マイノリティとしてのろう児が抱える不利益構造を新たな角度から抽出し、「ことば」=「日本語(国語)」という言語観と多言語社会への不寛容を批判する中から、誰もが「ことば」や「情報」から疎外または排除されない社会の形を展望しようとする、障害学的社会言語学の成果!
文字をよみかきできないひとびとにとって、文字はどのようにせまってくるものなのか?「識字」「非識字」のなにが問題であり、なにをするべきなのか。識字問題の解決のために、ほんとうに必要なことはなにか。
言語学の面白さ、ここにあり!世界の言語を眺めわたすと見えてくる風景とは?言語研究において問題となる重要なトピックとは?これからの日本語論に資する視点とは?言語学を志す人・言語を愛好する人にとっての、真に役立つ参考図書。
日中両国の理論言語学者による新たな交流から生まれたシリーズ第一巻。一般言語学に寄与し得る学術的提言を目指した、最新の研究成果がここに。
現代思想の原点がここにある。コトバの本質を問う「ソシュール以後」の軌跡。
歴史と比較によって、言語の本質と構造がよりいっそう鮮明に描き出される。音論、文法、語彙と意味、比較文法、言語地理学、語源学など10章からなり、付録には練習問題と解答、印欧語根50選、関連の用語192個を解説した。
本書では、「とにかくドイツ語とはこういうものだ」といった規範的立場ではなく、ドイツ語に固有の現象を他の言語の分析にも通用するような言語普遍的な立場から解説する。
どんな素晴らしい話でも、それだけでは伝わらない!スピーチ、交渉、プレゼン、対話、方法を知れば、劇的に変わる!自己表現の第一人者が、最新の研究成果をもとに、「究極の見せ方・伝え方」を明らかにする。
主題、取り立て、焦点、終助詞、かき混ぜ、省略、モダリティ、話し手の視点、など、日本語には、発話行為や情報構造と関わる現象が豊富でかつ特徴的である。やっと統語論がそれらを取り込むことができるようになってきた。日本語からの知見と分析こそが、今後の理論の発展の方向を決定し進展させる。国内外の生成文法学者による画期的な論文集。
本書は、変形生成文法の源流を、17世紀の合理主義思想に求め、デカルトからポール=ロワヤル文法へ、さらにフンボルト、ロマン主義へと連なる言語学の流れを明らかにする。その試みは、言語行動における自由と創造性に光をあて、自らの言語観、人間観を示す「方法序説」となっている。