女性の生と性への縛りに抗し、果敢にたたかってきた近代のフェミニストたち。明治・大正から戦後までのジェンダーと家族・国家の歴史に分け入り、異性愛や血縁に拠らない新たな家族のつながり、社会との関係性を探る。女性天皇・男女共同参画をめぐるジェンダーバッシングにも正面からこたえる。
プライド・パレードの参加者は数万人。首相はじめ、同性婚をした大臣など、たくさんの政治家も参加する。
若者たちはメディアが押し付けるジェンダーロールを批判し、国営放送ではポルノの虚構ではなく、一般公募のカップルのセックスを放映する。
そんなノルウェーにも、Me Too の波がやってきた。
次々と暴露される、各界でのセクハラ被害。問題は政界にも広がり、未来の首相候補といわれる政治家への告発も次々とよせられる。
ジェンダーギャップ指数世界3位のノルウェー。さらなる性の平等を求める現地をレポートする。
教育基本法改定、新しい学習指導要領の公示など、ジェンダーの公正と公平を求める教育は大きく揺れている。本書は、ジェンダーをめぐる状況を整理し、多様な子どもたちの状況を踏まえて、新たなフェミニズム教育学を構想する。
刊行にあたって 古久保さくら
第1部 ジェンダー化された学校教育
第1章 ジェンダーの視点でみる現代の教育改革ー性差をめぐる難問木村涼子
第2章 男女共学制は進歩の砦?-イギリスの共学点検から見た日本の学校堀内真由美
コラム「やってみよう!教室観察」
第3章 学校体育とジェンダー 井谷惠子
コラム「試してみよう」
第2部 ジェンダー化された学校を生き抜く子ども
第4章 男の子の多様性を考えるー周辺化されがちな男子生徒の存在に着目して土田陽子
コラム「調べてみよう・比べてみよう」
第5章 女子高校における女性性利用型成功志向今田絵里香
第6章「男子は4周を目標に」-体育授業の性別カリキュラムと男女生徒への性差別片田孫朝日
コラム「話し合ってみよう」
第7章 学校の中の「見えない/見える」セクシュアルマイノリティ今井貴代子・山田公二
コラム「自分の性と向き合おう」
第8章 障害をもつ女子の「ジェンダー化」と教育松波めぐみ
第3部 ジェンダーの視点からの教育理論・実践の検証と展望
第9章 メディア・リテラシー教育の可能性ー中学校・地域・NPOとの連携による実践例からジェンダーにつなぐ西村寿子
コラム「行ってみよう」
第10章 ジェンダーの視点で考える男女平等教育の課題と可能性ー教育実践のパラドックスの視角から日野玲子
コラム「考えてみよう」
第11章 ジェンダー変容期におけるジェンダー平等教育の課題古久保さくら
おわりに ふたつの「わたしたち」から、ひとつの「わたしたち」への物語木村涼子
第一部 雇用におけるジェンダー平等の実態とその要因、今後の課題
序 章 人間らしい労働の実現に不可欠なジェンダー平等
第一章 ジェンダー差別とその要因、政府・財界の労働力政策
第二章 人間らしい労働とジェンダー平等実現への課題??国際労働基準と日本
第二部 雇用におけるジェンダー平等実現への運動と職場でのたたかい方
第一章 全労連女性部調査に見る女性労働者の実情と労働組合のとりくみ
第二章 ジェンダー平等の実現と労働組合
第三章 労働組合のジェンダー平等実現へのとりくみの推進(チェックリストつき)
男でもなく、女でもない、人の性は身体のどこで、どのように、生成されるのか!?生物学者が案内する新たな性の編成へ。
人種やジェンダーをめぐる差別・不平等は、グローバル資本主義の構造と深くかかわって、全世界的な社会分断を生んでいる。差別問題に正面から切り込んだトマ・ピケティの論考をはじめ、国際的な識者たちが問題の深淵と解決への道筋を語る、最先端の論集。
訳者序文[尾上修悟]
第一章 人種差別の測定と差別の解消[トマ・ピケティ]
第二章 キャンセルカルチャーーー誰が何をキャンセルするのか[ロール・ミュラ]
第三章 ゼムールの言語[セシル・アルデュイ]
第四章 資本の野蛮化[リュディヴィーヌ・バンティニ]
訳者解説[尾上修悟]
女性が犯罪報道の当事者となった場合、犯罪報道の「問題」がより深刻になる、
男性の場合と異なる問題が生じたりする事象を対象に研究。
ジェンダーとメディアという視点から考察を行うことにより、
犯罪報道が「ジェンダー」あるいは「女性」の概念の産出にどのように関与しているかという点に言及。
女性被害者や女性被疑者に対して、報道においてどのようなラベリングが行われているか、
そのラベリングはジェンダーとメディア研究とくに構築主義的な立場からみるとどのように解釈できるかをまとめる。
学校教育のジェンダーバイアスが、男女を問わず一人ひとりの子どもが、その能力を十分開花させ、発揮し、自立していくことを妨げていないか。小中学校の児童・生徒、そして教師を対象にした画期的意識調査レポート。
完全な男性でもなく女性でもない?男性でもあり女性でもある?そんなわたしも恋はします。愛したいし、愛されたい。変なことでもなんでもない。性別にとらわれない本当の恋愛がここにあります。
「江戸期はみな性愛におおらかで情愛に満ちていた」--なんてことはなかった⁉
「幸せなカップルの営み」も「性暴力」も描かれる「春画」。
江戸期の春画をジェンダーで読み替えると見えてくるものとは。
当時の生理用品を再現し、謎のお香を調合、御呪いも試してみたり……
江戸の性文化を実際に「やってみ」ながら
その背景を探る、令和的探求録。
【江戸期のオナホ、試してみたら、すごかった!】
・なぜ、セックスのときに「イク」と言っちゃうのか?
・不完全燃焼のセックスを避けるには?
・江戸期のおっぱいはエロくなかったのか?
などなど、今も昔も変わらない「性愛の悩み」を
春画と性典物(当時の性愛マニュアル)に探る!
【目次】
・いまなぜ「春画」なの? わたしたちの「性」を考える春画の世界へようこそ
・江戸期のムラムラするお香は、本当にムラムラしちゃうのか?
・「性器はその人の第2の顔」? 江戸から伝わるアソコと外見の関係
・もし江戸期にコンドームがあったなら? 根拠のない6つの避妊法
・恋をしたら「ねずみのきんたま」を陰干し……? 江戸期からみんな願掛けが好き
・なぜ日本人はキスをするのか? 「キス」を紐解く
・江戸期の生理用品「御馬の折り方」再現し使用してみた
・江戸期もセックスの痛みに悩んでいたーーむかしの潤滑剤をつくってみよう
・江戸期に手マンを追求した本がある
・セックスの「イク」とはどこへ行く?--性と死の関係性を添えて
・なぜアソコに締まりの良さを求めるのか?--江戸期の秘薬を試してみた
・相手をメロメロにするには? 江戸期に性のハウツー本が広まった背景
・江戸期のインスタントおもちゃを再現してみた
(ほか)
・いまなぜ「春画」なの? 私たちの「性」を考える春画の世界へようこそ
・江戸期のムラムラするお香は、本当にムラムラしちゃうのか?
・「性器はその人の第2の顔」? 江戸から伝わるアソコと外見の関係
・もし江戸期にコンドームがあったなら? 根拠のない6つの避妊法
・恋をしたら「ねずみのきんたま」を陰干し……? 江戸期からみんな願掛けが好き
・なぜ日本人はキスをするのか? 「キス」を紐解く
・江戸期の生理用品「御馬の折り方」再現し使用してみた
・江戸期もセックスの痛みに悩んでいたーーむかしの潤滑剤をつくってみよう
・江戸期に手マンを追求した本がある
・セックスの「イク」とはどこへ行く?--性と死の関係性を添えて
・なぜアソコに締まりの良さを求めるのか?--江戸期の秘薬を試してみた
・相手をメロメロにするには? 江戸期に性のハウツー本が広まった背景
・江戸期のインスタントおもちゃを再現してみた
(ほか)
エッセイスト・酒井順子氏 推薦!
「ここまで書いてしまっていいの?」と思わせるほどの筆致が清々しい。
部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上している。
この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。
それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重用されてきた側面がある。
しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。
スポーツによって磨かれるのは、論理的かつ戦略的な思考、コミュニケーション能力、そして何より忖度なくフェアにプレー(行動)する精神である。
これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。
つまりスポーツには、社会を変革する力がある──。
本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。
【「はじめに」より】
スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まります。
スポーツを介したつながりは、コミュニティを支える基盤にもなり得ます。また、スポーツによって鍛えられる分析力や行動力、戦略性は、学業やビジネスにも役立ちます。
本書ではこのような「スポーツの多様な価値」を考えたいと思います。
【目次】
はじめに…スポーツは感動の「打ち上げ花火」?/スポーツ観が変われば社会が変わる
序章ー東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?…東京五輪検証の意義/勝利至上主義が選手を追い詰める/アスリートのメンタルヘルスを守るために/希望の萌芽
第1章ー子どもが輝くスポーツのあり方…若年層の全国大会は必要ない/フランスの親はなぜ子どもに柔道をさせるのか/自己評価ができれば弱くても続けられる
第2章ースポーツから考えるジェンダー平等…指導者の資質に男女差はない/「数」から「質」へ
第3章ー沈黙するアスリートたち…声を上げる海外の選手たち/毅然とした態度が取れない日本のスポーツ界
終章ースポーツの価値とは何か…スポーツは社会を映す鏡/「体育会系」がもてはやされる時代の終焉/スポーツが文化となるために
おわりに
【プロフィール】
山口香(やまぐち かおり)
筑波大学教授。柔道家。第1回全日本女子体重別選手権大会で最年少優勝。以後10連覇を達成。世界選手権では4個の銀メダルと、日本女子初の金メダルを獲得。1988年ソウル五輪では銅メダルに輝き、翌年引退。シドニー五輪、アテネ五輪で日本柔道チームのコーチを務めた後、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任。
ラディカル・フェミニズムの成果を享受する一方で、そのイデオロギーには違和感を覚える女性たち。フェミニズムはもはや存在意義を失ったのか?「政治的なもの」から「ポップなもの」へ、「社会的なもの」から「個人的なもの」へと重心を移しながら、多様な声を包みこむ第三波フェミニズムと、女性たちの文化実践を結ぶ、今日的フェミニスト・カルチュラル・スタディーズ。
ジェンダー平等の達成を求めてー。ジェンダー・バックラッシュの実態と本質を明らかにし、日本の女性政策や運動の限界を乗り越える道を探る。
歴史のなかで女と男の関係はどう変わっていったのか。古代から現代、未来へ。小・中学生向き。
韓国社会における男女の生きざまと家族のありようを人類学的視点から分析・検討し,男女の自立と共生をすすめることにより植民地的近代の克服をめざす韓国社会論。
2021年版の女性白書は「コロナ禍とジェンダー平等への課題」をテーマに、総論では、コロナ禍で露呈した日本の政治・経済・社会の問題点を様々な側面から論じます。各論では、国連などの動向、女性労働、デジタル化、産業構造の転換から排除されようとしている中小業者、第5次男女共同参画基本計画をとりあげました。巻末の統計や各種資料も充実。
ジェンダーと深く結びついている音楽を「読む」ことで、私たちを抑圧するジェンダー規範を解きほぐしていく。
【特集】音楽とジェンダー
[音楽史とジェンダー]
・玉川裕子「ジェンダー視点からみる一九世紀のクラシック音楽史」
・西田彩ゾンビ「電子音楽と女性音楽家」
・梅野りんこ「カストラートと若衆:東西音楽史に見る曖昧な性の存在」
[音楽と表象]
・味岡京子「女性職業演奏家の不在:絵画に潜む『高潔・教養・愛』」
・斉藤綾子「フェミニスト・メロドラマとしての『ピアノ・レッスン』:音楽と触覚性が生み出す映像的身体と女性性」
[音楽とフェミニズム]
・吉岡洋美「私たちがやりたいようにやる。:日本のパンクロック黎明期の女性アーティストたち」
・つやちゃん「構造を解体するヒップホップ・フェミニズム:日本の女性ラッパー入門」
[ポピュラー音楽とジェンダー]
・花岡奈央、皆本夏樹、NEW「ジェンダー視点のK-POP対談」
・小林美香「『写真歌謡』目線のMV鑑賞:Jessiの『zoom』を中心に」
・和田靜香「『ミュージック・ライフ』を編んだ女性たち」
[音楽と生]
・栗田隆子「My soul music:魂と出会う音楽」
・ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「女がドラァグクイーンであるということ:ブブ・ド・ラ・マドレーヌの今ではたぶんあまり知られていない活動」
・兼子裕代「わたしはなぜ歌う人たちを撮るのか?」
・山本志乃「瞽女の旅」
[音楽とインターセクショナリティ]
・浅沼優子「クラブ・カルチャーと脱周縁化」
[音楽界のジェンダーギャップ]
・野中モモ「2016年、夜がいちばん長い日に、ビョークからガールズに届いたエール」
・小倉羊「表現の現場における『痛み』から目を逸らさないために:クラシック音楽業界のジェンダーバランスを考える」
[資料]
・音楽とジェンダー ブックガイド
・アンケート フェミニストと音楽
【対談】
飯野由里子/清水晶子/ハン・トンヒョン/四竈佑介 聞き手:梁・永山聡子
「私たちは、なにを議論するべきなのか?:終わらない議論に「しおり」を挟むためのポリティカル・コレクトネス」
【連載】
・Renaître-女は生まれなおしている 〈No. 8 〉 インベカヲリ★
・パリのシモーヌたち 8 アトランさやか
・シスター、狂っているのか?7 高島 鈴
・ふみがわのフェミ短歌塾(第八回) 二三川 練
・SAW & LAW 往復書簡(第7回) 芋ポテト&万次郎
・ずるこのおんな食べ物帖8 江戸川ずるこ
・女同士で子育てしたら 小野 春
・書店からはじまるフェミニズム8 渡辺愛知[gururi]
・シモーヌ シネマレヴュー 錦織可南子
・シモーヌ ブックガイド
・羊毛でつくるフェミニスト
女性にとって宗教は呪縛をもたらすのか?あるいは解放をもたらすのか?フェミニスト人類学のアプローチにより同時代の多様な社会における女性の宗教実践を掘り起こす。