言語表現の背後には、普段あまり意識されることがない多種多様な要因が複雑に絡み合っています。本書は主に英語を考察対象言語とし、好まれる表現と好まれない表現について、語・句・節・談話の各レベルに加え、文化的側面にも踏み込んだ研究を含むものです。形式化には馴染みにくい、構造構築のレベルを超える接近手法の面白さと可能性を感じていただければ、執筆者一同の喜びです。
第1章 大津由紀雄・吉田研作
第2章 尾島司郎・中川右也
第3章 柴田美紀・冨田祐一
第4章 白畑知彦・松村昌紀
**********************************************************************
【書評掲載】
「週刊金曜日」2023年10月13日号 武田砂鉄さん
「朝日新聞」2023年12月2日 山内マリコさん
【著者インタビュー・寄稿続々掲載!】
「週刊文春」2023年10月26日号
「毎日新聞」2023年10月28日
「朝日新聞デジタルRe:Ron」2023年11月1日
「朝日新聞」2023年11月22日
「日経新聞」2023年12月2日
【そのほかメディア出演】
YouTube「ポリタスTV」2023年9月11日、10月30日
音声番組「なんかIWAKAN!」2023年7月31日
音声番組「わたしたちのスリープオーバー」2023年11月3日
**********************************************************************
コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、
バリエーションの少ない「デキる男」像。
公共空間にあふれる広告を読み解き、
「らしさ」の呪縛に抵抗する。
広告と経済の関係を考え、私たちのものの見方が、どれほどそれらのイメージから影響を受けているかを理解することは、消費社会の中で私たちがどのように生活しているのか振り返ることにつながるはずです。(まえがきより)
1 広告観察を始める前に
2 広告観察日記 2018-2023
3 脱毛広告観察 脱毛・美容広告から読み解くジェンダー・人種・身体規範
4 「デキる男」像の呪縛を解くために
5 性感染症予防啓発は誰のため?:広報ポスターから考えるこれからの性教育
6 対談:広告だけに文化のすべてを担わせてはならない 笛美×小林美香
7 対談:広告と公共性 消費者教育のためのメディアリテラシー 尾辻かな子×小林美香
8 「写真歌謡」試論
性教育発展の国際的スタンダードである『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の翻訳書を、日本の教育・福祉・医療・保健等の現場で活動する執筆者たちが読解・論議を重ねて解説。子ども・若者と語りあう包括的性教育を実践するためのヒントいっぱいの案内書。
アートをベースにするとはいかなることか。最新の研究動向をとらえ、美術研究者・芸術家がアートベース・リサーチを多角的に分析。
アートベース・リサーチ(ABR)をめぐる状況は、ここ数年で大きく展開している。ABRは従来の人文社会科学の研究にアートを入れることで、言語的な記述や客観的な分析だけでは捉えきれない、人間の感情や身体的感覚に迫っていく。また、アート活動そのものが研究でもある。アートベース・リサーチの現在地がわかる一冊。
企業経営や組織運営に資する人材育成とは?経験学習、職場学習、コーチング、成人学習、ナレッジ・マネジメント、組織学習、インストラクションデザインなどさまざまなテーマについて、コンパクトに、やさしく学べるテキスト。
第1章 人材開発論とは
第2章 教育訓練
第3章 経験学習論
第4章 心理的安全性と職場学習論
第5章 コーチング
第6章 メンタリング
第7章 成人学習論
第8章 組織学習
第9章 企業のパラダイム転換
第10章 知識創造論
第11章 学習する組織
第12章 インストラクショナルデザイン
第13章 正統的周辺参加
第14章 共同体の学習
第15章 実践共同体
労使トラブルが発生し複雑化する原因の一つに、日本の労働契約のルールのわかりにくさがあります。そして、労働契約のルールが反映されていない就業規則では、裁判所で通用しないことも多く、就業規則に対する信頼が揺らいでいます。
本書は、500以上の裁判例を踏まえ、就業規則に裁判例で形成された実質的なルールを反映することで、労使紛争の解決と予防に真に役立つ価値ある就業規則とするための方向性を示しています。
日本のソーシャルワークは危機的な状況にある!
支援を受ける人が抱える生活困難が社会構造とどのようにかかわって生じているのかを読み解き、
与えられた制度の枠内で社会資源と結びつけるだけでなく、社会変革を現実のものとするために働きかけていくこと…
日本のソーシャルワークがその本来の姿に回帰するきっかけとなることを願って、「ソーシャルワークのいま」を問い直し、今後のあり方を模索する。
AIが当たり前になる世界で、
5年後の私たちの居場所を見つける!
ChatGPTをはじめとする生成AIの躍進で、私たちの仕事や生活は大きく変わると予想されます。ホワイトカラーや、クリエイター、プログラマーの仕事がAIに代替されるといわれる今後、私たちは何をして、どこを目指せばいいのでしょうか。
複雑になる社会のなかで、偏らない視点に触れられるよう、著者の堀江貴文氏を中心に、4人の識者(深津貴之氏、緒方憲太郎氏、佐藤航陽氏、茂木健一郎氏)の知見を踏まえ、まとめました。
「今後なくなる仕事、変わる仕事」「ChatGPT以後、伸びる人はどんな人か」「私たちにとって幸福な生き方とはどんなものか」「教育はどう変わるのか」など、これからの時代を先取りするために必見の「教科書」です。
また、AIで変わる世の中を地図イラスト化。見ても楽しい内容になっています。
序章 ChatGPTは世界と未来の何を変えるのか?
-- 堀江貴文
第1章 結局、ChatGPTで仕事はどう変わるのか
-- クリエイター×エンジニア 深津貴之さんと考える
第2章 ChatGPT後の社会と、生き方について教えてください
-- Voicy 緒方憲太郎さんと考える
第3章 生成AIによってビジネスは変わりつつある
-- スペースデータ 佐藤航陽さんと考える
第4章 人とAIの違いってどこにありますか?
-- 脳科学者 茂木健一郎さんと考える
おわりに AI時代の幸福論
巻末付録 カラー版 ChatGPTとAIで変わる未来地図
《目次》
はじめに
第一章 「安い賃金の国」への転落ーーなぜ日本企業の賃金は上がらないのか
第二章 「脅しの経営」の弊害ーー社員を追い詰める減点主義的な処遇
第三章 コストカッターの罪ーー人材が育たず競争力が損なわれる悪循環
第四章 「無駄な仕事」のまん延と、自主性・成長機会を奪う「マイクロマネジメント」
おわりに
《概要》
1990年代半ば以降、市場や技術動向の激変に対応できず、競争力を失った日本企業ーー。
その凋落の一因に、会社員の「やる気」の無さがあるのは間違いない。米ギャラップ社が世界各国の企業を対象に実施した調査によると、日本企業の「熱意あふれる社員」の割合は
たったの6%であった。これは調査した139カ国中132位で最下位クラスである。
では日本の会社員が「やる気」を失った原因は一体何なのだろうか?
過去30年にわたる日本企業のマネジメント(経営・管理・人事)の問題点を丁寧に検証し、
私たちが再び「やる気」を取り戻して、日本企業が復活を遂げるための処方箋を提示する。
《著者紹介》
渋谷和宏(しぶや かずひろ)
経済ジャーナリスト、作家。大正大学表現学部客員教授。1959年横浜市生まれ。84年法政大学経済学部を卒業後、日経BP社入社。日経ビジネス副編集長などを経て2002年4月『日経ビジネスアソシエ』を創刊、編集長に。ビジネス局長(日経ビジネス発行人、日経ビジネスオンライン発行人)、日経BP net 総編集長などを務めた後、14年3月末、日経BP社を退職し、独立。日本テレビ『シューイチ』、TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』などに、コメンテーターとして出演中。
はじめに
第一章 「安い賃金の国」への転落ーーなぜ日本企業の賃金は上がらないのか
第二章 「脅しの経営」の弊害ーー社員を追い詰める減点主義的な処遇
第三章 コストカッターの罪ーー人材が育たず競争力が損なわれる悪循環
第四章 「無駄な仕事」のまん延と、自主性・成長機会を奪う「マイクロマネジメント」
おわりに
2022年11月に実施され、都立高校の入学者選抜の資料として利用された「ESAT-J」(東京都の英語スピーキングテスト)にはさまざまな問題点が指摘されている。今後の改善レベルにとどまらないこのテストとその入試への利用が孕む深刻な欠陥を検証し、全国で同種のテストが導入されることの危うさを訴える。
はじめに………大津由紀雄・南風原朝和
第1章 ESAT-Jとは何か?………沖浜真治
第2章 入学者選抜試験としてのESAT-Jの公平性と合理性
--不受験者に対する措置に焦点をあてて………南風原朝和
第3章 入試への英語スピーキングテスト導入を検討する際の基本事項
--急ぎ過ぎた都教委が見落としたもの………羽藤由美
第4章 なぜ東京都はESAT-Jの実施にこだわるのか………大津由紀雄・久保野雅史
教師から1 「話す力」を付けるとは………教員A
教師から2 誰のための教育か………教員B
保護者から1 不誠実な対応に不信………保護者A
保護者から2 当事者不在のESAT-J………保護者B
ESAT-Jの経緯に関する年表:国・都の動きと反対運動
“現代社会を快適に生きる答え”は、20年以上年前に出ていた!
「脳の世紀」といわれる21世紀社会の正しい生き方とは?
20年以上に行われた養老孟司氏の講演録だが、
それは現代を予見している内容であった!
本書は、20年以上も前に行われた養老孟司氏の講演録をまとめたもの。
「意識は、なぜあるのか?」「 人間は死んだら『モノ』なのか?『ヒト』なのか?」「人間は『人工身体』と『自然身体』の二つのからだを持っている」「 人工(脳)と自然(身体)との釣り合いこそ重要である」「 人間は、意識だけでできているわけではない」「『男』と『女』という言葉ができたとき、性の連続が断ち切られた」「人間は、自分ができることの説明ができない」「 子どもを育てるとは『手入れ』をすること」「『ああすれば、こうなる』だけになった現代社会」という9講演を収録している。
成熟経済下の不況から逃れられない日本経済は危機に直面している。それは有効な手を打てないでいる経済学の危機でもある。貧困と格差と孤立はどこまで進行するのか。有効な経済政策はあるのか。経済活動の目標を「GDP」から「健康寿命」へ変えることにより、人々は安心して長生きできる暮らしが手に入ると著者は訴える。そのために医療制度を中心に国の経済を築かなければならないという。市場ベースから医療ベースの資本主義への大転換。それをけん引するのはシン・経済学である。環境をも意味する「社会的共通資本」の整備を提唱した経済学者宇沢弘文氏の「最後の弟子」を自認する著者。シン・経済学が異端に終わらなければ日本経済は持続的発展の道を歩み始めるだろう。
◆特別企画〈宇沢弘文氏没後10年・森嶋通夫氏没後20年〉
(目次)
はじめに
第一章 限界を暴いた経済学者?
第二章 「失われた30年」の真相
第三章 長期不況と金持ち願望?
第四章 見えざる貧困の解決?
第五章 値段のないものの価値?
第六章 教育の自己言及性?
第七章 医療を基本とする資本主義
第八章 シン・経済学の待望
第九章 過去の最適化
あとがき
主な参考図書
かつての植民地支配や冷戦下の対外政策を歴史的背景として、主にイギリス・アメリカによる低開発地域への国際開発・援助事業を理論化してきた開発学は今、新たな局面を迎えている。経済成長により支援される側から支援する側へと転じた中国は、脱中心的・多遍的な開発学を打ち立てられるのか。国内外の開発をめぐる中国の試行錯誤および理論・言説形成の過程を辿り、国際社会を結び直す新時代の開発学を展望する。
キャリアデザインに悩むすべてのセラピストに。「あなたらしい」キャリアのつくり方。「あなたにとっての本当に『ありたい姿』とは何ですか?」気鋭の著者がお届けする待望のキャリアデザイン入門。
誰も語らなかった作業療法士の真のエピソード。苦悩しながらも歩んだ先輩作業療法士の実践の軌跡。
「ている」は食の話題よりも、ドラマ、アニメ、動画などの話題を話している時に多く出現する。間投助詞の「さ」は話題が難しくなると出現頻度が高まる。本書はこれまで扱われてこなかった「話題」に注目し、「話題の言語学」を開拓しようという挑戦である。編者らが構築した言語資源の解説と、日本語教育・日本語学の観点からの論考を収録。
執筆者:石川慎一郎、太田陽子、加藤恵梨、小口悠紀子、小西円、澤田浩子、清水由貴子、建石始、中俣尚己、橋本直幸、堀内仁、森篤嗣、山内博之
まえがき
第1部
『日本語話題別会話コーパス:J-TOCC』と『話題別日本語語彙表』
プロジェクトの紹介と本書の構成
中俣尚己
『日本語話題別会話コーパス:J-TOCC』の解説
中俣尚己・太田陽子・加藤恵梨・澤田浩子・清水由貴子・森篤嗣
『話題別日本語語彙表』の解説
中俣尚己・小口悠紀子・小西円・建石始・堀内仁
話題別コーパスの独自性
話題と話者の関係を考える
石川慎一郎
第2部
話題と言語現象
話題と無助詞現象
清水由貴子
話題による「まあ」の使用傾向
加藤恵梨
話題・地域による自問発話の使用傾向
小西円
話題と助詞の出現頻度
間投助詞「さ」に注目して
中俣尚己
地域・性別によるオノマトペの使用傾向
太田陽子
第3部
話題と日本語教育
話題精通度と言語表現の出現傾向の関係
森篤嗣
日本語教材における話題の分布と難易度
橋本直幸
話題と統語的複雑さ
堀内仁
話題は類義語分析に使える
建石始
J-TOCC と『話題別日本語語彙表』を活用したタスクベースの日本語指導
小口悠紀子
話題を制する者は日本語教育を制す
山内博之
編者・執筆者紹介
長いコロナ禍を経て活気が戻った航空業界。日本でも航空各社の採用活動が活発化しています。数ある航空関連の職種の中でも人気が高いのが客室乗務員(CA)です。一般の目からはサービス業の側面が目立つCAですが、最も大事なのは乗客の安全を守る「保安要員」としての役割です。また航空会社の広告塔として、機内販売を受けもつセールス要員としての顔もあり、高いレベルでマルチタスクをこなす能力を求められます。大手航空会社からLCC、独立系エアラインまで多様化する空の現場で活躍するCAたちの姿を伝え、なるための道のりもくわしく紹介します。
1章 ドキュメント 空での良質なサービスを追求する
1 チーフパーサーとして働くANAの客室乗務員
石井 野乃花 さん(ANA)
2 フルサービスキャリア、JALで働く客室乗務員
土井 あゆみ さん(JAL)
3 外資系エアラインで働く客室乗務員
安沢 希美 さん(エティハド航空)
2章 客室乗務員の世界
◇ 客室乗務員の誕生から現在まで
◇ 現在の航空業界事情
◇ 客室乗務員の仕事
◇ 客室乗務員のあるフライトの流れを紹介
ミニドキュメント
1 LCCの客室乗務員
合田 知世 さん(Peach Aviation)
2 独立系エアラインの男性客室乗務員
山口 諒也 さん(AIRDO)
◇ 協力して働く人たち
◇ 生活と収入
◇ 将来性
3章 なるにはコース
■ 適性と心構え
■ 客室乗務員への道のり
■ 教育訓練について
■ 就職の実際
〇 なるにはフローチャート
○ なるにはブックガイド
○ 職業MAP!
2018年の入管法改定を契機に「移民時代」を迎えた日本では、多文化共生の課題は新たな段階を迎えている。本書は、それに対する考え方や進め方を具体的に構想し、「日本人性」の概念を問い直すことで、日本型多文化教育のグランドデザインを提案する。