源義仲が平氏を退け入京を果たした。だが、清和源氏の嫡流である源頼朝は関東で挙兵するも京を目指さなかった。朝廷の権謀術数を嫌い、北条氏ら坂東武者の頂点として鎌倉で武家政権の足場を固めていく頼朝。さらに、平氏滅亡後、弟の義経討伐を名目に全国に守護、地頭を置くことに成功、朝廷に勝るとも劣らない力を得た。やがて、頼朝は政敵を次々に排し…。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証チーフが、平安末期から鎌倉時代に活躍した人物たちの虚像と実像を一人ひとり徹底解説。源氏将軍、執権北条氏はもちろん、梶原景時、畠山重忠、三浦義村ら御家人から、後白河、後鳥羽など法皇・上皇、貴族まで。さらに政治・文化や武士の生活、戦いに関する最新研究と併せて、この時代の複雑な人間関係や出来事の背景がすっきりわかる一冊!
私、北条政子。里を守る武士の家の長女として、弟・義時たちの世話や料理に、毎日おおいそがし!男の子は出世をめざし、女の子はそれを支える時代ーけれど、“ある過去”を抱えた武士・源頼朝との出会いが、私の運命を変えたんだ。「みんなが幸せに暮らせる新しい時代を、ふたりで作りたい」それなのに、父・時政が、別の人と結婚しろって言い出して…!?それでもー私の人生、私が決めた道を進む!頼朝を支えながら、やがて自ら国の先頭に立ち、日本の心を一つにする“言葉”を残した、女性リーダーの物語!小学中級から。
鎌倉幕府の宗教政策の研究に一石を投じる。鎌倉幕府が行った年中行事、あるいは天変や疾病の際に実施していた祈祷の特徴について整理し、摂関家との比較を踏まえ一権門としての鎌倉幕府の性格を確認した。また、鎌倉幕府の儀礼がどのように運営されたかを多面的に分析するため、儀礼の場を重視した鎌倉殿と、儀礼に関係する御家人たちの意欲・経済状態といった視点からも考察し、鎌倉幕府の宗教政策を闡明にした。
日本では平清盛が政権を掌握してから徳川慶喜による大政奉還までの約700年間、武家政権が断続的に続いた。武人による長期支配は東アジア全体でも珍しい。本書では源平の誕生から鎌倉幕府の樹立を経て、承久の乱により武士が朝廷を超える権力を手にするまでを「武家の棟梁」の視点から記した。激動の時代の中で源氏や平氏、北条氏たちはどのように戦い、そして滅びていったのか。日本史に大きな影響を与えた武家政権成立の過程をQ&A形式で解説する。
治承・寿永内乱や蒙古合戦をもとに、参陣作法や恩賞給付、所額に応じた軍役負担、軍事行動を支える非戦闘員など、知っているようで知らない合戦のリアルに迫る!
鎌倉幕府草創期から、二代将軍源頼家の時代に始まった宿老ら十三人による合議制を経て、三代将軍実朝の暗殺までー。流されるように生きてきた北条義時が人生を賭けた大勝負に出る「水草の言い条」(谷津矢車)、“讒訴の奸物”となった梶原景時の生き様を描く「讒訴の忠」(吉川永青)、権謀術数うずまく幕府において、畠山重忠が坂東武者の誇りを見せる「重忠なり」(矢野隆)など、実力派作家七人によるアンソロジー。
青い空とさわやかな風がごちそう。日常のちょっと先にある至福のひととき。お出かけの目的となるとっておきのカフェ45軒。
山と谷が取り囲み、南に海が広がる鎌倉。寺社や遺跡、都市の「かたち」が中世の雰囲気を現在に伝える。多様な機能を持つ橋や禅宗寺院、武家屋敷から武士たちの暮らしを分析。人や物が絶え間なく行き交う都市鎌倉を探る。
お布施をくすねた罰で、鎌倉にある禅寺・三光寺に送られることになった、お気楽跡継ぎ坊主の高岡皆道。不動明王のような強面の禅一、謎めいた優男の高仙ら“ワケアリ”の先輩僧侶たちに囲まれながら、慣れない修行に四苦八苦。そんなある日、修行仲間の源光が脱走騒ぎを起こしー。すねに傷もつ「悟りきれない」修行僧たちの、青春“坊主”小説!
鎌倉時代も今と変わらず、道路は社会を支える存在だった。しかし、道そのものの実態は資料が乏しくつかみにくい。中世の幹線道路=“大道”の実像に迫り、「かまくらかいどう」に代表される従来の古道観の克服を試みる。
諸系図に見える北条氏の一族を網羅、婚姻関係・有力被官(家臣)を加えた約一一〇〇項目を立項。最新の研究成果をもとに、各人物に関する典拠、時代背景をはじめ、異説や問題点、参考文献等を明示した総合人名データベースを提供。充実の関連資料も附録として具備。
豪華な内装、ご当地グルメ、うれしいサービス…個性派ぞろいの大人気列車を「青春18きっぷ」で堪能するマル優プランの数々。気軽な日帰り旅行から週末を彩る旅まで乗るだけで心が躍る体験へ、さあ出発!
記憶を失くし鎌倉の街を彷徨っていた青年が辿り着いたのは、『おもひで堂』という名の雑貨店だった。美貌の店主・南雲景に引き取られた彼は、エイトという仮初めの名をもらい、店を手伝うようになる。初めて店番を任された日、エイトはワケありの女性客と出会う。彼女は「別れた恋人からもらうはずだった、思い出の指輪が欲しい」と、不可能に思える依頼をしてくる。困惑するエイトをよそに、南雲は二つ返事で引き受けるのだが、それにはある秘密が隠されていたーアルファポリス第3回ほっこり・じんわり大賞涙じんわり賞受賞作!!