公儀天文方御用を命じられた大坂の大店質屋で、天文学の研究に精進する宗介。彼のもとに遊郭の奥座敷で蘭方の妙な星占いをする女を調べて欲しい、と同心が訪ねてきた。宗介が店の用心棒・小次郎と調査を始めると、件の占い師の簪で喉を刺された新造が、死体で発見される。二人は真相に迫るが、背後に巨悪の陰謀が浮かび上がった。新シリーズ。
著者HPで公開され、多くの学生・研究者の間で話題をよんだ講義ノートを、本格的に基礎から学びたい人たちに向けて全面改訂。他分野の読者や独習者にも最適なテキスト。
理科のデータに親しみ、関連性をみずから読み解く楽しさをイラスト満載でやさしく解説する、ジュニア世代に向けた新しいコンセプトの理科年表、『マイファーストサイエンス』が誕生しました。本書では、「宇宙」と「地球」をテーマに取り上げ、私たちが知りたかった疑問や謎にせまり、地球科学の魅力を最大限にお伝えします。また、豊富なイラストや写真とともに、楽しいキャラクターたちが私たちの理解を助けてくれます。
古代より、天体のふしぎな運行を予測し、天変地異の前触れを読みとることは、国の政治を司ることにも等しかった。しかし、そうした占星術に端を発する天文学が科学として成立するには、バビロニアや古代ギリシャの成果をどん欲に取り入れようとした中世イスラームの存在が不可欠だったのである。なぜか。その謎を追って知られざる事実を明らかにする。
たび重なる家族の災厄、教会間・国家間の戦争に翻弄されつづけながらも神聖ローマ帝国数学官としての職務をまっとうし、真の信仰と「世界の調和」を求めつづけたケプラー。天文学に新たな地平を拓いたケプラーの業績とその生涯を歴史的背景に触れながらわかりやすく描く評伝。
話題の「太陽系外惑星」を拡大掲載。COP10から、あらためて生物と環境について考える。生物多様性、外来種、地球温暖化、異常気象…関連データが充実。1901(第1回)〜2010年までのノーベル賞各賞の受賞者と受賞理由を掲載。
現代の社会は無数の人々の発見の集積とも言えます。技術の底辺を支える力学や数学、人々の寿命をのばした化学物質や医療技術、宇宙の姿を明らかにする天体物理学や相対性理論、さまざまな科学者たちの発見は、数え上げればキリがありません。本書では、私たち人類の社会や生活を大きく変革した発見を紹介。そこには発見に至る労苦と努力、思いがけない僥倖などの栄光と悲運の物語があふれています。
大坂の大店質屋で、天文学の研究に精進する宗介のもとに、蘭語の文が持ち込まれる。それは、遊郭で死んだ女郎が生前大切にしていたもので、女の身許を明かす手掛かりを掴むため、解読をしてほしいという。だが、他愛のないやりとりだけが記されていたこの文が、やがて大坂の街を揺るがす、ある巨大な陰謀に繋がっていくー人気シリーズ第二弾。
めざましい勢いで進展している天文学のあらゆる項目を網羅し、最新の研究・情報にもとづいた天文学辞典の決定版。約3000項目を収録し、第一人者が執筆。シリーズ現代の天文学の索引も兼ね、付録も充実。
国家支配の基本となる暦。六世紀に中国から伝来するが、天体運動との差が生じやすく、太陰暦は改暦を必要とした。やがて日本独自の暦が作られるなど、“暦”に携わった天文研究者たちの活躍を辿り、歴史の真実に迫る。