ベッドサイドでの内科治療学の実践マニュアル。
本書ではまず「症候」篇において症状の背景についての基礎知識を述べて、診断の進め方のコツを記載しながら、その上で当座の治療の原則、医薬品使用の必要な場合の基本的処方を挙げて、忙しい診療、特に外来診療時に役立つよう配慮した。各個別の疾患の項では、疾患についての基礎知識から診断確定へのポイントについて記載し、まず診断を確定することの重要性を強調している。次いで、医薬品治療を含む治療一般の原則について述べている。その上で医薬品を使用するときの原則について述べ、基本的処方を例示して解説を加えた。しかも、病態に応じた複数の処方例を具体的に示して解説し、診療の場で直ちに役立つよう努めた。さらに、医薬品の適正使用のために心得ておくべき副作用および相互作用について、これらの点の知識に乏しい医師が処方時に留意すべきポイントを簡潔にまとめた。最後に、患者への服薬指導についてその具体的内容を解説した。
本書は、皮膚疾患の治療の進歩を反映して、項目の追加、薬剤一覧表の拡充を行ってきた。今回は特に大きな項目の追加はないが、毎回執筆者が替わり、既刊ものとは重複せず、それぞれの考え方・新しい情報に基づいた治療法を記載するという本書の特長は十分に生かされていよう。
子どもの病気、栄養指導、栄養管理について、臨床医学、栄養学の視点から捉えた本。各分野の精鋭である小児科専門医、看護師、管理栄養士たちによる執筆。
従来の治療体系を大きく変えるような画期的な17の医薬品について,構造活性相関,有機合成経路といった化学的な側面だけでなく,薬理,代謝,疾患領域や重要な特性,薬物動態など,関連する最先端の科学について解説.また,創薬合成ルートに対して,プロセス合成ルートの長所と短所も専門家が分析し,ここ最近の医薬品発見から世に出るまでのプロセスをわかりやすく紹介している.
Part1 感染症治療薬(1.エンテカビル/2.テラプレビルおよびボセプレビル/3.ダクラタスビル/4.ソホスブビル/5.ベダキリン)
Part2 抗がん剤(6.エンザルタミド/7.クリゾチニブ/8.イブルチニブ/9.パルボシクリブ)
Part3 心血管疾患治療薬(10.チカグレロルおよびダビガトラン エテキシレート)
Part4 中枢神経系医薬品(11.スボレキサント/12.ロルカセリン/13.フィンゴリモド/14.ペラムパネル) Part5 抗炎症性医薬品(15.トファシチニブ) Part6 いずれにも属さない創薬(16.イバカフトル/17.フェブキソスタット)
●歯内療法を成功に導くためには,根尖性歯周炎の原因である細菌感染をいかに排除するかの論理を持ち合わせたうえで,治療器材や治療方法を意思決定することが重要です.
●本書は,歯内療法にまつわる知識の点と点を結び,臨床での意思決定を行う際の論理へとつながる線となるよう構成されており,歯内療法を行うすべての臨床家必携の一冊です.
第I編 原理原則に則った歯内療法の基本
第II編 歯冠側からの感染除去による問題解決が行えなかった場合の外科的歯内療法
第III編 再治療介入を困難にさせる要因への対応
皮膚科医にもエビデンスに基づく診療と,患者さんに根拠を持った説明が求められる時代となった。しかしエビデンスに乏しい領域では,ガイドラインが必ずしも策定されていない。そのような閉塞状況を打開すべく,本書は皮膚感染症に絞ってエビデンスに基づいた診断から治療方法までを完全網羅した。患者中心の臨床決断を支援し,より良好な医師ー患者関係を構築するための1冊。
1章 細菌感染症
総論
1. 皮膚細菌感染症概論
2. 抗菌薬の最近の動向
3. 耐性菌:その機序と対策
4. 消毒の功罪
抗菌薬の使い方:単純性皮膚感染症
1. 表在性皮膚感染症
2. 深在性皮膚感染症
3. 二次感染:外傷,熱傷,術創など
コラム PVL産生株
抗菌薬の使い方:複雑性皮膚感染症
1. 褥瘡
2. 壊死性筋膜炎
全身性感染症
番外編 化膿性汗腺炎
2章 真菌感染症
総論:疫学と分類,最近の動向
抗真菌薬の使い方:表在性真菌症
1. 足白癬
2. 体部白癬,股部白癬
3. 頭部白癬,Celsus禿瘡,白癬性毛瘡
4. トンズランス感染症
5. 爪白癬
6. カンジダ症(間擦疹,趾間びらん,爪囲炎)
7. 口腔カンジダ症
8. マラセチア感染症
抗真菌薬の使い方:深在性真菌症(スポロトリコーシス)
3章 ウイルス感染症
総論
1. 皮膚ウイルス感染症概論
2. 抗ウイルス薬最近の動向
3. 抗ウイルス薬以外の治療動向
抗ウイルス治療薬の使い方:ヘルペス
1. 単純ヘルペスウイルス感染症
2. 水痘
3. 帯状疱疹
抗ウイルス治療薬の使い方:疣贅
1. 尋常性疣贅,扁平疣贅
2. 尖圭コンジローマ
3. 伝染性軟属腫
抗ウイルス治療薬の使い方:急性発疹症
1. 麻疹
2. 風疹
3. 突発性発疹
4. 伝染性紅斑
5. 手足口病
6. 伝染性単核(球)症
4章 抗酸菌感染症
総論:最近の動向
抗酸菌感染症治療薬の使い方
1. 皮膚結核
2. 非結核性抗酸菌症
3. ハンセン病
5章 性感染症
最近の動向
性感染症治療(梅毒など)
6章 節足動物による皮膚感染症
1. 疥癬
2. シラミ症
3. マダニ刺症とダニ媒介性感染症
7章 輸入感染症
皮膚関連の輸入感染症の種類
皮膚幼虫移行症
マダニ刺症
デング熱
ハンセン病
皮膚型/粘膜皮膚型リーシュマニア症
小児科・内科・皮膚科を訪れる子どもの多様な皮膚症状(日常診療でよく遭遇するもの,見逃してはいけないものを中心に)を疾患別,年齢別で紹介する.成長過程による様々な症状や皮膚障害の出方の違い,発現しやすい部位などを豊富な臨床写真で展開する.
総説:子どもの皮膚の機能と発達?新生児期の皮膚症状
1章:湿疹・皮膚炎
2章:蕁麻疹・紅斑
3章:薬疹
4章:膠原病
5章:物理的皮膚障害
6章:角化異常症
7章:炎症性角化症
8章:色素異常症
9章:代謝異常症
10章:付属器疾患
11章:・腫瘍
12章:真皮の変化
13章:感染症
14章:虫と寄生生物による皮膚炎
肝・腎・肺,および膵・膵島移植,小腸移植において京都大学で確立・実践されている移植医療の精髄をまとめた.移植医療に携わる医師,移植コーディネーターをはじめ移植前から長期外来管理まで協同して患者をサポートするメディカルスタッフやソーシャルワーカーまで,多領域・多職種にとって必要な幅広い知識を網羅し共通理解の助けとなる実践書である.
より深く、より広く内容はさらに充実(全面改訂.第2版と比較して約20%増頁)。病院総合診療医がまためた152項目(約1100頁)。
圧倒的な臨床経験に基づいた拡散強調像の解説書。神経放射線の主要分野を全て網羅、正常所見やピットフォールも解説。
子牛の獣医療に関する情報を網羅した産業動物獣医療関係者必携の一冊。
出生後から育成期における子牛の疾病に焦点を絞り、徹底解説した子牛の総合医学書決定版!
草食反芻動物という特異な解剖学的・生理学的特徴を有する牛には、他の単胃動物と同様の疾患に加え、それらの特徴に対応した異常病態が発現する。さらに、出生段階ではそれらの特徴はまだ機能しておらず、育成段階においてはその特徴的機能へ移行しつつある状態にある。本書は、子牛の様々な疾病を臓器・部位別に整理し、最新の知見に基づいて各疾病の病態から治療・予防までをわかりやすく丁寧に解説。臨床現場で必要となる各種検査や処置の方法なども詳しく説明した産業動物獣医療に携わる方必携の一冊。
[本書のポイント]
◆子牛の疾病を網羅!
疾病ごとに、背景、症状、病態、診断、治療・予防の5つの項目に分けて詳しく解説。子牛の疾病を中心に掲載しているものの、成牛の疾病についても触れており、幅広い情報を提供。各疾患に対応したカラーページでは、明瞭な写真を豊富に掲載し、理解に役立つ。
◆臨床現場で必須の検査や処置についても詳しく解説!
臓器別の疾病の解説だけではなく、子牛の病態診断に必要な検査・診断法や検体の採取・処置に必要となる保定方法、また特に子牛に対して必要とされる処置の手法の概要など、臨床現場で役立つ技術について解説。
◆薬剤一覧など、便利な付録が充実
主要な薬剤の投与量などをリスト化した便利な「薬剤一覧」のほか、出生後の各種血液検査における値の変化などを整理した「各種血液検査」、「略語一覧」を収録。
◆総勢64名の豪華執筆陣!
臨床現場の最前線で活躍している経験豊富な臨床獣医師、大学・研究機関の専門家による、64名の「知」を集結。