排泄物や死骸を糧とするフンころがし(フン虫)は、自然界の底辺で壮大な循環を支える貴重な生き物だー。長年にわたってフィールドワークを重ねてきた第一人者が、フンころがしと生物多様性の切っても切れない世界観を、つぶさに確かめ描きなおす、ユニークな昆虫記。
奄美群島は熱帯・亜熱の外来生物の日本への侵入経路であり、世界自然遺産候補の島でもある。農業被害をもたらし感染症をまん延させる昆虫や、在来種を駆逐する魚や爬虫類、大規模に展開されたマングース駆除や、昨今浮き彫りになってきたノネコ問題など、外来生物との闘いの最前線を報告する。
【新版にあたって】
◉「言語多様性」の語義および語用来歴についての
解説を2 ページほど増補!
◉アラゴン語の言語法ー言語法の国民党による改悪後、
国民党の州選挙敗北(2015)による再改正審議が
進んでいる点など、
2014年7月の初版で好評を得、在庫もなくなりつつあり、
刻々と移りゆく言語多様性を改訂し、
新版として刊行致します。※ 細かな表現も刷新!
標準語一色、グローバル化のなかで英語一色に
塗りつぶされようとしている現在の言語社会にあって、
消えゆく言語を継承するために……。
イベリア半島の「弱小少数言語」ミランダ語、
王室のことばだったアラゴン語など欧州の少数言語、
そして、世界を席巻する新華僑のことば温州語や
加古川流域の「播磨ことば(播州弁)」などを
横断する知的冒険の旅。
衰亡に瀕する少数言語は、いかに保全され、
継承されるべきか、その可能性をさぐる!
高校新科目「地理総合・歴史総合」を見据え資質・能力の多様性と学際性を視点に地理歴史教育論を体系化。新たな授業実践を創造する。
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第1巻。
この巻では、シリーズ全体の総論として、多様性生物学の中での「種」をめぐる研究の歴史と意義を概観し、現状を明らかにする。生物界を見渡し、種多様性を解き明かしていくには、たいへんに多角的なアプローチが必要であることは必須である。それらのアプローチの理論や手法を、実際の研究例を用いて、生物学のさまざまな分野の専門研究者によって紹介する。
第 I 部 分類学のすすめ
1.種多様性とは何か
2.分類学はこれまで何をしてきたか
第 II 部 類縁と系統をさぐる
3.系統樹をつくる
4.分子系統学のすすめ
5.比較分子発生生物学のすすめ
6.比較形態学のすすめ
7.比較細胞学のすすめ
8.理論細胞遺伝学のすすめ
9.古生物学のすすめ
第 III 部 種分化研究のすすめ
10.動物における種分化の機構
11.両生類における種分化
12.霊長類における種分化
13.無性生殖集団における植物の種分化
14.島嶼における植物の種分化
15.渓流沿い植物の種分化
16.植物地理からみた多様性
17.動物地理からみた多様性
昆虫をくらべて楽しく知ろう
知られざる昆虫の世界へようこそ!
昆虫には昆虫の種類だけそれぞれの個性がある。
大きいもの、つよいもの,おしゃれなものなど多種多様。
『昆虫はすごい』で大ヒットした丸山宗利先生が、
くらべてみれば一目瞭然の、個性が光る昆虫たちの世界を紹介。
その世界は人間よりもすごかった…
コウチュウ,アリ,チョウなど合計200 種以上が登場!
新種発見にまつわるコラムも満載!
東京・玉川上水沿線(小金井市)で、ある日ケヤキが皆伐された!
理由は、小金井桜を育てるために他の樹木は邪魔になるため、だった。
木を伐ると、何が起きるのか、都会の自然にはどういう意味があるのか、生物多様性の保護はなぜ大事なのかー。
長年、玉川上水の自然観察を市民とともにおこなってきた生物学者が、自然に対する敬意をもちながら、科学的な調査をもとに玉川上水で何が起きているかを、わかりやすく伝える。
「神宮外苑1000 本の樹木を切らないで」運動など、一連の木を伐らないでという市民の懇願の動きが盛り上がっているいま、読んでおきたい一冊。 スケッチイラスト、写真、図表など多数!
◆第I 部 野草を記録する
第1章 花マップ活動の経緯
第2章 花ごよみ
第3章 玉川上水の歴史
◆第2部 伐採の衝撃
第4章 ケヤキ皆伐の衝撃
第5章 初めての行政との折衝……第7章 行政との折衝etc…
◆第3部 立ち上がる
◆第4部 よりよい玉川上水のために
第13章 生物多様性の考え方etc…
カメムシの産卵と孵化においては,新しい生命の誕生と同時に,“母から子への共生細菌の受け渡し”という,もう一つのイベントが繰り広げられている。これがうまくいかないと新しい生命の誕生もなかったことになってしまうという,カメムシにとってはとてつもなく重要なイベントである。なぜそれほどまでに重要なのかというと,カメムシは共生細菌の力に強く依存して生きており,共生細菌がいないと生きていけないからである。つまりカメムシは,どんなに元気な子が生まれても,母親から子への共生細菌の受け渡しがうまくいかないとその子は成長できずに死んでしまう。すなわち新しい生命の誕生はなかったことになってしまうのだ。そして共生細菌を受け渡す方法は,カメムシの種類によって大きく異なる。そんな知られざる,しかし非常に重要なイベントに強く魅了され,「研究ってめっちゃ楽しいなぁ,これはやめられまへんなぁ」とカメムシの研究にのめり込むようになった著者が,研究の楽しさと発見の喜び,そのワクワク感とドキドキ感を込めて,カメムシと細菌の共生という現象の面白さをいきいきと伝える。
コロナ禍の中で多様性を新たに捉え直し、東京の可能性と未来を考察する、山口周の「東京の多様性の現在」。
多様性を表現または研究の大きなテーマ、または背景にしている、東京在住の知識人やクリエイターである、隈研吾、ドミニク・チェン、李晶玉、ニコライ・バーグマン、レスリー・キー、フジコ・ヘミング、大友克洋、トーマス・フレベル、大隅良典各氏への取材を通して、多様性という生き方をそれぞれの経験から提示する「多様性と私」。
留学の歴史的ダイナミズムとこれからの可能性を探る、斎藤幸平の「留学の歴史と未来」。
編著者滝久雄がこれまでの人生経験に基づいて得た論考「多様性が創造性を生む」。
今後の東京の創造的多様性とその方向性を考察するとともに、自分らしく生きるためのヒントを提示する、学生、一般人、経済人、日本のリーダーたち必読の1冊。
まえがき
1 東京の多様性の現在 山口周
2 多様性と私:多様性と向き合うキーパーソンたち
隈研吾 多様性を持って世界と接する
ドミニク・チェン 倫理的な好奇心を育む
李晶玉 共同体と個人の新たな関係を描く
ニコライ・バーグマン 花を違う視点で捉え直す
レスリー・キー アートの魔法で偏見を乗り越える
フジコ・ヘミング 音楽に国境はない
大友克洋 多様な刺激が創作を生む
トーマス・フレベル 国際的でローカルな食を極める
大隅良典 多様性が独創的な成果につながる
3 留学の歴史と未来 斎藤幸平
4 多様性が創造性を生む 滝久雄
あとがき
本書は,群集生態学と生物多様性科学に関する理論やモデル,実証研究のうち,特に「水平群集」と呼ばれる共通の栄養段階にある生物グループに関するものを体系的に整理し,理解するための枠組みを示した本である。
【これまでの群集生態学の教科書と比べて新しい点】
1. 従来理論の体系化
多様な群集生態学と生物多様性の理論をたった4つのルール(選択,浮動,分散,種分化)をもとに整理し,群集生態学を体系的に学ぶことを可能にした。
2. 分かりやすい
難解な数式はなるべく避け,簡潔な文章で解説されている。さらに,読者自身が理論を再現・独習できるように,必要なR言語のコードとその解説も提供されている。
3. 最新の情報
原著が刊行されたのが2016年であり,最新の理論と豊富な実証例が掲載されている。近年の研究トレンドが把握できる。
こうした点から,本書はこれから群集生態学を学ぼうとする大学院生や実務者を含め,幅広い読者に役立つ内容となっている。
(原題:The Theory of Ecological Communities)
肥満の増加が社会問題となっているアメリカ。「肥満=悪」という反肥満イデオロギーが叫ばれるが、一体「太っている」とは誰のことを指し、それが意味するものは何なのか。気鋭の文化人類学者が肥満をめぐる問題から人間の多様なあり方を考える意欲的な著作。
SDGsを見据え、将来世代に引き継ぐべき「三つの共生」とは? 地球公共財をめぐる収奪・独占という利益第一主義を脱し、相利共生を実現する構図を示す。
東洋経済新報社の元社長、元会長で現在は同社の姉妹組織である(社)経済倶楽部の理事長を務める著者が、『経済倶楽部講演録』(月刊)に執筆してきた時評と書評4年分、計101編を収録。数多くの経済人や識者と交流を深めてきたベテランジャーナリストならではの鋭い視点とユーモア溢れる文章に思わず引き込まれる。
20世紀後半、グローバル化の波に乗って多くの日本人がアメリカへ渡り、そこで生活を行うことを選択した。「新日系移民」として位置づけられる彼/彼女たちの属するコミュニティやそこでの生活様式は、20世紀初頭に労働を目的として移住した人々とはまるで異なる様相を呈している。新日系移民たちの、日米両国の狭間で揺れ動くアイデンティティの様相と、そのエスニック・コミュニティの中で営まれる生活の諸実態を記した、日系移民研究の最前線!
統合的な治療実践とは? パーソンセンタード・アプローチ,認知行動療法,関係療法および催眠療法を,存在,感情の処理,愛着,思考,無意識という5つの概念に基づき,統合的に用いることを提案。豊富な事例と物語とともに,悲嘆と喪失,不安,抑うつなどクライエントの悩みに対してどう取り組むのか,そのポイントを実践的に示す。
[原書]Basia Spalek & Mark Spalek (2019). Integrative Counselling & Psychotherapy: A Textbook. Routledge
◆本書の主な目次
01 メンタルヘルスと幸福のための「存在」:統合的なアプローチ
02 感情的・心理的な苦悩への統合的な対処
03 統合的な概念としての「愛着」
04 統合的な治療の観点からみた「思考」
05 「意識的な心と無意識の心」への統合的な取り組み
06 死別と喪失への統合的な取り組み
07 不安への統合的な取り組み
08 抑うつへの統合的な取り組み
09 関係性への統合的な取り組み
10 恥と罪悪感への統合的な取り組み
いま、安さの追求と大量生産の結果、その多様性が危機に瀕している。食材はもとより、調理法、生産地、季節感などなど、その多彩な世界は護られなければならない。植物遺伝学の大家が語る、毎日の食卓の大切さ・面白さ。
わたしたちは、多様な生物のはたらき、生命のつながりで維持されている生態系から多くの恵みを得ています。その生物多様性が人間の活動によって失われつつあり、SDGs(持続可能な開発目標)においても保全が目標のひとつになっています。生物多様性に富む日本の自然をさぐりながら、その大切さと現状を伝えます。
[第1章]身近な生きものに何がおこっている?!…「めだかの学校」はどこにある?/赤とんぼを見たのはいつの日か?/林や草原からチョウや花が消えた!/潮干狩りの海から消えたハマグリ 他 [第2章]日本の自然に見る生物多様性…生物多様性に富む日本(位置や気候など/地形や地質など/身近な自然、里山)/生物多様性とは何だろう?/生物多様性からのめぐみ(基盤サービスと調整サービス/供給サービス/文化的サービス) 他 [第3章]生物多様性をとりもどそう…国際間で取りくむ生物多様性/生物多様性と持続可能な開発目標(SDGs) 他