定年を待たずして、大手企業を自ら去った著者が選んだのは、異国で生きる蕎麦職人への道だったー。早期退職後、息子との二人三脚で、海外で手打ち蕎麦店を開店、繁盛店として成功させるまでの道のりを綴ったドキュメント。
地域情報誌の編集者が足を運んで選んだ名店揃い。
芝神明宮で行われる富くじ見物に出かけた菊薗平次郎は、同じ長屋に住まうお舟の姿を見かける。お舟は、仲間と買った割札のくじで見事三番富を当て、六両の大金を得ることになったのだ。それからというもの、お舟の金を目当てに多くの人がご機嫌取りに現れるようになる。そんな中、須磨吉という甥が久方ぶりにお舟の元を訪ねてきた。須磨吉は金を奪うために、お舟の死んだ一人息子に繋がる過去をゆすぶってきたのだ。それを見かねた平次郎は、お舟に力を貸そうとするが…(「おん富一番」より)。-江戸市井の人々の苦悩や悲しみを救う為、平次郎が陰日なたに活躍する全三篇。好評新シリーズ第二弾。
元南町奉行所の同心で、今は屋台の蕎麦売りの菊薗平次郎は、同心時代に捕らえ死罪になった男の遺児・長太郎の逆恨みに遭い、妻と娘を殺害された。しかし二人を殺害した後、江戸を出奔したはずの長太郎がどうやら江戸に姿を現したらしい。最愛の二人を殺した男に対し、真っ当な人生を歩んでいるのならば、もう咎める事はしないと考えた平次郎。だが、長太郎の周囲では非道な盗賊の姿がみえはじめ、平次郎は探索を始める事にー。今際の際に遺された妻からの言葉を胸に、平次郎は恨みの連鎖を裁ち切る事ができるのか!?大好評シリーズ、堂々の完結。
米問屋の手代甲太郎は、金子の掛け取りを終えた帰りに、二人の破落戸に追われている娘を助けた。しかし、助けた娘の姿はすぐに消え、懐の金までもなくなっていたのだ。共謀した三人に金を奪われたと考えた甲太郎は、行方を必死に捜すが…。一方、平次郎は桜の見物の為、「辰巳庵」へと向かっていた。店の前で、中の様子を窺っている不審な男に出くわす。男の姿を主の五郎作に話すと、娘の繍の顔つきが変わった。それは、別れて暮らす繍の義理の息子甲太郎ではないかとの事だった。彼の身に何か起こったのではと、平次郎は探索を始める事にー(「母恋い桜」より)。大好評シリーズ、第四弾。
本格そば漫画本日も大人気営業中!!
名人と謳われた祖父より江戸そばの技術を伝授された矢代 稜。
今回は、福島の旧家から発見された江戸・天保期のものとされる
そばの実を、奇跡的に現代に復活させた山形のそば関係者の
困難の道のりを辿る!! さらには、そばとの相性抜群の食材“鴨”を
使ったそば屋ならではの“鴨づくし”メニューの数々も収録!!
【編集担当からのおすすめ情報】
1998年に福島の旧家から発見されたそばの実…測定の結果、
それは160年前の江戸・天保期のものと判明! 早速、各地の
専門家が発芽テストに挑戦しますが、唯一、山形のそば関係者
だけが成功。現実にも大きな話題となったこの実話をベースに、
生命の尊さを描く感動の「山形・天保そば」編が遂に収録です!
さらには、そのうま味がそばとの相性抜群、他のメニューと一緒に
頼んだ客には「必ず後に出せ」とまで言われる、“鴨”を使った数々の
メニューが登場する「鴨づくし」編も収録!! 今回も食べ応えたっぷりの
『そばもん』最新集をどうぞご賞味ください!!
●本文目次
第71話:山形・天保そば(前編)…………5
第72話:山形・天保そば(中編1)………29
第73話:山形・天保そば(中編2)………53
第74話:山形・天保そば(後編)…………77
第75話:鴨づくし(前編)…………………101
第76話:鴨づくし(中編1)………………125
第77話:鴨づくし(中編2)………………149
第78話:鴨づくし(後編)…………………173
第79話:通し言葉…………………………197
町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。
南町奉行所元臨時廻り同心の大門武蔵は、御蔵入改の同僚である幇間・喜多八に唆され、蕎麦の大食い大会に出場することになった。大会は薬種問屋が軒を連ねる日本橋本町の蕎麦屋で開催され、賞金は十両。蕎麦っ食いとして有名な「蕎麦圭」こと薬売りの圭太郎、薬種問屋太田屋の放蕩息子・伊之助、薬種問屋大塚屋の看板娘・お千津らと対決することになった武蔵だったが……(「しくじり蕎麦」)。
表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。文庫書き下ろし
【目次】
第一話 しくじり蕎麦
第二話 しくじり幇間
第三話 しくじり忠臣蔵
第四話 しくじり同心
江戸そばの真髄、その心と技を語る。東京は浅草の老舗「並木薮蕎麦」の主人故堀田平七郎がそば業界に、そしてそば好きの人々に遺した一冊。