駆け、探し、挑むーー時代を超えて生きた人々
幕末の飛脚、平安のエミシ、昭和のスパイ。三つの時代を舞台に、人の誠と愛を描いた傑作脚本集。
『走れ安兵衛』--幕末の江戸を駆け抜け、愛する者を救おうとした飛脚。
『貞観の黄金』--エミシの青年二人の恋と冒険。
『軍事探偵桜町爽次郎』--敗戦の影で密命を負ったスパイ。
それぞれの時代を背景に、人間の信念と選択を鮮烈に描き出す。
走れ安兵衛 -安兵衛の恋・逢わずして許我ゆく駕籠にー
貞観の黄金 -ポンとトイの旅立ちー
軍事探偵桜町爽次郎 -ブラックサンドー
影が真っ黒だということで気味悪がられ仲間はずれにされているカラスのトビオ。その様子を見つめている桜の老木、さくらばあちゃん。ある日、トビオに話しかける。「あなたには誰よりも強い光が当たっているのよ」毎日さくらばあちゃんから励まされ逞しくなっていったトビオは、生まれ育った街を離れ別の場所で幸せに暮らす。数年後、ばあちゃんに会いたくなり故郷の街に戻ってみると、街は大津波に流され、ばあちゃんの姿も消えていた。嘆き悲しむトビオの耳にさくらばあちゃんからのメッセージが聞こえてくる…。
「目に映るものすべてが新鮮!錆びない視点を持ち続け、ポップな文体から時折のぞく人情味が胸に響きます」エッセイスト・内藤洋子氏推薦の好エッセイ集!
はじめに 3
1
浜のメリーさん 12
いじめの法則 15
荒木又右衛門 18
ママの味噌汁 20
キャベツの千切りとアイロンと 22
花火大会の夜 25
担任との旅行 27
マイ・ウェイ 31
保健室登校 34
許 す 37
私の新宿コマ劇場 39
ディオールの傘 41
桜と仙人 43
置き去り事件 45
旅人へ 47
2
花嫁道具 50
シンガポールは綺麗な街? 55
シロアリ 58
昼下がりの里見八犬伝 61
恐怖のミートソース 63
キュウリのサンドイッチ 66
そろそろお茶にしましょうか 69
ザルツブルクにて 72
ロンドンのスリ 75
イギリスの車事情 78
伝家の宝刀 81
切れて繋いで初の100切り 84
3
幻の行進曲 90
だから名古屋が好き 93
ライオンコンペ 97
そんなに水虫になりたいの? 100
やっぱり名古屋が好き 102
中央本線 105
平成が終わる 107
砂を食べる 109
買い物 112
聖子ちゃん 114
あの人は、いま 117
幸せ脳 119
Mちゃん 121
もうひとりの母 123
後見人日記 126
みかんの花咲く丘 128
断捨離しすぎた 130
4
サキっちょ先生とピンキラ 136
バリアフリーゴルフ 139
僕は毎日君に恋をする 141
カルピスと玉椿、時々しほみ饅頭 144
下を向いて歩こう 146
クレマチス 148
オノマトペゴルファー復活への道 150
シャンプー 153
甘 食 156
スイカ 159
歯の磨き方 161
英語の手紙 164
最後の外泊 166
おわりに 169
突如崩れ始める日常。そのとき僕を支えてくれたのはーー。
第一志望の大学で充実した日々を送る沢波俊樹。
サークルで出会った、一見クールでひときわ美人な春田恵美と、
高校時代からの友人で気心の知れた木下和との間で揺れ動く心。
そんな彼に、恐ろしい病魔が迫っていたーー。
青春のときめき、切なさ、葛藤、温かさを爽やかに描いた、感動の純愛小説。
丹波の山奥に大工の倅として生れ、若くして京の植木屋に奉公、以来、四十八歳でその生涯を終えるまで、ひたむきに桜を愛し、桜を守り育てることに情熱を傾けつくした庭師弥吉。その真情と面目を、滅びゆく自然への深い哀惜の念とともに、なつかしく美しい言葉で綴り上げた感動の名作『櫻守』。他に、木造建築の伝統を守って誇り高く生きる老宮大工を描いた長編『凩』を併せ収める。
面倒だけれど愛おしいーー
「ふるさと」をめぐる感動の物語
郡山、仙台、花巻……桜前線が日本列島を北上する4月、
新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行く先で待つものはーー。
実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと……
複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く。
注目の気鋭作家が丁寧に紡いだ、
心のひだの奥底まで沁みこんでくる「はじまり」の物語。
解説/瀧井朝世
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まえがき
1 ソメイヨシノ革命
1 「桜の春」今昔
桜、桜、……/昔の桜景色/江戸の桜/ソメイヨシノはすべてクローン/花見の時空/多品種型と単品種型/吉田兼好の花見/ソメイヨシノ革命
2 想像の桜/現実のサクラ
花と名/「桜」とよばれた理由/ヨシノの由来/「名」の力/想像の美・現実の美/「吉野の桜」はなかった/言葉と想像力/絵に画いたような……/説話の宇宙/理念の重力/起源と反起源の遠近法
2 起源への旅
1 九段と染井
明治三年のソメイヨシノ/三つの年代/創建当時の境内/ソメイヨシノ説の典拠/染井と九段と上野/土地愛の多重性/「四季の遊び場」
2 ソメイヨシノの森へ
吉野桜の出現/「日本」と桜/新しさの魅力/公園と公共/戦争と事業/普及のメカニズム
3 桜の帝国
起源への視線/ナショナリズムの科学/伊藤銀月と井上哲次郎/桜らしい桜/大正期の飯田/日本らしさと桜らしさ/「桜の国土」の生成/「桜の国土」の拡張/風土と民族
4 逆転する時間
始源の桜の誕生/書き換えられる歴史/「山桜」の同心円/日本らしさの超自然学/旧い桜・新しい桜/逆転する時間/見出された起源
3 創られる桜・創られる「日本」
1 拡散する記号
花の時間と人の時間/拡散する物語/桜語りの戦後/想像される「歴史」/「みんな」のモノローグ/空転する言葉/不死のゼロ記号
2 自然と人工の環
桜のエコノミー/嫌われる理由/「日本の自然」は一つでない/自然・人工の反転/美しさの根底/「桜」とは何か/「桜」の自己創出/ありえた「桜」とありえた歴史/「日本」の自己創出/ソメイヨシノの明日
あとがき
桜のがいどぶっく・がいど
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