早期治療が患者予後の鍵を握る
“脳・神経系の感染症”の最新情報を掲載!
●脳・神経系の感染症は医師の診療能力が最も発揮される領域です。早期に的確な診断と治療がなされないと、脳・神経系に不可逆的なダメージを負い、予後不良の転帰をとることになります。神経感染症の診断と治療の基本的な知識・技能を有し、最新情報を得て、迅速に適切な診断と治療を行うことが必須です。
●昨今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脳・神経系合併症の問題や、強力な免疫抑制作用のある抗体医薬品使用例での神経感染症も増加しています。
●拡大し続けている神経感染症について、診断や治療の進歩と疾患ごとの最新情報を領域のエクスパートに解説いただきます。
【目次】
脳・神経系の感染症を知る、診る
1.神経感染症の病理
2.神経感染症の臨床検査
3.神経感染症の画像診断
4.神経感染症の治療薬─とくにウイルス性神経感染症に際する抗ウイルス薬による治療における最近の進歩と今後の課題
5.ウイルス性脳炎の宿主遺伝要因
脳・神経系のウイルス感染症
6.ウイルス性髄膜炎
7.単純ヘルペス脳炎
8.水痘帯状疱疹ウイルス感染症
9.インフルエンザ脳症
10.わが国のCOVID-19重症例における神経学的所見の検討
11.レトロウイルスによる神経疾患─HTLV-1関連脊髄症(HAM)
12.進行性多巣性白質脳症
13.亜急性硬化性全脳炎の病態、診断と治療
14.ダニ媒介性脳炎
脳・神経系の細菌感染症ほか
15.細菌性髄膜炎
16.結核性髄膜炎
17.破傷風
18.ライム病とその他のボレリア感染症
19.脳・神経系の寄生虫感染症
20.プリオン病
・後天的なDNA変異を持った細胞がクローン性に増殖する現象はがんに代表されるが、DNA解析技術の進展により、がんを持たない個人においても同様の現象(体細胞モザイク)は決してまれではないことがわかってきた。
・この体細胞モザイクの細胞が持つ後天的変異は、一塩基レベルだけでなく染色体レベルにも及びうること、それらは同じ細胞に同時に発生する場合もあればそうでない場合もあることなどがわかってきた。
・臓器・組織ごとの後天的なDNA変化とクローン性の細胞増殖の病態基盤が明らかになれば、なにより個人ごとの疾患発症リスクの同定や早期発見・治療や介入が可能になり、健康寿命の延伸や福祉につながることが期待される。
■ 体細胞モザイク -後天的ゲノム変化がもたらす未来
・はじめに
・血液の体細胞性モザイク(一塩基)
〔key word〕体細胞性モザイク、クローン性造血(CHIP)、ドナー由来白血病、治療関連骨髄性腫瘍、造血幹細胞移植
・知っておきたい血液中の体細胞における常染色体由来のモザイク
〔key word〕体細胞、染色体モザイク、クローン性造血(CH)
・SNPアレイデータによる血液のY染色体モザイク解析
〔key word〕モザイク型Y染色体喪失(mLOY)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、多遺伝子形質(polygenic trait)、SNPアレイ
・体細胞モザイクと感染症
〔key word〕体細胞モザイク(mCA)、感染症、加齢
・クローン性造血における遺伝子変異とコピー数異常の相互作用
〔key word〕クローン性造血(CH)、遺伝子変異、染色体コピー数異常(CNA)、血液腫瘍、心血管疾患
・正常気管支上皮における体細胞変異
〔key word〕モザイク、気管支、体細胞変異、肺がん、喫煙、
・食道の体細胞モザイク
〔key word〕加齢、生活習慣、変異原、体細胞変異、ドライバー変異
・大腸における体細胞モザイクとクローン拡大
〔key word〕大腸のクローン拡大、潰瘍性大腸炎(UC)、IL-17シグナル経路、自然選択、NFKBIZ
●TOPICS
糖尿病・内分泌代謝学
・メタボリックシンドロームの病態制御に新しい考え方をもたらした代謝産物センサー分子の同定
癌・腫瘍学
・新規ミトコンドリア呼吸鎖複合体I阻害剤ペタシンの抗がん作用
神経精神医学
・がん患者におけるスピリチュアリティへのアプローチ
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・12.臨床におけるバイオインフォマティクス
〔key word〕がん、正常組織、臨床検体
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・16.スイセンーー若芽をニラと誤食すると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・近年、ウェアラブルデバイスによる健康管理が可能になってきており、深部体温や心電図、発汗量、昇降高度、SpO2なども測定可能になっている。
・さらに血糖値の連続測定が可能な機器もあり、食後のスパイク血糖値がはかれるばかりではなく、食事指導や栄養指導との連携も期待されている。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行対策として、医療の情報化の現状の課題が多く指摘されてきたなかで、新しい動きが進みつつある。
■ ウェアラブルデバイスと未来の医療
・はじめにーーPHRとウェアラブルデバイスの連携による医療の未来への期待
・わが国におけるPHRの現況と課題・展望ーーPHRを活用した健康社会の実現に向けて
〔key word〕PHR(personal health record)、PGD(person generated data)、標準化、社会基盤
・ウェアラブルデバイスの生活に対する密着性と利便性および将来
〔key word〕生活密着、実際の利便性、未来の用途、技術革新、小型高度化
・オンライン医療の現状と医療DXの展望
〔key word〕オンライン診療、オンライン服薬指導、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、診療報酬改定、医療情報
・ウェアラブルデバイスとそのデータによるPHRの実現
〔key word〕Personal health record(PHR)、EHR(電子健康記録)、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)、モバイルヘルス(mHealth)
・薬局の対人業務におけるスマートフォンの活用
〔key word〕スマートフォン、薬局、薬剤師、電子薬歴、電子お薬手帳、PHR(personal health records)
・デジタル投資によるヘルスケア創薬の発展
〔key word〕リアルワールドデータ(RWD)、AI技術、プラットフォーム
・ウェアラブルデバイスから得られるデジタルバイオマーカーの医薬品開発への活用
〔key word〕医薬品開発、ウェアラブルデバイス、デジタルバイオマーカー(dBM)、デジタルセラピューティクス(DTx)
●TOPICS
救急・集中治療医学
・新しいAED--オートショックAEDへの期待
糖尿病・内分泌代謝学
・インスリンによるタンパク質・脂質代謝制御経路の解明
●連載
人工臓器の最前線
・7.リードレスペースメーカの最前線
〔key word〕Micra TPS、適応基準、VDDモード
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・2.画像認識技術の近年の動向
〔key word〕画像認識、AI、深層学習
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・4.障がい児の療育ーー誰もが大切にされる社会を目指して
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
新型コロナ対応に奮闘した島根県からの報告を緊急掲載!
●人口減少,高齢化,医師の地域偏在など,さまざまな課題が山積する地域医療
●自治医科大学学長・永井良三氏 編集のもと,地域医療の最前線に携わるエキスパートが解決に向けた取り組みを解説!
●Withコロナ時代の地域医療と医師育成を展望する一冊
【目次】
【書き下ろし】新型コロナウイルス感染症と地域医療─地域における広域連携と急性期病院の役割
1.地域医療政策の動向─地域医療構想,医師偏在対策,医師の働き方改革を中心に
2.地域連携の諸展開
3.特定行為研修修了看護師がこれからの地域医療にもたらすもの
4.最近の地域人口の動向─続く大都市部への人口集中
5.地域医療構想
6.行政とへき地・地域医療体制─これまで,そして今後に向けて
7.住民参加の地域医療
8.ソーシャルキャピタルと地域医療
9.地域医療にかかわる医師育成─Withコロナ時代の多様なニーズにも対応できる柔軟な医師育成
10.地域枠制度
11.地域医療とワークライフバランス
12.地域医療と災害医療─その考え方と接点
13.地域医療と文化人類学
14.ビッグデータから眺める地域医療
15.公共哲学としての地域医療
16.地域医療における総合診療医の自己完結性
・ここ10年、ヒューマノイドロボットの露出は急激に進んでいる。医療分野においてもヒューマノイドロボットの需要はすでに出現している。
・医療従事者の不足する未来、感染症の脅威に見舞われている現実を踏まえると、ヒューマノイドロボットの技術を医療の場に積極的に取り入れる決断が必要かもしれない。
・ヒューマノイドロボット技術は今後の進歩も確約されているといえる。技術が医療の世界で正しく利用されるためには医療従事者の研究参加も不可欠である。
■ ヒューマノイドロボットの医療分野での応用
・はじめに
・医療分野で支援するロボットの現状
〔key word〕医療・介護支援、ロボット介護機器、コミュニケーションロボット、アンドロイドロボット
・ロボットを活用した自閉症研究・自閉症療育
〔key word〕自閉症スペクトラム障害(ASD)、ロボット、アイコンタクト、共同注意、コミュニケーション療育
・精神科におけるヒューマノイドの潜在性
〔key word〕ヒューマノイドロボット、自閉スペクトラム症(ASD)、アンドロイド、外見、個別化
・対話型ヒューマノイドロボットの技術
〔key word〕人間型ロボット、ヒューマノイドロボット、対話、自閉症スペクトラム(ASD)、コミュニケーション支援
・生活習慣病治療におけるヒューマノイドロボットの役割
〔key word〕生活習慣病、肥満症、サイコメタボリズム
・抱擁型通信メディアによる不安やストレスの軽減
〔key word〕抱擁型通信メディア、コルチゾール、脳活動、教育応用
・医学分野のロボット研究ーー今後の展望に向けて
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、ロボット、コミュニケーション障害、視線ベクトル、文字化
・ヒューマノイドロボットが問う倫理
〔key word〕ヒューマノイド、倫理、代替問題、非代替問題
●TOPICS
免疫学
・腫瘍由来可溶型CD155を介した新規免疫逃避機構
生化学・分子生物学
・種間で保存されたACE2様酵素B38-CAPによる高血圧・心不全の改善作用
細胞生物学
・狙ったオルガネラ膜でのリン脂質の蛍光ラベル化と動態追跡
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・17.旋尾線虫幼虫症
〔key word〕ホタルイカ、皮膚爬行症、旋尾線虫Type X幼虫、Crassicauda giliakiana
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・16.先天異常疾患における遺伝学的検査
〔key word〕マイクロアレイ染色体検査、遺伝子パネル解析、エクソーム解析、NIPT
オンラインによる医療者教育
・3.医学生評価のオンライン化(デジタル化)の7つのポイントーー富山大学の場合
〔key word〕医学生評価、Millerのピラミッド、学習管理システム(LMS)、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・はじめに
脊椎動物
・1.絶滅危惧種アマミトゲネズミーーメスの細胞から精子が生じる柔軟性
〔key word〕絶滅危惧種、アマミトゲネズミ、iPS細胞、異種間キメラ、性決定
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・102.百寿エドガール・モランのMy Way、そして我が道としての自然哲学
子育て中の学会参加
・9.救急科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●危機的出血における緊急輸血への対応は、輸血部門においてはもっとも重要な業務のひとつであり、最近になりようやく臨床現場での関心が高まってきています。大量出血の病因・病態を科学的に理解し、それに対して適切な体制を準備するのは、今や病院の危機管理のひとつとして必須ともいえます。
●本特集では、「これで安心!危機的出血の輸血戦略」と題して、経験豊富な現場の医師や輸血部門のスタッフそれぞれの立場から、危機的出血に臨む臨床検査技師が知っておきべき病因・病態と、検査・輸血治療などの具体的対応について、わかりやすく解説しています。
【目次】
1.危機的出血と緊急輸血
2.臨床現場から輸血部に求めること
1)麻酔科医の立場から
2)産科医の立場から
3)救急医の立場から
3.輸血部門での対応
1)輸血部門での体制整備・臨床現場への働きかけ
2)他部署・多職種とのコミュニケーションのとり方
■Editorial-今月のことば
アフターコロナに向けた準備を始めましょう
■話題ーNEWS&TOPICS
初心者向け新型コロナウイルス核酸検査解説書『はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために』が公開に
■技術講座
迅速細胞診(ROSE)の有用性と実際
■基礎講座
病理・細胞診検査の精度管理
消化管寄生蠕虫類の検査方法と同定
胸水・腹水のデータの見方
■呼吸機能検査の苦手意識をなくそう!3.呼吸機能検査と血液ガス,周術期の臨床応用を学ぶ
2)手術と呼吸機能検査(意義とデータの読み方)
■FOCUS
敗血症/重症感染症におけるバイオマーカーの有用性
TTPの診断・治療の最前線
■From LABO
常に進歩し続ける輸血医療のトップランナーとしての臨床検査技師を目指して
コロナ禍における検査技師の活躍現場を覗く!藤田医科大学PCRセンターで奮闘する臨床検査技師
■Book Review
多職種で取り組む抗菌薬適正使用 AST活動はじめの一歩
■L・Lの日常
■LABO LIFE-私の仕事・私の明日
パラレルワーカーとして生きる
・医学・生命科学研究は、その歴史においてとてもユニークな状態に入ろうとしている。その第1の要因は大規模・高精度データの出現である。古来からの方法論に加えて、データ駆動型の科学が相対的に重要になってきた。
・第2の要因はデータ科学、とくにAI技術応用の登場である。人海戦術では不可能なデータ解析を、高精度・高速に実現できるようにしている。
・そして、ますます重要となっていることが、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)という学問を成熟させることである。本特集ではこのメッセージを“新型データ駆動型サイエンス”とよぶ。
■ 新型データ駆動型サイエンスの起動
・はじめに
・HPCと感染症数理モデル
〔key word〕感染症数理モデル、個人ベースシミュレーション
・「富岳」で飛躍するコンピュータ創薬
〔key word〕富岳、分子動力学(MD)、プレシジョンメディシン、分子シミュレーション、創薬
・保健医療のための空間データサイエンス
〔key word〕空間疫学、空間データ、集積性の検定、クラスタリング、症候サーベイランス
・説明可能なAIによるパーソナルゲノム医療・予防の実現
〔key word〕大規模データ、スーパーコンピューティング、説明可能な人工知能(XAI)、個別化医療、遺伝子ネットワーク
・腫瘍特異的ネオ抗原の数理的解析とがんの免疫病態解明への応用
〔key word〕がん、免疫病態、ゲノミクス、ネオ抗原(NeoAg)、次世代シークエンサー、結合親和性予測
・マテリアルズインフォマティクスによる新物質探索ーー高分子材料の設計を中心に
〔key word〕機械学習、ベイズ推論、分子設計、ポリマー、合成
・自然言語処理と説明可能なAIによる新次元サイエンス
〔key word〕人工知能(AI)、自然言語処理、説明可能なAI、ゲノム医療、遺伝子変異
・ラーニング・ヘルスケア・システムの思想ーー“進化し続ける医療”を支える道徳規範をめぐる議論
〔key word〕ラーニング、倫理、個人情報、同意
●TOPICS
腎臓内科学
・小児期発症の非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)に対するエクリズマブの有効性と安全性の検討:市販後調査より
神経精神医学
・性犯罪者は治療できるのか:SPIRiTSを用いた挑戦
眼科学
・ブルーライトと疾患
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・21.免疫不全症の新展開
〔key word〕原発性免疫不全症(PID)、自己炎症性疾患、自己免疫性疾患、遺伝子検査、新型コロナウイルス感染症
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・生物に学ぶ低摩擦材料:微細構造による摩擦の制御
〔key word〕摩擦、微細構造、昆虫、ゴム
●フォーラム
特報
・PCR検査の感度と特異度
・PCR検査の実際
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●2021年8月24日から9月5日に、東京2020パラリンピック大会が開催された。リハビリテーション科医や理学療法士など多くのリハビリテーション医療関係者が運営に関わり、リハビリテーション医療の役割と重要性が強く認識できた大会となった。
●そこで本特集では「パラスポーツとリハビリテーション医療」と題し、パラスポーツの分野で活躍する第一線の著者陣が、リハビリテーション科医の役割や課題、各障害の特徴と課題などを解説した。
●多くのリハビリテーション医療関係者がパラスポーツに興味をもち、パラスポーツにおけるメディカルサポート参加へのきっかけとなることを願った特集。
【目次】
パラスポーツによる外傷・関節障害の特徴と対策
パラスポーツにおける自律神経障害の影響と対策
女性パラアスリートの医学的問題と対応
内部障害者のパラスポーツ参加における医学的問題と対応
パラスポーツにおけるリハビリテーション科医の役割と課題
■連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
13.認知症に対する食支援のコツ
リハビリテーションと薬剤
17.リハビリテーションにおける疾患・病態に応じた薬剤管理:1脳卒中
ニューカマー リハ科専門医
野田政志
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
11.COVID-19患者に対する地域におけるリハビリテーション医療の取り組み
知っておきたい神経科学のキィワード
9.脳由来神経栄養因子ーBrain-derived neurorophic factor
リハビリテーション医療におけるACP-治らないかもしれない障害をもつ患者に対応するー
6.進行がん患者〜病勢が進行する中,本人の希望にどう寄り添うか
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
19.山口大学医学部附属病院リハビリテーション部
慢性疼痛のリハビリテーション
8.慢性疼痛と運動療法
回復期・生活期リハビリテーション医療に必要な内科的管理
8.てんかん、痙攣
リハビリテーション医学・医療と私
第7回 オリジナリティとダイバーシティ
臨床研究
脳卒中急性期患者の包括的嚥下リハビリテーション効果
・2019年末より続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、世界中に大きな影響を及ぼしており、2022年4月現在で全世界の死亡者数は624万人に達している。
・このように多大な死亡者が発生した原因について、ウイルス感染症に加えて非感染性疾患である高血圧や肥満、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、がんなどの慢性疾患との相互作用が関連している。
・本特集では、糖尿病や肥満によるCOVID-19の重症化と、新型コロナウイルス感染による血糖コントロールの変化について網羅した内容を、わが国の基礎および臨床の研究者にご解説いただく。
■ 肥満・糖尿病とCOVID-19
・はじめに
・肥満症による感染症の重症化機構
〔key word〕肥満症、免疫異常、炎症、感染症
・脂肪組織GRP78は高齢、肥満、糖尿病に関わる新型コロナウイルスのホスト因子である
〔key word〕肥満、糖尿病、脂肪組織、GRP78、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・海外における肥満・糖尿病とCOVID-19
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、肥満、2型糖尿病
・糖尿病とCOVID-19の重症化ーー自施設データも踏まえて
〔key word〕糖尿病、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、重症化リスク
・COVID-19による死亡リスクに対する肥満の影響
〔key word〕肥満、BMI、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、院内死亡
・COVID-19と1型糖尿病
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、1型糖尿病、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
・コロナ禍における血糖コントロールの変化と医療者の関わりの意味を考える
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、パンデミック、血糖コントロール、医療学、療養支援
・COVID-19禍における血糖コントロールーーCOVID-19流行による生活習慣の変化と糖尿病血糖コントロールに関する調査結果を踏まえて
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、糖尿病、動脈硬化リスク管理
●TOPICS
腎臓内科学
・異種胎仔を活用した腎臓再生への挑戦
生理学
・状況に応じて価値を判断する脳の仕組み
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・15.やってみようバイオインフォマティクスーーメタ16S解析編
〔key word〕メタ16S解析、16SリボソームRNA配列、バイオインフォマティクス
人工臓器の最前線
・3.光電変換色素薄膜型の人工網膜OUReP(オーレップ)
〔key word〕人工網膜、光電変換色素、医師主導治験、網膜活動電位、製造品質管理
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・16.ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を持つ人のセルフケア
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・19.ヤマカガシーー河原や田んぼの近くで捕まえて遊んでいるときに誤って咬まれると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・世界ではすでに100品目を超える抗体医薬品が承認され、適応となる疾患領域はがんや自己免疫疾患にとどまらず、喘息、アトピー性皮膚炎、骨粗鬆症、感染症、眼疾患、神経系疾患などにも広がり、さらなる発展が期待される。
・近年の抗体医薬品開発の特徴として、IgG抗体のみならず抗体薬物複合体(ADC)、二重特異性抗体、scFvやVHHなどの低分子抗体のように、構造の多様性が広がっていることがあげられる。
・このようななかで本特集では、抗体の特徴を理解し、今後の開発に求められる課題を共有すべく、「抗体医薬の進歩と課題」として、各領域の第一線で活躍する著者の方々に執筆していただく。
■第1土曜特集 抗体医薬の進歩と課題
・はじめに
●リード抗体取得・エンジニアリング技術 【可変領域】
・モノクローナル抗体作製クロニクルーー効率的なヒト抗体医薬品シーズの取得を目指して
〔key word〕B細胞、モノクローナル抗体、タンパク工学、遺伝子工学、シングルセル
・ヒトADLibシステムおよびADLib KI-AMPによる治療用抗体候補の創出と最適化
〔key word〕ヒト抗体、ヒト化、親和性成熟、相同組換え、体細胞高頻度突然変異
・抗原結合親和性向上のための技術
〔key word〕ディスプレイ法、合理的設計、次世代シーケンシング(NGS)
●リード抗体取得・エンジニアリング技術 【IgG型抗体】
・抗体のエフェクター活性を担うFcγ受容体
〔key word〕Fcγ受容体(FcγR)、エフェクター活性、抗体エンジニアリング、アミノ酸変異導入、タンパク質構造
・抗体の体内動態制御に関わる受容体FcRnをめぐる話題ーーFcRnのバイオロジー、FcRn親和性改変抗体の開発動向、関連する研究
〔key word〕抗体医薬品、新生児型Fc受容体(FcRn)親和性、アミノ酸置換、血中半減期延長
・抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate:ADC)
〔key word〕抗体薬物複合体(ADC)、ペイロード、リンカー、結合様式、drug-to-antibody ratio(DAR)
・t-CAP法を用いたコンジュゲート抗体の開発
〔key word〕抗体医薬品、部位特異的修飾、抗体薬物複合体(ADC)、近位効果、コンジュゲート
●リード抗体取得・エンジニアリング技術 【非IgGモダリティ】
・低分子抗体ーーVHH, scFv
〔key word〕低分子抗体、抗体工学、一本鎖抗体(scFv)、重鎖抗体可変領域(VHH)、キメラ抗原受容体(CAR)発現細胞傷害性T細胞(CTL)
・経口IgA抗体を用いた腸内細菌叢制御による治療薬開発
〔key word〕腸内細菌、免疫グロブリンA(IgA)、粘膜免疫、経口抗体
・IgA抗体を用いた呼吸器ウイルス感染症治療薬の実現可能性
〔key word〕IgA抗体、分泌型IgA抗体(SIgA抗体)、呼吸器ウイルス感染症
●有効性・安全性の予測・評価技術
・抗体医薬品の体内動態総論
〔key word〕抗体医薬品、バイオ医薬品、薬物動態特性、半減期
・抗体医薬品の創薬研究における生理学的薬物動態(PBPK)モデリングおよびシミュレーションの活用
〔key word〕生理学的薬物動態(PBPK)モデル、Catenary PBPKモデル、target mediated drug disposition(TMDD)、Two-pore PBPKモデル、Minimal PBPKモデル
・Phosphor integrated dots(PID)技術を用いた抗体医薬の腫瘍組織内ミクロ薬物動態解析の開発
〔key word〕抗体薬物複合体(ADC)、薬物動態(PK)、マクロPK、ミクロPK、がん微小環境
・ADC医薬品の研究開発に不可欠な定量および定性分析技術
〔key word〕抗体薬物複合体(ADC)、バイオアナリシス、バイオトランスフォーメーション、リガンド結合法、ハイブリッドイムノアフィニティLC/MS
●臨床における最新動向
・免疫チェックポイント阻害薬の有効性予測バイオマーカー
〔key word〕個別化がん免疫療法、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、腫瘍ゲノム、腫瘍微小環境(TME)
・免疫チェックポイント阻害薬に対する耐性機序とその対策
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬、免疫チェックポイント分子、腫瘍微小環境、細胞傷害性T細胞、抗原提示細胞
・近赤外光線免疫療法ーー近赤外光感受性ADCとしての薬剤デザインを中心に
〔key word〕近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)、近赤外光感受性抗体薬物複合体(ADC)、免疫原性細胞死、がん免疫
・炎症性腸疾患に用いられる抗体医薬品
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、生物学的製剤
・乾癬、アトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に用いられる抗体医薬品
〔key word〕乾癬、アトピー性皮膚炎(AD)、IL-17阻害薬、IL-23阻害薬、IL-4/IL-13阻害薬
・抗体医薬品の血中濃度モニタリング
〔key word〕抗体医薬品、薬物血中濃度モニタリング(TDM)、炎症性疾患、質量分析
・抗体医薬品によるインフュージョンリアクションなどの副作用の特徴とそのマネジメント
〔key word〕過敏性反応、インフュージョンリアクション、アナフィラキシー、感染、薬剤誘発性血小板減少症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国でアルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD )に代表される認知症を患われる方の数は数百万名にのぼり、社会損失は年間十数兆円に達し、われわれ国民の社会生活、経済活動にも重大な影響を及ぼしはじめている。
・2023年に日米で薬事承認されたレカネマブはADの進行を抑える効果がある。投与適否の診断には、 PETスキャン、副作用管理と安全使用にはMRIが重要であり。これらと血液バイオマーカー診断の組み合わせにより、認知症の超早期段階での治療が期待される。
・ADの治療薬が国民に行き渡るには、認知症疾患医療センターの充実をはじめとする医療の均てん化に加えて、 “認知症専門医”の充実は焦眉の急である。本特集では、 ADをはじめとする認知症に関する最先端の知見を、各分野のエキスパートの先生方に解説いただく。
■第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
・はじめに
・ILCの分化ーーその起源と運命決定制御
〔key word〕自然リンパ球(ILCs)前駆細胞、運命決定、転写因子、IL-7、Notchシグナル、ILC-poiesis
・組織特異的なILCの多様性
〔key word〕組織特異性、自然リンパ球(ILC)、多様性、ILC局在
・1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、1型自然リンパ球(ILC1)、分化、多様性、微小環境
・ILC2と循環器疾患
〔key word〕インターロイキンー33(IL-33)、好酸球、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、肺動脈性肺高血圧症(PAH)
・微小環境変化を敏感に感知するILC2--脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質によるILC2の機能制御
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質
・ILC2の抑制機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、可塑性、抑制機構
・ILC2と疲弊
〔key word〕疲弊様ILC2、活性化による細胞死、慢性アレルギー炎症
・ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、上皮バリア、インターロイキンー33(IL-33)
・ILC2と寄生虫感染
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、寄生虫、原虫、蠕虫、免疫、サイトカイン、2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)
・ILC2と肥満
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、2型自然リンパ球(ILC2)、肥満、脂肪組織、腸管
・気管支喘息におけるILC2の役割
〔key word〕気管支喘息、2型炎症、フェノタイプ、エンドタイプ、ステロイド抵抗性
・治療標的としてのILC2の可能性
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、ILC2標的治療、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、粘膜バリア、細菌叢、自然リンパ球(ILC)、感染防御
・ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、フコシル化、腸管神経系(ENS)
・ILC3と代謝性疾患
〔key word〕腸管免疫、慢性炎症、インスリン抵抗性
・消化管ILCと消化器疾患
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、自然リンパ球(ILC)、寄生虫、IL-22、神経免疫連関
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●糖尿病において、外科手術が糖尿病の根治あるいは薬物療法からの離脱・軽減に貢献できることが明らかになってきている。
●本特集では、以前より1型糖尿病に対する根治手術として行われていた膵臓移植に加えて、近年わが国でも保険適用となった肥満外科手術と膵島移植手術について、現状と今後の展望を各エキスパートの執筆陣が詳しく解説!
【目次】
MAIN THEME 特集 糖尿病の外科治療ーMetabolic surgeryと膵・膵島移植の現状と将来展望ー
特集にあたって
1.Bariatric surgeryからMetabolic surgeryへー世界の現状ー
2.腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の現状と展望
3.膵臓移植の現状と展望
4.膵島移植の現状と展望
5.バイオ人工膵島開発の現状と課題(ヒト幹細胞とブタ膵島)
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 医療法人寿朋会高田クリニック
患者の信頼と地域医療をささえる医師と医療スタッフとの役割分担
特別寄稿
糖尿病と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
FORUM
病因と診断
第3回 日本人の生活習慣の欧米化が引き起こす疾病構造の変化 在米日系人医学調査「ハワイーロサンゼルスー広島スタディ」(3)
合併症I-神経障害ー
第3回 避けて通れない糖尿病性自律神経障害ー診断と重症度評価ー
合併症II-足病変ー
第3回 コロナ禍での糖尿病足病変の予防を考える
薬剤
第3回 糖尿病足潰瘍・壊疽における外用薬療法ー創に適した外用薬の選択ー
食事
第3回 肥満2型糖尿病患者における食事療法
運動
第3回 運動における臓器連関の解明
自己管理
第3回 看護実践から学んだ糖尿病の自己管理 糖尿病とともにある患者への支援
OVERSEAS
メンデルランダム化を用いたACEと2型糖尿病発症リスクの解析
SERIES 糖尿病と保険診療
第51回 糖尿病の検査2020(後編)
SPOT 糖尿病と母と子と
第6回 お母さんの妊娠中の代謝状態は子どもばかりか孫世代の健康状態にまで影響を及ぼす
糖尿病の療養指導Q&A
がんをもつ糖尿病患者のケアや血糖コントロール
メトホルミンの多臓器にわたる作用
STUDY 続・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第6回 CAROLINA
ESSAY 鉄・輪だよりー鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅ー
第15回 神田川
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[静岡県つぼみの会&いちふじ会]1型糖尿病と生きる患者さんと家族をささえる活動が医療従事者を育てる
CIRCLE リス☆カン フライデー レポート
#53 リス☆カン in 川越 Part 1
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はまたたく間に世界へと広がり、人々の生活を大きく変革させたが、疾患はCOVID-19だけではなく、常にCOVID-19とそれ以外の疾患との両立が求められる。
・全国各地で新たな医療システムも動き出している。体外式膜型人工肺(ECMO)が必要な重症患者の集約化、そのための患者搬送、経口治療薬の開発、自宅療養患者のモニタリングと容態変化を早期に把握できるシステムなどである。
・本特集では多岐にわたるCOVID-19での課題に対して第一線で闘ってきた研究者、臨床家に解説いただく。今後も新興感染症によるパンデミックが発生するであろう。本特集がその体制作りに少しでも役立つことを期待する。
■ COVID-19と循環器疾患
・はじめに
・COVID-19の重症化予測アプリケーションの開発
〔key word〕重症化予測、医療機器プログラム(SaMD)、深層学習、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、機械学習
・COVID-19と心筋炎
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心筋炎、多系統炎症性症候群(MIS)
・COVID-19と血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、血栓症、凝固障害、抗凝固療法
・COVID-19と心筋梗塞を両立するための地域体制ーー神奈川県の取り組み
〔key word〕災害派遣医療チーム(DMAT)、集中治療室(ICU)、PCR(polymerase chain reaction)、神奈川モデル
・COVID-19が循環器診療に与えた影響ーー日本循環器学会アンケートを踏まえて
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医療崩壊、循環器診療、循環器救急疾患
・COVID-19による遅発性の劇症型心筋炎に対して、V-AV ECMOを要した1例
〔key word〕劇症型心筋炎、mixing zone、differential hypoxia、hybrid ECMO
・重症COVID-19の移送ーーPrimary ECMO transportとは
〔key word〕Primary ECMO transport、多職種mobile ECMOチーム
・ニューヨークにおけるCOVID-19パンデミックーー日本とニューヨークは何が違ったのか
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、救急外来(ER)、リサーチマインド
・日本でのCOVID-19に対するECMOの現状ーー日本ECMOnetレジストリ・データからみえてくるもの
〔key word〕コロナウイルス、アウトカム、生存率、死亡率
●TOPICS
腎臓内科学
・生体内ATPイメージングを用いた急性腎障害の予後予測
再生医学
・膵島オルガノイドによる糖尿病の改善
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・25.トコジラミ症(シラミではない、カメムシだ!)
〔key word〕トコジラミ、南京虫、カメムシ
オンラインによる医療者教育
・11.コロナ下での地域医療実習の実際ーー鳥取大学医学部地域医療学講座の場合
〔key word〕地域医療、文化人類学、ネガティブ・ケイパビリティ、COVID-19
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・9.カニクイザルーーヒト橋渡し研究の大本命
〔key word〕非ヒト霊長類、疾患モデル、ゲノム編集、トランスジェニック
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・3.SARS-CoV-2のウイルス学的特徴と変異
●フォーラム
子育て中の学会参加
・17.総合診療医の視点から
・物理刺激受容のメカニズムの解明ーー2021年ノーベル生理学・医学賞によせて
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●2005年に北欧から提唱されたERAS(enhanced recovery after surgery;手術後の回復強化)プロトコールは、手術における安全性の向上、術後合併症の軽減、早期回復、在院日数の短縮、コスト低減を目的に開発された周術期の包括的プロトコールで、わが国の消化器領域の外科手術でも普及が進み、その成果が報告されています。
●栄養管理においては、術前の栄養状態を把握し栄養改善のための介入を行うことや、術後の早期経口摂取に向けた取り組みが柱となりますが、術前から術後まで多岐にわたるプロトコールを実践し早期回復を実現するためには、多職種からなるチームでの多面的なアプローチが不可欠です。
●本特集では、「がん周術期栄養管理のいまーERAS実践における工夫とその成果」と題して、がん患者の周術期栄養管理の問題点や今後の展望、食道・胃・肝胆膵・大腸の各消化器癌における現状、immunonutritionやプレハビリテーション、ERAS における術後食のあるべき姿まで、各領域のトップランナーの執筆陣が最新情報をもとに解説しています。
【目次】
がん患者に対する周術期栄養管理の問題点と今後の展望
胸部食道癌領域における周術期栄養管理
胃癌領域における周術期栄養管理
肝胆膵領域における周術期栄養管理ー膵頭十二指腸切除術のERAS運用と課題
大腸癌領域における周術期栄養管理ー術後早期経口摂取を実現するための対策
高度侵襲手術やサルコペニアに対するimmunonutrition
消化器癌周術期患者への術前栄養介入とプレハビリテーションが示す効果
ERASにおける消化管術後食のあるべき姿を再考する
●管理栄養士も知っておきたい理学療法評価・運動療法の基本(1)
評価法(1)-筋肉量・筋力
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
認定栄養ケア・ステーション ごはんのおとも
●第11回日本腎栄養代謝研究会学術集会・総会 レシピコンテスト
おススメしたくなる!華麗なるカレー味レシピーカレーの風味を活かしたお料理大集合
●スポット
脳卒中急性期栄養管理で医療コストを減じる試み
腸内細菌療法の現状と展開
連載
●代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線(3)
北米の食事摂取基準改訂
●リハ栄養診断推論を究める! 誌上ケースカンファレンス
vol.9 COVID-19感染後にサルコペニアと低栄養を呈した回復期入院症例
●Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(12)
嚥下障害を合併したCOVID-19感染後患者に対し、リハビリテーションと栄養管理で経口摂取が可能となった一例
●宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
CASE 21 腎盂腎炎
●Medical Nutritionist養成講座(69)
静脈栄養投与経路の管理(4)-輸液ラインの管理
●Dr.雨海の男性臨床栄養学(23)〈隔月連載〉
エネルギーの逆襲(2)-EIAKIと腎性低尿酸血症
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
ギンナン
●こんだてじまん
じまんの一品料理 巻き寿司/中部ろうさい病院
・褐色・ベージュ・白色脂肪細胞はその起源や性質の違いが知られるが、なかでも褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞はエネルギー消費機能が高いことから、肥満症の根本的な治療標的細胞のひとつとして注目されている。
・本特集では、分化・発生、細胞内や代謝物による分化や機能の制御機構、組織内の細胞間相互作用、中枢神経経路を介した心理ストレスによる体温調節、ヒト褐色脂肪組織の生物学まで、幅広い角度からご寄稿いただく。
・本特集が最新の褐色・ベージュ・白色脂肪細胞研究の理解に役立ち、今後、この分野の研究が深化し肥満・糖尿病治療に応用されることを期待したい。
■ 褐色・ベージュ・白色脂肪細胞研究UPDATE
・はじめに
・褐色・ベージュ脂肪細胞の分化・発生の多様性と全身代謝
〔key word〕脂肪細胞、褐色脂肪、ベージュ脂肪、脂肪前駆細胞
・ヒト褐色脂肪組織の全身代謝改善作用とそのメカニズム
〔key word〕褐色脂肪、全身代謝、BATkine
・心理ストレスによる褐色脂肪熱産生と体温上昇の中枢神経回路
〔key word〕心理ストレス、視床下部、皮質辺縁系、交感神経系、心身相関
・熱産生性脂肪のエピジェネティクス
〔key word〕褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞、エピゲノム、DNAメチル化、ヒストン修飾
・M2マクロファージ/前駆脂肪細胞相互作用からみた皮下脂肪組織と内臓脂肪組織の違い
〔key word〕前駆脂肪細胞、脂肪組織の分布、M2マクロファージ
・褐色脂肪組織の機能制御における分岐鎖アミノ酸代謝の役割
〔key word〕褐色脂肪組織、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、トランスポーター、ミトコンドリア、インスリン感受性
●TOPICS
遺伝・ゲノム学
・スプライシング疾患の低分子創薬に向けてーー家族性自律神経失調症に対する候補化合物RECTAS
解剖学
・Delta-Notchシグナル経路を介したパターン形成原理の解明ーー肝発生を場とした数学的アプローチ
腎臓内科学
・メタボリック症候群におけるCD147/Basiginの役割
●連載
オンラインによる医療者教育
・20.コロナ禍における医学生の実態と考察ーーWithコロナの時代に必要な学生支援とは
〔key word〕学生生活、医学教育、コロナ禍、医学連、学生自治会
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・12.クルーズ船と災害時感染制御支援チーム
バイオインフォマティクスの世界
・はじめに
・1.ゲノム解析におけるバイオインフォマティクスの役割
〔key word〕遺伝子、ゲノム、シーケンサー
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・5.ジャガイモは危険?--芽が出たジャガイモ、緑のジャガイモは要注意
パリから見えるこの世界
・105.「人類の遺産に分け入る旅」を超えて
オンライン診療の二元論
・2.シニア世代と若者世代ーーデジタルデバイド for オンライン診療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2018年に発刊した「近未来のワクチン」(264巻5号)という特集からコロナ禍を経て、基礎研究から開発研究にかけて各方面から多くのシーズやイノベーティブなプラットフォームなどの発見、発明が生まれている。
・今回は、日本でも活性化されたワクチン開発の新展開、とくにワクチン設計のサイエンスともいえる内容を各領域で活躍されている先生に執筆をお願いした。
・本特集の報告が、次に何が来るかわからない感染症への備えの基盤となり、そしてその内容が若い研究者の好奇心をくすぐり、次なる破壊的イノベーションを引き起こしてくれる日が日本に来ることを切に期待する。
■ ワクチン設計のサイエンス 12月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・新型コロナウイルスのパンデミック収束のためのワクチンサイエンス
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、mRNA(messenger RNA)ワクチン
・自然免疫アジュバントを用いた新規粘膜ワクチン開発
〔key word〕自然免疫、樹状細胞、免疫グロブリンA(IgA)、粘膜ワクチン
・COVID-19からみえた獲得免疫記憶の特性
〔key word〕抗体、記憶リンパ球、免疫指標、ワクチン予防効果
・粘膜面における獲得免疫と感染防御
〔key word〕IgA抗体、粘膜関連リンパ組織、共生菌、ビタミン、脂質メディエーター
・弱毒生ワクチンと不活化ワクチン
〔key word〕弱毒生ワクチン、不活化ワクチン、ワクチン開発
・SARS-CoV-2特異的T細胞クロノタイプとエピトープ解析
〔key word〕ペプチド抗原、濾胞性ヘルパーT(Tfh)細胞、TCRクロノタイプ解析、public TCR
・アジュバントーー in situワクチン、感染症予防、非感染性疾患への応用
〔key word〕アジュバント、ワクチン、in situワクチン、免疫予防薬(immunoprophylaxis)
・機械学習によって加速される次世代アジュバント開発
〔key word〕機械学習、systems vaccinology、Open TG-GATEs、アジュバントデータベース
・SARS-CoV-2 Spike L452R変異は、細胞性免疫の逃避と感染性上昇に寄与する
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、細胞性免疫
・安全性研究からのワクチン・アジュバント設計
〔key word〕アジュバント、ゲノミクス解析、インフルエンザワクチン、バイオマーカー、経鼻ワクチン
・有機合成化学研究からのワクチン、アジュバント設計ーーワクチンアジュバント開発における有機合成化学の貢献と新たな取り組み
〔key word〕ワクチンアジュバント、自然免疫、有機合成、コンジュゲートワクチン
●各論
【Non-viral vector】・プラスミドDNAベクターワクチン設計のサイエンス
〔key word〕DNAワクチン、細胞性免疫、エレクトロポレーション、投与デバイス
・新規創薬・ワクチンモダリティとしてのmRNA
〔key word〕メッセンジャーRNA(mRNA)医薬、mRNAワクチン、リポ脂質ナノ粒子(LNP)、ミセル型キャリア
・RNA創薬を支える縁の下の力持ちーーpH感受性脂質
〔key word〕Drug delivery system(DDS)、ワクチン、RNA、細胞内環境、脂質ナノ粒子(LNP)
【Viral vector】・アデノウイルスベクターワクチン設計のサイエンスーーCOVID-19に対するワクチン開発を中心に
〔key word〕アデノウイルス(Ad)ベクター、ワクチン、新興・再興感染症、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・ヘルペスウイルスベクターワクチン設計のサイエンス
〔key word〕単純ヘルペスウイルス(HSV)、アンプリコン、非増殖型HSV、弱毒型HSV
・麻疹ウイルスベクターワクチン
〔key word〕麻疹ウイルス(MeV)、ワクチン、ベクター
・センダイウイルスベクターワクチン設計のサイエンス
〔key word〕生ワクチン、抗原提示細胞、B細胞、細胞傷害性T細胞(CTL)、遺伝子組換え型ワクチン、アジュバント効果、ワクチン抗原局在化、粘膜免疫
・組換え多価ワクチンベクターとしての水痘生ワクチンの可能性
〔key word〕水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、ヘルペスウイルス、組換えウイルス、ウイルスベクター、多価ワクチン
・ワクシニアウイルスベクターワクチンの設計
〔key word〕ワクシニアウイルス、高度弱毒化株、相同組換え、ゲノム編集
・ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスを用いた結核ワクチンの開発
〔key word〕結核、パラインフルエンザ2型ウイルス(PIV2)、Ag85B、ワクチン
【Bacterial vector】・BCGベクターワクチン設計のサイエンス
〔key word〕BCGベクターワクチン、組換えBCG(rBCG)、Th1
【Phage vector】・細菌に感染するバクテリオファージを担体とするファージワクチン設計
〔key word〕バクテリオファージ、ファージディスプレイ、ファージライブラリ、ペプチドワクチン、DNAワクチン
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・インスリン非依存性の血糖降下薬として登場したSGLT2阻害薬は、近年、心不全や慢性腎臓病への有効性も示され、適応が拡大している。現在では糖尿病以外の治療にも広く使用され、不可欠な治療薬となった。
・SGLT2阻害薬から得られる利益は大きいが、残余リスクについて検討を要し、また、未知の薬効や副反応などに関する課題も多い。そのため、処方にあたっては薬理・薬効の正しい理解が必須である。
・本特集では、SGLT2阻害薬の交感神経制御への影響、尿路感染や膀胱機能障害、腎保護効果、心筋保護効果、肝臓保護、サルコペニアへの影響について解説する。適切な処方を考える一助となることを期待したい。
■SGLT2阻害薬を再考するーー機序・効果・安全性の最新情報
・はじめに
・SGLT2阻害薬と交感神経活性
〔key word〕交感神経活性化、SGLT2阻害薬、糖尿病性自律神経障害、心血管自律神経障害(CAN)、COMT
・SGLT2阻害薬と尿路への影響
〔key word〕尿路感染症、SGLT2阻害薬、尿路結石、膀胱尿管機能
・SGLT2阻害薬と腎臓保護
〔key word〕アルブミン尿、推算糸球体濾過量(eGFR)、eGFR低下速度
・SGLT2阻害薬と心筋保護
〔key word〕心不全、糖尿病、慢性腎臓病、SGLT2阻害薬
・SGLT2阻害薬と肝臓保護
〔key word〕SGLT2阻害薬、MASLD、肝線維化
・SGLT2阻害薬とサルコペニア
〔key word〕サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドローム、骨格筋、異化
●TOPICS 社会医学
・へき地における納豆アレルギーの伝承に向き合う
●TOPICS 腎臓内科学
・紅麹サプリメントの健康被害ーー日本腎臓学会の調査から
●連載 臨床医のための微生物学講座(23)
・麻疹ウイルスーー麻疹排除状態の維持と今後の課題
〔key word〕麻疹ウイルス、遺伝子型、基本再生産数、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン、麻疹排除
●連載 緩和医療のアップデート(18)
・便秘のエビデンスアップデートーー医師・看護双方から発刊されたガイドラインを紐解く
〔key word〕便秘、オピオイド誘発性便秘(OIC)、エコー、高齢者、便意
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(10)
・CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪
〔key word〕T細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CAR)、シグナロソーム、マイクロクラスター、腫瘍免疫
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(24)
・死因究明の実践7
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ヒトのような多細胞生物はさまざまな細胞から構成されている。リンパ球や線維芽細胞のように、同じように見える細胞でも、がん細胞の隣にいる場合と、毛細血管の隣にいる場合とで、遺伝子発現は異なるはずである。
・具体的にどう異なるのか? オミクス解析の技術レベルがついに、この問いに答えることのできるレベルまで向上してきたのである。
・本特集では、技術編で、この技術開発の最先端の状況を紹介させていただく。応用編では、日本で得られた1細胞解析での成果を紹介させていただく。
■ 1細胞解析 -技術と応用 3月第1土曜特集
・はじめに
●技術
・1細胞エピゲノム解析技術開発の最前線
〔key word〕エピゲノミクス、クロマチン、ディープシークエンス
・1細胞プロテオーム解析はどこまできたか
〔key word〕質量分析、プロテオーム、プロテオミクス、1細胞
・1細胞メタボローム解析の現状
〔key word〕1細胞メタボローム解析、メタボロミクス、ナノ液体クロマトグラフィ質量分析(nano-LC/MS)
・ライブイメージングによる1細胞動態解析
〔key word〕ライブセルイメージング、共焦点顕微鏡、2光子励起顕微鏡、ライトシート顕微鏡、オルガノイド
・組織切片の空間トランスクリプトーム解析
〔key word〕空間トランスクリプトーム(ST)、がん不均一性、がん微小環境、乳がん
・1細胞ゲノム解析で多様な細菌叢を捉える
〔key word〕1細胞ゲノミクス、マイクロバイオーム、メタゲノム
・電気化学的なケミカルイメージングによる実時間1細胞解析
〔key word〕微小電極(マイクロ電極)、電気化学イメージング、走査型電気化学顕微鏡(SECM)、走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)
・1細胞トランスクリプトームデータの解析技術
〔key word〕1細胞トランスクリプトーム、1細胞RNAシークエンス(scRNA-seq)、バイオインフォマティクス
・国際動向ーーHuman Cell Atlasプロジェクト
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、HCAバイオロジカルネットワーク、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●応用
・感染症の1細胞解析
〔key word〕1細胞RNAシークエンス(scRNA-seq)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)/新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ヒト免疫不全ウイルス/後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)
・新型コロナウイルス感染症の1細胞解析
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ACE2、BCR
・免疫系の1細胞解析による転写制御機構の予測
〔key word〕1細胞RNAシーケンス(scRNA-seq)解析、1細胞ATAC-seqシーケンス(scATAC-seq)解析、免疫応答
・1細胞解析でがん免疫療法に迫る
〔key word〕腫瘍微小環境(TME)、腫瘍浸潤免疫細胞、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・百寿者免疫細胞の1細胞トランスクリプトーム解析
〔key word〕スーパーセンチナリアン、百寿者、CD4陽性キラーT細胞、トランスクリプトーム
・発生・再生研究における1細胞遺伝子発現解析の現状
〔key word〕再生医療、多能性幹細胞(PSCs)、ES細胞、iPS細胞
・1細胞解析からわかる循環器病態
〔key word〕心不全、心筋梗塞、分子病態
・精神疾患患者試料を使用した1細胞研究の現在
〔key word〕神疾患患者死後脳解析、1細胞核RNAシーケンス(snRNA-seq)、体細胞変異、LINE-1
・がん治療における薬剤応答性の1細胞解析
〔key word〕不均一性(heterogeneity)、再発、分子標的療法、薬物耐性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・人類がふたたび月を目指すアルテミス計画や、民間企業による本格的な宇宙輸送の時代のはじまり、プロ宇宙飛行士が搭乗しないはじめての民間人による宇宙旅行など、今、宇宙開発と利用は新たなフェーズに入りつつある。
・さまざまなメディアでも紹介されるロケットなどハードウェアの開発とともに、地球の低軌道を離れた有人探査や宇宙産業の基礎となる、医学的な視点からの安全・快適の重要性も一般に認識されつつある。
・国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の長期滞在と実験機器の充実とともに、宇宙医学・生命科学研究は、宇宙飛行士やモデル生物を対象として宇宙環境応答の分子メカニズムを探る、より系統的な研究へと発展している。
■ 宇宙生命科学の進歩と医学応用への展望 11月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・人類の宇宙進出と生命科学の重要性ーー地球低軌道・月・火星有人飛行計画
〔key word〕国際宇宙ステーション(ISS)、月・火星有人飛行計画、民間主導での宇宙飛行、宇宙医学、宇宙生命科学
・重力環境と生理機能
〔key word〕微小重力、体液シフト、耳石前庭系、宇宙適応症候群、宇宙飛行関連神経眼症候群(SANS)、前庭ー交感神経反射
・深宇宙での宇宙放射線リスク管理のための研究
〔key word〕宇宙放射線、重力環境変化、複合影響、リスク管理
・国際宇宙ステーションにおける生物を対象とした研究と実験環境
〔key word〕国際宇宙ステーション(ISS)、「きぼう」日本実験棟、宇宙実験、微小重力、人工重力
●宇宙環境に関連した各研究対象と最新の知見
・宇宙滞在によるマウス骨格筋の可塑的変化に着目した新規遺伝子の発見
〔key word〕微小重力、Nrf2、ヒラメ筋、筋萎縮、筋線維タイプ
・重力ゲートウェイ反射をもとにした宇宙実験の実施
〔key word〕ゲートウェイ反射、IL-6アンプ、ヒラメ筋、MHU-4、微小重力
・宇宙環境による免疫システムの擾乱
〔key word〕無重力、リンパ組織、免疫応答
・感染防御のための宇宙生命科学研究:次世代の有人宇宙飛行に向けて
〔key word〕有人宇宙飛行、微小重力、感染防御、日和見病原体、“One World、One Health”
・有人宇宙探査と人工冬眠
〔key word〕人工冬眠、有人宇宙探査、QIH
・宇宙居住環境における環境微生物
〔key word〕宇宙居住環境、環境微生物、微生物モニタリング、ハイスループットシーケンス
・宇宙におけるヒト臓器創出研究の最新動向
〔key word〕オルガノイド、ヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)、微小重力環境、宇宙実験、三次元培養、国際宇宙ステーション(ISS)
・宇宙環境における生物リスク評価のためのDNA損傷検出デバイス
〔key word〕DNA損傷、ヒストンH2AX、マイクロ流体デバイス、生物学的影響
・宇宙に耐える極限生物から切り拓く新たな放射線ストレス防衛機構の解明
〔key word〕放射線耐性、DNA防護、DNA修復、極限環境生物、クマムシ
・宇宙生命科学研究におけるオミックス解析の標準化・自動化と国際連携
〔key word〕サンプルシェア、微量検体解析、研究自動化・遠隔化、国際コンソーシアム
●医学応用と今後の展望
・宇宙マウス実験からヒト健康・長寿研究への還元を目指して
〔key word〕宇宙ストレス、加齢、遺伝子改変マウス、NRF2
・月・火星探査に向けた閉鎖空間に長期に滞在する宇宙飛行士のストレスマネジメント
〔key word〕宇宙飛行士、閉鎖環境、長期滞在、ストレスマネジメント
・リキッドバイオプシー解析を介したモデル生物研究成果のヒトへの投射
〔key word〕細胞外小胞(EV)、エクソソーム、細胞外DNA・RNA、ヒトゲノム解析
・宇宙医学と地上医療のリンクーー遠隔医療、ロボット支援腹腔鏡下手術、遠心人工重力
〔key word〕Spaceflight-associated neuro-ocular syndrome(SANS)、遠隔医療、ロボット支援手術、高二酸化炭素、遠心人工重力
・国際宇宙ステーションにおける日本人宇宙飛行士の健康管理と今後の課題
〔key word〕国際宇宙ステーション(ISS)、日本人宇宙飛行士、健康管理、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・日本の有人宇宙開発と宇宙生物科学研究
〔key word〕国際宇宙ステーション計画(ISS計画)、月軌道プラットフォームゲートウェイ、アルテミス計画
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●感覚障害はその機能障害のみならず、続発性の障害を容易く引き起こす点でも重要である。COVID-19感染症による味覚障害・嗅覚障害は、後遺症が長く続くことも報告され、大きな話題となっている。
●本特集では、各障害の発症機序について中枢性・末梢性を意識しながら概説し、そのメカニズムに基づく介入法・リハビリテーションについて紹介。
●今後ますます重要視され、注目を集めるであろう感覚障害と、その包括的なリハビリテーションの理解に役立つ内容。
【目次】
視覚障害に対するリハビリテーションアプローチ
味覚障害に対するリハビリテーションアプローチー歯科的立場からー
嗅覚障害に対するリハビリテーションアプローチ(嗅覚刺激療法)
聴覚情報処理障害に対するリハビリテーションアプローチ
平衡感覚障害に対するリハビリテーションアプローチ
咽頭感覚障害に対するリハビリテーションアプローチ
触覚障害に対するリハビリテーションアプローチ
■新連載
巻頭カラー 見て学ぶ 脳卒中診察手技
1.摂食嚥下障害の診察と検査
■連載
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
5. 変数の扱い方:尺度水準とデータのまとめ方
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション
13.末梢動脈疾患
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験
7.パーキンソン病に脳血管障害を合併した2症例の回復期リハビリテーション治療
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題
8. 脊随損傷者と生活環境
オーストラリアのリハの現場より
第10回 オーストラリアで家族のケアラー(家族介護者)としての経験
更生・康?・復健・リハビリテーション
第8回 医学モデルを超えて
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
歩行の診療から見える景色
臨床経験
両側骨盤部分半截術後に作製した装具とリハビリテーションにより自宅退院につなげた一例
臨床研究
高次脳機能障害に対する精神科診療の現状
学会報告
第4回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会