日本におけるCOVID-19診療の貴重なアーカイブ!
●新型コロナウイルスの流行初期、医療従事者やウイルス学研究者たちは、いかにしてCOVID-19へ立ち向かったのかーー。
●ダイヤモンドプリンセス号での感染制御、クリニック・介護施設での予防策、専門家会議の実績と課題など、COVID-19診療の最前線に携わった執筆陣による、パンデミックとの激闘を記した貴重なアーカイブ!
●妊婦のCOVID-19感染や、COVID-19による虚血性脳卒中への影響、COVID-19後遺症、ウイルス感染後疲労症症候群および筋痛性脳髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)についてなど、今もなお課題であるトピックスについても解説。
【目次】
1.コロナ禍で明らかになった課題:臨床研究とPCR検査
2.COVID-19の疫学
3.SARS-CoV-2のウイルス学的特徴と変異
4.新型コロナウイルスの免疫逃避機構と重症化メカニズム
5.血栓症と炎症:多臓器不全・多様な症状への進行機序
6.新型コロナウイルス感染症の臨床像
7.新型コロナウイルス検査の性能と利用法
8.介護・医療施設における感染予防策・クラスター対策
9.クリニックにおける感染症予防策とPCR検査センター設置
10.クルーズ船と災害時感染制御支援チーム
11.COVID-19の薬物治療
12.呼吸療法
13.呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
14.専門家会議
15.COVID-19患者の宿泊療養
16.米国の臨床現場からの報告
17.妊婦のCOVID-19感染
18.COVID-19による虚血性脳卒中リスクへの影響
19.COVID-19後遺症
20.ウイルス感染後疲労症候群および筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の基礎と臨床
・インスリン非依存性の血糖降下薬として登場したSGLT2阻害薬は、近年、心不全や慢性腎臓病への有効性も示され、適応が拡大している。現在では糖尿病以外の治療にも広く使用され、不可欠な治療薬となった。
・SGLT2阻害薬から得られる利益は大きいが、残余リスクについて検討を要し、また、未知の薬効や副反応などに関する課題も多い。そのため、処方にあたっては薬理・薬効の正しい理解が必須である。
・本特集では、SGLT2阻害薬の交感神経制御への影響、尿路感染や膀胱機能障害、腎保護効果、心筋保護効果、肝臓保護、サルコペニアへの影響について解説する。適切な処方を考える一助となることを期待したい。
■SGLT2阻害薬を再考するーー機序・効果・安全性の最新情報
・はじめに
・SGLT2阻害薬と交感神経活性
〔key word〕交感神経活性化、SGLT2阻害薬、糖尿病性自律神経障害、心血管自律神経障害(CAN)、COMT
・SGLT2阻害薬と尿路への影響
〔key word〕尿路感染症、SGLT2阻害薬、尿路結石、膀胱尿管機能
・SGLT2阻害薬と腎臓保護
〔key word〕アルブミン尿、推算糸球体濾過量(eGFR)、eGFR低下速度
・SGLT2阻害薬と心筋保護
〔key word〕心不全、糖尿病、慢性腎臓病、SGLT2阻害薬
・SGLT2阻害薬と肝臓保護
〔key word〕SGLT2阻害薬、MASLD、肝線維化
・SGLT2阻害薬とサルコペニア
〔key word〕サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドローム、骨格筋、異化
●TOPICS 社会医学
・へき地における納豆アレルギーの伝承に向き合う
●TOPICS 腎臓内科学
・紅麹サプリメントの健康被害ーー日本腎臓学会の調査から
●連載 臨床医のための微生物学講座(23)
・麻疹ウイルスーー麻疹排除状態の維持と今後の課題
〔key word〕麻疹ウイルス、遺伝子型、基本再生産数、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン、麻疹排除
●連載 緩和医療のアップデート(18)
・便秘のエビデンスアップデートーー医師・看護双方から発刊されたガイドラインを紐解く
〔key word〕便秘、オピオイド誘発性便秘(OIC)、エコー、高齢者、便意
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(10)
・CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪
〔key word〕T細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CAR)、シグナロソーム、マイクロクラスター、腫瘍免疫
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(24)
・死因究明の実践7
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
喘息の疫学・遺伝・発症予防・病態・診断・治療・管理まで、最新の知見を広く詳しく解説!
●進展著しい喘息の最新知見について、疫学・遺伝・発症予防・病態・診断・治療・管理まで網羅的に詳説。
●COVID-19と喘息・喘息治療薬の関わりなど、注目の話題についても豊富に掲載。
●この一冊に、喘息の遺伝的背景や病態、バイオマーカー、治療法の進歩に関する最新情報が満載!
【目次】
疫学、遺伝、発症予防
1.喘息の疫学
2.喘息と遺伝子
3.喘息の発症予防
病態
4.喘息のフェノタイプと炎症
5.アレルギー性炎症における好酸球の役割
6.喘息における獲得免疫系の役割
7.2型自然リンパ球
8.マスト細胞と好塩基球
9.好中球
10.上皮細胞、線維芽細胞
11.気道平滑筋細胞─気流閉塞と気道リモデリングへの関与
12.ウイルス感染と喘息増悪
13.ステロイド抵抗性喘息
診断と治療・管理
14.喘息の診断
15.成人喘息の診断・管理のためのバイオマーカー
16.喘息増悪の危険因子
17.『喘息予防・管理ガイドライン(JGL)2021』改訂のポイント;成人
18.最新の喘息ガイドラインのポイント;小児
19.家庭での喘息症状および発作への自己管理─ICS/ホルモテロール頓用を含めて
20.気管支喘息の急性増悪の治療
21.抗体医薬─2021-2022のアップデート
22.喘息とCOPDオーバーラップ(ACO)/喘息と気管支拡張症オーバーラップ
23.咳嗽と喀痰への対処
注目の話題
24.COVID-19と喘息・喘息治療薬
25.気管支サーモプラスティ─評価と課題
26.喘息におけるアレルゲン免疫療法
27.N-ERD、NSAID-ERD、NSAIDs過敏喘息
28.鼻炎、副鼻腔炎と喘息
29.アレルギー性気管支肺真菌症
30.肥満と喘息重症化
・薬物性肝障害(drug-induced liver injury:DILI)の多くは予測不能であり、肝細胞障害型では劇症化して死に至ったり、肝移植になる場合もあるが、その発生機序もほとんどが不明のままである。
・近年、肝障害のタイプ別では胆汁うっ滞型が減少し、肝細胞障害型が増加している。また起因薬にも変化がみられ、抗悪性腫瘍治療薬の頻度が増加している。
・本特集ではDILIの最新の知見についての執筆を、わが国の最先端の先生方にお願いした。読者の日常診療に有益なものになることを期待したい。
■ 薬物性肝障害の最新トピック
・はじめに
・薬物性肝障害発症機序と分類の最新理解
〔key word〕中毒性肝障害、アレルギー特異体質性、代謝特異体質性、間接型肝障害
・薬物性肝障害発症に関連するバイオマーカー
〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、バイオマーカー、ゲノム、タンパク質
・薬物性肝障害の起因薬の変遷
〔key word〕薬物性肝障害、起因薬、健康食品、抗悪性腫瘍薬
・薬物性肝障害の診断
〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、診断基準
・健康食品による肝障害
〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、健康食品、サプリメント
・免疫チェックポイント阻害薬による肝障害
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、免疫関連有害事象(irAE)、自己免疫性肝炎(AIH)、B型肝炎ウイルス(HBV)再活性化
・薬物性肝障害による急性肝不全とACLF
〔key word〕急性肝不全、acute-on-chronic liver failure(ACLF)、B型肝炎ウイルス再活性化、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬
●TOPICS
循環器内科学
・Cyclic GMP-Protein Kinase Gシグナルを標的とした新たな心不全治療戦略
脳神経外科学
・転移性脳腫瘍の個別化治療
免疫学
・Non-Coding DNA領域による制御性T細胞分化メカニズム
●連載
オンラインによる医療者教育
・22.コロナ時代の研修医リクルート
〔key word〕卒後教育、研修医、リクルート
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・14.米国の臨床現場からの報告ーーニューヨーク市での感染爆発を経験して
バイオインフォマティクスの世界
・3.プロテオミクスと質量分析ーー疾患の現場にいたのはどの遺伝子だ?
〔key word〕プロテオミクス、腸内細菌、質量分析、バイオインフォマティクス、タンパク質配列データベース
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・7.マグロ、カツオなど(ヒスタミン魚中毒)--保存状態の悪いものを食べると……
●速報
・先天性心疾患成人における癌併発ーー当施設での実態
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)において、気候変動による大きな健康影響がすでに生じており、今後、気温の上昇に伴ってその影響は大幅に増加するという予想が報告された。
・健康影響の回避、軽減に向けて、医療システムの気候変動耐性強化、水・大気・食料システムなど環境的決定要因の健全保持、健康コベネフィット、医療分野のカーボンニュートラル化などの重要性が示されている。
・本特集では、気候変動による健康影響とその対策についてわが国の状況を概観する。人新世の時代における医療従事者の使命と役割を新たな次元で捉え直す機会となることを期待したい。
■気候変動と医療
・はじめに
・熱中症の現状および将来とその適応策
〔key word〕気候変動、ヒートアイランド、熱中症、適応策
・わが国における気候変動と感染症媒介蚊
〔key word〕デング熱、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、感染症、温暖化
・気候変動と救急医療
〔key word〕外傷初期診療、災害医療、新規感染症、熱中症対策、救急医
・気候変動により変化する大気汚染の健康影響
〔key word〕大気汚染、短寿命気候強制因子(SLCFs)、森林火災、交互作用
・医療従事者ができる気候変動対策ーー緩和策と適応策
〔key word〕緩和策、適応策、コベネフィット(共便益)
・医療サービスのカーボンフットプリントと脱炭素
〔key word〕カーボンフットプリント(CF)、スコープ3、ライフサイクル思考、脱炭素化計画
●TOPICS 疫学
・アフリカにおける妊婦の口腔衛生と出産リスク
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・生きた心筋活性を散乱光で測る
●連載 臨床医のための微生物学講座(18)
・ウイルス性出血熱
〔key word〕ウイルス性出血熱(VHF)、動物由来感染症、多臓器不全
●連載 緩和医療のアップデート(13)
・進行がんにおける食事摂取と食に影響する症状と食に関する苦悩のアセスメントとマネジメント
〔key word〕がん悪液質、食事摂取、食に影響する症状(NIS)、食に関する苦悩(ERD)
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(5)
・無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答
〔key word〕Toll受容体、ショウジョウバエ、自然免疫、タンパク質分解カスケード
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(19)
・死因究明の実践2
●FORUM 数理で理解する発がん(13)
・分子進化の中立説
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・生殖医学は、卵子や精子の形成、受精、胚発生、着床から胎盤形成など、幅広い生命現象を扱う。
・生殖医学の研究には課題も多いが、幹細胞の樹立や胚モデルの作製が新たなブレイクスルーとして期待されている。また、不妊症には、科学的根拠が不十分な医療が患者の期待や現場のニーズによって導入されるケースもあり、基礎研究から実地診療までより精密かつ堅牢なエビデンスの構築が求められる。
・その他、生殖医学における各テーマについて基礎と臨床の対をなす形で第一線の専門家が解説する。今後の研究や実地診療におけるshared decision makingの一助となれれば幸いである。
■生殖医学ーー基礎研究と実地診療の進歩
・不妊治療の保険適用:現時点までの振り返り
〔key word〕不妊治療、保険適用、実態調査、生殖医療ガイドライン
・生殖医療と感染症
〔key word〕感染症、生殖医療、局所感染、全身感染
・はじめに
・遺伝子改変マウスを通してみる精子・受精
〔key word〕精子成熟、受精能獲得、先体反応、ゲノム編集
・卵子の染色体数異常のメカニズム
〔key word〕卵子、染色体、紡錘体
・臨床:体外受精における卵巣刺激法
〔key word〕卵巣刺激法、視床下部ー下垂体ー卵巣(HPO)軸、キスペプチン、排卵抑制剤
・精子幹細胞研究アップデートーー不均一で動的な幹細胞プール
〔key word〕精子形成、幹細胞、ライブイメージング、パルス標識、動態解析
・精子:micro-TESE
〔key word〕非閉塞性無精子症(NOA)、micro-TESE、精子
・ここまで進んだ精子選択技術
〔key word〕顕微授精(ICSI)、IMSI、PICSI、ZyM【o】t【○R】
・受精と卵活性化
〔key word〕Ca2+シグナル、Ca2+ツールキット、卵活性化
・人為的卵子活性化の有効性・安全性検証と臨床上の位置づけ
〔key word〕人為的卵子活性化(AOA)、有効性、安全性、卵子活性化障害(OAD)、受精障害
・ヒト第一体細胞分裂(1st cleavage)に対する時空間的解析
〔key word〕遷延染色体、多核形成(MuN)、中心体、微小管形成中心(MTOCs)
・成育疾患からみた着床前期胚の重要性
〔key word〕染色体異数性、トリソミーレスキュー、モノソミーレスキュー、X染色体不活性化(XCI)
・わが国における着床前遺伝子検査の現状
〔key word〕着床前遺伝子検査(PGT)、体外受精(IVF)、出生前検査、保因者スクリーニング検査(CS)
・タイムラプス映像でみるヒト初期胚の挙動
〔key word〕タイムラプス、受精過程、初期胚発生、動的解析
・着床と子宮内膜のエピジェネティクス
〔key word〕着床、子宮内膜、エピジェネティクス、ヒストン修飾、EZH2
・着床と着床不全:生殖免疫
〔key word〕着床、反復着床不全(RIF)、NK細胞、T細胞
・着床後発生:ヒト受精卵から胎盤が発生する仕組み
〔key word〕胎盤、栄養膜細胞、栄養膜幹細胞(TS細胞)
・生殖細胞におけるクロマチン動態とトランスポゾン制御
〔key word〕生殖細胞クロマチン、新規DNAメチル化、エンハンサー、トランスポゾン(TE)
・ヒトブラストイド:胚盤胞モデルの革新とその可能性
〔key word〕ヒトブラストイド、幹細胞モデル、着床メカニズム、倫理的課題、体外受精(IVF)技術の改善
・子宮内膜症の成立に寄与する子宮内細菌:基礎研究の知見より
〔key word〕子宮内膜症、逆流説、フソバクテリウム、子宮内膜微小環境
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
わが国におけるワクチン開発の新展開を各分野のエキスパートが解説!
●コロナ禍を経て、ワクチン開発は、その基礎研究から開発研究にかけて各方面から多くのシーズやイノベーティブなプラットフォームなどの発見、発明が生まれている。
●本書では、日本でも活性化されたワクチン開発の新展開、とくにワクチン設計のサイエンスともいえる内容について、各領域で活躍する第一線の執筆陣が最新の知見と情報を提供。
●未知の感染症への備えの基盤となり、若い研究者の好奇心をくすぐり、次なる破壊的イノベーションへのヒントを示唆する一冊!
【目次】
総論
1.新型コロナウイルスのパンデミック収束のためのワクチンサイエンス
2.自然免疫アジュバントを用いた新規粘膜ワクチン開発
3.COVID-19からみえた獲得免疫記憶の特性
4.粘膜面における獲得免疫と感染防御
5.弱毒生ワクチンと不活化ワクチン
6.SARS-CoV-2特異的T細胞クロノタイプとエピトープ解析
7.アジュバント─in situワクチン,感染症予防,非感染性疾患への応用
8.機械学習によって加速される次世代アジュバント開発
9.SARS-CoV-2 Spike L452R変異は,細胞性免疫の逃避と感染性上昇に寄与する
10.安全性研究からのワクチン・アジュバント設計
11.有機合成化学研究からのワクチン,アジュバント設計─ワクチンアジュバント開発における有機合成化学の貢献と新たな取り組み
各論
【Non-viral vector】
12.プラスミドDNAベクターワクチン設計のサイエンス
13.新規創薬・ワクチンモダリティとしてのmRNA
14.RNA創薬を支える縁の下の力持ち─pH感受性脂質
【Viral vector】
15.アデノウイルスベクターワクチン設計のサイエンス─COVID-19に対するワクチン開発を中心に
16.ヘルペスウイルスベクターワクチン設計のサイエンス
17.麻疹ウイルスベクターワクチン
18.センダイウイルスベクターワクチン設計のサイエンス
19.組換え多価ワクチンベクターとしての水痘生ワクチンの可能性
20.ワクシニアウイルスベクターワクチンの設計
21.ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスを用いた結核ワクチンの開発
【Bacterial vector】
22.BCGベクターワクチン設計のサイエンス
【Phage vector】
23.細菌に感染するバクテリオファージを担体とするファージワクチン設計
・機能ゲノム解析技術は飛躍的な進化を遂げている。シングルセル解析を起点とした技術革新は、エピゲノム・タンパク質解析へと発展し、シングルセルマルチオーム解析という多次元的アプローチを実現した。空間的位置情報を保持した解析技術も発展し、同様にマルチオーム化への道を切りひらきつつある。
・これらの先端技術の応用範囲は、がんから、心臓血管疾患、生活習慣病へと急速に拡大している。さらには、分子メカニズムの解明が長らく困難であった精神神経疾患領域へも応用されはじめている。
・紹介する成果は革新的技術の黎明期における学術的知見であり、実臨床への応用には成果拡大と実用研究が不可欠である。研究基盤の整備や人材の育成、そして産官学民が連携した戦略的投資が必要となる。本特集はその重要性と将来展望を示す羅針盤となるだろう。
■第5土曜特集 マルチオミクスが解き明かす疾患の本質ーー統合的アプローチによる新たな知見
・はじめに
●総論:マルチオミクス解析の基盤と技術
・集団ゲノミクス研究の最新動向
〔key word〕集団ゲノム解析、国際データ共有、ゲノムワイド関連研究(GWAS)
・マルチオミクス解析による疾患病態解明とゲノム個別化医療の展望
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、mQTL解析、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・マルチオミクス研究推進基盤としてのバイオバンク
〔key word〕バイオバンク、マルチオミクス解析、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画、コホート研究、個別化医療
・バイオバンクのゲノムデータを上手に活用するためには
〔key word〕バイオバンク、全ゲノム解析、制限公開、非制限公開
・リピドームアトラス構築のための空間マルチオミクス解析
〔key word〕リピドミクス、空間マルチオミクス、イメージング質量分析、リピドームアトラス
・深層生成モデルが解き明かす一細胞・空間オミクスに潜む多様性
〔key word〕一細胞トランスクリプトーム、空間トランスクリプトーム、深層生成モデル、データ統合、RNA velocity
・深層生成モデルによるマルチオミクスvelocity解析
〔key word〕マルチオミクス、深層生成モデル、mmVelo、chromatin velocity、細胞ダイナミクス
・機械学習を用いたオミクスデータ統合解析
〔key word〕機械学習、オミクスデータ、統合
・空間オミクス解析の進展
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、空間プロテオミクス解析、空間オミクス解析
・プロテオゲノミクスにおける質量分析法の進展
〔key word〕プロテオゲノミクス、ノンターゲットプロテオミクス、質量分析法(MS)、データ非依存的分析法(DIA)、SP3法
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【がん】
・胃がんの多様性を紐解くマルチオミクス解析
〔key word〕腫瘍内多様性、腫瘍微小環境(TME)、シングルセル空間解析
・肝がんのマルチオミクス解析
〔key word〕肝細胞がん(HCC)、バイオマーカー、空間オミクス解析
・大腸がんにおけるがん微小環境(炎症機構・免疫寛容)の解明
〔key word〕大腸がん、がん微小環境、空間的シングルセル解析、免疫寛容、治療標的
・マルチオミクス解析による血液がんの病態解明と臨床への展開
〔key word〕マルチオミクス解析、成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、個別化医療
・マルチオミクス解析が切りひらく乳がんの個別化医療
〔key word〕マルチオミクス解析、乳がん、個別化医療
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【循環器】
・オミクス解析による精密医療の実現
〔key word〕精密医療、心不全、シングルセルオミクス解析
・シングルセル遺伝子発現解析で紐解く生体内心筋リプログラミングによる抗線維化
〔key word〕線維芽細胞、心筋再生、シングルセル解析、抗線維化
・循環器疾患におけるSASP因子の意義
〔key word〕老化、SASP因子、セノリシス(選択的老化細胞除去)、テロメア、加齢性疾患
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【代謝・内分泌】
・マルチオミクス解析による代謝病態の解析
〔key word〕肥満、糖尿病、1細胞解析、空間解析、プロテオーム解析
・腎疾患のUpdate
〔key word〕急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、AKI-to-CKD transition、ヒストン、クローン性造血
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【神経・精神】
・大規模ゲノム・オミクス解析による日本人の認知症研究
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、ポリジェニックリスクスコア(PRS)、トランスクリプトーム解析
・睡眠と精神神経疾患ーー病態理解への新たなアプローチ
〔key word〕睡眠障害、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、うつ病
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【免疫・感染症】
・自己免疫疾患におけるMR1拘束性αβT細胞サブセットの役割
〔key word〕代謝産物、T細胞、自己免疫疾患
・VeDTRマウスシステムによる免疫細胞サブセット解析
〔key word〕免疫細胞サブセット、VeDTRマウス、Th1型Treg(Th1-Treg)、がん免疫
・RNA分解制御による免疫調節
〔key word〕炎症性疾患、炎症性サイトカイン、RNA分解、翻訳、Regnase-1
・リウマチ性疾患のマルチオミクス解析
〔key word〕全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、シングルセルRNAシークエンス(scRNA-seq)、空間分子解析
・顎関節症の謎を紐解くーー統合解析という突破口
〔key word〕顎関節症(TMD)、Xenium in situ、変形性顎関節症マウスモデル
・シングルセル解析によるウイルス感染ダイナミクスの時空間的理解
〔key word〕ウイルス感染ダイナミクス、シングルセル解析、自然免疫応答、時空間的ダイナミクス
・呼吸器系ウイルス感染症重症化の分子機序ーー2光子生体イメージングとオミクス解析による新展開
〔key word〕インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生体イメージング、2光子励起顕微鏡、好中球、血流、scRNA-seq
●社会実装に向けた取り組み
・オミクス解析の出口戦略ーー全ゲノム解析等実行計画
〔key word〕全ゲノム解析、厚生労働省、患者還元、産業育成、創薬
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・一時代前には、細胞死は生存プロセスの崩壊によってもたらされる受動的な生命現象であると認識されていたが、現在は能動的な現象であり、生体の恒常性維持、ストレス応答などに必要な生命現象であると理解されている。
・細胞死研究はネクローシスとアポトーシスに二極化して考えられていた時期があったが、現在はネクロプトーシスやオートファジー細胞死など、多様な細胞死が存在していることが明らかとなっている。
・細胞死の基礎的研究は細胞死の多様性の発見によって新たなフェーズに入っているが、疾患研究においても、従来のアポトーシスからのアプローチが深化するとともに、多様な細胞死の概念が導入されつつある。
■ 細胞死のすべて -そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
・はじめに
●アポトーシスと非アポトーシス細胞死
・細胞死研究の歴史ーーいかにして細胞死がホットトピックになったか
〔key word〕計画細胞死、アポトーシス、パイロトーシス、ネクローシス、ネクロプトーシス
・ミトコンドリアを経由するアポトーシス
〔key word〕ミトコンドリア外膜透過性亢進、Bcl-2ファミリータンパク質、シトクロムc、Apaf-1、BH3-mimetic薬
・デスレセプターを介したアポトーシス
〔key word〕TNF(tumor necrosis factor)レセプターファミリー、Fas(FS-7-associated surface antigen)、FADD(Fas-associated death domain)、カスパーゼ8
・カスパーゼによるアポトーシスの実行
〔key word〕細胞死、アポトーシス、カスパーゼ、システインプロテアーゼ、ブレビング
・ネクロプトーシスの分子機構と意義
〔key word〕ネクロプトーシス、ネクローシス、RIPK3、MLKL、炎症性疾患
・オートファジー細胞死
〔key word〕オートファジー細胞死、アポトーシス、BH3-onlyタンパク質
・パイロトーシスーー炎症をつかさどる“燃える”細胞死
〔key word〕パイロトーシス、ガスダーミンD(GSDMD)、インフラマソーム、IL-1β、NINJ1
・ネトーシスの誘導機構とその感染症における役割
〔key word〕好中球、ネトーシス、好中球細胞外トラップ(NETs)、新興感染症、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・フェロトーシス(鉄依存性細胞死)--転写因子NRF2とBACH1による競合的制御とフェロトーシス伝播現象
〔key word〕フェロトーシス、転写因子、NRF2(nuclear factor-erythroid 2-related factor 2)、BACH1(BTB and CNC homology 1)、細胞死伝播
・ミトコンドリア膜透過性遷移を介したネクローシス
〔key word〕ネクローシス、ミトコンドリア膜透過性遷移(mPT)、シクロフィリンD(CypD)、虚血再灌流障害
●死細胞の行方
・脂質スクランブルによる“eat me”シグナルの提示
〔key word〕フリッパーゼ、スクランブラーゼ、“eat me”シグナル、脂質スクランブル、Xkrファミリー
・ゴーシェ病における神経細胞死誘導の新たな分子機構
〔key word〕ゴーシェ病、神経細胞死、β-グルコシルセラミド(β-GlcCer)、Mincle(macrophage inducible C-type lectin)、ミクログリア
・マクロファージによる死細胞貪食とその意義
〔key word〕マクロファージ、貪食、自己認識
●さまざまな細胞機能と細胞死
・小胞体ストレスと細胞死
〔key word〕小胞体ストレス、ストレス応答、小胞体ストレスセンサー、アポトーシス
・核小体ストレスによる細胞死と病態
〔key word〕ストレス、核小体、リボソーム
・細胞競合を制御する分子機構
〔key word〕細胞競合、ショウジョウバエ、細胞死、オートファジー
・治療ターゲットとしての細胞老化とその機能
〔key word〕細胞老化、細胞死、セノリティックス、SASP(senescence-associated secretory phenotype)
・ASK1と細胞死
〔key word〕ASK1(apoptosis signal-regulating kinase 1)、アポトーシス、ネクローシス、ストレス応答、酸化ストレス
・生死を制御するJNKシグナル伝達経路
〔key word〕JNK(c-Jun N-terminal kinase)、アポトーシス、オートファジー依存的細胞死、細胞生存
●さまざまな生命現象と細胞死
・発生と組織修復におけるカスパーゼの非細胞死性の機能
〔key word〕カスパーゼ、非細胞死性の機能、発生、組織修復
・成体脳におけるニューロンの細胞死と再生
〔key word〕細胞死、再生、ニューロン新生、脳室下帯、嗅球
・骨形成と細胞死
〔key word〕骨形成、プログラム細胞死、軟骨内骨化、膜内骨化(膜性骨化)、骨のリモデリング
・死細胞からのdanger-associated molecular patternsの放出機構
〔key word〕Danger-associated molecular patterns(DAMPs)、細胞膜障害、ネクロプトーシス、イメージング、Live cell imaging for secretion activity(LCI-S)
・自己免疫と細胞死
〔key word〕Damage-associated molecular patterns(DAMPs)、ネトーシス(NETosis)、全身性エリテマトーデス(SLE)、CD72、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎
・パイロトーシスによる自然炎症とその制御ーーオルガネラを標的とする新たな抗炎症薬の開発
〔key word〕自然炎症、パイロトーシス、NLRP3インフラマソーム、オルガネラ
●疾患と細胞死
・神経変性疾患における細胞死研究
〔key word〕神経変性疾患、神経毒性、凝集体、フィブリル、タンパク分解機構
・がんの細胞死回避戦略としてのワールブルグ効果とカルジオリピン代謝を制御するMieap液滴について
〔key word〕液滴、相分離、非膜オルガネラ、カルジオリピン、代謝反応、ワールブルグ効果、p53、 がん抑制
・非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と細胞死
〔key word〕非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アポトーシス、ネクロプトーシス、フェロトーシス
・メタボリックシンドロームと細胞死
〔key word〕慢性炎症、メタボリックシンドローム、肥満、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、マクロファージ
・自己炎症性疾患と細胞死
〔key word〕自己炎症性疾患、インフラマソーム、ピロトーシス
・皮膚疾患と細胞死ーー表皮角化細胞アポトーシスとリンパ球のダイナミクス
〔key word〕表皮真皮境界部皮膚炎、移植片対宿主病(GVHD)、アポトーシス
・脳梗塞における神経細胞死の誘導機序
〔key word〕脳梗塞、興奮毒性、神経細胞死、ダメージ関連分子パターン(DAMPs)
・放射線による細胞死と組織障害
〔key word〕放射線、DNA損傷、DNA損傷修復、組織障害、ベルゴニー・トリボンドーの法則
●細胞死を応用した創薬
・アポトーシス抵抗性BCL2ファミリー阻害薬BH3-mimetic drugsの基礎と臨床
〔key word〕BH3-mimetics、BCL-2、ベネトクラクス、がん
・IAPの医薬品開発ーーIAPアンタゴニストとSNIPER
〔key word〕IAP(inhibitor of apoptosis protein)アンタゴニスト、がん免疫療法、SNIPER(specific and nongenetic IAP-dependent protein eraser)、PROTAC(proteolysis targeting chimera)、targeted protein degradation
・TRAIL創薬
〔key word〕TRAIL、DR5、DR4、アポトーシス、がん
●細胞死解析技術とその応用
・ケミカルバイオロジーを用いた細胞死の解析
〔key word〕ケミカルバイオロジー、ラマンイメージング、アフィニティラベリング
・二分割発光タンパク質の再構成法を用いる細胞死イメージング
〔key word〕蛍光タンパク質、ルシフェラーゼ、アポトーシス
・蛍光タンパク質レポーターを利用した細胞死イメージング
〔key word〕蛍光タンパク質、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、キナーゼ局在変化レポーター(KTR)、アポトーシス、パイロトーシス、ネクロプトーシス、イメージング
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患(IBD)は日本における患者数増加が著しく、これを専門としない消化器医も診療する機会が増え、診断・治療について、よく理解しなくてはならない疾患となっている。
・本特集では、IBDのトップランナーの先生に執筆をお願いした。現在および将来のIBD診断や治療を俯瞰して理解できるようになり、難治例については適切なタイミングで専門施設へ紹介されるようになることを期待したい。
・すべてのIBD患者に適切な診断、疾患活動性評価、および積極的で適切な治療選択が行われ、予後が改善されることに、本特集が寄与することを期待したい。
■ 炎症性腸疾患 -診療と研究の最新情報
・はじめに
・腸内細菌と粘膜免疫から見た炎症性腸疾患の病態
〔key word〕腸内細菌、Th17、制御性T細胞(Treg)
・炎症性腸疾患における新規薬剤の使い分け
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、抗TNF-α抗体製剤、抗接着分子抗体製剤、抗IL-12/23 p40抗体製剤、JAK阻害薬
・炎症性腸疾患における画像検査の疾患活動性評価とTreat-To-Targetの意義
〔key word〕炎症性腸疾患、大腸内視鏡検査、Treat-To-Target(T2T)
・炎症性腸疾患におけるバイオマーカーによる疾患活動性評価とTreat-To-Targetにおける役割
〔key word〕バイオマーカー、粘膜治癒、Treat-to-Target(T2T)、Leucine-rich alpha 2 glycoprotein(LRG)
・スペシャルシチュエーション(高齢IBD患者、妊娠)における課題
〔key word〕高齢者、妊娠前教育、日和見感染、胎児毒性、悪性腫瘍、胎児毒性
・炎症性腸疾患におけるレジストリ研究ーー明らかになる臨床課題
〔key word〕レジストリ、コホート、QOL、患者報告型アウトカム
・再生医療研究から生まれる将来の新規非薬物治療
〔key word〕粘膜治癒、腸管上皮幹細胞、再生医療
●TOPICS
循環器内科学
・プロテインキナーゼNが関与する心不全の新規メカニズム
輸血学
・東京オリンピック・パラリンピックに向けた輸血の新興・再興感染症対策ーー新型コロナウイルスの影響は?
神経精神医学
・腸内細菌と脳機能、ビフィズス菌による認知機能改善作用の可能性
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・22.免疫疾患とゲノム医科学
〔key word〕自己免疫疾患、遺伝因子、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、ヒト免疫学、ゲノム機能学
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・18.生物に学ぶ水中防汚技術
〔key word〕高分子電解質、ポリマーブラシ、親水性、防汚性、生物汚損
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・99.プラトンの『テアイテトス』、あるいは「真に知る」ということ
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・15.童謡詩人 金子みすゞ--心の軌跡
●速報
・全国国民健康保険診療施設協議会会員病院施設職員における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染状況把握のための血清疫学調査
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
1細胞解析の技術開発の最先端の状況と、日本で得られた1細胞解析での成果を解説!
●ヒトのような多細胞生物はさまざまな細胞から構成されており、リンパ球や線維芽細胞のように、同じように見える細胞でも、がん細胞の隣にいる場合と毛細血管の隣にいる場合とでは、遺伝子発現は異なります。
●具体的にどう異なるのか?この問いに答えることのできるレベルまで、ついにオミクス解析の技術レベルが向上してきています。
●本特集では前半を技術編とし、この技術開発の最先端の状況を紹介し、後半には応用編として日本で得られた1細胞解析での成果を紹介します。
【目次】
技術
1.1細胞エピゲノム解析技術開発の最前線
2.1細胞プロテオーム解析はどこまできたか
3.1細胞メタボローム解析の現状
4.ライブイメージングによる1細胞動態解析
5.組織切片の空間トランスクリプトーム解析
6.1細胞ゲノム解析で多様な細菌叢を捉える
7.電気化学的なケミカルイメージングによる実時間1細胞解析
8.1細胞トランスクリプトームデータの解析技術
9.国際動向─Human Cell Atlasプロジェクト
応用
10.感染症の1細胞解析
11.新型コロナウイルス感染症の1細胞解析
12.免疫系の1細胞解析による転写制御機構の予測
13.1細胞解析でがん免疫療法に迫る
14.百寿者免疫細胞の1細胞トランスクリプトーム解析
15.発生・再生研究における1細胞遺伝子発現解析の現状
16.1細胞解析からわかる循環器病態
17.精神疾患患者試料を使用した1細胞研究の現在
18.がん治療における薬剤応答性の1細胞解析
・本特集では、臨床において重要であり、かつ日本から優れた仕事がでている自己免疫性肝疾患のテーマを選び、それぞれのエキスパートに執筆をお願いする。
・自己免疫性肝炎(AIH)は中年以降の女性に好発する肝炎である。原発性胆汁性胆管炎(PBC)は、中年以降の女性に好発する慢性進行性の胆汁うっ滞性肝疾患である。
・原発性硬化性胆管炎(PSC)は肝内外の胆管に多発性・びまん性の狭窄が生じ、胆汁うっ滞をきたす慢性肝疾患である。
■ 自己免疫性肝疾患 ─いま何が問題となっているのか?
・はじめにーー自己免疫性肝疾患の基礎知識
・自己免疫性肝炎ーー急性肝不全の隠れた成因?
〔key word〕急性肝不全、自己免疫性肝炎(AIH)、急性肝炎様発症(AP)、急性肝炎期、急性増悪期
・原発性胆汁性胆管炎の予後予測
〔key word〕原発性胆汁性胆管炎(PBC)、予後予測、GLOBE score、UK-PBC risk score
・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎のオーバーラップ
〔key word〕自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、オーバーラップ症候群
・原発性硬化性胆管炎の発症への腸内細菌の関与
〔key word〕原発性硬化性胆管炎(PSC)、腸内細菌、バクテリアルトランスロケーション、胆汁うっ滞、Th17細胞
・自己免疫性肝疾患患者のQOL
〔key word〕生活の質(QOL)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、自己免疫性肝炎(AIH)、原発性硬化性胆管炎(PSC)
・小児の自己免疫性肝疾患
〔key word〕原発性硬化性胆管炎(PSC)、自己免疫性肝炎(AIH)、炎症性腸疾患(IBD)、肝移植
・自己免疫性肝疾患に対する肝移植
〔key word〕肝移植、自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)
●TOPICS
細胞生物学
・サイクリックAMP濃度を光で一過的に操作する分子ツールの開発
腎臓内科学
・Meflinを発現する血管周囲間葉系細胞の腎線維化における役割
●連載
人工臓器の最前線
・15.人工膵臓の現状と将来展望
〔key word〕人工膵臓療法、外科的糖尿病、ベッドサイド型人工膵臓
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・10.医療時系列データへのAI応用
〔key word〕時系列、RNN、Transformer、PhysioNet
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・4.AIを用いた内視鏡画像診断支援
〔key word〕上部消化管内視鏡、大腸内視鏡、胃癌、大腸癌、食道癌、人工知能、computer-aided diagnosis
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・12.ミャンマーの人々の団結と行動ーーコロナとクーデターの二重苦のなかで
●速報
・小児が発端者である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の家庭内感染調査
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・1990年代、循環器内科領域における血栓止血領域への興味は少なかった。心筋梗塞などの血栓症を診ていたのに、血栓止血の視点が少なかったのは不思議であった。
・その後、抗血小板薬としてクロピドグレルが開発され市場が拡大した。さらに、心房細動の脳卒中予防に経口の直接的凝固因子阻害薬(DOAC)が開発され、数兆円の市場規模に至った。
・今回の特集では基礎的、臨床的視点から血栓止血学における最近の進歩をエキスパートに解説いただく。診療に役立つのみならず、読者の皆様の学術活動に資することを期待する。
■ 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
・はじめに
・血小板と血栓形成ーー機序と臨床的意義
〔key word〕血小板、止血、動脈血栓、静脈血栓
・循環器領域における抗血栓治療の現状
〔key word〕虚血性心疾患、抗血小板薬、抗凝固薬
・血栓止血におけるプロコアグラント血小板の役割
〔key word〕血小板プロコアグラント活性、血小板第III因子、血小板、マイクロパーティクル、リン脂質、非活性化GPIIb/IIIa
・脳血管疾患発症制御における抗血栓療法
〔key word〕抗血小板療法、抗凝固療法、再灌流療法、経静脈的線溶療法
・血流下における血小板を中心とした血栓形成シミュレーター
〔key word〕血小板、GPIbα、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、血栓形成、シミュレーション
・血栓性疾患の病理
〔key word〕アテローム血栓症、プラーク破綻、静脈血栓症、癌関連血栓症
・COVID-19に伴う血栓症
〔key word〕新型コロナウイルス感染(COVID-19)、血管内皮細胞傷害、微小血栓、D-ダイマー、サイトカインストーム
・フォン・ヴィレブランド因子と血栓・止血
〔key word〕フォン・ヴィレブランド因子(VWF)、フォン・ヴィレブランド病(VWD)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、血栓症、出血
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・26.シラミ症(この白くうごめくモノは?)
〔key word〕アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ、殺虫剤耐性、心のケア
オンラインによる医療者教育
・12.診療科の魅力が伝わるオンライン実習ーー北海道大学産婦人科の事例
〔key word〕オンライン実習、外科基本手技の遠隔指導、シネメデュケーション、プロフェッショナリズム
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・10.ショウジョウバエから見出された非典型的ドパミン放出による学習強化モデル
〔key word〕ショウジョウバエ、ドパミン、オンデマンド放出、学習強化、一酸化炭素
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・4.血栓症と炎症:多臓器不全・多様な症状への進行機序
●特報
・ウイルス感染症の制御機構
・ヒトT細胞白血病ウイルス1型の生き残り戦略と病原性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●がん、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患等の内部障害に起因する栄養障害は、悪液質(cachexia、カヘキシア)の病態が関与すると考えられている。
●悪液質は、根治を目標とした疾患治療に際しその耐用性を著しく低下させ、予後悪化の促進要因となる。
●その背景を踏まえ、本特集ではリハビリテーションスタッフが知っておくべき概念から疾患別の悪液質まで、最前線で取り組む専門家が解説。
【目次】
悪液質の病態と診断
悪液質の運動療法
悪液質の栄養療法
がん悪液質とリハビリテーション
心臓悪液質とリハビリテーション
CKD患者の悪液質・Protein-energy wastingとリハビリテーション
COPDの悪液質とリハビリテーション
慢性肝疾患の悪液質とリハビリテーション
■新連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
1.脳血管障害に対する嚥下促通法のコツ
■連載
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
8.九州北部の地域医療を担う特定機能病院である 久留米大学病院の取り組み
ニューカマー リハ科専門医
小川真央
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
4. COVID-19患者への遠隔リハビリテーション治療の効果と課題
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
5.症例プレゼン:3. プレゼンテーションにさらに磨きをかけるために:自分の中を意識する
リハビリテーションと薬剤
4.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:1ふらつき・転倒
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
13. 信頼性と妥当性の検証
ヘルステックとリハビリテーション医療
5. 遠隔心臓リハビリテーション(リモハブ)
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
2つの病院で学んだリハビリテーション科医師としての礎
腸内フローラ研究の最前線を一冊にーー基礎から臨床応用まで最新知見を網羅
●腸内細菌(腸内フローラ)は、免疫によって認識・排除されることなく、むしろ健康維持に極めて重要な役割を担う。腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞のみならず、遠隔組織の機能まで制御する細菌の存在も明らかになっている。
●長年不明であったその実態は、次世代シークエンサーの開発や培養技術の革新により、近年急速に解明されつつある。
●共生する腸内細菌のバランス異常は、さまざまな疾患の発症に繋がり、また、その病態と深く関わっていることが明らかになっている。
●本別冊では、基礎研究分野の最先端で解き明かされつつある腸内細菌のメカニズムと、臨床医学分野における治療応用の最前線を紹介する。
【目次】
基礎研究の進展
1.口腸臓器連関から紐解く炎症性腸疾患─口腔細菌の腸管定着戦略
2.腸脳相関における腸内細菌の役割
3.腸肝軸を介した腸内細菌関連因子が関わる肝臓のホメオスタシスと病態
4.短鎖脂肪酸と腸内細菌叢
5.上皮バリアと腸内細菌
6.バクテリオファージと腸内細菌
7.マイクロバイオームによる消化管感染の制御
8.代謝性疾患と腸内細菌
9.プロバイオティクス研究の最新動向
10.IgA抗体と腸内フローラ─有用菌/病因菌識別と臨床応用
11.腸内細菌由来代謝物の機能
治療への応用
12.循環器疾患と腸内細菌叢ならびに腸内細菌関連代謝物
13.新しいステージに入った多発性硬化症の細菌叢研究
14.過敏性腸症候群と腸内細菌
15.生活習慣病と腸内細菌─予防と治療の展望
16.炎症性腸疾患に関係する腸内細菌についての知見
17.実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開
・哺乳類のエピジェネティクスの代表例として知られる“X染色体不活性化”をイギリスの女性研究者Merry Lion博士、およびアメリカの日系研究者大野乾博士が発見して約60年がたつ。
・今回の特集では、1モデル動物によるメカニズム解析、2幹細胞における初期化現象、3ヒト疾患の3つのテーマで、各分野の専門家に研究の紹介してもらう企画を立案した。
・本特集が、謎に満ちた“X染色体不活性化”の理解の一助となることを願っている。将来、ヒト疾患解析、再生医療も含め、これまでの基礎研究がさまざまな方向に発展することを期待したい。
■ X染色体不活化と疾患 ─新たな展開
・はじめに
・X染色体不活性化の分子メカニズム
〔key word〕ヘテロクロマチン、Xist(X-inactive specific transcript)RNA、長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)、H2AK119ub、H3K27me3、H3K9me3
・不活性X染色体の三次元構造と遺伝子発現制御
〔key word〕X染色体不活性化(XCI)、遺伝子発現制御、ゲノム三次元構造、Hi-C、複製タイミング
・非メンデル遺伝とX染色体不活性化異常ーー思い込みを除いて、新たな発見へ
〔key word〕X染色体不活性化(XCI)、Ftx non-coding RNA、性差を示す疾患
・霊長類におけるX染色体遺伝子量補正
〔key word〕霊長類、カニクイザル、X染色体不活性化(XCI)、XCU(X chromosome up-regulation)
・生殖細胞初期化におけるX染色体再活性化のイメージング
〔key word〕X染色体再活性化(XCR)、X染色体不活性化(XCI)、始原生殖細胞(PGCs)、リプログラミング
・iPS細胞誘導におけるX染色体再活性化
〔key word〕X染色体再活性化(XCR)、iPS細胞誘導、Xist、Xtreme
・女性多能性幹細胞における不可逆的X染色体不活化破綻と病態モデリング
〔key word〕ヒト多能性幹細胞、XCI erosion、病態モデリング
・女性特有の神経発達障害に関するX染色体不活性化ーーMICPCH症候群
〔key word〕MICPCH症候群、CASK、TBR1、GluN2B、シナプス
●TOPICS
解剖学
・歯の硬化に必要な血管新生と象牙質形成のカップリング
臨床検査医学
・新型コロナウイルス核酸検査手引き書ーー日本遺伝子診療学会 新型コロナウイルス感染症検査委員会編「はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために」
●連載
人工臓器の最前線
・14.バイオマテリアルと組織再生型人工臓器
〔key word〕脱細胞化組織、組織工学、再生医療、小口径血管、ダチョウ頸動脈
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・9.公共シークエンスレポジトリを用いた大規模トランスクリプトーム解析からの知識発見
〔key word〕トランスクリプトーム解析、スプライシング異常、ビッグデータ解析、クラウド
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・3.行動変容を伴う医療機器プログラム評価の考え方
〔key word〕認知行動療法、医療機器プログラム、二重盲検ランダム化比較試験、シャムアプリ、プラセボ効果
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・11.コロナ禍でベトナム人技能実習生が自分自身の健康を守るためには
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・血管、リンパ管の機能不全は、動脈硬化、高血圧、肺高血圧症、浮腫などの疾患を引き起こす。また一方で、過剰形成は、がんや糖尿病網膜症の病態進行を促進する。
・シングルセルRNAシークエンシング技術の進展により、血管を構成する細胞の臓器、疾患における多様性が明らかになるなど、血管研究は大きなパラダイムシフトを迎えようとしている。
・COVID-19でも血管の機能不全が重症化の要因とされたことで、血管の形成や機能を制御するメカニズム解明の重要性は高まった。また、国内において様々な血管疾患への効果的な治療法が開発されつつある。
■血管・リンパ管研究の最前線と治療への展開
・はじめに
●血管の形成と制御因子
・血管内皮細胞の多様化
〔key word〕内皮細胞、組織特異的内皮細胞、単一細胞解析、細胞系譜
・血管壁細胞の分化決定メカニズム
〔key word〕壁細胞、血管平滑筋細胞、ペリサイト、神経堤細胞、中胚葉、細胞間相互作用
・VEGFとその受容体システムの血管新生、がん、炎症、妊娠高血圧症候群への関与
〔key word〕血管内皮細胞、増殖因子、血管透過性因子(VPF)、血管新生因子(VEGF)、腫瘍血管
・Tie2受容体活性化による血管安定化の誘導と血管病治療戦略
〔key word〕血管内皮細胞、Tie2、アンジオポエチン、血管成熟化
・TGF-β・BMPファミリーによる血管形成制御と機能維持
〔key word〕Transforming growth factor(TGF)-β、骨形成因子(BMP)、Smad、マルファン症候群(MSF)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)
・Ephrinファミリーによる血管形成制御
〔key word〕Ephrin-B2、血管新生、細胞極性、血管内皮増殖因子(VEGF)シグナル
・抗血管新生因子ーー血管新生のブレーキ役としての血管新生抑制因子
〔key word〕ネガティブ・フィードバック制御因子、バソヒビンー1(VASH1)、微小管、脱チロシン化、細胞内輸送
・血管形成・血管新生・成熟化を担う転写制御ネットワークーー内皮エピゲノム環境に基づく転写制御
〔key word〕内皮エピゲノム、ゲノムワイド解析、bivalentエピゲノムスイッチ、内皮分化・活性化・成熟化シグナル、tip/stalk細胞
●血管構築と血管機能・病態
・メカノセンシングを介した血管細胞の分化誘導
〔key word〕流れずり応力(shear stress)、伸展張力(stretch)、血流、ES細胞(胚性幹細胞)、内皮前駆細胞
・血流に起因する力学的刺激が創傷治癒過程の血管新生を制御するメカニズム
〔key word〕血管新生、創傷治癒、内腔圧、BARタンパク質、TOCA1
・プロスタグランジンによる血管透過性の制御
〔key word〕血管透過性、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、プロスタノイド、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)
・造血幹細胞ニッチを形成する新たな血管起源の解明ーー内皮細胞の起源が血管多様性に与える影響
〔key word〕内皮細胞多様性、細胞起源、生体イメージング、造血幹細胞ニッチ
・動脈管の分化と閉鎖の分子機序
〔key word〕動脈管開存症、血管リモデリング、プロスタグランジンE(PGE)、EP4
●血管の臓器・疾患特異性とその変容の制御機構
・シングルセル解析による血管内皮細胞の細胞多様性研究
〔key word〕血管内皮細胞、細胞多様性、シングルセル解析、類洞血管内皮細胞、アエロサイト
・骨血管の多面性ーー部位による形態学的、および機能的差異
〔key word〕内軟骨骨化、血管内皮増殖因子(VEGF)、血管新生、老化
・血管内皮細胞が制御するがんの進展
〔key word〕腫瘍血管内皮細胞(TEC)、腫瘍血管新生、血管新生阻害療法、がん微小環境、アンジオクラインファクター
・がんの進展と転移における内皮間葉移行の役割
〔key word〕トランスフォーミング増殖因子(TGF)-β、内皮間葉移行(EndoMT)、部分的内皮間葉移行(partial EndoMT)、がん関連線維芽細胞(CAF)、EndoMTレポーターシステム
・血管狭窄時の内皮間葉転換の役割
〔key word〕頸動脈結紮モデル、内皮間葉転換(EndMT)、細胞間接着、血管リモデリング、低酸素応答
・低酸素シグナルによる心血管リモデリング
〔key word〕低酸素応答システム、低酸素誘導性転写因子(HIF)、心血管リモデリング
●リンパ管の形成と関連する病態
・リンパ管形成を制御するシグナル
〔key word〕リンパ管内皮細胞(LEC)、シグナル伝達、リンパ管発生、内皮細胞間接着
・FOXC転写因子によるリンパ管形成制御機構
〔key word〕FOXC、リンパ管新生、リンパ管の弁、パラクラインシグナル因子、臓器特異的リンパ管
・リンパ管の恒常性維持機構
〔key word〕リンパ管内皮細胞、細胞間ジャンクション、弁、内皮間葉移行(EndoMT)、炎症性サイトカイン
・リンパ管腫の増悪メカニズムに対する考察と展望
〔key word〕リンパ管新生、嚢胞性リンパ管腫、EGF(epidermal growth factor)シグナル、分子標的薬
●血管の炎症と老化
・血管の老化と慢性炎症
〔key word〕加齢、血管変化、慢性炎症
・動脈硬化性疾患克服に向けた新規脂質異常症治療薬の開発
〔key word〕アンジオポエチン様タンパク質3(ANGPTL3)、家族性高コレステロール血症(FH)、動脈硬化性疾患
・血管の老化とその治療、再生、若返りーー細胞老化の視点から
〔key word〕血管老化、治療、動脈硬化
・血管バリア機能の制御による重症感染症治療の可能性
〔key word〕血管透過性、重症感染症、血管内皮細胞、クローディンー5(CLDN5)、Roundabout4(Robo4)
●血管研究のフロンティア
・組織微小環境を制御するアンジオクラインシステム
〔key word〕アンジオクライン、恒常性維持、再生、がん、幹細胞
・三次元微小血管モデルを用いた組織構築による疾患・生体現象の解明
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、微小血管モデル/デバイス、共培養、血管イベントの定量評価
・再構成解析系を駆使した血流による血管新生の生体力学機序の解明
〔key word〕血管新生、血流、力学刺激、マイクロ流路デバイス、血管内皮細胞運動
・血管機能の代謝調節
〔key word〕解糖系、脂肪酸代謝、ケトン体代謝、ミトコンドリア
●血管疾患と血管を標的とした治療法
・IL-6シグナルによる肺動脈性肺高血圧症の病態形成機構
〔key word〕肺動脈性肺高血圧症(PAH)、炎症、インターロイキン6(IL-6)、SM-22α-Cre、レグネース1
・心血管系の恒常性を維持する大動脈弁の役割と弁石灰化メカニズム
〔key word〕内皮細胞傷害、大動脈弁、石灰化、線維化
・遺伝性胸部大動脈瘤・解離とゲノム医療
〔key word〕遺伝性胸部大動脈瘤・解離(HTAAD)、次世代シークエンサー(NGS)、遺伝学的検査、個別化医療
・動脈硬化の病態と治療法の開発ーー心外膜脂肪組織の治療標的としての可能性
〔key word〕心外膜脂肪組織(EAT)、血管周囲脂肪組織(PVAT)、動脈硬化病変、心血管疾患(CVD)、治療標的
●血管疾患と血管を標的とした治療
・心血管病の炎症における酸化ステロールの分子生物学的役割の解明
〔key word〕酸化ステロール、血管内皮機能障害、単球・マクロファージ、炎症
●血管疾患と血管を標的とした治療法
・高血圧を標的とした治療ワクチンの開発
〔key word〕ワクチン、抗体、高血圧、核酸医薬
・虚血肢治療用血管再生遺伝子治療製剤の開発
〔key word〕遺伝子治療(gene therapy)、血管新生(angiogenesis)、肝細胞増殖因子(HGF)、末梢動脈疾患(PAD)、プラスミドDNA
・糖尿病性血管障害の発症機序と予防方法
〔key word〕インスリン抵抗性、動脈硬化症、自己由来DNA、Toll様受容体(TLR)9、cGMP-AMP synthase(cGAS)-stimulator of interferon genes(STING)
・網膜疾患における血管をターゲットとした分子標的治療
〔key word〕血管内皮増殖因子(VEGF)、抗血管新生療法、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
医療現場で進むデジタルトランスフォーメーション(DX)の具体例と、サイバーセキュリティや法律・制度上の課題など今後の道筋を一挙解説!
●産業界において進みつつあるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、医療現場においてもすでに揺籃期を過ぎようとしている。さまざまな視点から、現状の技術動向を俯瞰し、それらが今後実現するであろう医療の未来像を共有する。
●同時にその背景にある限界点や留意点についても理解を深めることで、浮足立った期待感だけではなく冷静な視点で医療DXを理解する。
●(1)医師の働き方改革・労働負荷軽減、病院の経営改革に資するICT技術、(2)医療の提供の場の拡大、(3)高度な均てん化をもたらす医療支援AI、(4)新たなデジタルバイオマーカー・デジタルセラピューティクスの創出、(5)今後の発展のための土台の議論、の5章に分け、深掘りしていく。
【目次】
医師の働き方改革・労働負荷軽減,病院の経営改革に資するICT技術
ICTとAIを活用して、救急隊と医療機関をシームレスにつなぐ─“情報共有”は医療技術
救急医療の情報分断を解決する医療DX
病院運営をデータ利活用で最適化する
医療の提供の場の拡大
外来受診間の“治療空白”を埋める治療アプリ
スマートフォン医療機器“Smart Eye Camera”を使用した眼科遠隔診療
病院から見守られながらの在宅での心臓リハビリテーション
スマホアプリを活用した糖尿病重症化予防の取り組み
ビフォーコロナからウィズコロナへ、オンライン診療のこれまでと課題
高度な均てん化をもたらす医療支援AI
SaMD(国内/米国)動向調査
AIを用いた内視鏡画像診断支援
眼底写真からAIが読み取る全身疾患の可能性
新たなデジタルバイオマーカー・デジタルセラピューティクスの創出
行動変容を伴う医療機器プログラム評価の考え方
不眠医療のデジタルトランスフォーメーション
AIを用いた感染症診断の可能性
AIの目で心電図を読み直す
今後の発展のための土台の議論
AIの医療応用に関する法的留意点
医療機関のサイバーセキュリティ・マネジメント
診療情報の利活用と個人情報保護法
・“特定行為に係る看護師の研修制度”は、医師の判断を待たずに一定の診療補助行為を行うことができる看護師を養成することを目的として2015年から施行された制度で、タスクシフティングの切り札となる可能性がある。
・一方、医師事務作業補助者は医師が行う業務のうち事務的な業務をサポートする職種で、診療報酬制度ではこの配置人数によって診療報酬加算が認められており、急速に普及しつつある。
・これら2つの職種は医師の業務を肩代わりするという意味だけでなく、それぞれの人材のキャリアパスとしても重要な制度である。本特集では2つの職種の現状、とくに養成課程や配置について専門家に解説いただく。
■ 特定行為看護師,医師事務作業補助者の現状 -養成と配置
・はじめに
・特定行為研修制度の創設と進展
〔key word〕看護師、特定行為研修、チーム医療
・看護師特定行為研修修了者をいかに活かすか
〔key word〕看護師特定行為研修、チーム医療、タスクシフティング、ジェネラリスト、キャリアパス
・看護師特定行為研修修了者のキャリアパスーーキャリアデザインの探求
〔key word〕特定行為に係る看護師の研修制度、看護師特定行為研修修了者、キャリアデザイン、キャリアパス
・特定機能病院における特定行為看護師養成と配置
〔key word〕特定行為研修、特定行為研修修了者、特定行為看護師
・医師事務作業補助者の配置と実際
〔key word〕医師事務作業補助者、医師事務作業補助体制加算、医療クラーク、タスクシフト
・医師事務作業補助者の活用と教育
〔key word〕医師事務作業補助者、医療クラーク、チーム医療、タスクシフト、生涯教育
●TOPICS
生理学
・宇宙医学を地球上の健康増進に活かそうーー抗重力筋線維の反応
スポーツ医学
・e-スポーツの効能と弊害
医療行政
・学校心臓検診の課題
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・2.ジアルジア症(本当にジアルジア症?)
〔key word〕ジアルジア症、ランブル鞭毛虫、メニール鞭毛虫
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・はじめに
がん
・1.がんゲノムプロファイリング検査
〔key word〕プレシジョンメディシン(精密医療)、がんゲノムプロファイリング検査、次世代シーケンサー、ドライバー遺伝子異常、Genotype Matched Treatment
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・10.究極のセルフケア:がんの在宅死
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・17.ウィトゲンシュタインーー極めつきの高い知性・感性の保持者
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
世界各地で健康格差の是正に尽力した専門家たちがアフターコロナの国際保健を解説!
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は国家間・国内の健康格差を地球規模で広げたことをふまえ、世界各地で健康・福祉の改善に尽力してきた現場主義の専門家たちが、これまでの活動を振り返り、今後のグローバルヘルスのあり方を考察した一冊。
●タイトルの「現場力」は「competency」の意訳であり、単なる知識や技術を超えた実践力を身につけていく必要性と期待を込めた内容となっている。
【目次】
感染症で苦しむ人々の声に応えて
結核対策ー世界戦略構築への現場からの発信
マラリアー伝統的知識からの解放
タイ北部におけるHIV感染者ケア強化事業ーサンパトンモデルの形成
NTDの苦しみ:死なないけれどー現場の視点から
コロナ渦中、ラオスにて村人の“現場力”から学ぶ
母と子の声に応えて
グローバルヘルスにおけるジェンダー平等と女性のエンパワーメント
母子健康手帳を世界へー一人ひとりに最初の一冊を
HIV母子感染ー生き延びた青年たちがともに切り開く人生
自分のいる場とグローバルの場の重なり
障がい児の療育ー誰もが大切にされる社会を目指して
難民・移民の声に応えて
戦禍のなかで誕生する新しい命ーパレスチナからのメッセージ
コロナ禍でベトナム人技能実習生が自分自身の健康を守るためには
傾聴の次に来るものー先人から学び、先人を超える
コロナ危機・ウクライナ危機下のパレスチナ難民ー今グローバルヘルスに問われているもの
アジア・アフリカからの声に応えて
アフリカにおけるポジティブ・デビエンス
アジアで探る、の看護とは何か?
ミャンマーの人々の団結と行動ーコロナとクーデターの二重苦のなかで
ガーナー「生きる力」を育む母子手帳