そのものだ。
世の中にある、男性か女性かという無意識の二者択一の価値観ーー。
セクシュアル・マイノリティの当事者は、さまざまな状況でしんどさや嫌な気持ちを感じています。
この本では、セクシュアル・マイノリティの当事者が、
日々の生活や年代ごとに出会う困りごとに対して、どうすればよいかを答えていきます。
「本来の性別のトイレを使ってもよいか」、
「いじめを受けているときにどうするか」などの世代に共通する悩みから、
「パートナーと結婚の代わりに養子縁組をするとどうなるか」、
「パートナーが亡くなったときに葬儀やお墓はどうなるか」などの人生の転機にかかわる悩みまで、
数ページずつの66個のQ&Aが、具体的な解決策を届けます。
本の最後には、「相談機関一覧」と「おすすめの本・ホームページ」を掲載。
今困っていることを解決するためのあらゆる手段を1冊にまとめています。
また、セクシュアル・マイノリティの当事者が半生を振り返ったコラムには、
大きな葛藤や苦悩と向き合いながら生きてきた様子が、場面が浮かぶような言葉で書かれていて、
当事者の心の奥の奥にある本音の一部を知ることができます。
このような内容によって、セクシュアル・マイノリティの当事者や
当事者と一緒に生きている皆さんが持つ、不安や孤独といった気持ちを和らげて、
あらゆるセクシュアリティの人が、少しでも生きやすくなれるきっかけをもたらします。
児童・生徒と学生が自分の性自認で悩まされることなく安心して学べる教育環境の整備に向けて、教育関係者の意識転換と具体的な施策が求められている。教育現場で起きている問題を明らかにし、誰もが多様な性を自分らしく生きる自由を保障する方策を提言する。
体育やプール、制服、学校行事、友だち関係、カミングアウト……
LGBTの子どもたちにとって、日常生活の中にもたくさんのつらい場面や不安な要素があります。
そんな時、身近に一人でも相談できると思える人がいることが何よりも力になります。
教育に携わる人はもちろん、子どもとかかわるすべての大人に読んでもらいたい1冊です。
近年のLGBTの方々への社会的な理解が進む中、行政や企業では共存、支援の輪が広がっています。一方でまだ誤解や偏見もあり、さらなる知識の普及・啓発も課題です。
そのなかで個々の企業も対応を迫られていますが、担当者には、なにから始めればよいのかわからない、従業員の要求に応えられない、訴訟リスクは避けたいなど不安や戸惑いが強くあります。
本書では、多様な方々と共に安心して働き、個々の能力を発揮できる職場を築いていくための必要な知識や考え方、気をつけるべき点、具体的な事例、または想定される問題と解決法などを法律家、支援者の立場からわかりやすく解説します。
小学校から高校まで、各年代に合わせたセクシュアルマイノリティ授業用のパワポ資料やワークシートをCD-ROMに収録。資料はテーマごとに分かれているため、生徒の理解度に合わせて使用することができます。さらに、研修などにも活用できる教職員向けのパワポ資料も収録しています。
薬剤師の臨床的センスをプロデュース普段の外来で運動部に所属する学生さんを診ることはありますか?
リハビリとは違う「運動処方」がどんなものかご存じでしょうか?
地域のスポーツ大会の救護を依頼されたことはありませんか?
本特集では,ジェネラリストだからこそ親和性の高い,スポーツ医学についてまとめました.
患者さんに運動を勧める場合にも,これを読むことでしっかり周辺知識が学べます.
【主な項目】
(特 集)
■総 論
プライマリ・ケアスポーツ医学とは (濱井彩乃)
■診察室で診る,スポーツ関連疾患
アスリートの鉄欠乏性貧血,運動誘発性喘息 (松田 諭)
成長期のスポーツ障害 (上村公介)
女性と運動 (大内久美)
アンチ・ドーピング (濱井彩乃)
コラム:プライマリ・ケアスポーツ医学への期待 スポーツ整形外科の立場から (大内 洋)
■現場で診るスポーツ関連疾患と競技復帰
スポーツ外傷 (池尻好聰)
労作性熱中症 (近藤慶太,他)
スポーツ関連脳震盪 (中尾隼三)
コラム:プライマリ・ケアスポーツ医学への期待 家庭医の立場から (岡田唯男)
■運動処方
一般健康人への運動処方 (高岡沙知,他)
運動参加前診療と運動負荷試験 (福島理文)
妊婦への運動処方 (水谷佳敬)
コラム:アメリカでのプライマリ・ケアスポーツ医学 (住吉信彦)
■病院外でのスポーツ診療の実際
運動器検診とメディカルチェック (年森慎一)
もしマラソン大会の救護を頼まれたら (小松孝行)
もしサッカーのマッチドクターを頼まれたら (内田卓郎,他)
コラム:プライマリ・ケア医がオリンピックにかかわる (加藤徹男)
連載
ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク (5)
過活動膀胱と前立腺肥大症 (松木孝和)
今月のお薬ランキング(50)
高リン血症治療薬(リン吸着薬) (浜田康次)
ジェネラリストのためのLGBT講座 (2)
性の多様性についての総論 (坂井雄貴)
症例× Q&A 超高齢社会シコウの利尿薬適正使用シコウ (11)
体液過剰状態の高齢うっ血性心不全患者の入院(再入院)が繰り返される現状,なんとかならないのか? (杉本俊郎)
こちらつるかめ病院臨床倫理カフェ つるりん (12)
人はいつから人なのか (金城謙太郎,長尾式子,竹下 啓)
LGBTが人口に膾炙するにつれ、ネット時代の今日、SNSのそこここで小ぜりあいのような応酬が繰り返されています。LGBTに対し、左巻きとか利権狙いとか、糾弾主義とか行きすぎた主張だとか、ネットで無責任に詰なじる声を見るたびに、ゲイの一人として、われわれはこの30年そんなこと言ってきたかな、と不思議な気がします。性的マイノリティーの社会運動が、近代人権思想に立脚し、条理にもとづく穏当な主張を積み重ねて今日に至っていることは、本書を一読していただければおわかりいただけるのではないでしょうか。
LGBT当事者を中心とした 20名の体験記を柱に、LGBT理解のために活動する当事者や支援者をコラムで紹介。性的少数者の生きづらさと同時に、社会や教会で確実に体現しつつある希望や実例を語る。神によって造られた一人ひとりは、性を含めてこんなにも多様であり、いかに自分らしく生きるか、いかに相手を尊重して生きることができるか、ということを伝える。キリスト教やLGBTについてよく知らなくても読める一冊。
【目次】
LGBTについて考える─最初のストーリーから……平良愛香(日本基督教団 川和教会牧師、本書監修者)
性別二分主義を考える─かつての同性愛嫌悪の反省から……塩谷直也(青山学院大学宗教部長)
LGBT施策は合意形成から─カミングアウトした政治家が描く社会……石坂わたる(東京都中野区議会議員)
トランスジェンダーの若者たち─相手の性別がわからないとダメですか……遠藤まめた(にじーず代表)、比企敦子(日本キリスト教協議会教育部総主事)
トランスジェンダーの教師と歩む学校─教育現場での取り組み……佐々木 園(基督教独立学園高等学校教員)
高齢クリスチャンのLGBT─歳を重ねても自分らしく生きる……めぐみ(カトリック信徒)、愛(カトリック信徒)
障害者のLGBT─ダブルマイノリティでも諦めない……田口ひろこ(日本バプテスト連盟大泉バプテスト教会員)
同性パートナーとの子育て・家庭づくり─さまざまな家族のかたち……小野 春(会社員)
地方で当事者として生きる─孤独と希望のはざまで……上野玲奈(日本基督教団牧師)
パンセクシュアルという在り方─「複雑さ」と向き合いながら……臼井一美(国際NGO職員)
カトリック教会のLGBT─安心できる祈りの場を求めて……野宮知弥(虹色のともしび元共同代表)
LGBTの牧師を招聘した教会─宣教課題を共に担えることが大事……森 なお(日本基督教団加古川東教会牧師)、同教会員
法とLGBT─個が尊重される社会を実現するために……内田和利(弁護士)
HIV/エイズに関わる中で─自分のセクシュアリティと信仰を捉え直す……生島 嗣(ぷれいす東京代表)
医学教育にLGBT理解を─他者の痛みに共感できる医療を……吉田絵理子(医師)
アフリカのLGBTI難民支援─迫害される側にいるイエス……島田順子(仮名)(カトリック信徒)
詩歌に込める当事者の思い─生きる、祈る、書く……堀田季何(俳人・歌人)
福音派教会とLGBT─「伝統」の壁を越える可能性へ ……寺田留架(約束の虹ミニストリー代表)
天からの贈り物はLGBTの子ども─あらたな学びに導かれて……阿久津マキ子(日本基督教団四條町教会員)
「中性」という性別を生きる─私たち全てを“良い”と言ってくださる神……勝山 孝(日本バプテスト連盟大泉バプテスト教会員)
「性の多様性」についての用語や概念、取り組みのポイント、実践事例をやさしく紹介。待望の「教師のための入門書」です!
子どもたちと過ごす時間が長い教師“だから”こそ知っておきたい、「性の多様性」についての知識やかかわりのポイントを、わかりやすく解説! 教師が「性の多様性」について知り、相談を受けたときの対応力をアップさせることは、子どもたちが安心して暮らせる学級づくりに役立ちます。すべての子どもたちの味方になる教師になるために、知っておきたいポイントが満載です。
【おもな内容】
第1章 「性の多様性」、まず知っておきたいポイント
第2章 学校で、社会で、当事者の味方になるために
第3章 一人ひとりの「性」を大切にする実践 インタビューをもとに
【著者紹介】
遠藤 まめた(えんどう まめた)
一般社団法人にじーず代表
1987年埼玉県生まれ。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけに、LGBTの子ども・若者支援にかかわっています。
「奇妙な」「風変わりな」といった意味をもつクィア(Queer)。性的マイノリティたちが、自分たちを指し示す言葉として用いてきた。
民俗学の視点で、LGBTと呼ばれる人びとの日常的な営みを捉える七つの論考集。
◇第一部 民俗学史からクィアを考える
第一章 日本民俗学クィア研究史(辻本侑生)
第二章 南方熊楠と岩田準一の「男色談義」(辻 晶子)
コラム1 『異態習俗考』--クィア民俗学の古典(島村恭則)
◇第二部 「いま・ここ」からクィアを見通す
第三章 大阪「LGBTの駆け込み寺」の実践(三上真央)
第四章 ゲイバレーボールチームの現代民俗学(辻本侑生)
第五章 長崎のマダムナンシー(大田由紀)
◇第三部 クィア民俗学の展開
第六章 性的マイノリティは差別を「笑い話」に変えるのか?(辻本侑生)
第七章 異類/婚姻/境界/類縁(廣田龍平)
コラム2 ディープ・フォークロアとクィア・アート(島村恭則)
◇第一部 民俗学史からクィアを考える
第一章 日本民俗学クィア研究史(辻本侑生)
一 知られざるクィア研究の系譜
二 北野博美ー日本民俗学におけるクィア研究の先駆者
三 鹿児島「男色」研究史
四 「男巫女」研究史
五 クィアの現代民俗学に向けて
第二章 南方熊楠と岩田準一の「男色談義」(辻 晶子)
一 南方熊楠と岩田準一の性民俗研究
二 「男色談議」の研究史
三 男色研究の発表媒体
四 民俗学と男色研究
五 「男色談議」のその後
コラム1 『異態習俗考』--クィア民俗学の古典(島村恭則)
◇第二部 「いま・ここ」からクィアを見通す
第三章 大阪「LGBTの駆け込み寺」の実践(三上真央)
一 性善寺と調査者(私)の関係
二 性善寺に集う人々
三 セクシュアリティを見つめる場
第四章 ゲイバレーボールチームの現代民俗学(辻本侑生)
一 性的マイノリティとスポーツサークル
二 スポーツサークルと民俗学
三 雑誌『薔薇族』にみるスポーツサークル
四 スポーツサークルから捉えるゲイコミュニティ
第五章 長崎のマダムナンシー(大田由紀)
一 マダム南支
二 華僑二世として長崎で生きる
三 落地生根
◇第三部 クィア民俗学の展開
第六章 性的マイノリティは差別を「笑い話」に変えるのか?(辻本侑生)
一 差別と笑い話
二 ハッシュタグと社会変革
三 事例分析
四 インターネット空間の多声性
第七章 異類/婚姻/境界/類縁(廣田龍平)
一 MCUのロキ、北欧神話のロキ
二 異類婚姻譚の概念をクィアにする
三 民間説話のクィア・リーディングによってできること
コラム2 ディープ・フォークロアとクィア・アート(島村恭則)
「もうLGBTなんてふつう」って言っておけばいいと思ってない?
「ゲイコミュニティ」になじめないゲイという立場に留まることから見えてくる、うわべだけのセクシュアルマイノリティ理解を脱するための処方箋。
どの子にとっても、居場所になる学級をめざす。
│特集│人を巻き込む技術
●納得感を生み出すリーダーシップ
<【インタビュー】「何を得るか」より「何を与えられるか」>
・畑中好彦 アステラス製薬 代表取締役社長CEO
●オーセンティック・リーダーシップの罠
<「自分らしさ」が仇になる時>
・ハーミニア・イバーラ INSEAD 教授
●一人ひとりがリーダーシップを発揮する
<ピクサーで学んだ創造的チームのつくり方>
・堤 大介 アニメーション監督
●変化の激しい時代に必要なエンゲージメントとは
<【インタビュー】 BCG流21世紀型リーダーシップ>
・御立尚資 ボストン コンサルティング グループ シニア・パートナー
・水越 豊 ボストン コンサルティング グループ シニア・パートナー
●イシューセリング:中間管理職の必修スキル
<あなたの上司を動かす7つの戦術>
・スーザン J. アシュフォード ミシガン大学 ロススクール・オブ・ビジネス 教授
・ジェームズ・デタート コーネル大学 サミュエル・カーティス・ジョンソン経営大学院 准教授
●リーダーシップと意思決定の要
<アドバイスの科学:与える技術・受ける技術>
・デイビッド A. ガービン ハーバード・ビジネス・スクール 教授
・ジョシュア D. マーゴリス ハーバード・ビジネス・スクール 教授
│HBR翻訳論文│
●<リーダーシップ>社会・環境面での貢献も加味した
【2015年版】世界のCEOベスト100
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●<経営戦略>市場を読み、対応すること、そして勇気を持つこと
シスコが業界をリードし続ける理由
・ジョン・チェンバース 前 シスコシステムズCEO
●<自己啓発>社会的、時間的、空間的、経験的距離のマネジメント
目の前の課題は「4つの距離」で解決する
・レベッカ・ハミルトン ジョージタウン大学 マクドノー経営大学院 教授
│連載│
●世界標準の経営理論
[第17回] SECI理論とナレッジ・ベースト・ビュー
世界の経営学に「野中理論」がもたらしたもの
入山章栄 早稲田大学ビジネススクール 准教授
│巻頭言│
●多様な生き方が尊重される社会に
・東 小雪 LGBTアクティビスト
│Idea Watch│
●チーム力はカフェテリアで培われる
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●娘を持つCEOはCSRを重視する
・ヘンリク・クロンクビスト マイアミ大学 教授
│リーダーは「描く」│
●描き終えて出てきた、自分が大切にしていたこと
・岩瀬大輔 ライフネット生命保険 代表取締役社長兼COO
│Vision Statement│
●アンシャンレジームの森林資源管理
・『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
│前号を読んで│
●経営者のオーラまでも伝えてほしい
・萩生田 愛 Afrika Rose/アフリカの花屋 代表
●組織としての視点もほしかった
・山崎大祐 マザーハウス 取締役副社長人を巻き込む技術 リーダーシップ