著者の経験と三年前に暴力団組長を引退した塩野五郎氏に密着取材をして作られた一冊。ヤクザ社会に身を置きながら、やがて更生した男の人生劇場である。
断層沿いに道はでき近くにたいてい温泉がある。のんびり景色をながめながら大地の不思議にふれる。近畿圏28ヵ所の活断層を案内。
西暦二〇〇〇年は、「アメリカ・ルネサンス」を代表する作家の一人、ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』一五〇周年に当たり、この名作が読みつがれてきたわが国でも、それを記念する様々な企画が試みられている。わが国のホーソーン研究者たちを擁する日本ナサニエル・ホーソーン協会でも、その全国大会で『緋文字』を読み直すシンポジウムが開かれ、また、その会員たちの総力を結集した記念論文集の出版にむけて、刊行委員会が設立され、『緋文字』を多角的に論ずる論文の投稿を会員たちに呼びかけ、この記念すべき年までにわが国における『緋文字』研究の到達し得たレベルを内外に示すことにした。そのようにして寄稿された論文は、刊行委員会の委員たちの間で慎重に査読され、その査読をふまえた討議を重ねて、選びぬかれた九篇の論文を集めたものが本書、記念論文集である。
本書では誰でも1レース4〜5分もあれば時間は充分に足り、システムのルールに従い買い目がだせ、後は売場で馬券が的中するように祈りながら購入すればよいように工夫してある。
地震予知といえば東南海地震だが、阪神大震災をもたらした兵庫県南部地震はタイプの違う直下型。そもそも地震はどうして起きるのか?プレート型と直下型は何が違うのか?予知はできるようになるのか?地震が起きやすいのはどこか?日本列島で繰り返し起きてきた地震がいつまた起きるかは予知できないが、「ここからあそこまでの線に沿って地震が起きる確率が高い」とは言える。場所はかなりわかっているのだ。自然のメカニズムから防災の知恵まで、活断層と暮らす方法を考える一冊。
そそり立つ断層の上で何が彼に起きたのか?‘疾走する今’を見つめる企業ミステリー。ITソフトコンテンツの新企業を舞台にくりひろげられる、男たちの闘い。
救助や救援の鍵を握っていた人物の内面では何が起きていたのか?語られざる空白部分を解き明かし、“震災とは何か”を問いなおす渾身のドキュメンタリー。
住民の八十パーセントが歴史と伝統のある浦島重工業の関係者で占められる浦島市では正社員、工員といった身分差別がいまだに厳然とあった。工員の子として育った木原高志も不当な差別の中で少年時代を過ごすが、抜群の成績で超難関の正社員登用試験に合格する。木原は怨念を晴らすかのように出世街道を目指し、副社長令嬢との結婚話も進む。しかし、木原の応援団長をかって出て貴重な情報を提供してくれた同じ総務課の女子社員が事故死し、身近に次々と不審な陰が…。
突然の弟の死…。しかし、本当に自殺なのか?謎を追う山川幸一と横山里子の前に、次々と新しい犠牲者が…。そして、幸一も殺人者の濡れ衣を着せられてしまった。米の生産販売組合をめぐる贈収賄事件をバックに展開される不可解な連続殺人の数々。
本書では、大量の地図情報と活断層の属性データを提供する方法として、活断層に関する情報をデジタル化し、媒体として電子メディア(DVD-ROM)を使用した。また、大容量の背景地図を伴う活断層データをストレスのないスピードで閲覧するために、新たなブラウザを開発した。
ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、ハバーマスらの精神の軌跡。21世紀初頭の時代史的地平に、その動線、変位と破断のアクテュアリティを照らし出す。
満州・日支の風雲に沈んだ謎の麗人・川島芳子。稀代のトリックスターが破格の文業でいま甦る。
本書は、超音波診断装置が超音波の性質をどのように利用し、そして信号処理、画像処理の技術をいかに導入し、それらを利用しているかをやさしく解説するとともに、実際の装置設計では必ず問題となる超音波の性質や装置の物理的な要因に起因する応用範囲や機能などのトレイドオフを明らかにする。
本書の意義は、21世紀の初頭における北海道の湿原の様相を記録にとどめておくことにある。2001年までのもっとも新しいデータを加え、さらに北海道の代表的な湿原における研究を深化させ、また一方では、今までにほとんど研究がなかった湿原に関しての情報を取り込んだ。