賞金ランキング98位。ジリ貧生活を送る女子プロゴルファー、リー・オフステッドに信じられないことが起きていた。放つショットは全て理想的な弾道を描き、ツアー初優勝も見えてきた!と、その時。コース内で倒れていた男を助けようとしたばかりに初優勝は夢と消え、続いて発生した毒殺事件に巻き込まれ…。試合の陰で、一体何が起きているの?ゴルフ中継の裏事情も垣間見える、好評シリーズ第2弾。
少年トム・マーロウが暮らすロンドンでは、奇妙なうわさが飛びかっていた。あちこちの街角で“白い騎士”が出没し、指をさすだけで相手を呪い殺してしまうというのだ。はたして、騎士の正体とは?周辺に怪しい人物がつぎつぎに現れ、ある疑いを抱くようになるトムだが…。18世紀初期の大都市ロンドンを活写した、スリリングな冒険ミステリー。
ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。ギリシアでのつらい戦いを終え、チペンデンの家での静かな暮らしにもどったのもつかのま、預かってもらっていた三頭の犬を引きとりにいっているあいだに、家は焼かれ、師匠の大切な蔵書も灰になってしまっていた。敵の兵士たちがついにチペンデンにやってきたのだ。それだけじゃない、拘束していた骨魔女のボニー・リジーが逃げてしまった。師匠とアリスとぼくは、敵兵の手を逃れようと、アイリッシュ海にうかぶ島、モナ島を目指した。だが、モナ島でぼくらを待っていたのは、最悪の悪夢だった。家も蔵書も失った魔使い。帰る場所を失ったトムたちを待ちうけるのは。
20世紀の半ば、アメリカの近代主義から生まれた新しいデザインの流れ「ミッドセンチュリー」。レイ・イームズ、ル・コルビジェ、柳宗理らによる建築・家具・デザインをこよなく愛する青年樋山大成(ひやま・ひろなり)は、美しく、魅力に満ちた、自分だけの理想の部屋に暮らしていた。ところが壁をはさんだ隣りの部屋から鉄パイプが壁を突き破って侵入。その穴から大量のゴキブリがはい出し、お気に入りの家具はメチャクチャに! 怒った大成は文句を言いに隣りのチャイムを押すが、現れたのは絶世の美女・雪乃(ゆきの)。美部屋と汚部屋、美女と凡人、いまでこぼこなふたりの新生活が始まる……! 注目の新鋭・安住だいちによるラブコメディー第1巻!
記号よりも図像。観念よりも表現。写生よりも図解ー。西洋では、神と人の関係の合わせ鏡として猿が捉えられ、猿は<悪魔><堕落した人間>のイコンとなっていた。なまめかしく「ポーズ」をとり、「人間の顔を持つ獣」として図像化された猿たちは、人々に悪夢を送り続ける。
現代の日常生活の隙間から顔を覗かせる人物・動物の本性を、悪夢に似たエピソードの形で小説にしつづけている著者の幻想小説集成。1971年に芥川賞候補作ともなった「触れられた闇」のほか、「新潮」「現代文学」に掲載された計十六作を収載。
一度読んだらねむれなくなる、9つのこわい話。▼「ヨキコトさま」 よい行いをしているか見張っている「ヨキコトさま」が、私を見ている……。▼「しだれ桜には死体が」 死体が埋まっているというしだれ桜で出会った、女の人の悲しい過去……。▼「音」工場の跡地で一瞬音が消えたとき、子ども時代のおじいちゃんに会った……。▼「幽霊にぬすまれた顔」 かわいい顔になりたいと願った少女に起きた悲劇……。▼「おまえの口はもらった」 古本屋で買った真っ赤な本にでてくる妖怪たちが、現実の世界でぼくを襲ってきた……。▼「イキウツシ」 私を恐怖に追いこむ、小さいころに遊んでいた女の子の奇妙な行動……。▼「おねず様」 悪いことばかり起こる原因は、家を守ってくれていたねずみの怒りなのか……。▼「呪いのリクエスト」 私の憎しみが、ラジオ番組にリクエストされている……。▼「正夢」 夢でみたことが必ず起こるとわかっていても……。
経済だけの問題ではない!政治、社会、教育、医療、家族、地域社会…すべてが、大崩壊に向かっている!アメリカで今、いったい何が起きているのか?いつから、こんなひどい国になってしまったのか?具体的な事実を証拠として積み重ねていく過程で明らかにした。
「尖閣問題は、先人の知恵にならい棚上げすることが平和への道だ」と説く総理経験者、大物政治家、元外交官…一見、もっともらしい言説には、驚きの詐術が隠されていた。時に「尖閣棚上げ論」という虚言を広め、時に沖縄独立運動を側面支援し、中国は領土拡大の「夢」に向け突き進んでいる。領土喪失という「悪夢」を現実としないために、日本は何をすべきか。丹念な取材と歴史、地政学を踏まえた冷静な分析で示す。
総事業費9兆円。この史上最大の鉄道事業は、その問題点をほとんど報道されることなく着工目前まで来た。東京・名古屋間の286キロのうち86%の246キロがトンネルになることで発生する水枯れの可能性、処分方法の決まらない膨大な建設残土、掘り当てるかもしれないウラン鉱床、1日に1700台ものダンプカーが12年も走る村、10年以上も続く騒音と振動と土ぼこり、喘息、生活と交通阻害、生態系の劣悪化、立ち退き等々。今からでも遅くはない。JR東海は関係者、特に住民を軽視せず、徹底議論を図るべきだ。
秋元康企画原作のホラーテレビドラマ『アドレナリンの夜』をベースに、実力派恐怖実話系作家5人ー雨宮淳司・加藤一・須藤安寿・つくね乱蔵・久田樹生が、独自の視点と解釈で小説化!深夜にかかってくる“間違い電話”、男性とエレベーターに閉じ込められたOL、人気ラーメン店の秘伝のスープのレシピの正体とは…今夜、あなたにも起きるかもしれない、現実と幻想の入り混じった恐怖夜話!
あるパーティの夜、パーシファの後見人が心臓発作で急死する。類稀なる美貌を悄然とさせるパーシファのもとに、メキシコの大領主ドン・ディアブロが現れ、自分はパーシファの夫になる男だと言うのだった。それが後見人の遺志だと知った以上、逆らうこともできず、パーシファはともにメキシコに渡るが、残酷な方法で、貞操を奪った夫への憎しみがつのるばかりの日々がつづく。だが、常に非情さを漂わせ、使用人たちにさえ悪魔と囁かれるディアブロに危険と知りつつも、抗えない魅力も感じ始め……。
9歳のぼくは、新しく買ったゲームソフトにのめりこんでいた。ここまでは、よくあることだ。ぼくは一日じゅう遊べるほどゲームが好きで、ゲームをはじめると、現実の世界なんて、どうでもよくなってしまう。でも、今回は、ちょっと事情がちがったようで……。気がつくと、ぼくは暗い墓地に立っていた。だれもいない、まっ暗な中、たったひとりきりだ。