涙雨、利休鼠の雨、雨燕、雪消しの雨、万糸雨、降りくらむ、鬼雨、月時雨、空知らぬ雨、梅雨葵…雨にまつわる美しい言葉たち。
古代ローマのカエサルのガリア遠征に始まり、フランク王国、ペストの流行、百年戦争、ルネサンス、絶対王政、フランス革命など、常に世界史の中心に位置してきたパリ。「芸術と文化の都」として、世界で最も多くの旅行者を惹きつけている。その尽きせぬ魅力の源は何か。歴史を彩る王たち、たび重なる戦争と疫病の危機、そして文学や思想、芸術、建築…。フランス史の達人とともに訪ねる二〇〇〇年の歴史の旅。
臨死体験、体外離脱、金縛り、憑依…最新脳医学がそれらのメカニズムとその「意味」を解き明かす!詩人にして医師ー異色の著者による科学エッセイ。
永遠の青春を生きる。大阪から世界へ、闘いを挑んで半世紀。仕事で社会と向き合う建築家の現在地。
アイルランドの首都ダブリンの中流家庭に生まれ、厳格なカトリックの教育を受けたスティーヴン・ディーダラスだが、大学へと進むにつれ、魂の自由と芸術への欲求は止みがたく、ひとりヨーロッパへ旅立つ…。ギリシャ神話の枠組みの下に、在来の教養小説・芸術家小説を止揚して、次作『ユリシーズ』に接続する半自伝的長編小説。
本書は、文字通り相場の舞台裏から相場を著したもので、相場の警句といったアフォリズムに溢れている。本書には、著者長年の経験に裏打ちされた成功するための技術と方法が述べられる。彼のアプローチはテクニカルよりもファンダメンタルズであり、また、心理が相場の価格変動に重要な役割を果たすと言う。実際、相場参加者の思惑や、ミスする理由を心理という切り口から腑分する必要がある。著者は言うー知性にのみ頼っていては相場で稼ぐことは難しい。
江戸川乱歩賞作家第一号で日本のクリスティーと言われる仁木悦子は、持論の「本格推理小説は謎解きとして面白く、手掛かりはすべて作中に出して、読者が探偵と同じ立場で推理の楽しみを味わえるものでなければならない」という建前を堅持して本格ものに取り組んできた。中でも著者と同名の仁木悦子・雄太郎兄妹の爽やかなキャラクターは、古今東西の魅力的な探偵の中でも好感度No.1であろう。巻末に著者自筆の「作品ノート」と自筆「年譜」を特別収録。
災い転じて福となす-絶版の危機から不死鳥のごとく甦ったCプログラミングのベストセラー解説書。
世界中の人々を長年にわたり魅了し続けるレゴ・ブロックの世界。その魅力の秘密、ルーツがここにある。
仁木悦子の名探偵・三影潤の全事件。第一回乱歩賞作家・仁木悦子。著者としては異色のハードボイルドタッチでありながら、本格派作家の本領も存分に発揮した、ユニークな探偵物語。
何気ない日常にじわりと忍びよる恐怖。女性の嫉妬・狂気・愛憎…緻密な描写で不安の心理を描ききった精選15作。
大好評の『蹴球神髄』第2弾!本書では、技術・戦術のポイント、こだわりといった、プレーそのものについて、またサッカーがもたらす喜び、文化としてのサッカーなどに言及した言葉を多数収録!より深く、より鋭く、より幅広い形で、言葉のキラーパスをお届けします。
ヒトはどうやって人になるのか?他人への共感、芸術を理解する心、道徳的な判断力、死体や排泄物への嫌悪感…誰もが持っている「人間らしさ」の源泉を探る。
傑作「達也が嗤う」をはじめ、挑戦小説十四篇を一挙に収録!本格派の巨匠が腕によりをかけて仕掛けたトリックの数々をあなたは見破れるか。
老教授がとばっちりでまぎれこんだのは、教え子の空想が生み出した奇妙な異世界。魔法の力は身につけたものの、使い方は当の本人にすらわからない。右も左もわからぬままに、奇想天外な日常に流される暮らしだが…、ま、これも、いいではないか。相棒は猫、参謀はロボット、主人公は…老人。書き下ろしふしぎ小説。
この「謎」が解けますか?解決篇の前に挑戦状が挿まれた中・短篇を集大成!幻のアンソロジー『私だけが知っている』の作品群も完全収録!ある旅館で起こった迷宮入り事件、その犯人とは?「白馬館九号室」。愛人と企てた完全犯罪、一体どこにミスが?「尾行」。死体にかぶせられたお面…奇妙奇天烈な連続殺人事件の驚くべき真相「おかめ・ひょっとこ・般若の面」等、全八篇。