現代社会には今なお根深い差別が存在する。「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を「マイクロアグレッション」として明確に位置づけ、その内容・メカニズムや影響、対処法を明らかにした、いま必読の書。
「恋愛禁止」と異性愛規範、「卒業」制度に表れるエイジズムなど、アイドルというジャンルは演者に抑圧を強いる構造的な問題を抱え続けている。アイドルの可能性と問題性について、手放しの肯定でも粗雑な否定でもなく、「葛藤しながら考える」ための試論集。
女性が犯罪報道の当事者となった場合、犯罪報道の「問題」がより深刻になる、
男性の場合と異なる問題が生じたりする事象を対象に研究。
ジェンダーとメディアという視点から考察を行うことにより、
犯罪報道が「ジェンダー」あるいは「女性」の概念の産出にどのように関与しているかという点に言及。
女性被害者や女性被疑者に対して、報道においてどのようなラベリングが行われているか、
そのラベリングはジェンダーとメディア研究とくに構築主義的な立場からみるとどのように解釈できるかをまとめる。
ジェンダーと深く結びついている音楽を「読む」ことで、私たちを抑圧するジェンダー規範を解きほぐしていく。
【特集】音楽とジェンダー
[音楽史とジェンダー]
・玉川裕子「ジェンダー視点からみる一九世紀のクラシック音楽史」
・西田彩ゾンビ「電子音楽と女性音楽家」
・梅野りんこ「カストラートと若衆:東西音楽史に見る曖昧な性の存在」
[音楽と表象]
・味岡京子「女性職業演奏家の不在:絵画に潜む『高潔・教養・愛』」
・斉藤綾子「フェミニスト・メロドラマとしての『ピアノ・レッスン』:音楽と触覚性が生み出す映像的身体と女性性」
[音楽とフェミニズム]
・吉岡洋美「私たちがやりたいようにやる。:日本のパンクロック黎明期の女性アーティストたち」
・つやちゃん「構造を解体するヒップホップ・フェミニズム:日本の女性ラッパー入門」
[ポピュラー音楽とジェンダー]
・花岡奈央、皆本夏樹、NEW「ジェンダー視点のK-POP対談」
・小林美香「『写真歌謡』目線のMV鑑賞:Jessiの『zoom』を中心に」
・和田靜香「『ミュージック・ライフ』を編んだ女性たち」
[音楽と生]
・栗田隆子「My soul music:魂と出会う音楽」
・ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「女がドラァグクイーンであるということ:ブブ・ド・ラ・マドレーヌの今ではたぶんあまり知られていない活動」
・兼子裕代「わたしはなぜ歌う人たちを撮るのか?」
・山本志乃「瞽女の旅」
[音楽とインターセクショナリティ]
・浅沼優子「クラブ・カルチャーと脱周縁化」
[音楽界のジェンダーギャップ]
・野中モモ「2016年、夜がいちばん長い日に、ビョークからガールズに届いたエール」
・小倉羊「表現の現場における『痛み』から目を逸らさないために:クラシック音楽業界のジェンダーバランスを考える」
[資料]
・音楽とジェンダー ブックガイド
・アンケート フェミニストと音楽
【対談】
飯野由里子/清水晶子/ハン・トンヒョン/四竈佑介 聞き手:梁・永山聡子
「私たちは、なにを議論するべきなのか?:終わらない議論に「しおり」を挟むためのポリティカル・コレクトネス」
【連載】
・Renaître-女は生まれなおしている 〈No. 8 〉 インベカヲリ★
・パリのシモーヌたち 8 アトランさやか
・シスター、狂っているのか?7 高島 鈴
・ふみがわのフェミ短歌塾(第八回) 二三川 練
・SAW & LAW 往復書簡(第7回) 芋ポテト&万次郎
・ずるこのおんな食べ物帖8 江戸川ずるこ
・女同士で子育てしたら 小野 春
・書店からはじまるフェミニズム8 渡辺愛知[gururi]
・シモーヌ シネマレヴュー 錦織可南子
・シモーヌ ブックガイド
・羊毛でつくるフェミニスト
学校教育のジェンダーバイアスが、男女を問わず一人ひとりの子どもが、その能力を十分開花させ、発揮し、自立していくことを妨げていないか。小中学校の児童・生徒、そして教師を対象にした画期的意識調査レポート。
ラディカル・フェミニズムの成果を享受する一方で、そのイデオロギーには違和感を覚える女性たち。フェミニズムはもはや存在意義を失ったのか?「政治的なもの」から「ポップなもの」へ、「社会的なもの」から「個人的なもの」へと重心を移しながら、多様な声を包みこむ第三波フェミニズムと、女性たちの文化実践を結ぶ、今日的フェミニスト・カルチュラル・スタディーズ。
【性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。】
30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳に性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。
【人間の脳や心の複雑さは女/男という二分法ではとらえきれない。】
画期的な「脳モザイク論」で脳の性差をめぐる議論に一石を投じた気鋭の神経科学者が、性別とジェンダーに対する固定観念を打ち砕くサイエンス読み物。9か国で刊行が決定している注目の書。
【目次】
1 性別と脳
第1章 覚醒
第2章 ねじ曲げられた事実の歴史
第3章 脳の性差が積み重なると
第4章 生まれか育ちか
2 人間はモザイク
第5章 変化する脳
第6章 性別がすべてではない
第7章 脳のモザイク
第8章 現れては消えるわけ
第9章 ブラインドデートに何を期待する?
第10章 脳のタイプーー典型的な脳と稀な脳
第11章 ストレス下の女と男
第12章 健康のモザイク
第13章 心のモザイク
3 ジェンダーの何が問題か
第14章 男女というバイナリーから多様性のモザイクへ
第15章 ジェンダーという幻想
第16章 バイナリーの洗脳
4 ジェンダーのない世界へ
第17章 ジェンダーという神話にどう対処するか
第18章 混ざりあうジェンダー
第19章 ジェンダーフリーの教育
第20章 子どもたちをジェンダーから解放する
第21章 ジェンダーへの気づき
第22章 行動に移す
第23章 未来の展望
原注
参考文献
索引
謝辞
2021年版の女性白書は「コロナ禍とジェンダー平等への課題」をテーマに、総論では、コロナ禍で露呈した日本の政治・経済・社会の問題点を様々な側面から論じます。各論では、国連などの動向、女性労働、デジタル化、産業構造の転換から排除されようとしている中小業者、第5次男女共同参画基本計画をとりあげました。巻末の統計や各種資料も充実。
ジェンダー平等の達成を求めてー。ジェンダー・バックラッシュの実態と本質を明らかにし、日本の女性政策や運動の限界を乗り越える道を探る。
歴史のなかで女と男の関係はどう変わっていったのか。古代から現代、未来へ。小・中学生向き。
韓国社会における男女の生きざまと家族のありようを人類学的視点から分析・検討し,男女の自立と共生をすすめることにより植民地的近代の克服をめざす韓国社会論。
ジェンダーを学ぶ方、関心を抱く方のための入門書。
身近にある書籍や映画を手がかりにして、ジェンダーに関連する知見を読み解いていく。
ジェンダー問題に関心を持ち、さらに関係する書籍を読み進めていく契機になる1冊。
おおまかに、ジェンダーをめぐる社会の動向を、第1段階(1980年代)、第2段階(1990年代)、
第3段階(2000年以降?現在)に分類し、この3段階のジェンダー課題を広く、
また日本だけでなく外国の問題も含めて取り上げる。
女性にとって宗教は呪縛をもたらすのか?あるいは解放をもたらすのか?フェミニスト人類学のアプローチにより同時代の多様な社会における女性の宗教実践を掘り起こす。
戦時総動員体制、女性の戦争協力、そして「従軍慰安婦」問題ー再審される戦争の記憶を問い、ジェンダーの視点から『想像の共同体=国民国家』の解体を企てる、言説の闘争への大胆な参入。
視点を変えるとこれほど違う豊かな世界が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
医師や弁護士において女性の進出を阻む壁は何処にあり、そして看護師に女性が集中するのは何故か。本書は、それぞれの職業に女性がどのように参入し、その地位を確立していったのかを時代とのかかわりのなかで明らかにする。
優生保護法、ウーマン・リブ、沖縄ーー戦時から敗戦期・戦後に連続して、女性の身体はいかに語られ、あるいは語られてこなかったのか。
【目 次】
序言・・・・・坪井秀人
第1章 優生学的想像力ーー津島佑子『狩りの時代』を読む・・・・・美馬達哉
第2章 引揚者医療救護における組織的人工妊娠中絶ーー優生保護法前史・・・・・松原洋子
第3章 生殖管理の戦後ーー優生保護法成立前の中絶と主体をめぐって・・・・・柘植あづみ
第4章 リブと依存の思想ーー中絶・子殺し・育てること・・・・・飯田祐子
第5章 『主婦之友』別冊附録にみる女性の身体・・・・・安井眞奈美
第6章 「肉体」から戦後を再考するーー田村泰次郎の「肉体文学」を中心に・・・・・光石亜由美
第7章 坂口安吾の戦後作品の肉体に見る<主体のゆらぎ>--「白痴」「磨の退屈」「戦争と一人の女」を中心に・・・・・狩俣真奈
第8章 洞窟からクリプトへーー山城知佳子『肉屋の女』を読む・・・・・菅野優香
序言・・・・・坪井秀人
第1章 優生学的想像力ーー津島佑子『狩りの時代』を読む・・・・・美馬達哉
第2章 引揚者医療救護における組織的人工妊娠中絶ーー優生保護法前史・・・・・松原洋子
第3章 生殖管理の戦後ーー優生保護法成立前の中絶と主体をめぐって・・・・・柘植あづみ
第4章 リブと依存の思想ーー中絶・子殺し・育てること・・・・・飯田祐子
第5章 『主婦之友』別冊附録にみる女性の身体・・・・・安井眞奈美
第6章 「肉体」から戦後を再考するーー田村泰次郎の「肉体文学」を中心に・・・・・光石亜由美
第7章 坂口安吾の戦後作品の肉体に見る<主体のゆらぎ>--「白痴」「磨の退屈」「戦争と一人の女」を中心に・・・・・狩俣真奈
第8章 洞窟からクリプトへーー山城知佳子『肉屋の女』を読む・・・・・菅野優香