極貧の日々を耐えに耐え、働きに働き、遂には息子を世界的医師に育て上げた、偉大な母の挫けることない祈りの物語。
地味で取り柄もない菫。派手好きで浪費家の母と姉に、稼ぎから家の仕事まですべて押し付けられ、身も心もボロボロだった。ある日、姉の借金の取り立てにヤクザが乗り込んできて…返済の代わりに、菫はヤクザに売られてしまった。家族に捨てられ沈む菫に、何故か若頭の桐也は親切に接してくれる。やがて店に出るため着飾った菫を見て、桐也は意を決したように言うのだった。「…店に出なくていい。俺の専属家政婦になれ」-やがて結婚し幸せになる二人が、お互いの居場所を見つけていく、不器用な溺愛生活がはじまる!
たぶんレシピの役には立たないけれど、きっと台所には立ちたくなる食エッセイの名品を召し上がれ!
母と息子のあいだで交わされる濃密な禁断姦淫。
「あの家にいたころ不倫してたの。そのことは、将ちゃんのお母さんも知ってるわ」じゃあ、勉強を教えてくれたときや、お尻をふりながら階段を上ってきたときは、ほかの男とエッチしたあとだったのかも…。さすがにショックだったが、それなら僕の相手もしてよと気を取り直した。「おばちゃんが好きやねん」「あかん。人としてあかんよ。お母さんになんて言うの」「言わんでええやん」-(「友人の母」より)第21回受賞作より厳選収録!
小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!
1歳の時に母を亡くし、父と二人暮らしの祠堂雅玖は、受験に失敗し絶望する。希望ではない大学に入るもなじめず、偶然訪れたカフェで、女装姿の美青年オーナー、土久保覇人に誘われ住み込みバイトを始める。一筋縄ではいかない個性を持つ店員達に戸惑いながらも、少しずつ心を開く雅玖。仲間達に背中を押され、必死に探し求めた母の真の姿は、雅玖の想像とはまるで違っていて…。絆で結ばれた息子達の成長ストーリー!第5回角川文庫キャラクター小説大賞読者賞受賞!!
子育て困難は「人格の問題」ではなく「過去の記憶の問題」である。6人の母の物語から、虐待・トラウマ・愛着障害の臨床の真髄を学ぶ。
ノーベル賞作家の愛と勇気の手記。“いつまでも子どものままの”わが娘と歩んだ母親パール・バックが、知能の発育が困難な子どもへの社会の無理解と偏見に悲しみ苦しみながら、人間性の尊重を真摯に訴えた不朽の名作。