シェン語という、スワヒリ語を母体とする若々しい都市混成語に出会った著者は、この「まぜこぜ言葉」の将来性の大きさを直感した。シェン語の成長・発展と変成の位相は、現代ケニアの社会と政治の動きと軌を一にしている。
第1章 ケニアの勃興する都市混成言語、シェン語
第2章 グローバル化の中のシェン語
第3章 隠語からプロパガンダ言語へ
第4章 宣伝広告から「国民文学」へ
第5章 TV劇のケニア化とシェン語
第6章 シェン語による国民統合への道筋
ソシュール以降の近代言語学が言語の形態を重視してきたのに対し、社会言語学は「言語に内在する社会的性格」を解明しようとしている。はたして、社会の中で言語はどのように機能しているのか?多言語状況やクレオール語や言語政策の問題をも視野に収めて、社会言語学の来歴と、その見取図を提示した入門書。
福岡県で起きた算数教育の奇跡から始まり、世界史像と宗教観を一変させる世界歴史言語学への壮大な旅と大胆な試論。どうして多くの子どもが、算数でつまずくのか?答えは、認知と言語の構造的関係にあった!
これまでコーパス言語学研究の主流は「データによって仮説を検証する確認的なアプローチ」であったが、本書は「データによってデータそのものを説明する探索的なアプローチ」、つまりあらゆる規模のコーパスを対象としてデータから構造やパターンを探り出し有意味な洞察や仮説を得るアプローチを提案する。統計学によるコーパス言語学の方法論的展開とは。
序章 探索的コーパス言語学とは何か
第1部 共時的全文コーパスによる探索
第1章 低頻度発生の文章機構(1)
第2章 低頻度発生の文章機構(2)
第3章 文章不偏の無性格語は実在するか
第4章 名詞的表現による文内情報提示の構造
第5章 臨時的な四字漢語の文章内形成
第2部 通時的全文コーパスによる探索
第6章 「デフレから脱却する」-新聞におけるコロケーションの成立と変化
第7章 「不良債権処理」-新聞における語結合の一語化・語彙化
第8章 「ユビキタス」-論文標題における借用の位相
第3部 多様なコーパスによる探索
第9章 多様なコーパスによる日本語研究の可能性
第10章 教科書パラレルコーパスによる歴史叙述の対照
第4部 探索的データ解析による探索
第11章 探索的データ解析による日本語研究
第12章 蛇行箱型図によるS字カーブの発見
第13章 リジット解析による計数データの分析
文献
初出一覧
あとがき
索引
2000年9月設立の日本認知言語学会(JCLA)の学会誌。今後さらなる進展が期待される認知言語学研究の分野に、大いに貢献することが期待されている。年1回刊。
英語の四技能「読む・書く・聞く・話す」を効果的に・理論的に上達させるための40レッスン。〔内容〕英語とはどういう言語なのか/読解力を支える文法/調べて書く/母音と子音を正しく聞き取る/スピーキングの効果的な学習/他
バルト、フーコー、ラカン、アガンベンに至る多くの思想家に刺激を与えてきた稀代の言語学者エミール・バンヴェニスト(一九〇二─七六年)。一九六五年から七二年にかけて発表された論考、インタヴュー、講演など、二〇篇を収録。
ナムイ=チベット族が話すナムイ語のゾロ方言音論、語および名詞形態論、動詞形態論、構文、語彙一覧等を記した本格的研究書。
第1章 序論
第2章 音論
第3章 語及び名詞形態論
第4章 動詞形態論
第5章 その他の構造
「雨に降られた」はよくて「財布に落ちられた」がおかしいのは、なぜ? 「西村さんが公園の猫に話しかけてきた」の違和感の正体は? 認知言語学という新しい学問の、奥深い魅力に目覚めた哲学者が、専門家に難問奇問を突きつける。豊富な例文を用いた痛快な議論がくり返されるなかで、次第に明らかになる認知言語学の核心。本書は、日々慣れ親しんだ日本語が揺さぶられる、“知的探検”の生きた記録である。
言語にはさまざまな移動現象が存在する。それらをどう説明するかは、生成文法研究の主要な課題である。本書では、この課題に対し、各章で独自の理論や分析を提案し、その帰結を探る。各章では、二重側方移動という新たな形態の移動、素性一致や転送のメカニズム、疑問詞解釈に与える顕在的・非顕在的移動の影響、および移動のコピー理論から導かれる演算子の作用域設定の諸相といった観点から議論を展開する。
目次
第1章 併合と移動の新たな可能性
第2章 素性一致メカニズムと移動現象
第3章 疑問詞移動の量化依存的解釈
第4章 移動のコピー理論と焦点辞の解釈
社会の多様性と言語との相関,多様な展開を見せる社会言語学の広がりと発展,そして次代への新たな方向を示す。〔内容〕言語による対人関係の構築,言語の相互行為,コミュニケーションの諸側面,言語と社会制度,社会的構築物など。
序章 [井上逸兵]
第1章 変位理論で見る日英語のバリエーション [松田謙次郎]
変位理論とは?/変位理論で何がわかるか(1):日本語/(2):英語
第2章 法と言語 [堀田秀吾]
法と言語と法言語学/実際の分析例
第3章 メディア翻訳の社会言語学 [坪井睦子]
グローバル社会とメディア翻訳/国際ニュースにおける翻訳の介在/引用・伝えられた発話・翻訳/メディア翻訳とイデオロギー/中東報道とメディア翻訳:前イラン大統領アフマディネジャードの発言/メディア翻訳研究と社会言語学的課題
第4章 報道の社会言語学 [多々良直弘]
メディアにより創られるニュースと文化的価値観/テレビ報道におけるコミュニケーション行動/スポーツ実況中継の日英比較
第5章 マルティモーダルの社会言語学 [片岡邦好]
マルティモーダルの社会言語学にむけて/データおよび分析方法/分析と考察
第6章 字幕・吹替訳ディスコースの社会言語学 [井上逸兵]
字幕・吹替翻訳の特性/コーパス化とアノテーションの諸問題/ポライトネス研究の射程/日本語の非対話/さらなる展開
第7章 社会語用論 [小山 亘]
社会語用論とは何か/言語間比較と社会文化間比較/英米「標準語」の比較社会語用論/クラス・教室と階級,エスニシティ,そして移民の言語/日本的再生産とその言説
第8章 社会統語論の目論見 [吉川正人]
統語論とは何か/「社会」と「文法」の接続/社会統語論の目論見
第一級の心理言語学者が邂逅したサプライズ群を蒐集し、筆者の経験も交えながら、解説、考察を加えた手引書として、多岐にわたるテーマは、第1部でミスコミュニケーションや日本人の英語聴解処理など情報処理の諸問題を扱い、第2部で学習原理の基本を踏まえ、知能と言語学習の根源と道標を示す。第3部では、模倣と言語運用のサプライズを垣間見る。いずれも心理言語学徒が成長するための萌芽であり、次代への道しるべである。
世界諸言語の驚嘆すべき多様性の実態を初めて具体的に解析した空前の集成。世界最大の言語および言語学の百科全書。
言語の研究・言語学の進展に貢献のあった人物をプラトンやアリストテレスらの古代から,ヤーコブソン,チョムスキー,カメロンに至る現代まで50人を選び出し解説する。50人の言語学者により言語学の重要な歴史が鮮明に浮かび上がる。