現在の地球には,数百万とも,数千万ともいわれる生物種が存在する.生物がこれほどまでの多様性を持つに至ったのはなぜなのか.本書では,生物多様性の原動力でもある「種分化」がどのような過程で起こるのかを,アフリカの湖に生息するシクリッドでの研究を中心に丁寧に紹介.さらには,アフリカからキューバ,近くの山で著者がこれまでに実施した野外調査の様子を交えながら,生物の不思議さや面白さ,生物研究の醍醐味を大いに語る.生物(学)への愛にあふれた1冊.
生物の成長、環境適応、行動、生殖、免疫など、個体の諸現象にはホルモンが関係している。比較内分泌学は、さまざまな生物のホルモンについて、進化の観点からその分子機構や作用を統合的な理解を目指す学問である。近年では多様な動物のゲノムデータの公表により多くのホルモンや受容体が発見され、さらに新しい細胞内情報伝達機構が明らかにされてきた。
本書は、脊椎動物・無脊椎動物の多様な生物を題材に、進化の観点から内分泌の基礎を網羅し、種々のホルモンを整理する。動物生理学を学ぼうとする学生、また、ヒト内分泌のより深い理解を目指す研究者に必読の内容となっている。
博物館標本はタイムカプセル! 何が入ってる? どうやって調べる?
DNA解析技術の発展により,博物館の標本が雄弁に語りはじめた! 採集の時期や場所の情報,他の標本から得られたデータも組み合わせれば,生物多様性の歴史が見えてくる。過去を知り未来に活かすためのノウハウを簡明に解説。
◎DNAの解析技術の発展で,標本のDNAも解析可能に!絶滅した生物の詳細が見えてきた。
◎最先端で活躍する若手研究者が,標本からのDNA採集のノウハウを紹介。
◎将来の研究者に貴重な標本を引き継ぐために,現在の利用者,管理者は何をすべきだろう?
◎できるだけ多くの情報を未来に送るための標本の作り方とは?
◎2022年のノーベル医学・生理学賞で注目された標本DNA研究の魅力を満載。
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・過去に採集され保管されていた標本からDNAを採取して解析できれば,過去の遺伝的多様性や集団の大きさがわかるはず。絶滅のおそれのある生物で調べれば,減少の要因を推定することができる。チョウの仲間やシマフクロウ,タンチョウなどを例に紹介。
・もちろん,進化のプロセスを解明することも。今は絶滅してしまい,標本しか残っていない生物と,現生生物の関係も明らかにしたり,種の同定が困難だった標本の正体を明らかにしたり。
・遺跡から出土した動物の骨からDNAが採取できれば,古代の環境の推定が可能に。人間の影響が少ない時代の生物のようすを知ることができるかも。
・標本から得られたDNA情報もデータベース化されている。どんな研究ができるのだろうか?
・標本からDNAを採集するための技術を,目的に即して解説。
・DNA情報を壊さずに維持するために必要な標本管理のノウハウ,貴重な標本を利用させてもらうために知っておくべきことも丁寧に解説。
バクテリア、植物、昆虫、ヒト…生物たちの多様性を目の当たりにすると、いろいろな謎が浮かんでくる。生物の「形」は、他の生き物たちとの「関係」のなかでいかに作用しているのか?生き物と環境の「関係」を「分子」から探ると何が見えてくるだろうか?「分子」から「人間活動」が環境に及ぼす影響を理解するには?「人間活動」は「生態系」のなかでどのように位置づけられるのか?さまざまなピースが織りなす生き物たちのジグソーパズルに生態学が挑む。
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第7巻。
第I部の総論では、脊椎動物の一般的定義、他の動物群との関係、系統と分類の対応付けの不一致、脊椎動物の多様性について概説する。続く第II部は脊椎動物の各論であり、いわゆる魚類と呼ばれる群について、最新の系統体系に基づいた分類を紹介することから始まり、爬虫類と鳥類の関係についての最近の考え、哺乳類の形態適応までをやや詳しく述べる。第III部では脊椎動物各群の特徴について図を加えて解説を行う。
第 I 部 脊椎動物の系統
1.脊椎動物の多様性と進化
第 II 部 各綱ごとの多様性
2.魚類の多様性と系統分類
3.両生類にみる多様性と系統
4.爬虫類にみる多様性と系統
5.鳥類にみる多様性と進化
6.哺乳類にみる多様性と系統
第 III 部 動物群ごとの特徴 -図版解説とコラムー
1.魚類:無顎上綱
2.魚類:顎口上綱
3.両生綱
4.爬虫綱
5.鳥綱
6.哺乳綱
2016年6月に開催された環境法政策学会第20回学術大会シンポジウム「生物多様性と持続可能性」の全記録。自然保護地域の保全と管理のあり方やABS国内措置、海洋における生物多様性の保全、生物多様性や自然保護に関する訴訟等を総括的に検討。
ビジネスに欠かせない、自然・生物多様性を守り増やす
「ネイチャーポジティブ」経営の世界動向をイチから解説
本書では、自然の保全と経営の両立でESG投資を呼び込む事例やTNFDを紹介しています。アップルからネスレ、花王、丸紅、BNPパリバなど世界の企業・投資家の事例が満載。新入社員から経営者まで、自然資本・生物多様性・TNFDを手ほどきしたネイチャーポジティブ本の決定版です。
■第1部:ネイチャーポジティブ最前線
なぜ今、ネイチャーポジティブか/ネイチャーポジティブが分かる11のQ&A
■第2部:キーパーソンの声を聞く
TNFD共同議長 デビッド・クレイグ氏、経団連自然保護協議会会長
西澤敬二氏、国連グローバル・コンパクト副議長 ポール・ポールマン氏 ほか
■第3部:先進企業のネイチャーポジティブ経営を知る
サプライチェーンのリスク管理、大規模植林や30by30、IoT活用
明治、キリン、NEC、ブリヂストン、アップル、ケリング、ネスレ ほか
■第4部:持続可能な調達の現場を知る
イオン、マクドナルド、日清食品、日本水産、パナソニック ほか
■第5部:金融機関の自然への投融資を知る
BNPパリバ、ロべコ、MS&AD、みずほグループ、第一生命、アセットマネ
ジメントOne、りそなアセットマネジメント、CDP、WBA ほか
■第6部:TNFDや評価ツール、規制を知る
TNFD試作版、ENCORE、自然SBTs、EUタクソノミー ほか
■第7部:法律や戦略、用語を知る
生物多様性国家戦略、民間参画ガイドライン、みどりの食料システム戦略 ほか
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
生物多様性を取り戻し、健康的な地域・環境づくりに貢献する取り組みに焦点を当てる。NbS(自然に根ざした解決策)は、地球環境の議論でいま最も注目されるアプローチの一つ。本号では、半世紀にわたり、地域に特徴的な生態系と向き合い、「生き物も人も無事に生きられる関係性」を科学的・技術的裏付けをもとに創り出してきた「日本版NbSデザイン」の事例を紹介。
目次
特集
Part 1 いきものと人
地域に特徴的な生態系と向き合い、「生き物も人も無事に生きられる関係性」を科学的・技術的裏付けをもとに創り出すプランやデザインを紹介。
ビオスの丘(沖縄)/都立大神山公園/那須平成の森/都立公園
石神井公園三宝寺池沼沢植物群落
Part 2 都市緑地と人
里山や都市林、都市内河岸段丘の緑地帯、小河川、水路など、都市の自然を見つめ直し、次世代へつなぐためのデザインを紹介。
東京都海の森公園/沖縄県総合運動公園/東京都立水元公園水辺のさと
杉並区立柏の宮公園/埼玉県大宮公園/馬場大門のケヤキ並木/玉川上水
Part 3 緑と心
緑は人々に癒しを与える。荒廃した大地の再生や身近な環境の充実を通じて、生活に安寧をもたらすデザインを紹介。
石巻南浜津波復興祈念公園/特別養護老人ホーム あさひ苑(沖縄)
鳥取県井手ケ浜/日本工業大学/牧野記念庭園
Part 4 地域との関わり
地域の自然・文化資源を活かした新しいまちづくりデザインを紹介。
長崎県対馬市/岡谷蚕糸博物館/ハンガリーの公園計画
連載
ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期29 高荷洋一
女性と写経3 久能寺経 恵美千鶴子
動物たちの文化誌34 動物園での40年 早川 篤
欧州グリーンインパクト11 フランスの日本庭園 遠藤浩子
なにをもって多様というか、テレビ番組と音楽から浮かび上がる選択肢の実像。
里親制度、象牙の合法的供給、サファリ・ハンティング、医薬品開発、金融取引税、宝くじが、生物多様性の保全に役立つ!?生き物をまもるカギは経済学にあった!
ひとくちにメガシティといってもその実態は多様である.本巻では,都市地域生態圏という括りを提案し,地球上の18のメガシティを比較分析する.なかでも都市範囲,人口,居住環境,都市計画に着目し,その共通性と多様性を明らかにし,全球全史上にメガシティを位置づける.
シリーズ刊行にあたって(村松 伸)
重要用語解説
第1章 総説:全球都市全史からの示唆
第2章 メガシティの多様性と共通性:都市地域生態圏,人口圏
第3章 都市地域生態圏にみた18メガシティの動態
第4章 居住環境の地球史:メガシティの地域性と連動性
〈座談会〉全球18メガシティを比較する
【付録】18メガシティ総覧:その発展経路と居住環境
Megacities Vol.2 Evolution and Diversity of Megacities
Shin MURAMATSU, Naoko FUKAMI, Kyota YAMADA & Yuta UCHIYAMA, editors
環境問題や貧困問題からのアプローチが多いフードバンクを、既存のサプライチェーンが抱えてきた過剰供給問題の解消、さらには希薄化する社会関係を保つ活動などを積極的に評価しながら、農産物市場論や流通論、マーケティング論等の方法論に依拠し、その発展可能性を議論することを目的としている。特に「多機能性への評価」、「運営資金」、「受給者満足と品揃え」以上の3点からのアプローチを念頭に置いている。
序 章 フードバンクの位置づけと日本の現状
第1節 サプライチェーンにおけるフードバンクの存在意義
第2節 日本におけるフードバンクの課題
第3節 分析方法と本書の構成
第1部 世界のフードバンクとその多様性
第1章 フードサプライチェーンにおける寄付行動─フードバンクの国際比較におけるフレームワーク─
第2章 フランス:フードバンク活動による食品ロス問題への対応と品揃え形成およびその政策的背景
第3章 韓国:フォーマルケアとしてのフードバンクの普及に関する分析─韓国社会福祉協議会の事例─
第1節 はじめに
第2節 研究の方法
第3節 調査結果
第4節 議論と結論
第4章 イギリス:フードバンク普及における大規模小売業者の役割
第5章 オーストラリア:産業化するフードバンクの分析─オーストラリアのケーススタディ─
第6章 香港:インフォーマルケアとしてのフードバンクの発展と多様化─活動の多様性と政策的新展開─
第7章 台湾:カルフールの取組と台中市地方条例制定への進展
第2部 日本のフードバンクにおける現状と課題
第8章 寄付食品の栄養学的側面と栄養バランス向上における課題
第9章 行政との協働から自立へと進化するフードバンク山梨
第10章 フードバンク多文化みえにみる地方都市での活動成立要件
第11章 福岡県における物流からみたフードバンク運営と企業・行政 との関係性
第12章 フードバンク山口における分散型都市の連携課題
終 章 総括とフードバンクの課題
おわりに
比較教育学における地域研究の主要論文を一挙集成!-教育の多様性を読むー
国や地域、あるいはさらにミクロな教育対象を捉えた、地域研究的な性格をも併せ持つ優れた16の論文を収録。世界各地のヴァラエティに富む教育活動の実態を描く本書は、質量ともに妥協なき調査分析によって研究者らが築き上げてきた、知的営為の結集である。
2017年からドイツで適用された、多様な特性を持つ子どもに対応した新しい学習指導要領が、実際の学校現場にどのように反映されているのか、現地視察をもとに紹介。障害児者をはじめ移民・難民の子どもも含めたドイツのインクルージョンの最新事情を知る上でも有益な一冊。
奄美群島は熱帯・亜熱の外来生物の日本への侵入経路であり、世界自然遺産候補の島でもある。農業被害をもたらし感染症をまん延させる昆虫や、在来種を駆逐する魚や爬虫類、大規模に展開されたマングース駆除や、昨今浮き彫りになってきたノネコ問題など、外来生物との闘いの最前線を報告する。