詩書画をはじめ、伝統文化の古典を幅広く紹介。48の原文抜粋と解釈で知る、古典の豊かさ。
いまや芸術は「無価値・無内容」なのか?ボードリヤールによる挑発的現代アート論。
幅広い読者を持つ代表的な芸術総合雑誌
ダイヤモンドを創造する、という考えに取り憑かれ、すべてを投げうち実験に没頭するバルタザール。一家は破産し、科学によって母をも奪われた娘が考え出したある策とは…そして男の行きついた果てとは?バルザック独自の科学観を垣間みることができる表題作と「赤い宿屋」の2篇を収録。
あの震災後、多くの読者に希望を与えた「つくることば いきることば」(六耀社刊)がカバーを一新してよみがえります。永井一正氏の絵とことばを散りばめた、後世に読み継がれて欲しい1冊です。
今回は第二弾「いきることば つむぐいのち」も同時に発売します。
デザインに精通した方のみならず、生きることに少し苦痛を感じている方に是非読んでいただきたい、珠玉の2冊です。
NYタイムズではアート関連の記事が頻繁に1面を飾るなど、アートは欧米エリートにとって不可欠な教養である。他方、日本でそのようなことはなく、アートに対する扱いの差が、まさに欧米と日本のイノベーション格差の表れであると、世界97カ国で経験を積み、芸術系大学で教鞭をとる元外交官の著者は言う。アートに向き合うとき最も重要なのは、仮説を立てて思考を深めることである。そこで本書ではアートを目の前にして、いかに問いを立て、深い洞察を得るかについて解説。読み終わる頃にはアートの魅力が倍加すること必至の一冊
転換期にはいつも、持たざる者の技術があらわれるーー
雑誌、マンガ、広告、テレビなど1970年代前後の複製文化を読みとき、
機知と抵抗の技術として今に甦らせる。
〈わるさ〉が語る、もうひとつの戦後日本文化史。
パロディ裁判、岡本太郎への疑問、ディスカバー・ジャパン論争、
コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、石子順造の思想、
赤瀬川原平と器用人、そして「食人」の教え……。
美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた
異色の学芸員による、ゆかいな複製文化論。
アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。
すべての持たざる者たちのために。
硬直化した思考をときほぐす、笑える批評の登場!
不幸なる芸術
ファウルブックは存在しない(解題・不幸なる芸術)
1 コピー
コピーの何が怖いのか?
ゼログラフィック・ラヴ
ディスカバー、ディスカバー・ジャパン
すべては白昼夢のようにーー中平卓馬、エンツェンスベルガー、今野勉
植田正治にご用心ーー記念写真とは何か
2 パロディ
「パロディ、二重の声」のための口上
パロディ辞典(第二版)
未確認芸術形式パロディーーことのあらましと私見
オリジナリティと反復の満腹ーーパロディの時代としての一九七〇年代前後左右
二重の声を聞けーーいわゆるパロディ裁判から
パロディの定義、テクストの権利
3 キッチュ
「的世界」で考えたこと
石子順造小辞典
匿名の肉体にさわるにはーー石子順造的世界の手引き
石子順造的世界ーー脈打つ「ぶざまさ」を見据えて
石子順造と千円札裁判
「トリックス・アンド・ヴィジョン展ーー盗まれた眼」--一九六八年の交点と亀裂
4 悪
口上 歌が生まれるとき(祈祷師たちのマテリアリズム)
「岡本」と「タロー」は手をつなぐか
俗悪の栄えーー漫画と美術の微妙な関係
岡本太郎の《夜明け》と《森の掟》についての覚え書き
リキッド・キッドの超能力ーー篠原有司男(ギュウちゃん)の音声と修辞学
目が泳ぐーーいわさきちひろの絵で起こっていること
(有)赤瀬川原平概要
神農の教え
あとがき
写真が誕生する以前、疾病を記録した細密イラストが雄弁に語りかけるー人々はいかに病気と闘っていたか、患者が社会からどのように見られていたのか。ブリティッシュ・ブック・デザイン・アンド・プロダクション・アワード最優秀作品賞受賞。
芸術、即、人生。人生、即、芸術。
50年も前に書かれたはずなのに、今も新しい。
岡本太郎の芸術観・世界観・人生観がここにある。
誰にでも通じる、よりよく生きるための
「芸術家精神」を語った太郎の原稿を、
すでに絶版となっている本や、新聞連載としてのみ発表された
今ではなかなか読めない稀少なものを中心にまとめました。
推薦:山口一郎(サカナクション)
プロデュース・構成:平野暁臣(岡本太郎記念館館長)
序章 そもそも芸術ってなんだ!?
・だれでもその本性は芸術家
・芸術に見せかけた合言葉にだまされるな
・西洋芸術の伝統がなんだというのだ
・今日の芸術とは?
第1章 道なき道をゆく人生こそが芸術だ
・生きる絶望を彩ること、それが芸術だ
・若き日の情熱と苦痛
・人間の存在、その運命全体をつき出す
・尊敬するものとこそぶつからなければならない
・縄文土器に見つけた「激しいいのち」
・オレの人生はおもしろいねえ、だって道がないんだ
第2章 ほんとうの芸術家精神を持て
・猛烈な素人たれ
・デザインと芸術
・芸術、即、人間。
・無目的的から目的的になってしまった芸術
・ほんとうの芸術家が出てこない理由
・味わってなんかもらいたくない
・人間的生きがいを回復するための「ノー」
第3章 ただ衝動がある、手段はなんでもいい
・芸術はなぜ存在するのか
・内容は内ではなく外にある?
・ただ衝動がある、だからあらゆることをやる
・芸術とはエモーションの問題だ
第4章 つくらなくても芸術家だ!
・つくることと味わうこと
・受け身で鑑賞してはいけない
・わからなくても心配するな
・裸でぶつかるということ
・どうして抽象画が生まれたのか
・芸術に「専門」はない、人生と同じだ
・鑑賞は創造とつながっている
・つくることだけが創造ではない
・あなたはすでに創造している
第5章 人はどうして芸術に感動するのか?
・私は絵が嫌いだった
・ピカソの衝撃
・人はなぜ芸術に泣けるのか
・古代文化に感動する
・日本人が忘れてしまった神秘的感動
・メキシコで思わされた現代の不幸
・芸術はもっと自然でなくてはならない
第6章 伝統も創造も超えてゆけ
・伝統なしの創造はない、創造なしの伝統もない
・日本人のコンプレックス
・伝統は現在にもある、未来にもある
・そんな伝統はウソだ
・ほんとうの伝統とは?
・私たちは伝統よりも現在に縛られている
・伝統を前向きに使え
第7章 忘れたくない日本の芸術
・縄文土器ーー満ちあふれる生命力
・甲冑ーーゆたかな想像力
・銀沙灘ーーおおらかな抽象芸術
・オバケーー世界に誇るイマジネーション
・石仏ーーうぬぼれのない無名芸術
・光琳ーー時代を超える芸術家
・近代建築ーー逞しいダイナミズム
第8章 私は挑んだ、さて君たちは?
・万国博に賭けたもの
・ほんとうの調和は対立から生まれる
・太陽の塔の誕生
・太陽の塔が伝えるもの
おわりに
原著『Understanding the value of arts & culture 』 The AHRC cultural value project
「なぜ芸術文化は必要なのか」「芸術文化がもたらす効果はどのように捉えられるのか」という問いに取り組んだイギリスの政府機関AHRC(芸術・人文学研究会議)〈文化的価値プロジェクト〉報告書(2018)の邦訳である。この研究は、実証的・科学的研究を扱っていながら、歴史的・哲学的に深い洞察に満ちており、国際的な反響を呼んだ。本書はブラジル、チェコ版に続く邦訳。
本書の試みの主要目標の第一は「文化的価値を形づくるさまざまな構成要素を明らかにすること」。そして第二にはこれらの「要素を評価するために用いる方法論とそのエビデンスを検討し、新たな方法論を開発する」というもの。特に「個人の内省」(自分自身や自分の人生についての理解を深めること、他者に対する共感を高めること、人間の経験や文化の多様性を理解すること等)と「変化の状況の生成」(コミュニティ・社会・経済レベルへの波及)に焦点があてられ、「体験」「生態系」「方法論」の3点をつないで、芸術文化の価値を包括的に論じる。
経済的インパクト、客観的エビデンス、学際的な戦略的研究を網羅、日本の旧来の研究と一線を画す研究者必読の成果である。
第1章 文化的価値論争の用語の再考
従来の文化の価値の議論は、参加者の体験やその効果を十分に考慮せず、いくつかの重要な有用性を見過ごしていた。
第2章 横断的テーマ
ポピュラー文化と高尚文化の区別がますます曖昧になり、場所や方法が多様化している。
第3章 個人の内省
文化的価値において鍵となるのは、芸術文化体験が個人に内省を促す力である。
第4章 市民的関与ー市民的主体性と市民活動への関与
芸術文化活動への参加が積極的な市民活動の促進につながるという主張について考える。
第5章 コミュニティ、再生、空間
創造産業、文化消費、クリエイティブ・クラス、コミュニティの間にある緊張関係を明らかにする。
第6章 経済ーインパクト、イノベーション、生態系
経済的インパクトは、芸術文化の推進者がその経済的重要性を主張する主要な手段となっている。
第7章 健康、老化、幸福感
長期の芸術文化活動への関与は、健康に実証可能な効果をもたらすのだろうか。
第8章 教育の中での芸術ー覚え書き
芸術教育が認知や行動の領域において、通常の教育より有意な効果を生むことが示されている。
第9章 方法論ー評価のエビデンス、データ、多様性
本書が参照する研究の多くに見られる高い研究水準は、 研究と評価の双方において規範とされなければならない。
おわりに
芸術文化の活動や関与は、経済や社会に多くの直接的、時には即時的な便益を生み出す。個人・社会・経済レベルでの実験やリスクをとる、個人・コミュニティ・社会の課題を安全で非直接的な方法で内省するなどの数多くの波及効果ももたらす。
巻頭特集:「彫刻」と「版画」立体と平面の関係
彫刻は木や石や鉄といった材料を加工して、版画は銅版や木版に彫ったり描いたりして作品を制作します。
彫刻の「立体」と版画の「平面」は、それぞれまったく逆の性質をもっているように見えますが、「材料」を加工して制作するという点において、似通った部分もあります。 本特集では、立体作品を主に制作しながら、版画作品も発表する彫刻家たちが、版画をどのようにとらえているのか、作品とインタビューによって明らかにします。
一方で、版画を用いた立体的・空間的な作品を制作している版画家たちの言葉とその作品も掲載し、立体と版画の関係性から、新たな版画の見方を紹介します。
巻頭特集 「彫刻」と「版画」平面と立体の関係
掲載作家:青木野枝、三沢厚彦、金氏徹平
高浜利也、井出創太郎、鷹野 健、阿部大介
版画家ヒストリー 山中 現(木版)
「版画アートコレクション」の作家 久後育大(木版)
写真芸術の世界 森村泰昌
近代日本のアール・デコ 第3回 書物のアール・デコ 文・山田俊幸
展覧会レポート 第7回NBCメッシュテックシルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展
版画技法実践講座 版画で作るオリジナル・グッズ 第3回 1種類の版からいろいろなグッズを作ろう(講師・版画家 伊藤卓美)
今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス2020年3月〜5月版
版画展覧会スケジュール 2020年3月〜5月版
公募展受賞作品/公募展募集要項
版画インフォメーション
HANGA GEIJUTSU English Summary
クンデラが愛する、小説、絵画、音楽、映画の数々。ラブレー、ドストエフスキー、セリーヌ、カフカ、ガルシア=マルケス、フェリーニ…。小説を書くことで確信した、モダン・アートへの揺るぎなく、粘り強い擁護のために編まれた、決定版の評論集。
被災地支援から東北の地域社会に入って制作する芸大生、タコツボ無人販売で作品を売る陶芸家、ウクレレ保存化にとりくむ工芸家……。コロナ禍の時代にもひびく、芸術が開く新たな社会性についての注目の評論。
人類は神とともに生きることを選んだ時、「創造する種」として歩み始めた。詩学、色彩、装飾、祝祭、美術の観点から芸術の根源を問い、新しい学問を眺望する。
地域芸術祭の20年のあゆみ、その到達点
新潟県の南端、十日町市と津南町で3年に1度開催される「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」。2018年夏に7回目の会期を迎えました。
里山と棚田の緑が広がる豪雪地に、馴染みのないアートがやってきてから約20年。7回の開催を通して、大地の芸術祭が切りひらいた「アートによる地域づくり」は、新たなフェイズを迎えました。
2018年夏は、日本国内のみならず、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界各地から多くの旅人が越後妻有を訪れ、約55万人の来場者を記録しました。
本書は2018年の芸術祭の全作品とイベントを収録した記録集です。越後妻有里山現代美術館[キナーレ]での企画展「2018年の〈方丈記私記〉」に関する、建築家・原広司氏の報告「廻る人」のほか、オフィシャルサポーターやアーティスト、地域住民など、芸術祭の20年を支えてきた人びとの声も掲載。
特集 加守田章二 飛翔する麒麟児
天才と言われた加守田章二が1983年に49歳の若さでこの世を去ってから、
今年で38年が経つ。
展覧会ごとに作風が変化し、即座に作品が完売したという伝説の作家である。
当時の熱狂を体験したファンはもちろん、知らない若い世代にも、
その作品は色あせることはなく雄弁に語りかけてくる。
しかし、他の巨匠たちは作品の誕生の背景や人柄などの資料が豊富にあるものの、
加守田は1969年、36歳のときに岩手県遠野市に単身赴いて制作の場としたためか、
遠野時代のエピソードは少なく、その実像はあまり知られていない。
本特集では、1969年から病に倒れる1980年までの作品を
年ごとに掲載し、その変遷を辿る。
そして、『炎芸術』のバックナンバーから、
生前の加守田の貴重な対談や没後の追悼座談会を再掲する。
また、加守田を知る人たちの証言を交えながら遠野の陶房跡を取材した。
今年3月からは、遠野時代の前の制作地である栃木県益子で
約20年振りとなる回顧展もある。
加守田は1971年、それまでの無彩色の作品から一転、色を用いた作品を発表し、
その個展会場に「飛翔の色」と題した言葉を掲げている。
麒麟児とは才知の優れた少年のことだが、
陶芸家にとってはまさにこれから豊かな作品世界があったはずだ。
早世の麒麟児・加守田章二の飛翔の軌跡を追う。
特集 加守田章二 飛翔する麒麟児
加守田章二ポートレート/言葉
作品 1969〜1980年
現在にみる加守田章二
文・川北裕子(益子陶芸美術館学芸員)
(再掲)未公開対談 伝統と前衛のはざまで
長谷川公之×加守田章二 (1980年)
(再掲)追悼座談会 嗚呼 加守田章二 その人生と芸術
長谷部満彦×香本不苦治×菊池 昭 (1983年)
孤高の人・加守田章二が愛した遠野
特別展 加守田章二 天極をさす
文・川北裕子(益子陶芸美術館学芸員)
加守田章二 略年譜
陶芸家ヒストリー 重松あゆみ
かたちは構造から生まれる
フォーカス・アイ 中田博士
変わらず そして変わっていく…
文・伊藤嘉章(愛知県陶磁美術館総長)
期待の新人作家 川瀬理央
文・小吹隆文(美術ライター)
現代工芸の作り手たち 第18回 ガラス 高橋禎彦
リズムと感覚を形作るガラス
文・高橋由佳(富山市ガラス美術館学芸員)
古今の備前焼に見る表現 第2回 伊部手
文・重根弘和(岡山県立博物館学芸員)
展覧会スポットライト 特別展 黒田泰蔵
文・宮川智美(大阪市立東洋陶磁美術館学芸員)
展覧会スポットライト 齊藤勝美ーただひたすらに彩磁をもとめてー
文・末武さとみ(佐野市立吉澤記念美術館学芸員)
陶芸公募展レポート 第54回女流陶芸公募展
文・外舘和子(多摩美術大学教授)
陶芸公募展レポート 第8回陶美展
文・花里麻理(茨城県陶芸美術館学芸課長)
【新連載】陶芸実践講座 陶でつくるいきもの造形 第1回
ツノゼミ 講師・奥村巴菜
陶芸マーケットプライス
展覧会スケジュール
展覧会プレビュー
HONOHO GEIJUTSU English Summary
他
クラシック音楽、演劇、オペラといった芸術ビジネスの市場は縮小する一方だと言う人がいる。余暇の過ごし方の多様化や競争の激化、若者の芸術離れを嘆く人もいる。だが、本当にそうだろうか?今日、多くの芸術団体が苦境にさらされている元凶は、作品の問題ではなく、マーケティングの不足ではないだろうか。世界には、効果的なマーケティング戦略によって観客数の劇的増加を実現した団体がいくつもあるのだ。芸術界の人々は芸術の意義を強調したがるが、観客が劇場を訪れるのは、楽しみたいから、わくわくしたいからだ。芸術の楽しさを取り戻すこと。そのためには、顧客を深く理解し、適切なアプローチで鑑賞を促す必要がある。本書は、基本的・現代的なマーケティング戦略を活用し、芸術ビジネスを成功に導く効果的な方法を提示する。