謎のツングースカ大爆発が起こった極北の大地シベリアー。タイガとツンドラに覆われ人類の侵入を阻むこの地で前代未聞の地下遺跡が発見されていたことはあまり知られていない。推定100万年前という古さもさることながら、それは遺跡と呼ぶにはあまりにも近代的な“地下都市”であり、しかもそこには太古から未知の「異人類」が隠れ棲み、人類は彼らを「地底神」として崇めてきたというのだ!これは単なる伝説ではない。事実、ロシア・北欧をはじめ、西欧各国に地底世界との接触事件が頻発しており、その証人も数多く存在する。はたして、そこに存在するのは、神なのか、未知の超人類なのか?極北の地底世界に蠢く異人類の謎に迫る。
棒振り剣法と罵られ、若侍は果たし合いに負けた。身を窶し、落ち着いた先が鍋焼きうどん屋の主。己の食い扶持の目処だけはつけて心機一転、道場の門を叩いたが…(山手樹一郎「うどん屋剣法」より)。「このままでは死にきれぬ」真の人間の価値は、生きている限り何かに挑む情熱を失わないことだ。最後に笑う者の「負けて勝つ」さまを描く傑作時代小説集。
初めての人もこうすれば俳句を作れる。俳句の4つの基本型式を活用した実地検証ずみの藤田湘子流早期俳句上達法。全くの初心者を、20週間でひとかどの俳句づくりにしてみせます。
ヒカル、18歳。大学受験に失敗し、やり場のない鬱屈に日常は支配されている。親に内緒で初めて幻想加速器を手に入れた。黄色いオートバイ、CB400SF。ある日、有名作家である父の盗作事件が発覚。やがて鬱屈が臨界点を超えてしまう…。そしてヒカルは旅立った。一匹狼のヤクザ鉄男とともに愛車に跨がり、風に吹かれて転がって。-剥き出しの魂たちよ、何処を目指す!?新しきモラルの楽園か、明日なき倫理の煉獄か。芥川賞作家が放つ衝撃のエンタテインメント最新長編2000枚。
あてずっぽうの旅の妙味とシアワセ。全国のとれたてのうまい魚が色っぽく登場。ぐるりと歩いた原色波風うま酒列島。
日本最初の撃墜を記録したパイロットから、大戦末期の悪化する戦局の中で奮闘した十代のエースまでー不屈の闘志と矜持を胸に戦いの日々に挑み、傷つきながらも生き抜いた男たちが自らのことばで語る戦争の記憶。5年にわたる綿密な取材で得られた1000時間のインタビューテープと膨大な写真・資料をもとに、戦争と人間の真実を伝える出色のノンフィクション。
LSI設計はかつての図面をもとにした設計から、ハードウェア記述言語(HDL)を用いたプログラミング感覚で行われるものに様変わりし、生産性の向上と設計資産活用という概念を生んだ。本書は代表的なHDLの一つである、Verilog-HDLを用いた、ディジタル集積回路設計の入門書である。ディジタル回路の基本を述べ、Verilog-HDLの基本を例を交えて丁寧に解説している。シミュレーション検証の方法、論理合成を効率よく利用するためのコーディング技術、具体的設計例としての電卓の設計と、設計したディジタル回路を実チップに仕上げる具体的手順を述べた。
あなたの死生観を見つめ直す!死とは何か。死者の生とはどのようなものか。人間の魂が体を離れたあと、霊界を通って、天国へゆき、やがて生まれかわるまでの過程と、その間の死者と生者の交流を具体的に語った興味つきない一冊。
本巻では、’91年に被害者の声があがるまでそれが性暴力であり国家による戦争犯罪であるとされてこなかった「慰安婦」制度、また当時から犯罪行為とされていながらも頻発した戦場強かんが起こる構造を、軍隊組織、兵士の精神構造から分析し、戦争責任・戦後責任をジェンダー・民族の視点から問う。
闘技場に詰めかけた観客は、村長決定武道大会に湧いた。大会は決勝戦、和穂と現村長の一騎打ちを残すのみ。「そ、そ、その構えは泰山四皇剣法!」殷雷刀を手にし、構える和穂の型を見て、村長は叫ぶ。伝説の剣法に驚く観衆。「負けるわけにはいかない。優勝しなければ、宝貝の回収は泡と消える」和穂は、強く、強く思った…。地上にばらまかれた、宝貝を回収する元仙人和穂と、相棒の欠陥宝貝殷雷刀。旅の途中、彼らがやむなく参加することになった武道大会の行方は!?月刊ドラゴンマガジンで好評を博した短編を5本収録。さらに、書き下ろしの中編を加えた短編集第三弾。長編とはひと味違う異世界中華風ファンタジー。