≪特集テーマの紹介≫
●本特集は「学び直そう!グラム染色」です。感染症診断のうえで重要な役割を担うグラム染色ですが、編集部には読者の方から「どのようにすればきれいな標本を作れるのでしょうか」「おっかなびっくりやっているので、どうにかしてレベルアップしたいです」といった声も寄せられており、不安をおもちの方も少なくないようです。
●そこで本特集では、1 章で意義や運用、精度管理、技能評価などについておまとめいただき、2、3章で「Clinical Microbiology Procedures Handbook」の最新版(4th Edition)をもとに、検体採取と標本作成、鏡検の手技やコツについて解説いただきます。4章では臨床検査技師以外の職種も含め、現場での活用を紹介いただきます。確かな知識と技術に裏打ちされた自信は、日々の感染症診療に大きく貢献します。その一助として、本特集をお役立ていただけますと幸いです。
【目次】
1.総論ーグラム染色を理解する
2.検体採取・標本作製のポイント
3.鏡検のポイント
4.現場での活用
1)臨床検査技師の立場から
2)医師の立場から
3)薬剤師の立場から
■Editorial-今月のことば
私はガラパゴス化した検査室で育ててもらったという事実
■話題ーNEWS&TOPICS
臨地実習指導者講習会ー日本臨床衛生検査技師会の対応についてー
ブラッドローテーションとはー献血血液の有効利用を図る取り組み
■技術講座
遺伝子検査を血液型検査に活用する
■基礎講座
嫌気性菌検査の基本をおさえる
■MT Seminar
DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)とは?-胎児期の環境が成人期以降の疾患リスクに影響する
AIHAの病態と輸血検査の注意点
■知っておきたい この検査
前庭誘発筋電位
■臨床検査Q&A
乳び血清ではTGは高値になりますか?
■L・Lの日常
L・Lの日常
■学会レビュー
第15回日本臨床検査学教育学会学術大会
■LABO LIFE-私の仕事・私の明日
細胞検査士として働く
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リハ治療戦略の組み立てに際して欠くことができないのが機能評価である。ところが摂食嚥下の機能評価には、ひとたび食物が口に入り唇を閉じてしまえば、食物を直接観察することができなくなるという特殊性がある。
●嚥下造影検査(以下VF)は、嚥下の準備期から食道期までを包括的に見える化するもので、最も重要な異常所見である誤嚥や咽頭残留の見落としが少ない優れた検査法である。
●本特集では、VFで発見される異常所見の解釈と治療計画に結びつける思考過程を解説。思考過程の習得は容易ではないが、読者の臨床過程に少しでもその要素が溶け込み、エキスパートが増えるきっかけとなることを期待する特集。
【目次】
嚥下造影検査でわかる所見
誤嚥・喉頭侵入の解釈と対策
咽頭残留の解釈と対策
嚥下反射遅延と早期咽頭流入の解釈と対策
口腔内の残留やため込みの解釈と対策
■連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
11.頭頸部がんに対する咀嚼訓練と綿棒移送訓練のコツ
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
16.オンラインプレゼンテーション:2. ツール別テクニック
ニューカマー リハ科専門医
片平健人
パラアスリートに聞く パラスポーツとの出会い
第3回 鈴木 徹選手(走り高跳び)
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
9.COVID-19患者における嚥下障害とリハビリテーション治療
知っておきたい神経科学のキィワード
7. フィードバック制御とフィードフォワード制御
リハビリテーションと薬剤
15.リハビリテーションでよく処方される薬剤とその副作用:5抗てんかん薬
リハビリテーション医療におけるACP-治らないかもしれない障害をもつ患者に対応するー
4.切断患者に対するACP
回復期・生活期リハビリテーション医療に必要な内科的管理
6.循環器(虚血性心疾患 心不全)
リハビリテーション医学・医療と私
第5回 世界のリハビリテーション科女性医師たちと出会って
学会報告 第59回日本リハビリテーション医学会学術集会
第59回 日本リハビリテーション医学会学術集会
臨床研究
回復期脳卒中リハビリテーション入院患者の運動FIM利得:機械学習モデルを用いた要因分析
・外国人診療を行ううえで最初の障壁になるのは外国語である。医療の専門教育について、どの程度英語を用いるべきかということは、一般教養としての英語教育とはまた異なった課題である。
・JCIのような国際的な病院機能評価システムや、JMIP、JIHのような外国人患者受け入れ体制に対する評価や推奨制度が広がりつつある。これは外国人患者が、より一層安心して医療を受けられるための仕組み作りである。
・本特集では現在、外国人患者受け入れのための体制づくりがどこまで進んでいるかと、医療スタッフの教育を含めた人的リソースの供給体制とを主眼におき、さらにスポーツ医学の観点からも執筆いただく。
■ 外国人診療
・はじめに
・外国人患者の受け入れとインバウンドの現状と体制
〔key word〕インバウンド、外国人患者、認証制度
・国際認証Joint Commission Internationalへの取り組みの価値
〔key word〕エビデンスに基づく病院管理、病院管理ツール、質改善のサイクル
・国際化に求められる体制整備ーー外国人診療における安全性と効率性の両立をめざして
〔key word〕外国人診療における安全性と効率性の両立、多様化する通訳方法とその選択、外国人診療サポート部署
・日本への渡航受診者の受け入れと日本の医療の国際展開
〔key word〕インバウンド、アウトバウンド、Medical Excellence JAPAN(MEJ)
・臨床現場で役立つ医学英語教育
〔key word〕医学英語、医学英語教育、医療面接、医療通訳
・スポーツと医療の国際化
〔key word〕海外渡航、国際競技大会、マスギャザリング、感染症、準備
●TOPICS
遺伝・ゲノム学
・C型肝炎治療後の肝発癌とTLL1遺伝子多型
循環器内科学
・安定冠動脈疾患に対する新たな治療概念: AFIRE研究
麻酔科学
・慢性術後痛を予防するために
●連載
老化研究の進歩
・17.サルコペニアの診断とメカニズム
〔key word〕サルコペニア診断、筋線維タイプ、筋サテライト細胞
再生医療はどこまで進んだか
・9.疾患特異的iPS細胞を用いた骨格系統疾患の病態解明から創薬
〔key word〕骨格系統疾患、分化誘導、病態再現、創薬
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・2.自然免疫が関与する炎症ーー自然炎症と自己炎症性疾患
●フォーラム
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築1
・今、歯科診療所からーーCOVID-19の発生を受けて
・新型コロナウイルスの抗体検査を用いた松本歯科大学学生・教職員の疫学調査
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・損傷を受けたDNAは損傷の種類に応じた多様な仕組みにより適切に修復されなければならない。これらの仕組みに異常が生じると、がんや発生異常などのさまざまな疾患の原因となる。
・DNA損傷応答機構の研究の歴史は非常に古く、1960年代の後半には大腸菌においてDNAの組換えに必要な遺伝子が同定されている。その後もさまざまな種類のDNA損傷に対応する修復機構が同定されている。
・今後、DNA損傷応答機構への理解がさらに深まることで、がんや老化をはじめとするDNA不安定症に対する新たな予防・治療薬の開発につながるものと期待できる。
■ 多様な疾患の原因となるDNA損傷応答不全
・はじめに
・がん治療に伴うDNA損傷修復とシグナル伝達ーーDNA二本鎖切断の修復機構から免疫応答まで
〔key word〕DNA二本鎖切断(DSB)、DSBの修復経路選択、非相同末端連結(NHEJ)、相同組換え(HR)、がん免疫チェックポイント
・DNA二重鎖切断修復とゲノム安定性
〔key word〕DNA二重鎖切断(DSB)、非相同末端結合(NHEJ)、相同組換え(HR)
・眠りから覚めたSchlafen 11(SLFN11)--DNA障害型抗がん剤の真の効果予測バイオマーカーとなるか?
〔key word〕SLFN11、Precision medicine、効果予測バイオマーカー、DNA障害型抗がん剤
・ヌクレオチド除去修復の進行に必要とされるヒストン翻訳後修飾酵素の役割
〔key word〕ヌクレオチド除去修復(NER)、ヒストン翻訳後修飾、メチル化、アセチル化
・ファンコニ貧血の原因遺伝子群とクロスリンク修復経路ーー最近の研究展開
〔key word〕ファンコニ貧血(FA)、DNA損傷応答、DNA鎖間架橋(ICL)修復、複製ストレス
・マイクロRNA生合成因子DGCR8は転写と共役したヌクレオチド除去修復を制御するーーDGCR8-mediated UV response pathway
〔key word〕DNA修復、紫外線、マイクロRNA(miRNA)、ヌクレオチド除去修復(NER)
・BRCA遺伝子変異による臓器特異的な発がん
〔key word〕BRCA1/2、相同組換え修復(HRR)、乳がん、卵巣がん、臓器特異性
・DNA損傷応答による細胞老化と加齢性疾患
〔key word〕DNA損傷応答、senescence-associated secretary phenotype(SASP)、細胞老化、加齢性疾患
●TOPICS
社会医学
・生活道路の速度制限で交通弱者が守られる
臨床検査医学
・多発性骨髄腫治療薬「ダラツムマブ」使用時の効果判定検査の注意点
神経内科学
・アルツハイマー病の発症機序におけるTREM2の関与
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・13.iPS細胞を用いた角膜疾患に対する再生医療
〔key word〕iPS細胞、角膜上皮幹細胞疲弊症、再生医療
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・6.PathogenicヘルパーT細胞と組織炎症
〔key word〕ヘルパーT(Th)細胞、サイトカイン、組織炎症
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・生物に学ぶ防汚材料1:ナメクジの粘液分泌に学んだ撥液・難付着材料ーーSelf-Lubricating Gels(SLUG)
〔key word〕ナメクジ、粘液分泌、撥液、難付着性、防汚、自己修復
●フォーラム
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・1.はじめに
・特別寄稿:新型コロナウイルス感染症におけるIgGFc-binding proteinの役割(仮説)
世界で最も豊かな国の最貧困エリアとCOVID-19
・世界で最も豊かな国の最貧困エリアとCOVID-19--米国ニューメキシコ大学病院からの報告
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リハビリテーション診療において、運動機能面の評価や介入と同時に、適切な栄養管理を含むトータルマネジメントが必須である。
●本特集では、2020年にアップデートされた「リハビリテーション栄養診療ガイドライン」について、総括委員会メンバーである若林秀隆先生がその概要を説明。そして各病期別に、第一線で活躍する著者陣がその豊富な経験をもとに解説。
●リハビリテーション診療にかかわるすべての職種が、リハビリテーション栄養に関する知識を深める一助となる一冊。
【目次】
リハビリテーション栄養診療ガイドライン2020 updateについて
急性期リハビリテーションと栄養管理
回復期リハビリテーションと栄養管理
生活期リハビリテーションと栄養管理の考え方─摂食嚥下障害の視点も含めて─
脳卒中リハビリテーションと栄養管理
■連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
4.脳血管障害に対する息こらえ嚥下法のコツ
ニューカマー リハ科専門医
中嶋宰大
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
8.学会発表・講演:2. Visual Aidの作り方
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
7. COVID-19対応と医療スタッフのメンタルヘルス
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
11. チーム医療による臨床,教育,研究─東海大学医学部付属病院
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
16. システマティックレビューとメタ解析
リハビリテーションと薬剤
7.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:4食欲低下
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
3名の恩師との出会い─神経小児科からリハビリテーション科への道
学会報告
日本転倒予防学会 第8回学術集会
臨床研究
外傷性脳損傷回復期の精神症状に対する薬物療法
CLOSE UP!!
パラリンピックの熱気をつなげて より身近に
・日本における死因究明制度の不備が指摘されるようになり、政府として死因究明制度について議論されるようになった。
・千葉大学は法医学教育研究センターを設置するに至り、法病理学、法中毒学、法医画像診断学、臨床法医学、法歯科学、法遺伝学などのさまざまな分野を担う若手研究者が多く所属するようになっている。
・本特集は、主にそうした千葉大学に所属する30〜40代の比較的若手といえる研究者を中心に、日本の法医学の現状や課題を執筆してもらい、次世代における議論を喚起できればと考え編纂したものである。
■ 法医学の新たな展開
・はじめに
・死因究明における法医学の新たな展開ーー諸外国の制度と比較して
〔key word〕死因究明関連2法、調査法解剖、死因究明等推進基本法
・生きた人を診る法医学ーー臨床法医学
〔key word〕臨床法医学、診断書、児童虐待、臨床法医外来、記録
・子どもの死をいかに防ぐかーーチャイルドデスレビュー(CDR)における法医学の役割
〔key word〕チャイルドデスレビュー(CDR)、死亡診断書、死因、法医解剖、法医学
・死後画像も生体の画像もーー法医画像診断学の役割
〔key word〕死後画像診断、臨床法医画像診断、死後CT、死後MRI、児童虐待
・大地震・津波の教訓を生かすーー災害法医学の課題
〔key word〕災害、検視・検案、個人識別、DVI(disaster victim identification)、多数遺体取扱訓練
・法医学における薬物検査のあり方ーー裁判化学講座の復興をめざして
〔key word〕法中毒学、裁判化学、薬物検査、質量分析
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は何を問うたかーー感染症と法医学
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、死因究明制度、感染症疫学、剖検事例レジストリー、公衆衛生学
・死者の情報をいかに社会に還元するかーー異状死体データベース
〔key word〕データベース、異状死、検案、法医解剖、チャイルドデスレビュー(CDR)
●TOPICS
神経精神医学
・ヒューマノイドロボットを用いた自閉スペクトラム症治療の可能性
腎臓内科学
・便秘薬による腎臓病の進行抑制と心血管疾患予防の可能性
細菌学・ウイルス学
・気道上皮組織でインフルエンザ感染を感知する病原体センサーMxAの発見
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・17.自己免疫疾患発症機構に迫るMHCクラスII分子の新たな機能ーー自己抗体の標的分子としてのミスフォールドタンパク質/HLAクラスII複合体
〔key word〕MHC、HLA、疾患感受性アレル、ミスフォールドタンパク質、Invariant chain分子
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・13.微視的ヘテロ力学場を用いた治療効果増強幹細胞の培養技術
〔key word〕間葉系幹細胞(MSC)、非一様力学場、非定住培養、細胞内部応力
●フォーラム
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・11.夏目漱石IV--過去への囚われ
●書評
・書評『遺伝/ゲノム看護』(有森直子・溝口満子 編著/井ノ上逸朗 医学監修)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
■【特集】脱炭素って安易に語るな
地球温暖化に異常気象……。気候変動対策が必要なことは論を俟たない。だが、「脱炭素」という誰からも異論の出にくい美しい理念に振り回され、実現に向けた課題やリスクから目を背けてはいないか。世界が急速に「脱炭素」に舵を切る今、資源小国・日本が持つべき視点ととるべき道を提言する。
文・間瀬貴之、永井雄宇、山本隆三、平野秀樹、大場紀章、フィリス・ヨシダ、編集部
Part 1:政治主導で進む脱炭素 日本に必要な“バランス感覚”
編集部
Part 2:おぼろげな46%減を徹底検証“野心的”計画は実現なるか
間瀬貴之(電力中央研究所社会経済研究所主任研究員)
永井雄宇(電力中央研究所社会経済研究所主任研究員)
Part 3:高まる国家のリスク それでも再エネ“大幅増”を選ぶのか
山本隆三(常葉大学名誉教授)
Part 4:その事業者は一体誰?“ソーラーバブル”に沸く日本
平野秀樹(姫路大学特任教授)
Part 5:「バスに乗り遅れるな」は禁物 再び石油危機が起こる日
大場紀章(ポスト石油戦略研究所代表)
Part 6:再エネ増でも原発は必要 米国から日本へ4つの提言
フィリス・ヨシダ(大西洋協議会国際エネルギーセンター上席特別研究員)
Part 7:進まぬ原発再稼働 このままでは原子力の“火”が消える
編集部
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・台湾有事は日本有事
もはや他人事ではいられない
Part 1:いつか必ず訪れる台湾海峡危機 日本は覚悟と備えを持て
武居智久(日本戦略研究フォーラム顧問)
Part 2:高まる軍事的脅威「政治の不作為」断つ処方箋とは
勝股秀通(日本大学危機管理学部教授)
Part 3:法の限界は明らか 「国民保護」に本気で取り組め
中林啓修(国士舘大学防災・救急救助総合研究所准教授)
■WEDGE_OPINION 1
・人権と経済で揺れ動く独 メルケル後の対中政策の行方は
板橋拓己(成蹊大学法学部政治学科教授)
■WEDGE_OPINION 2
・【対談】ウィズコロナへの転換期 今こそ検証すべき「法」と「体制」
堀 成美(感染症対策コンサルタント)
吉峯耕平(弁護士)
■WEDGE_REPORT 1
・強権中国の抱える脆弱性 地方で露呈する統治の「壁」
磯部 靖(慶應義塾大学法学部教授)
■WEDGE_REPORT 2
・「察する」から「伝える」へ 言語技術で日本人の存在感を高めよ
編集部
■POINT_OF_VIEW
・手腕問われる岸田新政権 内外に抱える「分配」の課題
滝田洋一(日本経済新聞社編集委員・テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』解説キャスター)
■連載
・ONCE UPON A TIME:拝(生津勝隆)
・インテリジェンス・マインド:イラン核開発にあらがうイスラエルの深き執念(小谷 賢)
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学: 若者の投票率向上で困った(佐々木周作)
・知られざる高専の世界:高専ホワイトハッカー チームを育んだ“遊び場”(木更津工業高等専門学校)(堀川晃菜)
・時代をひらく新刊ガイド:『海獣学者、クジラを解剖する。』 田島木綿子(稲泉 連)
・新しい原点回帰:「地域で頼りにされる存在」へ 逗子の老舗タクシー会社(磯山友幸)
・MANGAの道は世界に通ず: やり抜く力を育む『かくかくしかじか』(保手濱彰人)
・CHANGE CHINA 〜中国を変える“中国人”〜:「北京対香港」を乗り越え連帯を訴える不屈の左派論客 區 龍宇(梶谷 懐)
・1918-20XX 歴史は繰り返す:単なる「失敗」ではない 理想を示し規範を作った国際連盟(篠原初枝)
・イノベーションを阻む“法律たち”:キャッシュレス化を加速させる給与のデジタル支払い(宗像 雄)
・さらばリーマン:奥多摩でのカヌー教室 24年続けるシンプルライフ 後藤めぐみさん(カヌースクールグラビティ代表)(溝口 敦)
・近現代史ブックレビュー:『橋川文三 野戦攻城の思想』 宮嶋繁明(筒井清忠)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●世界の記述
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
・NAFLD/NASHの診療ガイドラインは、2014年に日本消化器病学会の編集で協力学会として日本肝臓学会の協力を得て作成された。
・しかしその後、疾患概念、病態、画像診断法、治療方法に関してさまざまな新たな知見が報告されており、このたび改定の運びとなった。
・生命予後に関わる肝線維化、肝硬変の効率的な拾い上げ方法、非ウイルス性肝疾患を基盤とする肝細胞癌が近年増加しており、そのスクリーニングの必要性も唱えられている。
■ NAFLD/NASHの診断と治療 -ガイドラインの改訂点と問題点
・はじめに
・NAFLD/NASHの疫学と今後の予想
〔key word〕非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、有病率、肥満、非肥満、疫学、小児
・NAFLD/NASHとメタボリックシンドローム、心血管イベント
〔key word〕メタボリックシンドローム、心血管イベント、動脈硬化
・NAFLDの非侵襲的肝線維化診断と消化器内科専門医への紹介方法
〔key word〕肝線維化、Fib-4 index、NFS、VCTE、MRE
・NAFLD/NASHの現状の治療方針
〔key word〕非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、減量、運動療法、GLP-1アゴニスト、SGLT2阻害薬
・NAFLD/NASHの新規治療薬とその展望
〔key word〕非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、創薬、臨床試験
・NAFLD/NASHの予後と発癌、そのスクリーニング体制の問題点
〔key word〕肝癌、スクリーニング、予後
●TOPICS
神経精神医学
・COVID-19感染拡大下の自殺予防
内分泌・代謝学
・ACE2機能の新知見ーーACE2発見から20年経って
輸血学
・洗浄血小板「日赤」に続くものーー副作用のない輸血を求めて(第2弾)
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・7.救急医療現場における胃アニサキス症(食歴を尋ねよう)
〔key word〕胃アニサキス症、急性腹症、上部消化管内視鏡検査
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・6.カルニチンの作用および欠乏症ーーカルニチン2分画検査の解釈
〔key word〕カルニチン、脂肪酸代謝、カルニチン2分画検査
●フォーラム
子育て中の学会参加
・3.病理医の視点からーー日本病理学会の取り組みとともに
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・本特集では、まず日常診療で最も遭遇する腰椎や膝関節などの局所、中枢である脊髄での痛みの機序を解説いただく。また、イメージングを用いた細胞レベルでの痛み機序も徐々に解明されている。
・多くの画像の進歩があり、関節、神経、筋肉では構造だけではなく痛みを捉えようと生理的な評価を可能としている。人工知能(AI)を用いることで同等か、それ以上の診断価値があり、より痛みの評価に用いられている。
・痛みに対する薬物療法の有効性、とくに高齢者で注意を要する鎮痛剤の有害事象は常に念頭に置くべきである。感染、骨粗鬆症による椎体骨折、転移性腫瘍による痛みへの最近の話題と、治療は常に考慮しなくてはならない。
■ 痛み -慢性痛研究の最近の話題と将来展望 7月第1土曜特集
・はじめに
●痛みの機序
・慢性腰痛の発生機序、現在の診療指針、そして将来の治療戦略
〔key word〕慢性腰痛、椎間板変性、腰痛診療ガイドライン、ロコモティブシンドローム、脊椎
・変形性膝関節症の痛みの機序
〔key word〕変形性膝関節症(膝OA)、痛み、軟骨下骨、滑膜炎、神経成長因子
・脊髄後角
〔key word〕脊髄後角、神経回路、グリア、神経障害性疼痛
・骨由来の痛みを引き起こす病態の可視化
〔key word〕Modic change(MC)、骨シンチグラフィ、生体イメージング
●画像診断
・脊髄神経の画像診断の進歩
〔key word〕MRI、MR neurogaraphy、拡散テンソル画像(DTI)、T2 mapping、脊髄神経
・多裂筋の画像診断ーーMagnetic resonance spectroscopyによる定量的解析
〔key word〕慢性腰痛、Magnetic resonance spectroscopy(MRS)、多裂筋、脊柱・骨盤アライメント、椎間板変性
・ AIを用いた骨粗鬆症性椎体骨折の自動検出
〔key word〕骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)、深層学習、自動検出
・肩の画像診断における進歩と最近の話題
〔key word〕腱板断裂、筋内脂肪浸潤、MRI、surface registration法、四次元CT
・エコーガイド下頚椎神経根ブロックの実際
〔key word〕頸椎神経根ブロック、運動器超音波、横突起
●診断と評価
・非特異的腰痛の診断と難治性腰下肢痛の治療効果判定法
〔key word〕腰痛症、非特異的腰痛、腰椎椎間関節症、筋筋膜性腰痛、椎間板性腰痛、Numerical Rating Scale(NRS)、最小重要差(MCID)
・腰痛における骨粗鬆症や筋減少症の関わり
〔key word〕腰痛、骨粗鬆症、筋減少症、脊柱変形
・関節リウマチの診断と痛みの現状と展望
〔key word〕関節リウマチ(RA)、感受性、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、炎症性疼痛、非炎症性疼痛
●治療
・痛くて当たり前?--CLAPによる“痛み”の少ない新しい感染治療
〔key word〕continuous local antibiotic perfusion(CLAP)、骨軟部組織感染症、局所抗菌薬療法、ゲンタマイシン、感染と痛み
・骨粗鬆症性椎体骨折の治療にエビデンスはあるのか?
〔key word〕骨粗鬆症、椎体骨折、治療
・痛みを伴う転移性骨・軟部腫瘍の最近の話題
〔key word〕転移性骨・軟部腫瘍、がん性疼痛、骨転移キャンサーボード
・運動器障害・疼痛に対するロボットリハビリテーションーーHybrid Assistive Limb(HAL®)を中心に
〔key word〕運動器障害、運動器疼痛、腰痛、ロボットリハビリテーション、Hybrid Assistive Limb(HAL)
・慢性疼痛に対する遠隔認知行動療法
〔key word〕心理社会的アプローチ、認知行動療法(CBT)、telemedicine、videoconference-CBT、統合的CBTプログラム、stepped-careモデル
・ 脊椎由来の神経障害性疼痛に対する薬物治療の最近の話題
〔key word〕神経障害性疼痛、薬物選択、ガバペンチノイド、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、呼吸抑制
・整形外科でよく処方される鎮痛薬による薬剤性臓器障害の回避ーー高齢者における薬物鎮痛療法の“影”を中心に
〔key word〕鎮痛薬、薬剤性腎障害、薬剤性肝障害
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●厚生労働省は健康日本21(第三次)における身体活動・運動分野の取り組みを推進するため、「健康づくりのための身体活動基準2013」を改訂して「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。このガイドは、健康づくりにかかわる専門家、政策立案者、職場管理者、健康・医療・介護分野における身体活動を支援する関係者を対象者に、健康づくりのための身体活動や運動に関する推奨事項や参考情報をまとめたものです。
●栄養・食生活の分野には「日本人の食事摂取基準」があり、これには数種類の指標が存在しますが、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では定量的な推奨値と全体の方向性を示す定性的な推奨事項の2種類のみであり、食事摂取基準とは異なる特徴をもっています。
●今回の特集を通じて、健康づくりのための身体活動や運動に関する推奨値や推奨事項に対する理解を深め、栄養・食生活の指導に活用するだけでなく、ご自身の健康づくりにも役立てていただきたいです。
【目次】
特集にあたって
身体活動・運動ガイドの歴史と変遷
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023の概要
【推奨事項のポイント】
「成人版」の概要とポイント
「こども版」の概要とポイント
「高齢者版」の概要とポイント
【参考情報を読み解く】
慢性疾患を有する人の身体活動のポイント
座位行動の概念と考え方
筋力トレーニングについて
身体活動による疾患等の発症予防・改善のメカニズム
●タボロミクス研究の栄養・食品分野への展開と栄養学研究の未来〈前編〉
栄養メタボロミクスと臨床栄養
●病棟のプロフェッショナルたち
市立東大阪医療センター 腎臓内科・糖尿病内科・口腔外科病棟
新連載
●学校給食に学ぶ 食品ロス削減のコツー「2R・3R」の視点から(1)
はじめに
●座談会
「行動栄養学」への招待
●スポット
市民主体型フレイルチェックの実践と要支援・要介護新規認定の予測
研究者が強調したいサプリメント利用のポイントー運動現場を例にして
連載
●栄養指導・栄養管理に活かしたい 食物繊維学の新常識(5)
食物繊維と肥満
●代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線(11)
全身持久力の新たな基準値ー「身体活動・運動ガイド2023」の活用のために
●Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(20)
前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血後、経鼻胃管栄養法での栄養支援から完全経口摂取へ移行できた症例ー在宅・住宅型有料老人施設での支援
●Medical Nutritionist養成講座77〈最終回〉
カテーテル関連血流感染症:CRBSIへの対応
●Dr.雨海の男性臨床栄養学(27)〈隔月連載〉
グルコースの逆襲(3)-RFS今昔物語
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
メロン
●こんだてじまん
じまんの一品料理 麻婆茄子
和泉市立総合医療センター
●国家試験
第38回管理栄養士国家試験 解答・解説(1)
・災害医療活動の目的は防ぎえる災害による死亡を低減することにある。災害により発生した患者の救命が注目されてきたが、東日本大震災以降、災害により医療継続困難になった患者の救命も重要な目的と指摘された。
・できるだけ多くの傷病者にできるだけ早く安定化治療・根本治療を行うこと、入院患者への医療を継続することが必要である。この2つの目標を果たすためにも、まず病院の機能保持・拡充を行うことが重要である。
・本特集では災害医療対応の最前線として、病院支援の考え方が整理された過程を紹介し、体制の確立のために必要な情報、物資支援や病院避難、復興支援などの活動、COVID-19対応の実際について、最新の知見を紹介する。
■ 災害医療対応の最前線 -近年の災害対応からの教訓
・はじめに
・日本の災害医療対応の変遷
〔key word〕災害医療、災害派遣医療チーム(DMAT)、災害拠点病院、災害医療コーディネーター、広域災害救急医療情報システム(EMIS)、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震
・被災地情報を集約する情報システムの最前線ーーSIP4DとD24H
〔key word〕基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D)、災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)、情報システム、災害支援、支援チーム
・災害時診療情報管理の最前線ーー災害診療記録/J-SPEED
〔key word〕災害診療記録、J-SPEED、J-SPEED+、J-SPEEDオフサイト解析支援チーム、Emergency Medical Team Minimum Data Set
・医療機関へのライフライン支援最前線
〔key word〕ライフライン、医療機関、補給、広域災害救急医療情報システム(EMIS)
・病院避難の最前線
〔key word〕病院避難、建物倒壊、耐震化、被災病院の行動指針、ハザードマップ
・災害時における診療所復興支援ーー困りごと解決型支援を目指して
〔key word〕診療所復興支援、寄り添い型支援、リスト化
・新型コロナウイルス感染症のクラスター対応と災害対応は違うのか?--ALL Hazard対応に向けて
〔key word〕災害派遣医療チーム(DMAT)、PCR、コロナウイルスクラスター対応チーム(C-CAT)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●TOPICS
小児科学
・先天性心疾患に対するカテーテルインターベンションの進歩:卵円孔開存と未熟児動脈管開存
加齢医学
・加齢とエピジェネティクス:新しい取り組みーーエピジェネティック時計
神経精神医学
・多文化間精神医学ーー在日外国人や海外在留邦人のメンタルヘルス支援
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・8.糞線虫症(渡航歴や居住歴、いつ・誰に・どのように聞きますか?)
〔key word〕糞線虫、自家感染、過剰感染症候群、奄美・沖縄諸島、渡航歴・居住歴
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・7.アミノインデックス
〔key word〕アミノ酸分析、アミノインデックス、がんスクリーニング
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・11.新型コロナウイルスの検査について知っておきたいこと
子育て中の学会参加
・マンパワーの子育て:育児は母親限定ではないーーリハビリテーション科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●グローバル化により、かつてないほど簡単に世界中を行き来できるようになったいま、日本でもインバウンドや海外渡航者が増え、日常診療でまれな輸入感染症に遭遇する可能性が高まりつつある。
●本特集では、「今、注目すべき輸入感染症」と題して、臨床検査技師として知っておきたい知識や注意点、取りうる対策などについて紹介。
●細菌感染症、蚊媒介性ウイルス感染症、輸入真菌症、寄生虫感染症の各輸入感染症について、その臨床的特徴や診断のポイント、検査法などについても解説。
・カヘキシア(悪液質)の定義は明確に定まっているわけではないが、一般的には複合的な代謝異常により骨格筋量の低下ならびに体重減少を併せ持つ病態を指す。
・がんに伴うサルコペニア有病率に関しては、治療前の有病率に関して報告されたメタ解析によると38.6%(95%CI:37.4-39.8)で、術後の合併症、化学療法の副作用、さらには生命予後に関しても悪影響を及ぼしている。
・カヘキシアはがんのみならず進行した臓器不全などの消耗性疾患にも関与している。膨大な患者がカヘキシアならびにそれに伴うサルコペニア状態にあることが想定され、この分野の研究、治療法の開発が重要になる。
■ がんにおけるカヘキシア -とくにサルコペニアの問題を考える
・はじめに
・カヘキシアとサルコペニア概論
〔key word〕炎症性サイトカイン、空腹系、グレリン、神経ペプチドY(NPY)
・カヘキシアにおけるサルコペニアの分子機構
〔key word〕サルコペニア、カヘキシア、ミオスタチン経路、オートファジー
・カヘキシアにおけるサルコペニアと液性因子
〔key word〕筋萎縮、細胞外小胞(EV)、マイクロRNA(miRNA)、熱ショックタンパク質(HSP)、副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)
・カヘキシアにおけるサルコペニアに対する栄養療法の考え方
〔key word〕不可逆的カヘキシア、サイトカイン、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、微量栄養素、グレリン
・カヘキシアにおけるサルコペニアに対する複合介入
〔key word〕Nutrition impact symptoms(NIS)、薬物的介入、非薬物的介入、NEXTAC研究
・がん悪液質に関連したサルコペニアに対する薬物介入の今後
〔key word〕がん悪液質、サルコペニア、アナモレリン塩酸塩
・カヘキシアに対する漢方医療の可能性
〔key word〕漢方薬、補剤、グレリン、炎症性サイトカイン、ニューロペプチドY(NPY)神経
●TOPICS
循環器内科学
・高血圧治療ガイドライン2019と特定健康診査・特定保健指導
細胞生物学
・幹細胞競合が皮膚の恒常性維持と老化を担う
麻酔科学
・パルスオキシメーターの現代医学における功績
●連載
老化研究の進歩
・18.未来の老化研究(最終回)
〔key word〕環境、遺伝子、老化研究の歴史、老化研究の未来
再生医療はどこまで進んだか
・10.iPS細胞を用いたがんに対する免疫療法
〔key word〕CAR-T細胞、CAR-NK細胞、TCR遺伝子
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・3.自然リンパ球と呼吸器疾患
●フォーラム
・胞衣取扱条例からみる周産期付属物(胞衣)の価値
パリから見えるこの世界
・94.CRISPR-Cas、あるいは我々を汎心論へと開くもの
●書評
・書評『感染症大全ーー病理医だけが知っているウイルス・細菌・寄生虫のはなし』(堤 寛 著)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・腸管には1,000種100兆個以上とも推定される細菌が生態系を形成し、感染防御、消化管機能の調節、食事性非消化炭水化物の分解や代謝、ビタミン類の産生および腸管上皮に必要な栄養素の供給など生体に重要な役割を担う。
・腸管は最大の免疫器官であり、生体の半数以上のリンパ球が存在し、その種類も多彩である。またシークエンスによる常在細菌の網羅的遺伝子解析が進み、腸内細菌とさまざまな疾患との関連の研究も進められている。
・腸内細菌による免疫応答の仕組みや疾患との関連が解明されることで、これら疾患の病態の理解が深まるばかりでなく、これら疾患の診断、治療、さらには予防法の開発までつながることが期待される。
■ 腸内細菌と免疫
・はじめに
・腸内微生物と腸管免疫細胞の相互関係
〔key word〕腸内微生物叢、短鎖脂肪酸、インターロイキン(IL)-10、制御性T細胞(Treg)、マクロファージ、自然リンパ球
・腸管IgA抗体による腸内細菌制御
〔key word〕腸内細菌、免疫グロブリンA(IgA)、腸管免疫
・腸内細菌とリウマチ性疾患
〔key word〕関節リウマチ(RA)、腸内細菌叢、dysbiosis、Prevotella
・多発性硬化症における腸内細菌研究の進歩
〔key word〕多発性硬化症(MS)、腸内細菌叢、短鎖脂肪酸(SCFA)、メタゲノム解析、酸化ストレス
・腸内細菌と肝臓疾患
〔key word〕腸内細菌、Th17細胞、原発性硬化性胆管炎(PSC)
・がん免疫応答と腸内細菌
〔key word〕腸内細菌叢、大腸がん、Fusobacerium nucleatum、免疫チェックポイント阻害薬
●TOPICS
社会医学
・高齢者における通院中の医療機関数と多剤併用の関連
臨床検査医学
・細胞治療における臨床検査技師の役割
免疫学
・COVID-19における免疫応答の性差
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・16.肝蛭症(肝占拠性病変の鑑別診断のひとつに考えよう)
〔key word〕肝蛭症、肝SOL(space occupying lesion)、hepatic phase、biliary phase、トリクラベンダゾール
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・15.循環器関連疾患の遺伝学的検査
〔key word〕マルファン症候群、血管型エーラス・ダンロス症候群、先天性QT延長症候群、遺伝性出血性末梢血管拡張症、遺伝カウンセリング
オンラインによる医療者教育
・2.COVID-19パンデミック下の解剖学実習:オンラインバーチャル実習のち御遺体解剖
〔key word〕オンラインバーチャル解剖学実習、対面式解剖学実習、コンピュータベース学習
●フォーラム
子育て中の学会参加
・8.内科医の視点から
●速報
・大監医における夏期取り扱い例では腐敗を伴う孤独死によって熱中症死亡を過小評価している
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国の高齢化率は28.7%(2020年)となっており、世界一の長寿国である。奇しくも2021年から2030年までの10年間を国連、WHOは“Decade of Healthy Ageing”と設定した。
・高齢化はグローバルな現象であり、健康寿命の延伸は世界的な願いであるが、世界一の高齢化率を誇るわが国の果たすべき役割はきわめて大きい。
・超高齢社会のフロントランナーとして医学・医療の領域から提案すべき内容について老年医学・老年学の力を結集すべく、それぞれの分野のエキスパートから重要かつ最新のトピックスを多面的に取り上げていただく。
■ 超高齢社会を支える医学・医療の提案
・はじめに
●総論
・超高齢社会における日本老年医学会の役割
〔key word〕フレイル、老年症候群、高齢者総合機能評価(CGA)、ポリファーマシー
・超高齢社会を支える地域包括ケアシステムとかかりつけ医の役割
〔key word〕地域包括ケアシステムの構築、かかりつけ医の社会的機能、尊厳の保障
・超高齢社会における高齢者の定義の意義
〔key word〕高齢者、准高齢者、エイジレス社会、日本老年学会、日本老年医学会
・21世紀の慢性期医療を考える
〔key word〕慢性期医療、高齢者医療、医療・介護連携、科学的介護
・高齢者の在宅医療の展望
〔key word〕地域包括ケアシステム、多職種協働、地域共生社会、コアコンピテンシー、ポジティブヘルス
・超高齢社会におけるエイジングサイエンスの展望
〔key word〕老化制御、老化細胞、細胞老化、健康寿命、Senolytic薬、細胞老化関連分泌形質(SASP)
●基礎老化研究
・老化制御機構の新展開ーー慢性炎症除去やセノリシス
〔key word〕テロメア、ニコチナアイドモノヌクレオチド(NMN)、セノリシス、慢性炎症、細胞老化関連分泌形質(SASP)
・睡眠と脳内の寿命制御因子
〔key word〕老化、睡眠、記憶固定、老廃物除去、免疫応答、視床下部
・サルコペニアにおけるミトコンドリアの役割
〔key word〕サルコペニア、ミトコンドリア、筋線維タイプ、呼吸代謝機能
・老化ストレス応答研究
〔key word〕老化、ストレス応答、生体防御
・臓器間ネットワークと個体・臓器老化
〔key word〕臓器連関、恒常性、適応修復機構、個体老化、神経ネットワーク
・SASPによる疾病発症メカニズム
〔key word〕細胞老化、細胞老化関連分泌形質(SASP)、セノリティック、セノモルフィック
●認知症
・高齢者の多様な認知症
〔key word〕ATNシステム、非AD型変性性認知症(SNAP)、バイオマーカー
・認知症における修飾可能な危険因子と推奨される介入
〔key word〕認知症予防、認知症、危険因子、多因子介入
・認知症のバイオマーカーーーアルツハイマー病の血液バイオマーカーを中心に
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ATN、バイオマーカー、血液検査
・認知症とイメージング
〔key word〕アミロイドPET、タウPET、MRI
・認知症のゲノム解析
〔key word〕認知症、ゲノム解析、疾患関連変異
・認知症の人の介護者支援の展望
〔key word〕介護者支援、家族教室、エビデンス、psycho educational intervention(PEI)、集団型・多要素支援(group based multi-component intervention)
・認知症のリハビリテーション
〔key word〕認知症、リハビリテーション、意義、診断、評価
・認知症の権利擁護と地域生活支援
〔key word〕権利擁護、意思決定支援、地域生活支援、独居認知症高齢者、地域共生社会
●フレイル・サルコペニア
・フレイルの概念・診断UPDATE
〔key word〕身体的フレイル、精神心理的フレイル、社会的フレイル、認知的フレイル、オーラルフレイル、後期高齢者の質問票
・サルコペニアの概念・診断UPDATE
〔key word〕サルコペニア、アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)、四肢筋量、握力、身体機能
・社会的側面からみたフレイル
〔key word〕フレイル、社会的側面、地域支援事業、一般介護予防事業、生活機能
・超高齢者社会の口の機能を支える視点ーーオーラルフレイル
〔key word〕オーラルフレイル、健康寿命、口腔機能低下症
・骨粗鬆症とフレイル・サルコペニア
〔key word〕骨粗鬆症、フレイル、サルコペニア
・フレイル・サルコペニアのバイオマーカー候補
〔key word〕バイオマーカー、フレイル、サルコペニア
・フレイルと介護予防
〔key word〕フレイル、介護予防、運動、社会参加
●高齢者疾患の包括的管理
・高齢者総合機能評価アップデートーー老年病専門医による臨床的観点から
〔key word〕包括的高齢者機能評価(CGA)、基本チェックリスト、DASC、MASA、転倒ハイリスクスコア
・高齢者糖尿病の管理ーー認知機能とADLの評価に基づいたカテゴリー分類による包括的治療
〔key word〕高齢者糖尿病、認知症、ADL、フレイル、認知・生活機能質問票(DASC-8)、包括的治療
・高齢者の二次骨折予防
〔key word〕高齢者、大腿骨近位部骨折、周術期合併症、多職種連携、二次骨折予防
・誤嚥性肺炎予防に向けた包括的アプローチ
〔key word〕嚥下調整食、とろみ、トロマドラー【○R】
・高齢者下部尿路機能障害ーーフレイル・認知機能低下と下部尿路機能障害の関係
〔key word〕下部尿路機能障害、フレイル、サルコペニア、ウローフレイル
・高齢者のポリファーマシー対策
〔key word〕multimorbidity、ポリファーマシー、とくに慎重な投与を要する薬剤(PIM)
・高齢者の外科手術
〔key word〕高齢者、周術期管理、身体的フレイル、精神心理的フレイル
・高齢者に対する脳梗塞治療
〔key word〕心原性脳塞栓症、組織型プラスミノーゲンアクチベータ(rt-PA)静注療法、経皮的血栓回収術、高齢者
・人生100年時代における共有意思決定支援を取り入れた日本のアドバンス・ケア・プランニングの展開ーー対話による多様性重視の社会にむけたACP実践のための教育強化の必要性
〔key word〕人生の最終段階、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、共有意思決定支援(SDM)
・高齢者の睡眠を考える
〔key word〕高齢者、不眠症、睡眠衛生指導、薬物療法
・高齢者へのワクチン治療
〔key word〕インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、帯状疱疹
・COVID-19禍におけるフレイル・認知症予防
〔key word〕コロナ禍における健康二次被害、コロナフレイル、ハイブリッド型の地域コミュニケーション
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
特集は『歯周病と咬合のドグマを再考する』です.かつて世界中で熾烈な議論が続けられた歯周病と咬合の関係.本特集では,歯周病と咬合に関する議論の変遷と欧米における現在のコンセンサスについて整理していただき,歯周病と咬合について「何がわかっていて,何がいまだはっきりとわかっていないか」をエビデンスベースで提示していただきます.
【目次】
特集 歯周病と咬合のドグマを再考する
特別企画 質の高いデジタルデンタルX線写真撮影への一考
特別寄稿 バーチャルマウント〜早期接触を探知する新発想の咬合検査〜
特別企画 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)から考える日本人の顎顔面,歯列形態
特別寄稿 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と口腔・唾液
巻頭TOPIC 歯科公衆衛生専門医と地域歯科医療・口腔保健
20年経過229症例の予後を考察する 3
根管充填Update 6
続・歯科矯正医が考える矯正治療 3
IOS臨床をはじめよう 3
エビデンスから考える天然歯保存基準 3
歯科口腔保健の新時代 -データからのat a glance 6
若手研究者&臨床家に送る 科学英語論文の読み方・書き方 6
全部床義歯,古典文献への誘い 8
歯科医療のウィングを広げるためにー介護保険の活用と地域での存在価値の高め方ー 2
TOPIC
【新連載】私の歯科医師人生ー「医療変革の時代」を超えてー 1
口腔機能とオーラルヘルス向上を目指して〜患者やスタッフの行動変容を促すBOCプロバイダーの取り組み〜 3
医科歯科連携・多職種連携 日本社会に求められる歯科医療の近未来 9
歯科医師が知っておくべき年金の知識〜人生100年時代における賢い年金の増やし方〜 3
経済学的視点から歯科業界を読み解く 48
WITHコロナ×AFTERコロナの時代の私たち 3
文学を咀嚼する 23
【News & Report】
【Conference & Seminar】
・“病は気から”ということわざにも示されるように、神経系と免疫系がなんらかの形で影響を及ぼし合っていることが古くから経験的に知られていた。
・神経ー免疫相互作用のメカニズムが分子レベルで解明されるようになったのは、今世紀に入ってからのことである。今日に至るまで自律神経系と免疫系の相互作用のメカニズムに関する知見が蓄積されてきた。
・本特集が、自律神経系と免疫系の機能連関についての最新の知見を読者の先生方と共有する機会を提供し、わが国における研究者コミュニティーの裾野を広げる一助となれば幸いである。
■ 自律神経と免疫 -ここまでわかった神経ー免疫相互作用のメカニズム
・はじめに
・ゲートウェイ反射による組織特異的な炎症の制御
〔key word〕ゲートウェイ反射、IL-6アンプ、組織特異的炎症性疾患、交感神経、迷走神経
・交感神経による免疫細胞動態の制御
〔key word〕交感神経、アドレナリン受容体、免疫細胞動態、免疫応答、日内変動
・自律神経による自然リンパ球の制御
〔key word〕自然リンパ球、2型自然リンパ球、2型炎症応答、β2アドレナリン受容体(β2AR)
・中枢神経障害による免疫系の変容
〔key word〕脊髄損傷、脳梗塞、免疫、自律神経
・心臓恒常性と心疾患における自律神経ーー免疫連携
〔key word〕自律神経、神経ー免疫、心筋梗塞、恒常性
・腸ー肝臓ー脳相関による炎症制御
〔key word〕脳腸相関、自律神経系、迷走神経、抗原提示細胞(APC)、制御性T細胞(Treg)
●TOPICS
血液内科学
・炎症性微小環境から迫る骨髄異形成症候群の病態
アレルギー学
・脳内報酬系の活性化はアレルギーを緩和する
医用工学・医療情報学
・医療機関における勤務環境改善・働き方改革とIT
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・11.旋毛虫症(食歴を尋ねよう)
〔key word〕旋毛虫症、熊肉、トリヒナ、Trichinella spp.
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・10.造血器腫瘍の遺伝子検査:臨床的意義と測定原理
〔key word〕造血器腫瘍、遺伝子関連検査、診断、予後、微小残存病変
●フォーラム
日本におけるワクチン不信を巡る謎
・3.1950〜1980年代の日本における信頼の動きーーポリオ、百日咳、MMR
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。もなっている。
・最近の糖尿病学は、病態の解明・薬剤や機器の開発、さらには療養指導法の進歩など、飛躍的に発展している。同時に高齢糖尿病の増加と老年症候群の合併、若年高度肥満糖尿病の増加など、臨床的課題は増加している。
・糖尿病の成因についてとくに発展を遂げたのは、2型糖尿病の遺伝素因の研究である。一方、基礎研究分野においては脂肪組織、骨格筋、肝臓などのインスリン作用臓器において、新たなパスウェイが明らかになってきた。
・最近の糖尿病の成因、糖尿病に対する考え方、診断技術、新たな薬剤などあらゆる分野において、糖尿病の研究や治療が日々進歩している様子を本特集から実感していただければ幸いである。
■ 糖尿病治療・研究の最前線2021
・はじめに
●糖尿病に対する新しい考え方
・インスリン発見の歴史
〔key word〕ランゲルハンス島、除膵犬、膵抽出物
・スティグマとアドボカシー
〔key word〕差別と偏見、糖尿病療養指導、権利擁護、併存症
・CGMの進歩と応用
〔key word〕リアルタイムCGM(rtCGM)、間欠スキャンCGM(isCGM)、トレンド表示、アラート機能、インスリン治療、DMS指導
・新しいインスリンポンプ療法
〔key word〕インスリンポンプ療法(CSII)、sensor augmented pump(SAP)療法、予測低血糖自動停止機能(PLGM)、パッチ式ポンプ
・ビッグデータを活用した研究
〔key word〕糖尿病、ビッグデータ、レセプト、匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース(NDB)
・『糖尿病診療ガイドライン2019』食事療法改訂のポイント
〔key word〕2型糖尿病、食事療法、目標体重、総エネルギー摂取量、高齢者糖尿病
・肥満2型糖尿病と肥満外科(減量・代謝改善手術)
〔key word〕肥満症、肥満2型糖尿病、減量・代謝改善手術(bariatric and metabolic surgery)、多職種チーム
・コロナ禍における糖尿病診療
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、糖尿病、血糖コントロール、療養指導
●基礎研究
・インスリン分泌機構ーー糖尿病の膵β細胞におけるGタンパク質シグナル変換の意義
〔key word〕膵β細胞、インスリン分泌、Gタンパク質、インクレチン、糖尿病
・膵β細胞量調節の分子機構
〔key word〕糖尿病、膵島、膵β細胞量
・膵島の発生
〔key word〕膵内分泌細胞、転写因子、分化、β細胞新生
・GIPによる脂肪量の制御
〔key word〕GIP、脂肪、肥満、インスリン抵抗性
・2型糖尿病におけるグルカゴン分泌異常
〔key word〕グルカゴン、α細胞、2型糖尿病(T2DM)
・肝臓における“選択的インスリン抵抗性”の分子機構
〔key word〕肝臓、2型糖尿病、選択的インスリン抵抗性、インスリン受容体基質(IRS)
・骨格筋によるインスリン抵抗性の調節
〔key word〕インスリン抵抗性、アディポネクチン受容体(AdipoR)、脂肪酸、マイクロRNA(miRNA)
・糖尿病とサルコペニア
〔key word〕サルコペニア、糖尿病、インスリン抵抗性、高血糖
・白色脂肪組織とマクロファージ
〔key word〕M2マクロファージ、白色脂肪組織、IL-10、TGF-β
・褐色脂肪細胞
〔key word〕褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞、転写因子、分化
・臓器間神経ネットワークによる代謝制御機構
〔key word〕臓器間ネットワーク、糖尿病、肥満症、迷走神経、交感神経
・アディポネクチン受容体作動薬
〔key word〕糖尿病、肥満、アディポネクチン、アディポネクチン受容体(AdipoR)、健康長寿
・アディポネクチンの新しい作用
〔key word〕アディポネクチン(APN)、エクソソーム、T-カドヘリン(T-cad)、セラミド、間葉系幹細胞(MSCs)
・腸内細菌叢と糖尿病
〔key word〕腸内細菌、糖尿病、短鎖脂肪酸、Akkermansia muciniphila
【トピック】・SGLT2阻害薬の登場により見えてきたケトン体の功罪
〔key word〕糖尿病性腎臓病、慢性腎臓病、ケトン体、SGLT2阻害薬
・骨格筋組織再生を対象としたシングルセルRNA-seq解析
〔key word〕シングルセルRNA-seq解析、骨格筋、組織再生、炎症、マクロファージ
・長鎖ノンコーディングRNAによる血糖調節機構
〔key word〕長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)、2型糖尿病、糖新生、インスリン分泌、糖取り込み
・2型糖尿病および肥満におけるDNAメチル化の最新知見
〔key word〕エピジェネティクス、DNAメチル化、CpG-SNPs、DOHaD学説、FGF21
●成因研究
・劇症1型糖尿病ーーirAEを含む
〔key word〕劇症1型糖尿病、免疫チェックポイント阻害薬、抗PD-1/PD-L1抗体
・1型糖尿病に対する免疫修飾療法の可能性
〔key word〕1型糖尿病、T細胞、非特異的免疫修飾療法、膵島抗原特異的免疫修飾療法
●合併症
・糖尿病性腎臓病に対する内因性保護的因子としてのオートファジーの役割
〔key word〕糖尿病性腎臓病(DKD)、オートファジー、栄養応答シグナル、mechanistic target of rapamycin complex 1(mTORC1)
・日本糖尿病学会(JDS)と日本循環器学会(JCS)による合同コンセンサスステートメント
〔key word〕糖尿病、心血管疾患、予防、診断、治療
・糖尿病性神経障害ーー早期診断への期待
〔key word〕糖尿病性多発神経障害(DPN)、遠位対称性多発神経障害(DSPN)、感覚運動神経障害、糖尿病性自律神経障害(DAN)、心血管自律神経障害(CAN)
・糖尿病とNAFLD/NASH
〔key word〕インスリン抵抗性、肝発癌、メタボリックシンドローム
・糖尿病とがん
〔key word〕糖尿病とがん、がんリスク、発がんリスク
・糖尿病と認知症
〔key word〕バイオマーカー、アミリン、REWIND試験、経鼻インスリン、修正可能な危険因子
・糖尿病と骨合併症
〔key word〕強度、骨質、酸化ストレス、終末糖化産物(AGEs)
・妊娠糖尿病のマネジメント
〔key word〕妊娠糖尿病(GDM)、マネジメント、妊娠糖尿病
●治療法
・糖尿病の予防治療における食事療法と運動療法の統合効果に関する大規模医療データエビデンス
〔key word〕糖尿病、食事療法、運動療法、予防、合併症
・薬物療法ーー総論
〔key word〕薬物療法、インスリン、経口血糖降下薬、スルホニル尿素(SU)薬、ビグアナイド薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬
・これからのインスリン治療
〔key word〕基礎インスリン/GLP-1受容体作動薬配合剤、超速効型インスリン、週1回持効型インスリン
・心不全治療薬としてのSGLT2阻害薬
〔key word〕腎保護、動脈硬化、利尿
・DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬の適正使用のポイントと使い分け
〔key word〕インクレチン関連薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬
・イメグリミンの作用機構とポジショニング
〔key word〕グリミン、ミトコンドリア、インスリン抵抗性、インスリン分泌
・サルコペニアを合併した糖尿病性腎症の治療
〔key word〕サルコペニア、糖尿病性腎臓病、糖尿病性腎症、タンパク質制限食、SGLT2阻害薬
【トピック】・糖尿病患者の余命
〔key word〕糖尿病、死亡リスク、平均余命
・1型糖尿病の移行期医療
〔key word〕1型糖尿病、移行期医療、小児慢性特定疾病
・糖尿病診療での動機づけ面接
〔key word〕動機づけ面接(MI)、両価性、協働、来談者中心療法
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・症状緩和を越えて緩和ケアをとらえなおそうという試みとして意思決定過程、とくに、諸外国で制度化されたアドバンスディレクティブからの流れをくむアドバンスケアプランニングがある。
・がん患者での診断時早期から緩和ケアを提供しようという流れ、心不全患者に緩和ケアを提供しようという流れ、そして、安楽死や自殺幇助の枠組みのなかで緩和ケアの役割をどこに位置づけるかといった領域がある。
・本特集では、それぞれの領域のまさに先端を現場から紹介し、緩和ケアの多様な方向性を伝えることができれば幸いである。
■ 急速に変わる緩和ケア -薬物療法の進歩からアドバンスケアプランニングまで
・はじめに
・変わるがん疼痛の治療ーーWHOがん疼痛ガイドラインの改訂を中心に
〔key word〕がん疼痛、WHOガイドライン、オピオイド、鎮痛薬
・がん疼痛に対する新規治療薬
〔key word〕ヒドロモルフォン、ミロガバリン、ラコサミド、ポリファーマシー、薬物相互作用
・呼吸困難の緩和治療ーーモルヒネは本当に効くのか
〔key word〕呼吸困難、chronic breathlessness syndrome、モルヒネ
・アドバンスケアプランニングーー本当の意味
〔key word〕アドバンスケアプランニング(ACP)、プロセス、機序、目標
・診断時からの緩和ケアーー本当の意味
〔key word〕オンコロジーと緩和ケアの統合(IOP)、診断時からの緩和ケア、早期からの緩和ケア、日本がんサポーティブケア学会(JASCC)
・心不全の緩和ケアーー今わかっていること、そしてこれから
〔key word〕慢性心不全、緩和ケア、非がんの緩和ケア
・安楽死・自殺幇助と緩和ケアの接点
〔key word〕緩和ケア、安楽死、自殺幇助、尊厳死、鎮静
●TOPICS
病理学
・ヒトが進化の過程で失った異種糖鎖Neu5Gcと動脈硬化との関連
医用工学・医療情報学
・新型コロナウイルス感染症感染拡大を経たオンライン診療の提供価値の変化
遺伝・ゲノム学
・日本人におけるアルツハイマー病感受性遺伝子
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・11.臨床応用をめざすヒューマンオルガノイド研究
〔key word〕オルガノイド、NAFLD/NASH、がんオルガノイド(tumoroid)、精密医療(precision medicine)
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・4.T細胞機能と細胞内エネルギー代謝
〔key word〕T細胞、解糖系、酸化的リン酸化、ミトコンドリア、脂肪酸代謝
●フォーラム
・リワークプログラム
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・胎児期・幼少期の環境がさまざまな成人期慢性疾患の発症基盤と関連することが数多くの研究から徐々に明らかになり、より効果的な介入を行うために行動変容を促しやすい若年層への介入に期待が集まるようになった。
・また、子どもの貧困や格差の拡大、先進国で類を見ない低出生体重児の増加など、幼少期の問題が国の健康課題としてもあがってくるようになってきた。
・本特集では、胎児期・幼少期の環境曝露の健康への影響を動物モデル、疫学研究、脳画像など、さまざまな分野での最近の知見について紹介する。
■ 子どもと環境 -胎児期・幼少期の環境が与える影響
・はじめに
・DOHaD学説ーーその成り立ちと学術分野としての発展
〔key word〕DOHaD、出生コホート、低出生体重、BMI、ゲノムワイド関連研究(GWAS)、エピジェネティクス
・胎児期・幼少期の環境と生活習慣病
〔key word〕Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)学説、DNAメチル化、エピゲノム記憶
・胎児期・乳児期の腸内細菌叢の長期的影響
〔key word〕腸内細菌、DOHaD仮説、母胎連関
・幼少期のマルトリートメントストレスが脳発達に与える影響ーー脳科学とエピゲノム科学からの知見
〔key word〕マルトリートメント(児童虐待・ネグレクト)、愛着(アタッチメント)障害、脳機能イメージング、エピゲノム、オキシトシン受容体
・胎児期・幼少期環境が子どもに与える影響ーー10万組を対象としたエコチル調査からの知見
〔key word〕疫学調査、化学物質、環境、子ども、全国調査
・わが国で最初の出生コホート“環境と子どもの健康に関する北海道スタディ"--ライフコースアプローチに基づく成果を中心に
〔key word〕出生コホート、ライフコースアプローチ、環境化学物質、健康影響、遺伝子
・胎児期・幼少期の環境因子が子どもの神経発達に与える影響ーー浜松母と子の出生コホート(HBC Study)からの知見
〔key word〕神経発達、自閉スペクトラム症(ASD)、出生コホート、環境因子
・胎児期・乳幼児期の環境が思春期の心身発達に与える影響ーー東京ティーンコホートからの知見
〔key word〕思春期、出生コホート研究、母子手帳、神経発達障害仮説、精神疾患
●TOPICS
循環器内科学
・肺動脈性肺高血圧症の新しい治療標的
消化器内科学
・潰瘍性大腸炎患者における大腸粘膜の環境適応進化
遺伝・ゲノム学
・特発性肺線維症と遺伝子変異
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・20.iPS細胞を用いた腎疾患と糖尿病に対する再生医療の開発
〔key word〕iPS細胞、慢性腎臓病、糖尿病、細胞療法、臓器再構築
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・13.免疫チェックポイント阻害薬
〔key word〕免疫チェックポイント、PD-1、PD-L1、がん免疫療法
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・9.細胞膜構造に倣った生体親和型ポリマーの創出と医療器具への実装
〔key word〕リン脂質ポリマー、バイオマテリアル、血液適合性、潤滑性
●フォーラム
・医療におけるフェイクニュース対策ーーSNSにおいて信用できる情報とは
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築2
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・8.古澤平作ーー日本の精神分析の父
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。