同窓会に出席した相葉俊秋達、香坂南小学校六年二組の面々は、15年前に埋めたタイムカプセルを開封した。その数日後ークラスメイトの一人が刺殺体となって発見される。残されたクラスメイト達は、必死で真相を追うが、一人、また一人、と次々に殺されていった。犯人は誰か?そして動機は何か?事件が進むにつれ、呼び起こされる様々な記憶。真実はその中に隠されていた…鬼才・椙本孝思が放つ異色の記憶ミステリー。
なぜ人は学ばねばならないのか。人はどう生きるべきか。益軒の豊富な人生経験を踏まえて書き綴られた本書『慎思録』は、説得力に富み、味わい深い。人生の岐路に立たされたとき、そして、よりよく生きるために人は何をなすべきかを懇切丁寧に説く。今日の日本人がわすれがちな正義・信義・真実・正直・誠実など、現代にも通じる二百四十二の生き方を、原文と口語訳で平易に解説した実践的教訓書。
マーケットを動かしているのは顧客の気分だ。理屈、論理が先行していても、結局は感性、情緒で買うことになる。この顧客の一見とらえどころがない情緒に、どのように動機づけするかー気分をとらえるマーケティング・アクションとは何か。物の消費を超えて情報とサービスの消費に入った今日、気分という非論理に、論理性、着眼点、具体的ノウハウを与える。
「お前たちは島から生きて出られない」-廃墟の島『矢郷島』でのロケ中、突如送られてきた動画メール。『5年後の未来』にいるという『ミイラ男』が、ロケ参加者9名が皆殺しにされると予言する。やがてその言葉通り、出演者、スタッフが次々と殺されていく。誰が殺しているのか。なぜ殺されるのか。一体この島で何が起きているのか。息つく暇もない展開、予想だにしない衝撃の結末!異色ホラーミステリー。
歴史認識の違い、経済協力の緊密化、安全保障のあり方など複雑に絡み合う東アジアの国際関係。そのなかで急速に台頭し大国化する中国と、世界はどのように向きあうのか、陰りが見えているかのような日米同盟の未来をどう考えるのかー。従来の2国間関係に限定したアプローチではなく、日米中3国間関係の視点から現状と課題を明確化し、今後の協力と協調へ向けて提言する。日米中各国の第一線の研究者による分析を収めたアクチュアルな論文集。
愛国者か裏切り者か?有名な「反日」活動家である著者は、「事実に基づいて、客観的に日本を見よう」と訴えるや、「中国最大の漢奸(国賊)」と呼ばれることになるー真の日中友好を目指し、彼は現在も活動を続けている。尖閣諸島問題はじめ「反日」運動の実態を語り、中国国内で出版を拒否された衝撃の告白書。
新型コロナウイルスの脅威を乗り越え、東京五輪の開催が近づいてきた7月。警視庁オリ・パラ特別警備本部に配属された足利義松と阿桜藍花は、札幌を視察中に爆発事件に遭遇する。現場には、「東京五輪ヲ中止セヨ 開催スレバ国立競技場ヲ爆破スル」という犯行声明が…。その後、各地の会場で爆発事件が多発。足利たちは犯人を突き止め、無事に東京五輪を開催させることができるのか!?
三陸海岸で連続殺人事件発生!事件の背後に潜むのは義経北行伝説の謎か?推理特別書下ろし。
ジンギスカンの秘宝が、中国北辺に流れついた男たちの暗い野望を煽る。新伝奇の名作として知られる表題作、天明期、シベリア探険を試みた日本人の異常凄絶な最期、中国紅軍に参加したドイツ人の酸鼻を極めた体験奇譚など、虚実ないまぜ、異境での人間の孤独な夢と暗い情熱を描く七編は、妖しいまでの魔力で読者を異次元世界へ誘う。幻想と幽闇の彼方に燦然と屹立する小栗伝奇ワールドの巨峰。
「アジア」の回顧と展望。日本をはじめ、アジア諸国の歴史とフィールドワークを通じて、アジア的価値の「虚」と「実」に迫る。
本書は、著者が同志社大学大学院博士後期課程在学中から平成十年迄に報告した論文・資料の中から、日本古代即位儀礼に関する論考を選び、それに新稿を加えて一書として構成したものである。
女性だからこそ広がる選択肢。20代、30代のキャリアデザインが人生を決める。
中国人はなにを考えているか?民衆を苦しめる中国の“三大改革”とはなにか?中国人と日本人がホンネで語った最新事情。
戊戌の変の指導者のひとり梁啓超の長男として日本で生まれた梁思成は、1950年代、元・明・清と引き継がれてきた古都北京を保存する都市計画プランを提出した。しかしそのプランは採用されず、再び脚光を浴びることになったのは、北京五輪を控えて、北京の再開発をめぐる論争が繰り広げられた時期である。戦時下、米軍に対し京都と奈良を保護するように提案したという梁思成の逸話にも触れながら、著者は、現代における文化財保護、都市計画のありようを問いかける。
身近に起こった奇怪な体験談を主題として純粋な“日本風”の怪談をゲーム化した「顔のない村」、ルールを極端にまで単純化し、物語としての完成度を追求した作品で、著者の代表作といえる「送り雛は瑠璃色の」、本文庫用に特別に書き下ろした作品で、“占い遊び”をゲームに取り込んだ実験的作品の「夢草枕、歌枕」を収録。