本書は大学農学・生物系学部あるいは薬学部、農業者大学校で農薬について学ぼうとする学生諸君を対象に、農薬のあらましを主として化学の面から平易に解説したものである。まず農薬とは何かとその歴史を概括し、次いで多くの人に学んでもらいたい農薬の毒性とリスク評価を述べる。各論では、農薬の基本構造と作用機構、選択性、主要な農薬の特性・適用などについても平易に解説されている。殺虫剤の中に生物農薬を、また、末部にバイテク農薬を解説している。さらに農薬の製剤・施用法に関する事礎事項にもふれている。
横浜の山の手に建つ豪邸で凄惨な殺人事件が起きた。被害者は家主の老女と、二人の男。男たちは暴力団構成員であることが判明したが、家主との関係は判らない。所轄本牧署の警部御手洗麗子が捜査に乗り出す。彼女は、一匹の猫を介して生前の老女と交際があった。捜査線上に浮かんだ凶暴な殺人鬼の影と深まる謎。血の報復を企む暴力組織の不穏な動き…。麗子の執念が真犯人を追い詰める。
わが国ではじめてのひきこもりの人たちの共同作業所ー心休まる場所づくりからみえてきた、心もようと、その展望。今や100万人ともいわれる、全国のひきこもりの人たちを勇気づける、多面的な実践報告。
ニュースキャスターの結城冴子は、大衆に人気のある女性政治家・白崎由貴子に激しいライバル心を燃やしていた。「あなたより先に、わたしが女性総理になってみせる…」。周囲からの要請もあって冴子は総選挙に立候補し、みごと初当選。同時に、外務大臣を更迭され、その後議員を辞職していた由貴子も、国会に戻ってきた。そこにやはり二代目代議士深城麗子もライバルに加わる。こうして、野望と権謀渦巻く政界の中で、ともに女総理をめざす三人の対決が始まった…。
本書は、法政大学ボアソナード記念現代法研究所の「法と遺伝学」研究チームの研究成果を公刊するものである。
ボランティアは自己犠牲(お金、知恵、労働の提供など)が主であった。もっと正確にいえば、当事者は犠牲ではなく、それは市民として当然の義務であり、あるいは大きな愛であり、さらには自分自身の喜びや満足であるというかもしれない。市民事業はもちろん、それらの要素をすべて含みながら「適正利潤」を得ることを恥や罪悪とは思わず、むしろ当然だと考える。この点がボランティアとは本質的に異なるのである。本書では、まずこれらの実態把握に努めた。そして、それらの事業を自治体や市場とのかかわりのなかで検証した。
本書は日ごろそれぞれの分野で関わりをもっている方々に執筆をお願いして、実用的な立場で現在までに開発され、上市されたものや臨床段階のものを含めたこれまでの流れをここ10年の動向を中心として、フッ素生理活性物質のこの間の進歩と応用展開の概略を紹介するものである。
最高の音で楽しむために!