確かな自我の芽ばえ、異性との交流、恋愛感情、性の目覚め…、複雑になっていく思春期。男の子も女の子も最も不安定な成長期に入ったとき、周囲の大人たちは、その問題にどう対処すればいいのか?よりナイーブな時期だからこそ、知っておきたい正しい理解と心をケアする実践法がここにあります!ポイントを理解して家族全員で、対応していきましょう。
第一章 たまり場
一 喫茶店で
二 たまり場をつくった
三 たまり場で起こったこと
四 子どもの発達とたまり場
五 居場所とは
六 私にとってのたまり場
第二章 治療としての旅
一 断酒会巡り
二 ドクター・ショッピング
三 ひとり旅
四 パソコン通信
五 サバイバル・キャンプ
六 こころの中での旅
七 巡礼
八 出会いと別れ
第三章 引き継ぐということ
一 入院の理由
二 怒りの理由
三 緊張の理由
四 いかに引き継ぐか
五 ミルトン・エリクソンの心理療法
六 ものごとのプラスに光を当てる
第四章 ベテランという「落とし穴」
一 私の経験
二 自分の身の丈
三 山の上の火
四 ルーキーの力
五 「理想」「完全」という落とし穴
六 眼差しがつくるもの
七 すりきれないために
第五章 支える人たちの疲労
一 ある教師の悩み
二 登校刺激
三 専門家の役割
四 よもやま話
五 風邪はどのようにして治るのか
六 こころの風邪
七 見守る
第六章 生かされて生きる
一 言葉にすることーー言語化
二 内観療法
三 森田療法
四 祈?、お払い
五 気持ちがわかる
六 生かされる自分と生きる自分
七 再び、言語化について
第七章 柔らかな枠
一 ベスレム王立病院青年期ユニット
二 ヒルエンド青年期ユニット
三 硬い枠
四 イギリスの地域での実践
五 NAYPCASの役割について
六 知る・決める
七 柔らかな枠
第八章 おわりに
一 イギリス再訪
二 悩む
参考文献
あとがき
青木省三・人と作品(編集部)
子どもの心が理解できない…そう感じたことはありませんか?子どもの不安な心、子どもの成長の必要ー原点から子育てを問い直す。
「子ども」から「大人」への移行期である高校生年代。高校進学率98%の今、「移行支援」の視点から高校教育改革にパラダイム転換を迫る。
強制でもなく、自主性まかせでもなく、思春期の心を理解し、不登校を親子でのりこえる「道しるべ」を長年のカウンセリング経験をもとに具体的にアドバイス!相談先の探し方、選び方、かかわり方も。
長女、祝・思春期卒業?そして次女、突入!三女、時間の問題…。子育てマンガ家、大いに悩む!むきあう、かわす、見守る…心にしみこむ15のエッセイ。
自傷は、わが国においても医療機関のみならず教育機関でも広く見られる現象となっている。本書は、著者らが行った学校をフィールドとする調査から得られた実証的知見にもとづいて、若年者に対する自傷・自殺予防活動のあり方を論じたものである。第1部では青少年の自傷について、学校での調査結果や各国の統計的データからその特徴と定義わ詳細に概観する。実際に自傷におよんだ青少年の臨床的特徴を性差や年齢などさまざまな側面から比較して検討し、援助希求行動とストレス対処法についての論考を加える。第2部で学校や地域における自傷・自殺企図への介入・予防の方法について、各種の援助資源の紹介とともに述べ、心理療法、薬物療法による治療法の実際が語られる。また、セルフヘルプ、電話相談、インターネットの重要性にも触れ、そのデメリットもふまえた活用法が紹介される。巻末には学校関係者向けに作られたガイドラインなども付しており、より実践的に使えるよう工夫がされている。
「喪う」という経験に伴う痛みや悲しみを引き受けること。患者の「対象喪失」に迫る。
人生にとって始まりは重要であり、その後の行路に無視できない影響を及ぼす。精神科医として、患者の治療を通して時代を眺めてきた著者は「高度成長は終わったが、そのバランスシートはまだ書かれていない。しかし、その中に損失として自然破壊とともに、青春期あるいは児童期の破壊を記してほしいものである。われわれは大量の緑とともに大量の青春を失ったといえなくもない」と指摘している。思春期の難しさを丁寧に描き出した作品を中心に、豊かな視野と透徹した洞察を物語る「サラリーマン労働」「病跡学と時代精神」「サリヴァンの統合失調症論」などを収める。
2人の恋心を守るため、卒業まで「恋人らしいこと禁止」の禁欲交際を続けているひばりと、生物教師の青井先生。だけどひばりが生物係から外れてしまい、学校でも話せなくなって…!? デートも電話も手をつなぐことも禁止…!? な、ひばりは先生と目を合わせるだけでもドキドキしてしまうけど、それは先生も一緒みたいで…!? 毎日焦れ焦れ×超きゅんきゅんの秘密純愛ライフ、さらにドキドキの最終巻です!
設問5. 図を用いて答えよ
設問6. 同じものを選べ
設問7. 例外を答えよ
設問8. 内容を証明せよ
補修. 予想せよ
今は作家である著者が、病棟で出会った少女たちの素顔を生き生きと描く。十八歳、わたしは精神病院に入れられた。狂気と正気の危うい境界をとらえ、絶賛を浴びた全米ベストセラー。
秋が深まるも一向に進展しないダビデ君の恋。そんな中、小便小僧君の提案でヴィーナスさんへの告白をかけたクリスマス大作戦が始動!! ダビデ君は告っちゃうのか…!!? ドキドキが止まらない最終巻!! (描き下ろし番外編「モナリザの微笑み」と「ダビデ君の結婚式」も収録!!)
発達障害が原因でおこる失敗や挫折の繰り返しから、感情や行動にゆがみが生じ周囲を困らせる行動をとってしまう、それを二次障害と呼びます。その現れ方と非行化するプロセスとは驚くほど類似性があります。少年非行の現場で多くの発達障害児にも接してきた著者が、非行化のメカニズムの解説をもとに、二次障害の予防と対処を豊富な事例をあげて、わかりやすく紹介します。
本書では、10歳から「法の人」になるための「クラス運営」を提示し、それがなされずに起こった悲惨な二つの“事件”を検証する。子どもたちは10歳を過ぎると、自分たちで「グループ」を作り「グループの掟」を作る。教師の「見えないところ」で「違反者」を見付け、「裁く」ことを始める。「私設の裁き」である。こういう事態を招かないために、教師が、教室を「公の場」として成立させるためには何をするべきかを提案してゆく。