レアがぐっすりねむっているまよなかに、おにんぎょうのプペがめをさましました。わたし、がっこうへいかなくっちゃ。プペはレアのあたらしいぼうしをかぶり、くつをはきます。
巨人のような父、薄暗い仕立屋の工房、禿頭の魔術師、暴力的なケースに潜ませたマシンガン…少年の記憶の中で、一人の老齢の接骨師がかつての自分の雇い主について語りはじめた。断片的な記憶を繋ぎ合わせた先に見えてきた“暗黒街の帝王”アル・カポネの狂気と暴力の連鎖とは…?
はじめてのおとまりにズーはふあんがいっぱい。そんなズーに、ママとパパは「キスのかんかん」をわたします。「キスのかんかん」って、なんでしょう?そして、ズーはげんきにおとまりできるでしょうか?子どもの成長を応援する絵本。
コロプラ廃人(寸前)の作者がスタンプ集めのために全国を渡り歩き、その体験を描き上げた、位置ゲーの旅を史上初のコミック化。
ヴォカリーズ Op.34 No.14
唯物論も二元論も、心をめぐる従来理論はそもそも全部間違いだ! その錯誤を暴き、あらゆる心的現象を自然主義の下に位置づける、心の哲学超入門。
キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、仏教…、人類の文化があるところ必ず存在する宗教は、それぞれ、自身を“絶対の真理”の保持者として位置づけてきた。これらの相容れない主張は比較検討が可能なのだろうか。本書は、「宗教多元主義」の立場から、それぞれの教義を考察する。ただ一つの宗教だけが真理に到達しているのではなく、各宗教の違いは、究極的実在に対する様々に異なるアプローチであり応答であると考え、哲学的に問題を捉える。神の存在から、悪の問題、救済論的構造の在り方までを入念に議論し、長く読み継がれている定評のある入門書。
「九月に入り、小説を書き続けて、第一稿がけっこうな枚数たまった。いまは、その小説のことしか頭にない」(本書二七九ー二八〇頁)。『アンダーリポート』『身の上話』『鳩の撃退法』、そして……。名作が生まれゆく日々のなか、作家は何を思案し、どんな言葉と出逢うのか。好評連載中の「文芸的身辺雑記」第二期を収録!
二〇〇七年
秋ー冷蔵庫理論
二〇〇八年
冬ーほくろ理論
春ーワープロ
夏ーパソコン
秋ーボル
二〇〇九年
冬ーボル2
春ー未知との遭遇
夏ーボル3
秋ーホワイトボード
二〇一〇年
冬ー透明感のある文章とは?
春ー椅子
夏ー老眼鏡
秋ー幸運について
二〇一一年
冬ー二十年後のスパゲティ
春ー黒髪
夏ー黒髪2
秋ー副産物
二〇一二年
冬ー節電
春ーならば
夏ー頭書
秋ー皿の謎
二〇一三年
冬ー喪服
春ー貰い水
夏ー手紙
秋ー手紙2
二〇一四年
冬ーお休み
春ー文豪病
夏ーさんづけの時代
秋ー作家さん
二〇一五年
冬ー背文字の人
春ーサイン会観
夏ー理想型
あとがき(後編)
「君に流星をプレゼントしよう」
満天の星空から流れる一筋の光。
不思議な青年との出会いが物語の始まりだった!
浅草に住んでいた大鳥居祥子(おおとりいしょうこ)の実家は明治時代から続く「人力舎」という地元でも有名な車引きの店を営んでいた。
父への反発心から京都の大学に進学して卒業するまで地元に戻ることはなかったが、家業の車夫を継ぐために久々に実家に帰ってきた祥子。
しかし、彼女が目にしたのは、タクシー会社に業態転換した「人力舎」の変わり果てた姿だった。
父が祖父や母の反対を押し切って無理矢理タクシー会社を始めてしまったのである。
車夫という仕事を愛する祥子は父の行いがどうしても許せなかった。
思わず家を飛び出した祥子が桜橋の袂で出会った大也(だいや)と名乗る青年は、祥子のためにマジックを見せてくれるという。
彼は持っていたステッキで星の1つの周囲に小さな輪を描くとその星がそのまま流星となった。
星は次々と流れていく。2つ3つ4つと…
大道芸人だというこの青年に祥子は興味を抱くようになる。
大也は大道芸をする傍ら浅草の古い民家を改造したシェアハウスの大家もやっていた。
部屋に空きがあることを知った祥子はそこに住むことに決める。
ところが、シェアハウスの住人は、フィンランド出身の銭湯の店番、世界的歌姫、小料理屋の店員、水上バスの乗員など職業も国籍もバラバラでクセのある人物ばかり。
バラエティにとんだ住人たちが引き起こすミステリアスな事件に祥子は巻き込まれていく。
観光の街「浅草」には実はとんでもない秘密が隠されていた。
祥子は大也とともにその謎解きに挑戦する。
第一章 始まりは浅草駅から
第二章 花見の名所『桜橋』
第三章 大也のシェアハウス
第四章 寄合は神社の集会所で
第五章 女神様を目指して草むしり
第六章 三社祭
第七章 両国国技館でロボット大会
第八章 名探偵祥子 事件の謎に迫る
第九章 リリーさん救出大作戦
終章
あとがき