ふだん何の気なしに見ている「天気予報」。この本を読めば、天気予報の仕組みや方法、天気についての知識が身につき、天気予報を今以上に楽しく見ることができます。自分で空を観察して次の天気を読むテクニックも本書で披露。
古今東西の言語と思想に通じた一代の碩学・井筒俊彦。その豊饒な思索の一側面を内側からトレースする。
分節と無分節の同時現成、二重の見、事事無礙。そして、禅モデルと密教モデルの問題。意識構造モデルの問題もある。深層意識におけるイマージュ、コトバの本源的なはたらき、あるいは、意味分節理論もある。井筒は思想研究の方法論を強く意識していた。イスラーム思想の意味論分析に遡る仕方で、その強靭な思索の根幹を見定める。
『意識と本質』以降の自在な語りを支えていた礎石。対話でもなく比較でもない。複数の思想を自分の内で溶かしてしまう「インターペネトレーションのところ」。井筒哲学の深淵を静かに拓こうとする。
姉妹編『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』近刊。
目 次
序 章 井筒哲学を読む
I 「二重の見」の原風景
第一章 「二重の見」とは何か──禅師の三段階モデル
第二章 「分節と無分節の同時現成」とは何か──認識、存在、そして、言葉
第三章 道元「水、水を見る」──『正法眼蔵』と「二重の見」
第四章 「二重の見」──東洋哲学の基本構造
II 深層のコトバ──意識構造モデル・意味分節理論・意味論分析
第五章 「二重の見」と「構造モデル」
第六章 コトバの本源的な働き──禅モデルと密教モデル
第七章 意味分節理論──「気づく」ということ
第八章 意味論分析──『意識と本質』に先立つ英文著作の方法
俳句・詩・短歌・童話・歌詞・絵画など多様な形式でのきわめてすぐれた表現を達成し、吉岡実(詩人)、中西夏之(美術家)、永田耕衣(俳人)ら第一級の芸術家たちが才能をみとめた作家、冬野虹(1943-2002)による珠玉の作品群および散文をあつめた詩文集がついに刊行。
2015年刊行の『冬野虹作品集成』(四ッ谷龍編、書肆山田)より主要な作品を抄出し、同書未収録であった詩歌や散文および著者自身による挿画を掲載。巻末には俳人であり夫である四ッ谷龍による冬野虹論「あけぼののために」と回想録「冬野虹との二十年」を併録。
【推薦】
冬野虹! その名はふしぎな想像界への扉をひらく合言葉だ。
見よ、彼女の手が触れると、あらゆる事物は本来のポエジーを取り戻し、
未知の出会いに向けて軽やかに浮遊し始める。
ーー野崎歓(フランス文学者・翻訳家)
1 俳句
雪予報抄
網目抄
2 詩
頰白の影たち抄
補遺
3 短歌
かしすまりあ抄
拾遺
4 散文ほか
葉の上の
桜の木
パンフィリアの泉
かみさまへのてがみ
天使の絆創膏
散歩の毬
ルーペ帳
はつなつの七つの椅子
5 冬野虹論ーー四ッ谷龍
あけぼののために
冬野虹との二十年
解題
冬野虹年譜
後記
私の目さすらう目はあなたが恋しいなぜなら梧桐のスズメがみな舞い落ちるからなぜなら風はガラスの破片だからなぜなら日々の間には壁があるからー豊かな知性と情感が、繊細で官能的な言葉の旋律に昇華する。台湾のゼロ年代以降を代表する女性詩人が奏でる、極北の相聞歌。
絵画、俳句、自由詩、短歌、歌詞、散文などさまざまな形式ですぐれた表現を達成し、中西夏之(画家)、吉岡実(詩人)、永田耕衣(俳人)、塚本邦雄(歌人)ら第一級の芸術家たちが才能を認めた作家、冬野虹(1943-2002)による、美術作品をあつめた画集がついに刊行。
1980年代から2001年にかけて制作された素描326点、若き日の油彩6点、カリグラフィー1点を収める。冬野虹の文学作品を収集した『冬野虹作品集成』(書肆山田、2015年)と対になる書籍であり、両者によって芸術家・冬野虹の全貌が展観される。
俳人であり夫であった四ッ谷龍による冬野虹素描論「素描について」、人間・冬野虹を語った「冬野虹 人と作品」を併録。
素描についてーー四ッ谷龍
図版
冬野虹 人と作品ーー四ッ谷龍
作品リスト
冬野虹・略歴
解題・後記
押し花アート虹洋会は、西岡虹洋の草月の雅号をもって名づけられ、今年で二十三年目を迎えました。いけ花を基調に、花の優しさ、繊細さを大切にアレンジした「虹洋の押し花」、作者一人一人の花を愛する深い想いが、作品の中に息づいています。
1:永遠のキャンバス
2:最後の一歩 最初の一歩
3:元気 勇気 ちから
4:虹色の未来
5:歓迎の歌(入学式)
6:虹色の花
7:花咲く時をこえて
8:自分探しの旅
9:つよい心
10:小さな花
11:ずっと友だちでいようね!
12:ぼくらの地球
13:まるい地球
14:歌声をあなたに
15:バリアンテ号 勇敢な船
16:きょうのよき日さようなら
17:卒業の日
18:愛をあげよう
19:生きているんだね
ハンバーグに、お寿司に、オムライス…。子どもは食べることが大好きです。でも好き嫌いをしたり、インスタント食品や甘いお菓子ばかりを食べ過ぎると…?本書では、キッズはかせたちの案内で、食材を中心に『食べること』の楽しさ、そして大切さに気付かせてくれます。
近代文学と美しい写真を合わせて、テーマごとに編集。
不朽の名作の再読や新たな作品の発見もぜひこの一冊で。
近代文芸作品と写真が出合うときー。
心に留め置く、一片(ひとひら)のやりとりー<手紙> -
檸檬忌/三好達治
海ぼたる/小川未明
旅への誘い/織田作之助
月の夜がたり/岡本綺堂
オツベルと象/宮沢賢治
手紙/夏目漱石
故郷を想う/金史良
遠野へ/水野葉舟
夜の浪/水野仙子
モルガンお雪/長谷川時雨
惑ひ/伊藤野枝
わが師への書/小山清
新しき夫の愛 -- 牢獄の夫より妻への愛の手紙 -- /若杉鳥子
早春箋/辻村もと子
小さき者へ/有島武郎
小さい芸術/片山廣子
近代文学叢書「すぽっとらいと」全12巻
近代文学と美しい写真を合わせて、テーマごとに編集。
不朽の名作の再読や新たな作品の発見もぜひこの一冊で。
カンナとオンナ 北大路魯山人
山の秋 高村光太郎
鯉 岡本綺堂
香油 水野葉舟
妖影 大倉 華子
羊羹 永井荷風
烏惠壽毛 佐藤垢石
ストリップ修学旅行 小野佐世男
金魚は死んでいた 大下宇陀児
被尾行者 小酒井不木
酒の追憶 太宰治
雑木林の中 田中貢太郎
豆腐買い 岡本かの子
山峡の凧 牧野信一
太郎坊 幸田露伴