人間には戦争せざるをえない攻撃衝動があるのではないかというアインシュタインの問いに答えた表題の書簡と、自己破壊的な衝動を分析した「喪とメランコリー」、そして自我、超自我、エスの三つの審級で構成した局所論から新しい欲動論を展開する『精神分析入門・続』の2講義ほかを収録。
マンガと図とイラストで一目瞭然!あのミリオンセラー『病気にならない生き方』の要点が30分で読める!全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医が教える一生役立つ健康法。
江戸・霊岸島の湯屋で一人の女が殺された。奉行所の同心らが下手人の吟味を始め、湯屋を守る用心棒の源三郎と、女目明かしのおみつも探索を進める。容疑者の男は自白し、一件落着と思えた。が、疑問を感じた源三郎は実兄である南町奉行に再吟味を願い出る。急転下、事件は中山道筋を荒らす盗賊団の押し込み強盗計画へと発展し、大捕物が繰り広げられる。
この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。
新進作家の「私」は、知り合いのストリックランド夫人が催した晩餐会で株式仲買人をしている彼女の夫を紹介される。特別な印象のない人物だったが、ある日突然、女とパリへ出奔したという噂を聞く。夫人の依頼により、海を渡って彼を見つけ出しはしたのだが…。
青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナ。だが、夫カレーニンに二人の関係を正直に打ち明けてしまう。一方、地主貴族リョーヴィンのプロポーズを断った公爵令嬢キティは、ヴロンスキーに裏切られたことを知り、傷心のまま保養先のドイツに向かう。
官僚としての体面と世間体を重んじる夫の冷酷な態度に苦しみながらも、アンナはヴロンスキーとの破滅的な愛に身を投じていく。愛するゆえに苦しみ悩んだ結論は…。一方、新しい農業経営の理想に燃えるリョーヴィンは、失意から立ち直ったキティと結婚生活を始めるのだった。
日本橋南界隈の湯屋の用心棒・源三郎は、旗本の三男坊。長兄の南町奉行から市中探索も任されている。十年ぶりに剣道場を訪れた源三郎は、師の零落ぶりに愕然とする。その帰路、すれ違った浪人から血臭と殺気を嗅ぎ取った。時を同じくして江戸を騒がす連続辻斬り事件。さらに、同じ長屋に住む浪人父子に迫る追っ手とは?悪逆の輩を源三郎の剣が裁く時代人情小説。
わたしたちは、フランス革命を導いたルソーの代表作である本書と『社会契約論』に繰り返し立ち戻ることで、国民がほんとうの意味で自由で平等であるとはどういうことなのか、どうすれば国民が真の主権を維持できるのかを、自分の問題として問い直すことができるはずである。
ブルジョワ革命の屁理屈屋が捏ねあげた人間の権利などより何千倍も高貴で神聖な怠ける権利を宣言しなければならぬーフランスの社会主義者にしてマルクスの娘婿が発した「労働=神聖」思想に対する徹底的な批判の矢が、一二〇年以上の時を超え“今”を深々と突き刺す。「売られた貪欲」「資本教」も収録。
ブログで社内事情を書くのはOKか?社内不倫を理由にクビになることはあるか?経費の流用がバレたらどうなるのか?副業はどこまで認められるのか?サラリーマンにとって身近な疑問を、実際の裁判例を参照しつつ、法律の観点から検証。法のルールを知れば、社内の不条理の正し方も、我が身の守り方も見えてくる。組織で働くすべての人のための、超実践的労働法入門。
有野晋哉(よゐこ)がナビゲーターを務める、CSフジテレビ721で放送の人気ゲーム・バラエティ。伝説のレトロ・ゲームの全面クリアを目指す有野課長の姿が爆笑と興奮を呼ぶ。
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イタリアから帰国し息子セリョージャとの再会を果たしたアンナだが、心の平穏は訪れない。自由を求めるヴロンスキーの愛情が冷めていくことへの不安と焦燥に苛まれながら、彼とともにモスクワへと旅立つ。一方、新婚のリョーヴィンは妻キティとともに兄ニコライの死に直面するのだった。
「ヘエエエイ、マクベース!」荒野で三人の魔女から呼びかけられた闘将マクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった、バーナムの森が動かないかぎりは…。
「ぼくたちはルソーの語る意味での主権者なのだろうか、それともルソーが嘲笑したように、選挙のあいだだけ自由になり、そのあとは唯々諾々として鎖につながれている奴隷のような国民なのだろうか」(訳者あとがき)。世界史を動かした歴史的著作の画期的新訳。
有史以来、強烈なイメージを伴って人類が語り続けてきた宇宙誕生の物語。物理学の知識や天体観測の技術が飛躍的に向上した現在、われわれが「見る」ことのできる天地創造はどのようなストーリーだろうか?読者はワインバーグの易しく明快な語り口をガイドに、開闢間もない宇宙の姿を目の当たりにするだろう。文庫化にあたり、原著が出版されてからCOBE衛星による最近の観測までを概観した原著者自らによる追補を新たに収録、「ビッグバン宇宙論」を一躍有名にした古典的名著の決定版。
本書は、狭義の向精神薬である抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬について、その開発史から使い方までを解説したものである。
肩ひじ張らずに、まず「見る」ことから始めましょう。これが芸術鑑賞の第一歩です。面白いと感じたら、なぜかと思います。これにこたえるレシピが、本書の作品解説です。「なにが描かれているのか」「その見どころ」「その位置づけ」というふうに、段階を追って味わいが深まります。