日本の企業の中で最も保守的と思われている金融機関にいた女性たちが、なぜ今、企業経営のフロントランナーにいることが多いのだろうか。この問いを突き詰めることが、今後のジェンダー問題、ダイバーシティ経営を促進する上での鍵があると著者たちは言う。
本書は、「資本市場で活躍する女性たちを顔の見える形で紹介したい」という想いからスタートしたCAPW(資本市場と女性の研究所)の活動の一環としてまとめた学術書である。資本市場と関わりながらイノベーティブでかつダイバーシティの視点を大切にしてきた女性たちの人となりを紹介することで、働く女性の今後のロールモデルの模索、また、女性の活躍を推進したい企業経営者や組織のリーダーに役立つことを目指している。
第1部では、資本市場におけるダイバーシティやインクルージョン(包摂)の考え方を示し、さらに、日本の女性活躍の歴史を振り返る。そして、第2部では、資本市場で活躍してきた7名の女性たちのインタビューをまとめ、第3部では、ダイバーシティ経営に積極的に取り組んだ、元JPX(日本取引所)社長の宮原幸一郎氏との対談を収録している。
学生あるいは、キャリアを見直している社会人の方におすすめ。
第1部 資本市場と女性
1 資本市場とダイバーシティ&インクルージョン
2 日本に生きる女たちの過去・現在・未来
第2部 激動の資本市場を駆け抜けた女たち【インタビュー】
1 今「生きている」という現実。それが大きな立脚基盤
2 壁に突き当たったときに解決していけばいい!
3 チャンスを掴む!
4 清く正しく美しく、そして強く!
5 潜在意識が私をエジンバラに導いた
6 やらないで後悔するより、迷ったらやってみよう!
7 継続は力なり、努力は必ず身を結ぶ!
第3部 資本市場とダイバーシティについて【座談会】
キャリアの長いフュージョン・サックス奏者だが、意外にも初の海外録音作品。ボブ・ジェームス、ハーヴィー・メイソンらが参加し、ひとつ抜けた爽快でソリッドなグルーヴをつくりだしている。アメリカ西海岸の空気が本田のサックスとベスト・マッチ。
異文化経営は国民文化の違いによるビジネス慣習の相違に焦点を当て、ダイバーシティ・マネジメントは社内のさまざまな属性グループが持つ属性の相違に重心をおく。このように出発点は異なるが、両者は「あらゆる属性の人たちの多様性(ダイバーシティ)を尊重し、これを大切に活かす」という究極の目的を共有している。
多国籍人材が活躍できる先進企業を目指して、本社改革をいかに進めるか。特殊な雇用制度を見直し、国内と海外支社・外国人を対等に扱う「グローバル・モデル」へ転換するための実現可能な方策と戦略課題を解き明かす。
多様な就業志向や価値観を持った人材が意欲的に仕事に取り組み、経営成果に貢献できるようにするダイバーシティ経営を提唱。
ダイバーシティ経営が成功する鍵は、?多様な価値観を持った人材を経営目標に統合する理念統合経営、?多様な人材をマネジメントできる職場管理職の育成、?多様な人材の仕事へのコミットメントを支えるWLB支援である。本書は生協で働く多様な人材を対象とし、日本企業全体の人材マネジメントに有益な情報を提供する。
致命的な失敗を未然に見つけ、生産性を高める組織改革の全てがここにある。
最新の研究成果を盛り込みながら、古典と共に基本をコンパクトにまとめた教科書。経営の視点に加え働く人の視点も重視し、リモートワークなど近年注目されるトピックも網羅。
1 ダイバーシティ・マネジメント
--経営者の関心の高まり
2 歴史と現状、ダイバーシティ・マネジメントのルーツ(1)
--差別、異文化マネジメント
3 歴史と現状、ダイバーシティ・マネジメントのルーツ(2)
--競争力の再構築
4 人材の登用と企業の業績
5 「同一財」をめぐるダイバーシティ・マネジメントと企業業績
6 統計的差別
7 「多数財」をめぐるダイバーシティ・マネジメントと企業業績
8 組織能力ーーまとめにかえて
参考文献
あとがき
索引〔人名/事項〕