1細胞解析の技術開発の最先端の状況と、日本で得られた1細胞解析での成果を解説!
●ヒトのような多細胞生物はさまざまな細胞から構成されており、リンパ球や線維芽細胞のように、同じように見える細胞でも、がん細胞の隣にいる場合と毛細血管の隣にいる場合とでは、遺伝子発現は異なります。
●具体的にどう異なるのか?この問いに答えることのできるレベルまで、ついにオミクス解析の技術レベルが向上してきています。
●本特集では前半を技術編とし、この技術開発の最先端の状況を紹介し、後半には応用編として日本で得られた1細胞解析での成果を紹介します。
【目次】
技術
1.1細胞エピゲノム解析技術開発の最前線
2.1細胞プロテオーム解析はどこまできたか
3.1細胞メタボローム解析の現状
4.ライブイメージングによる1細胞動態解析
5.組織切片の空間トランスクリプトーム解析
6.1細胞ゲノム解析で多様な細菌叢を捉える
7.電気化学的なケミカルイメージングによる実時間1細胞解析
8.1細胞トランスクリプトームデータの解析技術
9.国際動向─Human Cell Atlasプロジェクト
応用
10.感染症の1細胞解析
11.新型コロナウイルス感染症の1細胞解析
12.免疫系の1細胞解析による転写制御機構の予測
13.1細胞解析でがん免疫療法に迫る
14.百寿者免疫細胞の1細胞トランスクリプトーム解析
15.発生・再生研究における1細胞遺伝子発現解析の現状
16.1細胞解析からわかる循環器病態
17.精神疾患患者試料を使用した1細胞研究の現在
18.がん治療における薬剤応答性の1細胞解析
・1990年代、循環器内科領域における血栓止血領域への興味は少なかった。心筋梗塞などの血栓症を診ていたのに、血栓止血の視点が少なかったのは不思議であった。
・その後、抗血小板薬としてクロピドグレルが開発され市場が拡大した。さらに、心房細動の脳卒中予防に経口の直接的凝固因子阻害薬(DOAC)が開発され、数兆円の市場規模に至った。
・今回の特集では基礎的、臨床的視点から血栓止血学における最近の進歩をエキスパートに解説いただく。診療に役立つのみならず、読者の皆様の学術活動に資することを期待する。
■ 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
・はじめに
・血小板と血栓形成ーー機序と臨床的意義
〔key word〕血小板、止血、動脈血栓、静脈血栓
・循環器領域における抗血栓治療の現状
〔key word〕虚血性心疾患、抗血小板薬、抗凝固薬
・血栓止血におけるプロコアグラント血小板の役割
〔key word〕血小板プロコアグラント活性、血小板第III因子、血小板、マイクロパーティクル、リン脂質、非活性化GPIIb/IIIa
・脳血管疾患発症制御における抗血栓療法
〔key word〕抗血小板療法、抗凝固療法、再灌流療法、経静脈的線溶療法
・血流下における血小板を中心とした血栓形成シミュレーター
〔key word〕血小板、GPIbα、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、血栓形成、シミュレーション
・血栓性疾患の病理
〔key word〕アテローム血栓症、プラーク破綻、静脈血栓症、癌関連血栓症
・COVID-19に伴う血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス感染(COVID-19)、血管内皮細胞傷害、微小血栓、D-ダイマー、サイトカインストーム
・フォン・ヴィレブランド因子と血栓・止血
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、フォン・ヴィレブランド病(VWD)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、血栓症、出血
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・26.シラミ症(この白くうごめくモノは?)
〔key word〕アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ、殺虫剤耐性、心のケア
オンラインによる医療者教育
・12.診療科の魅力が伝わるオンライン実習ーー北海道大学産婦人科の事例
〔key word〕オンライン実習、外科基本手技の遠隔指導、シネメデュケーション、プロフェッショナリズム
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・10.ショウジョウバエから見出された非典型的ドパミン放出による学習強化モデル
〔key word〕ショウジョウバエ、ドパミン、オンデマンド放出、学習強化、一酸化炭素
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・4.血栓症と炎症:多臓器不全・多様な症状への進行機序
●特報
・ウイルス感染症の制御機構
・ヒトT細胞白血病ウイルス1型の生き残り戦略と病原性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●がん、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患等の内部障害に起因する栄養障害は、悪液質(cachexia、カヘキシア)の病態が関与すると考えられている。
●悪液質は、根治を目標とした疾患治療に際しその耐用性を著しく低下させ、予後悪化の促進要因となる。
●その背景を踏まえ、本特集ではリハビリテーションスタッフが知っておくべき概念から疾患別の悪液質まで、最前線で取り組む専門家が解説。
【目次】
悪液質の病態と診断
悪液質の運動療法
悪液質の栄養療法
がん悪液質とリハビリテーション
心臓悪液質とリハビリテーション
CKD患者の悪液質・Protein-energy wastingとリハビリテーション
COPDの悪液質とリハビリテーション
慢性肝疾患の悪液質とリハビリテーション
■新連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
1.脳血管障害に対する嚥下促通法のコツ
■連載
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
8.九州北部の地域医療を担う特定機能病院である 久留米大学病院の取り組み
ニューカマー リハ科専門医
小川真央
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
4. COVID-19患者への遠隔リハビリテーション治療の効果と課題
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
5.症例プレゼン:3. プレゼンテーションにさらに磨きをかけるために:自分の中を意識する
リハビリテーションと薬剤
4.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:1ふらつき・転倒
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
13. 信頼性と妥当性の検証
ヘルステックとリハビリテーション医療
5. 遠隔心臓リハビリテーション(リモハブ)
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
2つの病院で学んだリハビリテーション科医師としての礎
・全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)は、皮膚のみならず内臓諸臓器の線維性変化が特徴の慢性疾患であり、膠原病の中で最も予後不良かつ病因不明の希少難病で、厚労省の指定難病である。
・SScの主な合併症は、間質性肺疾患や肺高血圧症であり、重症度や進行度は患者ごとに大きく異なる。近年、SScの病態理解が進み新規治療法開発が盛んに行われ、症状・合併症に応じた治療薬が多彩となった。
・SScの診療においては、できるだけ早期に診断を行い、合併症の有無やその程度を評価したうえで、症状に応じた治療法を取捨選択し、患者に応じた治療法のカスタマイズが大切となる。本特集では、多彩な診療科領域の執筆陣に、各分野の最新の知見を解説いただいく。
■ 全身性強皮症 ─病態解明と診断・治療UPDATE
・はじめに
・全身性強皮症における自己抗体とその意義
〔key word〕全身性強皮症(SSc)、抗核抗体、蛍光抗体間接法(IIF)、臨床的特徴
・エピジェネティクスから紐解く全身性強皮症の病態
〔key word〕線維芽細胞、SScモデルマウス、ATAC(assay for transposase-accessible chromatin)-seq、樹状細胞
・全身性強皮症の間質性肺疾患ーー病態と治療の最新知見
〔key word〕全身性強皮症(SSc)、間質性肺疾患(ILD)、進行性線維化、分子標的薬
・全身性強皮症に伴う肺高血圧症ーー病態・診断・治療
〔key word〕全身性強皮症に伴う肺動脈性肺高血圧症(SSc-PAH)、潜在的左心疾患に伴う肺高血圧症(occult PVH)、間質性肺炎に伴う肺高血圧症(ILD-PH)、肺静脈閉塞症(PVOD)
・強皮症腎クリーゼーー病態と治療の進歩
〔key word〕強皮症腎クリーゼ(SRC)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、抗RNAポリメラーゼIII抗体、MPO-ANCA
・全身性強皮症の消化管病変ーー病態と治療戦略
〔key word〕全身性強皮症(SSc)、逆流性食道炎、胃前庭部毛細血管拡張症(GAVE)、下部消化管病変、腸内細菌叢
・皮膚硬化と末梢循環障害に対する新規治療戦略
〔key word〕皮膚硬化、末梢循環障害、新規治療、リツキシマブ、ボツリヌス毒素局所注入療法
●TOPICS
神経内科学
・神経核内封入体病の新規封入体構成タンパク質、ホルネリンの同定
循環器内科学
・心房細動アブレーション:ビッグデータの解析からみる日本の最新状況
●連載
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・16.救急医療の情報分断を解決する医療DX
〔key word〕医療DX、救急医療、医療情報、個人情報保護法
救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ
・6.動物に咬まれた! 犬、猫、ヒト、ハムスターーーよくある咬傷からまれな合併症まで
〔key word〕動物咬傷、アナフィラキシー、アレルギー、人獣共通感染症
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・20.よくわかるがんゲノム医療3:進行がんのセルフケア
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●血栓止血検査は、1 原理が異なる、2 測定機器の差により検査結果が乖離しやすい、3 絶対的な標準物質がない、4 検査前プロセスがもっとも重要である一方で脆弱である、などの理由から、標準化が難しいとされてきました。
●本特集では、「ここまできた 血栓止血検査の標準化」と題して、現時点でどこまで標準化が進んでいるか、解決すべき課題は何か、今後の展望はどうなるのか、等々について詳しく解説しています。
【目次】
1.血栓止血検査の基本
2.標準化の現状
1)検体取扱い
2)PT、フィブリノゲン量
3)APTT、APTTクロスミキシング試験
4)凝固因子活性定量、凝固因子インヒビター量
5)凝固制御因子活性定量(AT、PS、PC)
6)FDP、Dダイマー
7)ループスアンチコアグラント
8)血小板機能検査
■Editorial-今月のことば
求められる社会人基礎力
■話題ーNEWS&TOPICS
『原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021』の改訂ポイント
サル痘の基礎知識
『廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル』の改定
■基礎講座
難しい採血に遭遇した際のコツ
■技術講座
心房細動における心エコーレポートの書き方
■MT Seminar
関節液検査ー解剖、疾患、結晶検査を中心に
■骨髄検査 ベーシックマスター
3.標本の観察・所見の書き方
■メディカルスタッフ職業図鑑
3.診療放射線技師
■学会レビュー
2022年度日臨技九州支部医学検査学会(第56回)
第61回日本臨床細胞学会秋期大会
■L・Lの日常
・生殖医学は、卵子や精子の形成、受精、胚発生、着床から胎盤形成など、幅広い生命現象を扱う。
・生殖医学の研究には課題も多いが、幹細胞の樹立や胚モデルの作製が新たなブレイクスルーとして期待されている。また、不妊症には、科学的根拠が不十分な医療が患者の期待や現場のニーズによって導入されるケースもあり、基礎研究から実地診療までより精密かつ堅牢なエビデンスの構築が求められる。
・その他、生殖医学における各テーマについて基礎と臨床の対をなす形で第一線の専門家が解説する。今後の研究や実地診療におけるshared decision makingの一助となれれば幸いである。
■生殖医学ーー基礎研究と実地診療の進歩
・不妊治療の保険適用:現時点までの振り返り
〔key word〕不妊治療、保険適用、実態調査、生殖医療ガイドライン
・生殖医療と感染症
〔key word〕感染症、生殖医療、局所感染、全身感染
・はじめに
・遺伝子改変マウスを通してみる精子・受精
〔key word〕精子成熟、受精能獲得、先体反応、ゲノム編集
・卵子の染色体数異常のメカニズム
〔key word〕卵子、染色体、紡錘体
・臨床:体外受精における卵巣刺激法
〔key word〕卵巣刺激法、視床下部ー下垂体ー卵巣(HPO)軸、キスペプチン、排卵抑制剤
・精子幹細胞研究アップデートーー不均一で動的な幹細胞プール
〔key word〕精子形成、幹細胞、ライブイメージング、パルス標識、動態解析
・精子:micro-TESE
〔key word〕非閉塞性無精子症(NOA)、micro-TESE、精子
・ここまで進んだ精子選択技術
〔key word〕顕微授精(ICSI)、IMSI、PICSI、ZyM【o】t【○R】
・受精と卵活性化
〔key word〕Ca2+シグナル、Ca2+ツールキット、卵活性化
・人為的卵子活性化の有効性・安全性検証と臨床上の位置づけ
〔key word〕人為的卵子活性化(AOA)、有効性、安全性、卵子活性化障害(OAD)、受精障害
・ヒト第一体細胞分裂(1st cleavage)に対する時空間的解析
〔key word〕遷延染色体、多核形成(MuN)、中心体、微小管形成中心(MTOCs)
・成育疾患からみた着床前期胚の重要性
〔key word〕染色体異数性、トリソミーレスキュー、モノソミーレスキュー、X染色体不活性化(XCI)
・わが国における着床前遺伝子検査の現状
〔key word〕着床前遺伝子検査(PGT)、体外受精(IVF)、出生前検査、保因者スクリーニング検査(CS)
・タイムラプス映像でみるヒト初期胚の挙動
〔key word〕タイムラプス、受精過程、初期胚発生、動的解析
・着床と子宮内膜のエピジェネティクス
〔key word〕着床、子宮内膜、エピジェネティクス、ヒストン修飾、EZH2
・着床と着床不全:生殖免疫
〔key word〕着床、反復着床不全(RIF)、NK細胞、T細胞
・着床後発生:ヒト受精卵から胎盤が発生する仕組み
〔key word〕胎盤、栄養膜細胞、栄養膜幹細胞(TS細胞)
・生殖細胞におけるクロマチン動態とトランスポゾン制御
〔key word〕生殖細胞クロマチン、新規DNAメチル化、エンハンサー、トランスポゾン(TE)
・ヒトブラストイド:胚盤胞モデルの革新とその可能性
〔key word〕ヒトブラストイド、幹細胞モデル、着床メカニズム、倫理的課題、体外受精(IVF)技術の改善
・子宮内膜症の成立に寄与する子宮内細菌:基礎研究の知見より
〔key word〕子宮内膜症、逆流説、フソバクテリウム、子宮内膜微小環境
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・哺乳類のエピジェネティクスの代表例として知られる“X染色体不活性化”をイギリスの女性研究者Merry Lion博士、およびアメリカの日系研究者大野乾博士が発見して約60年がたつ。
・今回の特集では、1モデル動物によるメカニズム解析、2幹細胞における初期化現象、3ヒト疾患の3つのテーマで、各分野の専門家に研究の紹介してもらう企画を立案した。
・本特集が、謎に満ちた“X染色体不活性化”の理解の一助となることを願っている。将来、ヒト疾患解析、再生医療も含め、これまでの基礎研究がさまざまな方向に発展することを期待したい。
■ X染色体不活化と疾患 ─新たな展開
・はじめに
・X染色体不活性化の分子メカニズム
〔key word〕ヘテロクロマチン、Xist(X-inactive specific transcript)RNA、長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)、H2AK119ub、H3K27me3、H3K9me3
・不活性X染色体の三次元構造と遺伝子発現制御
〔key word〕X染色体不活性化(XCI)、遺伝子発現制御、ゲノム三次元構造、Hi-C、複製タイミング
・非メンデル遺伝とX染色体不活性化異常ーー思い込みを除いて、新たな発見へ
〔key word〕X染色体不活性化(XCI)、Ftx non-coding RNA、性差を示す疾患
・霊長類におけるX染色体遺伝子量補正
〔key word〕霊長類、カニクイザル、X染色体不活性化(XCI)、XCU(X chromosome up-regulation)
・生殖細胞初期化におけるX染色体再活性化のイメージング
〔key word〕X染色体再活性化(XCR)、X染色体不活性化(XCI)、始原生殖細胞(PGCs)、リプログラミング
・iPS細胞誘導におけるX染色体再活性化
〔key word〕X染色体再活性化(XCR)、iPS細胞誘導、Xist、Xtreme
・女性多能性幹細胞における不可逆的X染色体不活化破綻と病態モデリング
〔key word〕ヒト多能性幹細胞、XCI erosion、病態モデリング
・女性特有の神経発達障害に関するX染色体不活性化ーーMICPCH症候群
〔key word〕MICPCH症候群、CASK、TBR1、GluN2B、シナプス
●TOPICS
解剖学
・歯の硬化に必要な血管新生と象牙質形成のカップリング
臨床検査医学
・新型コロナウイルス核酸検査手引き書ーー日本遺伝子診療学会 新型コロナウイルス感染症検査委員会編「はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために」
●連載
人工臓器の最前線
・14.バイオマテリアルと組織再生型人工臓器
〔key word〕脱細胞化組織、組織工学、再生医療、小口径血管、ダチョウ頸動脈
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・9.公共シークエンスレポジトリを用いた大規模トランスクリプトーム解析からの知識発見
〔key word〕トランスクリプトーム解析、スプライシング異常、ビッグデータ解析、クラウド
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・3.行動変容を伴う医療機器プログラム評価の考え方
〔key word〕認知行動療法、医療機器プログラム、二重盲検ランダム化比較試験、シャムアプリ、プラセボ効果
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・11.コロナ禍でベトナム人技能実習生が自分自身の健康を守るためには
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・“特定行為に係る看護師の研修制度”は、医師の判断を待たずに一定の診療補助行為を行うことができる看護師を養成することを目的として2015年から施行された制度で、タスクシフティングの切り札となる可能性がある。
・一方、医師事務作業補助者は医師が行う業務のうち事務的な業務をサポートする職種で、診療報酬制度ではこの配置人数によって診療報酬加算が認められており、急速に普及しつつある。
・これら2つの職種は医師の業務を肩代わりするという意味だけでなく、それぞれの人材のキャリアパスとしても重要な制度である。本特集では2つの職種の現状、とくに養成課程や配置について専門家に解説いただく。
■ 特定行為看護師,医師事務作業補助者の現状 -養成と配置
・はじめに
・特定行為研修制度の創設と進展
〔key word〕看護師、特定行為研修、チーム医療
・看護師特定行為研修修了者をいかに活かすか
〔key word〕看護師特定行為研修、チーム医療、タスクシフティング、ジェネラリスト、キャリアパス
・看護師特定行為研修修了者のキャリアパスーーキャリアデザインの探求
〔key word〕特定行為に係る看護師の研修制度、看護師特定行為研修修了者、キャリアデザイン、キャリアパス
・特定機能病院における特定行為看護師養成と配置
〔key word〕特定行為研修、特定行為研修修了者、特定行為看護師
・医師事務作業補助者の配置と実際
〔key word〕医師事務作業補助者、医師事務作業補助体制加算、医療クラーク、タスクシフト
・医師事務作業補助者の活用と教育
〔key word〕医師事務作業補助者、医療クラーク、チーム医療、タスクシフト、生涯教育
●TOPICS
生理学
・宇宙医学を地球上の健康増進に活かそうーー抗重力筋線維の反応
スポーツ医学
・e-スポーツの効能と弊害
医療行政
・学校心臓検診の課題
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・2.ジアルジア症(本当にジアルジア症?)
〔key word〕ジアルジア症、ランブル鞭毛虫、メニール鞭毛虫
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・はじめに
がん
・1.がんゲノムプロファイリング検査
〔key word〕プレシジョンメディシン(精密医療)、がんゲノムプロファイリング検査、次世代シーケンサー、ドライバー遺伝子異常、Genotype Matched Treatment
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・10.究極のセルフケア:がんの在宅死
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・17.ウィトゲンシュタインーー極めつきの高い知性・感性の保持者
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・リアルワールドデータ(RWD)を用いた臨床研究においてわが国は諸外国の後塵を拝してきたが、臨床疫学、公衆衛生学などの専門家たちは、臨床の専門家と協同してRWDのデータベースを構築し、ラインアップは充実してきた。
・入手可能なRWDを最大限活用した“エビデンス創出”や“臨床への応用”にすでに舵は切られている。ひととおりのデータベースが用意できた今、データをフル活用してアウトプットを量産するフェーズに突入したといえるであろう。
・本特集では、データベースごとに各論を配した患者レジストリの代表例(SOS-KANTOとNCD)、電子カルテ由来診療情報データベース、DPCデータベース、NDB、介護データなどについて最新知見を紹介している。
■ リアルワールドデータを用いた臨床研究の進化
・はじめに
・リアルワールドデータが切り拓く医療の未来
〔key word〕リアルワールドデータ(RWD)、患者レジストリ、電子カルテ情報、保険データベース
・SOS-KANTO 2017 studyの研究計画とデータ収集
〔key word〕心停止研究、レジストリ、多施設共同研究
・National Clinical Database--全国レジストリプラットフォームの研究利用
〔key word〕National Clinical Database(NCD)、レジストリ、臨床研究
・電子カルテ由来診療情報データベース
〔key word〕構造化データ、非構造化データ、検査データ、自由記載
・DPCデータを用いた研究の現状と今後
〔key word〕Diagnosis Procedure Combination(DPC)、データベース、リアルワールドデータ
・NDBを用いた研究の現状と今後
〔key word〕NDB、オンサイトリサーチセンター、レセプト、SQL、直腸癌
・介護データを用いた研究の現状と今後
〔key word〕介護報酬明細情報(介護レセプト等情報)、要介護認定情報、科学的介護情報システム(LIFE)、介護保険総合データベース(介護DB)
・DeSCデータを用いた研究の現状と今後
〔key word〕保険データベース、臨床疫学研究、DeSCデータベース
・リアルワールドデータに対するデータ駆動型アプローチとシグナル検出
〔key word〕データ駆動型、仮説駆動型、シグナル検出、シグナル強化、医薬品副作用自発報告データベース
●TOPICS
産科学・婦人科学
・フェムテックへの期待
神経内科学
・大脳皮質一次体性感覚野アストロサイトmGluR5による神経ネットワーク再編と慢性疼痛
●連載
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・10.AIを用いた感染症診断の可能性
〔key word〕感染症診断、AI医療機器、新医療機器、身体診察AI
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・18.マラリアーー伝統的知識からの解放
●書評
・『相談事例から考える 研究倫理コンサルテーション』(松井健志 監修・編著/山本圭一郎・伊吹友秀・井上悠輔 編著)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
世界各地で健康格差の是正に尽力した専門家たちがアフターコロナの国際保健を解説!
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は国家間・国内の健康格差を地球規模で広げたことをふまえ、世界各地で健康・福祉の改善に尽力してきた現場主義の専門家たちが、これまでの活動を振り返り、今後のグローバルヘルスのあり方を考察した一冊。
●タイトルの「現場力」は「competency」の意訳であり、単なる知識や技術を超えた実践力を身につけていく必要性と期待を込めた内容となっている。
【目次】
感染症で苦しむ人々の声に応えて
結核対策ー世界戦略構築への現場からの発信
マラリアー伝統的知識からの解放
タイ北部におけるHIV感染者ケア強化事業ーサンパトンモデルの形成
NTDの苦しみ:死なないけれどー現場の視点から
コロナ渦中、ラオスにて村人の“現場力”から学ぶ
母と子の声に応えて
グローバルヘルスにおけるジェンダー平等と女性のエンパワーメント
母子健康手帳を世界へー一人ひとりに最初の一冊を
HIV母子感染ー生き延びた青年たちがともに切り開く人生
自分のいる場とグローバルの場の重なり
障がい児の療育ー誰もが大切にされる社会を目指して
難民・移民の声に応えて
戦禍のなかで誕生する新しい命ーパレスチナからのメッセージ
コロナ禍でベトナム人技能実習生が自分自身の健康を守るためには
傾聴の次に来るものー先人から学び、先人を超える
コロナ危機・ウクライナ危機下のパレスチナ難民ー今グローバルヘルスに問われているもの
アジア・アフリカからの声に応えて
アフリカにおけるポジティブ・デビエンス
アジアで探る、の看護とは何か?
ミャンマーの人々の団結と行動ーコロナとクーデターの二重苦のなかで
ガーナー「生きる力」を育む母子手帳
・近年、ウェアラブルデバイスによる健康管理が可能になってきており、深部体温や心電図、発汗量、昇降高度、SpO2なども測定可能になっている。
・さらに血糖値の連続測定が可能な機器もあり、食後のスパイク血糖値がはかれるばかりではなく、食事指導や栄養指導との連携も期待されている。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行対策として、医療の情報化の現状の課題が多く指摘されてきたなかで、新しい動きが進みつつある。
■ ウェアラブルデバイスと未来の医療
・はじめにーーPHRとウェアラブルデバイスの連携による医療の未来への期待
・わが国におけるPHRの現況と課題・展望ーーPHRを活用した健康社会の実現に向けて
〔key word〕PHR(personal health record)、PGD(person generated data)、標準化、社会基盤
・ウェアラブルデバイスの生活に対する密着性と利便性および将来
〔key word〕生活密着、実際の利便性、未来の用途、技術革新、小型高度化
・オンライン医療の現状と医療DXの展望
〔key word〕オンライン診療、オンライン服薬指導、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、診療報酬改定、医療情報
・ウェアラブルデバイスとそのデータによるPHRの実現
〔key word〕Personal health record(PHR)、EHR(電子健康記録)、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)、モバイルヘルス(mHealth)
・薬局の対人業務におけるスマートフォンの活用
〔key word〕スマートフォン、薬局、薬剤師、電子薬歴、電子お薬手帳、PHR(personal health records)
・デジタル投資によるヘルスケア創薬の発展
〔key word〕リアルワールドデータ(RWD)、AI技術、プラットフォーム
・ウェアラブルデバイスから得られるデジタルバイオマーカーの医薬品開発への活用
〔key word〕医薬品開発、ウェアラブルデバイス、デジタルバイオマーカー(dBM)、デジタルセラピューティクス(DTx)
●TOPICS
救急・集中治療医学
・新しいAED--オートショックAEDへの期待
糖尿病・内分泌代謝学
・インスリンによるタンパク質・脂質代謝制御経路の解明
●連載
人工臓器の最前線
・7.リードレスペースメーカの最前線
〔key word〕Micra TPS、適応基準、VDDモード
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・2.画像認識技術の近年の動向
〔key word〕画像認識、AI、深層学習
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・4.障がい児の療育ーー誰もが大切にされる社会を目指して
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●多くの疾患に共通する「痛み」の改善に対するリハビリテーション医療は近年大きく進歩し、研究も盛んに行われている。
●したがって、疼痛に対するリハビリテーション医療では痛みを正しく理解するとともに、最新の知見を考慮した対応が求められる。
●本特集では、痛みのマネジメントが特に重要となる「がん性疼痛」「運動器慢性疼痛」「難治性疼痛」を中心に、第一線で活躍する著者陣が最新知見を解説。
【目次】
疼痛に対するリハビリテーションの概要
がん性疼痛とリハビリテーション
運動器慢性疼痛に対するリハビリテーション
難治性疼痛に対するリハビリテーション
疼痛に対する物理療法
疼痛に対する集学的治療
■連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
2.脳血管疾患に対する舌根後退訓練のコツ
ニューカマー リハ科専門医
岡田貴士
ヘルステックとリハビリテーション医療
6.ウエアラブルデバイス(hitoe)の心臓リハビリテーションへの応用
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
6.症例プレゼン:4. コンサルテーションを引き受ける際のテクニック
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
5.コロナ禍におけるフレイル対策と課題
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
14.診断法の統計的評価(感度・特異度・ROC曲線等)
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
9.新型コロナウイルス感染症(COVI-19)診療のリハビリテーションチーム医療ー旭川医科大学病院ー
リハビリテーションと薬剤
5.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:2パーキンソン症状
TOPICS
「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン」2021年全面改訂について
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
自分らしく生きること
学会報告
第26・27回 合同学術大会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会・第2回 世界嚥下サミット
臨床研究
神経難病に対して誤嚥防止術を行った症例の長期観察
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●危機的出血における緊急輸血への対応は、輸血部門においてはもっとも重要な業務のひとつであり、最近になりようやく臨床現場での関心が高まってきています。大量出血の病因・病態を科学的に理解し、それに対して適切な体制を準備するのは、今や病院の危機管理のひとつとして必須ともいえます。
●本特集では、「これで安心!危機的出血の輸血戦略」と題して、経験豊富な現場の医師や輸血部門のスタッフそれぞれの立場から、危機的出血に臨む臨床検査技師が知っておきべき病因・病態と、検査・輸血治療などの具体的対応について、わかりやすく解説しています。
【目次】
1.危機的出血と緊急輸血
2.臨床現場から輸血部に求めること
1)麻酔科医の立場から
2)産科医の立場から
3)救急医の立場から
3.輸血部門での対応
1)輸血部門での体制整備・臨床現場への働きかけ
2)他部署・多職種とのコミュニケーションのとり方
■Editorial-今月のことば
アフターコロナに向けた準備を始めましょう
■話題ーNEWS&TOPICS
初心者向け新型コロナウイルス核酸検査解説書『はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために』が公開に
■技術講座
迅速細胞診(ROSE)の有用性と実際
■基礎講座
病理・細胞診検査の精度管理
消化管寄生蠕虫類の検査方法と同定
胸水・腹水のデータの見方
■呼吸機能検査の苦手意識をなくそう!3.呼吸機能検査と血液ガス,周術期の臨床応用を学ぶ
2)手術と呼吸機能検査(意義とデータの読み方)
■FOCUS
敗血症/重症感染症におけるバイオマーカーの有用性
TTPの診断・治療の最前線
■From LABO
常に進歩し続ける輸血医療のトップランナーとしての臨床検査技師を目指して
コロナ禍における検査技師の活躍現場を覗く!藤田医科大学PCRセンターで奮闘する臨床検査技師
■Book Review
多職種で取り組む抗菌薬適正使用 AST活動はじめの一歩
■L・Lの日常
■LABO LIFE-私の仕事・私の明日
パラレルワーカーとして生きる
・近年、クライオ電子顕微鏡解析の技術革新により、患者脳内に蓄積する異常タンパク質の構造が次々と解明される時代となった。
・本特集は、クライオ電顕解析の原理と現状、タウ、αシヌクレイン、アミロイドβ、TDP-43、TMEM106Bの構造、疾患脳ごとに蓄積するタンパク質の種類や構造がどう異なるのか、病理、病態形成の観点から執筆していただく。
・また、クライオ電顕による構造解明の応用として最も期待される診断薬や創薬の開発へのトピックスにも言及することとした。今後発展が期待されるトモグラフィについても記述していただく。
■ クライオ電顕が解き明かす神経変性疾患のメカニズム
・はじめに
・クライオ電顕の原理と日本の現状
〔key word〕アミロイド線維、らせん、クライオ電子顕微鏡(cryo-EM)、単粒子解析法
・タウ線維構造に基づいたタウオパチーの疾患分類
〔key word〕タウオパチー、タウ、アミロイド様線維、構造多型、クライオ電子顕微鏡
・シヌクレイノパチー線維の構造
〔key word〕αシヌクレイン(αSyn)、アミロイド線維、構造多型、パーキンソン病(PD)、多系統萎縮症(MSA)
・Aβ線維の構造
〔key word〕アミロイドβタンパク(Aβ)、構造多型、シード、抗体医薬、クロスβシート構造
・ALS患者脳に蓄積するTDP-43線維の構造
〔key word〕筋萎縮性側索硬化症(ALS)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、TAR DNA binding protein of 43kDa(TDP-43)
・クライオ電顕解析でみつかった新規アミロイドTMEM106Bの役割
〔key word〕TMEM106B、一塩基多型、前頭側頭葉変性症(FTLD)、アミロイド線維
・構造をもとにしたタウPETプローブ開発
〔key word〕タウオパチー、タウPETイメージング、ドッキングシミュレーション
・クライオ電子線トモグラフィ法を用いた神経変性疾患の病態解明
〔key word〕神経変性疾患、タンパク質凝集、クライオ電子顕微鏡、クライオ電子線トモグラフィ(cryoET)、in situ構造生物学
●TOPICS
麻酔科学
・周術期アナフィラキシーと好塩基球活性化試験
免疫学
・B細胞由来のGABAは抗腫瘍免疫を抑制する
●連載
人工臓器の最前線
・16.アフェレシス療法:最近の進歩
〔key word〕イミュノピュア、レオカーナ、COVID-19、血漿交換、LDLアフェレシス
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・5.医療機関のサイバーセキュリティ・マネジメント
〔key word〕サイバーセキュリティ、サイバー攻撃、マネジメント、経営資源
●フォーラム
・古代人のゲノム解析と人類の進化ーー2022年ノーベル生理学・医学賞によせて
・新たな機能性分子を合成する手法“クリックケミストリー”--2022年ノーベル化学賞によせて
グローバルヘルスの現場力
・13.HIV母子感染ーー生き延びた青年たちがともに切り開く人生
医療MaaS--医療と移動の押韻
・3.寒立馬さんたちへ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが、DNA解析技術の進展により、がんを持たない個人においても同様の現象(体細胞モザイク)は決してまれではないことがわかってきた。
・この体細胞モザイクの細胞が持つ後天的変異は、一塩基レベルだけでなく染色体レベルにも及びうること、それらは同じ細胞に同時に発生する場合もあればそうでない場合もあることなどがわかってきた。
・臓器・組織ごとの後天的なDNA変化とクローン性の細胞増殖の病態基盤が明らかになれば、なにより個人ごとの疾患発症リスクの同定や早期発見・治療や介入が可能になり、健康寿命の延伸や福祉につながることが期待される。
■ 体細胞モザイク -後天的ゲノム変化がもたらす未来
・はじめに
・血液の体細胞性モザイク(一塩基)
〔key word〕体細胞性モザイク、クローン性造血(CHIP)、ドナー由来白血病、治療関連骨髄性腫瘍、造血幹細胞移植
・知っておきたい血液中の体細胞における常染色体由来のモザイク
〔key word〕体細胞、染色体モザイク、クローン性造血(CH)
・SNPアレイデータによる血液のY染色体モザイク解析
〔key word〕モザイク型Y染色体喪失(mLOY)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、多遺伝子形質(polygenic trait)、SNPアレイ
・体細胞モザイクと感染症
〔key word〕体細胞モザイク(mCA)、感染症、加齢
・クローン性造血における遺伝子変異とコピー数異常の相互作用
〔key word〕クローン性造血(CH)、遺伝子変異、染色体コピー数異常(CNA)、血液腫瘍、心血管疾患
・正常気管支上皮における体細胞変異
〔key word〕モザイク、気管支、体細胞変異、肺がん、喫煙、
・食道の体細胞モザイク
〔key word〕加齢、生活習慣、変異原、体細胞変異、ドライバー変異
・大腸における体細胞モザイクとクローン拡大
〔key word〕大腸のクローン拡大、潰瘍性大腸炎(UC)、IL-17シグナル経路、自然選択、NFKBIZ
●TOPICS
糖尿病・内分泌代謝学
・メタボリックシンドロームの病態制御に新しい考え方をもたらした代謝産物センサー分子の同定
癌・腫瘍学
・新規ミトコンドリア呼吸鎖複合体I阻害剤ペタシンの抗がん作用
神経精神医学
・がん患者におけるスピリチュアリティへのアプローチ
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・12.臨床におけるバイオインフォマティクス
〔key word〕がん、正常組織、臨床検体
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・16.スイセンーー若芽をニラと誤食すると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
早期治療が患者予後の鍵を握る
“脳・神経系の感染症”の最新情報を掲載!
●脳・神経系の感染症は医師の診療能力が最も発揮される領域です。早期に的確な診断と治療がなされないと、脳・神経系に不可逆的なダメージを負い、予後不良の転帰をとることになります。神経感染症の診断と治療の基本的な知識・技能を有し、最新情報を得て、迅速に適切な診断と治療を行うことが必須です。
●昨今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脳・神経系合併症の問題や、強力な免疫抑制作用のある抗体医薬品使用例での神経感染症も増加しています。
●拡大し続けている神経感染症について、診断や治療の進歩と疾患ごとの最新情報を領域のエクスパートに解説いただきます。
【目次】
脳・神経系の感染症を知る、診る
1.神経感染症の病理
2.神経感染症の臨床検査
3.神経感染症の画像診断
4.神経感染症の治療薬─とくにウイルス性神経感染症に際する抗ウイルス薬による治療における最近の進歩と今後の課題
5.ウイルス性脳炎の宿主遺伝要因
脳・神経系のウイルス感染症
6.ウイルス性髄膜炎
7.単純ヘルペス脳炎
8.水痘帯状疱疹ウイルス感染症
9.インフルエンザ脳症
10.わが国のCOVID-19重症例における神経学的所見の検討
11.レトロウイルスによる神経疾患─HTLV-1関連脊髄症(HAM)
12.進行性多巣性白質脳症
13.亜急性硬化性全脳炎の病態、診断と治療
14.ダニ媒介性脳炎
脳・神経系の細菌感染症ほか
15.細菌性髄膜炎
16.結核性髄膜炎
17.破傷風
18.ライム病とその他のボレリア感染症
19.脳・神経系の寄生虫感染症
20.プリオン病
歯科補綴治療を中心に,国内外を問わず第一線で活躍する臨床家の先生方による論文,ケースプレゼンテーションなどをお届けする補綴専門誌,インプラント,審美修復などの治療に加え,ジルコニア,CAD/CAMなどの新材料,新器材に関する情報をビジュアルにお伝えします.
昨年来より新型コロナウイルスに対する感染対策として緊急寄稿1〜3報をお伝えしてまいりました.本号,次号では「COVID-19 アップデート 変異ウイルスを知り,ワクチンで備える」をお届けします.日々変わり続けるウイルスの実態とそれに対するあり方に加え,歯科医師はこれまでの「コロナを防ぐ立場」から「コロナ予防(ワクチン接種など)の一翼を担う立場」になる可能性など,めまぐるしく変わる社会情勢と歯科医師の置かれた立場など,「変異ウイルスとワクチン接種」に焦点を絞って解説いただきます.
【目次】
緊急寄稿 歯科医院における新型コロナウイルス感染症対策 第四報 患者,スタッフ,そして自院を守るために知っておくべきこと・取り組むべきこと COVID-19アップデート 変異ウイルスを知り,ワクチンで備える
口腔内スキャナー 私の臨床活用法(6)〔最終回〕
新連載 補綴・審美修復治療に活かす! 歯科ボツリヌス療法ー基礎知識の整理と臨床応用の実際(1)
リレー連載 コバルトコーヌス クリニカルケースプレゼンテーション(3)
特別企画 次世代プレスセラミックスシステムによる審美修復の可能性(8)
シリーズ企画 臨床におけるCAD/CAMジルコニアセラミックスレストレーションの強度と精度を考察する(5)〔最終回〕
歯科医院のための内科学講座(39)
Dental Statistics
・医学・生命科学研究は、その歴史においてとてもユニークな状態に入ろうとしている。その第1の要因は大規模・高精度データの出現である。古来からの方法論に加えて、データ駆動型の科学が相対的に重要になってきた。
・第2の要因はデータ科学、とくにAI技術応用の登場である。人海戦術では不可能なデータ解析を、高精度・高速に実現できるようにしている。
・そして、ますます重要となっていることが、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)という学問を成熟させることである。本特集ではこのメッセージを“新型データ駆動型サイエンス”とよぶ。
■ 新型データ駆動型サイエンスの起動
・はじめに
・HPCと感染症数理モデル
〔key word〕感染症数理モデル、個人ベースシミュレーション
・「富岳」で飛躍するコンピュータ創薬
〔key word〕富岳、分子動力学(MD)、プレシジョンメディシン、分子シミュレーション、創薬
・保健医療のための空間データサイエンス
〔key word〕空間疫学、空間データ、集積性の検定、クラスタリング、症候サーベイランス
・説明可能なAIによるパーソナルゲノム医療・予防の実現
〔key word〕大規模データ、スーパーコンピューティング、説明可能な人工知能(XAI)、個別化医療、遺伝子ネットワーク
・腫瘍特異的ネオ抗原の数理的解析とがんの免疫病態解明への応用
〔key word〕がん、免疫病態、ゲノミクス、ネオ抗原(NeoAg)、次世代シークエンサー、結合親和性予測
・マテリアルズインフォマティクスによる新物質探索ーー高分子材料の設計を中心に
〔key word〕機械学習、ベイズ推論、分子設計、ポリマー、合成
・自然言語処理と説明可能なAIによる新次元サイエンス
〔key word〕人工知能(AI)、自然言語処理、説明可能なAI、ゲノム医療、遺伝子変異
・ラーニング・ヘルスケア・システムの思想ーー“進化し続ける医療”を支える道徳規範をめぐる議論
〔key word〕ラーニング、倫理、個人情報、同意
●TOPICS
腎臓内科学
・小児期発症の非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)に対するエクリズマブの有効性と安全性の検討:市販後調査より
神経精神医学
・性犯罪者は治療できるのか:SPIRiTSを用いた挑戦
眼科学
・ブルーライトと疾患
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・21.免疫不全症の新展開
〔key word〕原発性免疫不全症(PID)、自己炎症性疾患、自己免疫性疾患、遺伝子検査、新型コロナウイルス感染症
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・生物に学ぶ低摩擦材料:微細構造による摩擦の制御
〔key word〕摩擦、微細構造、昆虫、ゴム
●フォーラム
特報
・PCR検査の感度と特異度
・PCR検査の実際
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
新型コロナ対応に奮闘した島根県からの報告を緊急掲載!
●人口減少,高齢化,医師の地域偏在など,さまざまな課題が山積する地域医療
●自治医科大学学長・永井良三氏 編集のもと,地域医療の最前線に携わるエキスパートが解決に向けた取り組みを解説!
●Withコロナ時代の地域医療と医師育成を展望する一冊
【目次】
【書き下ろし】新型コロナウイルス感染症と地域医療─地域における広域連携と急性期病院の役割
1.地域医療政策の動向─地域医療構想,医師偏在対策,医師の働き方改革を中心に
2.地域連携の諸展開
3.特定行為研修修了看護師がこれからの地域医療にもたらすもの
4.最近の地域人口の動向─続く大都市部への人口集中
5.地域医療構想
6.行政とへき地・地域医療体制─これまで,そして今後に向けて
7.住民参加の地域医療
8.ソーシャルキャピタルと地域医療
9.地域医療にかかわる医師育成─Withコロナ時代の多様なニーズにも対応できる柔軟な医師育成
10.地域枠制度
11.地域医療とワークライフバランス
12.地域医療と災害医療─その考え方と接点
13.地域医療と文化人類学
14.ビッグデータから眺める地域医療
15.公共哲学としての地域医療
16.地域医療における総合診療医の自己完結性
・ここ10年、ヒューマノイドロボットの露出は急激に進んでいる。医療分野においてもヒューマノイドロボットの需要はすでに出現している。
・医療従事者の不足する未来、感染症の脅威に見舞われている現実を踏まえると、ヒューマノイドロボットの技術を医療の場に積極的に取り入れる決断が必要かもしれない。
・ヒューマノイドロボット技術は今後の進歩も確約されているといえる。技術が医療の世界で正しく利用されるためには医療従事者の研究参加も不可欠である。
■ ヒューマノイドロボットの医療分野での応用
・はじめに
・医療分野で支援するロボットの現状
〔key word〕医療・介護支援、ロボット介護機器、コミュニケーションロボット、アンドロイドロボット
・ロボットを活用した自閉症研究・自閉症療育
〔key word〕自閉症スペクトラム障害(ASD)、ロボット、アイコンタクト、共同注意、コミュニケーション療育
・精神科におけるヒューマノイドの潜在性
〔key word〕ヒューマノイドロボット、自閉スペクトラム症(ASD)、アンドロイド、外見、個別化
・対話型ヒューマノイドロボットの技術
〔key word〕人間型ロボット、ヒューマノイドロボット、対話、自閉症スペクトラム(ASD)、コミュニケーション支援
・生活習慣病治療におけるヒューマノイドロボットの役割
〔key word〕生活習慣病、肥満症、サイコメタボリズム
・抱擁型通信メディアによる不安やストレスの軽減
〔key word〕抱擁型通信メディア、コルチゾール、脳活動、教育応用
・医学分野のロボット研究ーー今後の展望に向けて
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、ロボット、コミュニケーション障害、視線ベクトル、文字化
・ヒューマノイドロボットが問う倫理
〔key word〕ヒューマノイド、倫理、代替問題、非代替問題
●TOPICS
免疫学
・腫瘍由来可溶型CD155を介した新規免疫逃避機構
生化学・分子生物学
・種間で保存されたACE2様酵素B38-CAPによる高血圧・心不全の改善作用
細胞生物学
・狙ったオルガネラ膜でのリン脂質の蛍光ラベル化と動態追跡
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・17.旋尾線虫幼虫症
〔key word〕ホタルイカ、皮膚爬行症、旋尾線虫Type X幼虫、Crassicauda giliakiana
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・16.先天異常疾患における遺伝学的検査
〔key word〕マイクロアレイ染色体検査、遺伝子パネル解析、エクソーム解析、NIPT
オンラインによる医療者教育
・3.医学生評価のオンライン化(デジタル化)の7つのポイントーー富山大学の場合
〔key word〕医学生評価、Millerのピラミッド、学習管理システム(LMS)、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・はじめに
脊椎動物
・1.絶滅危惧種アマミトゲネズミーーメスの細胞から精子が生じる柔軟性
〔key word〕絶滅危惧種、アマミトゲネズミ、iPS細胞、異種間キメラ、性決定
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・102.百寿エドガール・モランのMy Way、そして我が道としての自然哲学
子育て中の学会参加
・9.救急科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。