文筆家・甲斐みのりさんが、自身を変えるきっかけとなった「すきノート」のつくりかた&つかいかたを、初公開!
かつて自信がなく、閉じこもりがちだった日々を変えてくれたのが、“すき”を書き連ねた「すきノート」でした。これまで講演会などで伝えてきた「すきノート」への想いやノウハウを、満を持して書籍化。著者をはじめ、タレント・井上咲楽さんなど10名の「すきノート」もカラーで掲載。はんこ作家として活躍されている羅久井ハナさんの魅力的なイラストや、あなたを知るための「質問」などとともに、「つくりかた」も併せてご紹介します。この一書から、あなたも「すき」への一歩を踏み出せるはず……!
目次抜粋
●Prologue 「自分だけの星」を探して わたしを救ってくれた1冊のスケッチブック
●わたしのノート 甲斐みのり
●あのひとのノート タレント 井上咲楽さん/イラストレーター 杉浦さやかさん ほか
●「すきノート」のつくりかた 選んでみましょう/思いつくままに/目に映る範囲で/記憶にもぐりこんで/外に出よう
●Epilogue 「ささやかな平和活動」と信じて 部屋を飛び出した「それから」のこと
●すきノート(イラスト・羅久井ハナ)
【特集】
『人魚が逃げた』発売記念
魅惑の青山美智子作品への招待
【インタビュー】青山美智子
●小説書きとしての覚悟が得られた作品
【ブックガイド】心あたたまる傑作揃い
●連作短篇の名手による、一歩前に進むための13作品…瀧井朝世
【期待の新連載】
●高瀬乃一 露の宿り1 一話 露の一滴 突如めし屋を継ぐことになった娘が、己の幸せも諦めず奮闘する時代小説。
【連載小説】
●高殿 円 せどりの女王3 遠火は新たな配信で、嫌がらせによって母親の事業が崩壊した過程を語る。
●篠田節子 ホテル・ボルネオ4 ホテル建設計画が実現に向けて動き出す中、アバスが失踪してしまう。
●中山七里 武闘刑事7 米軍は郡山を解放せず、事態が膠着する中で冴子は起死回生の一手に出る。
●和田はつ子 汚名 伊東玄朴伝8 牛痘実現に奔走する玄朴たちに、漢方医たちが様々な妨害を仕掛けてくる。
●あさのあつこ おいち不思議がたり 誕生篇14 和江らと出かけたおいちは、風鈴の音を聞き、嫌な気持ちに襲われる。
●宮本昌孝 松籟邸の隣人27 第二十三話 恩讐の大磯(前編) 危機を乗り越え、大磯で寛ぐ天人の許に、怪しげな外国人が姿を現す。
【リレーエッセイ】わたしのちょっと苦手なもの15 澤村伊智 同世代の酔っ払い
わたしの運命は決まっている?
カレンダーが導く“運命の相手”とは。
【あらすじ】
人並みの恋愛がしたいと願う平凡な女子高生・千奈美はある日、ふしぎな子猫を助けたことをきっかけに「自身の恋愛予定が書かれたカレンダー」を手に入れる。カレンダーには「接近する日」「忘れ物を借りる日」「手を振る日」「手をつなぐ日」「告白される日」が書かれていて……。
【本書の特徴】
●手のひらサイズの判型×文字横組みだから、「SNS感覚」で読める!
●持ち運びにも便利! 朝読や通学のお供にぴったり!
【目次】プロローグ/猫の夢/夏祭りの思い出/後ろの席の芝崎くん/予定通りの恋愛イベント/人気者のふたり/校外学習日/芝崎くんの好きな人/恋愛予定の相手/置いてけぼりの私/告白の返事と、好きな人のヒント/あの夏の答え合わせ/告白予定日
イケメン4人といきなり共同生活!?
「七瀬くん家の3兄弟」シリーズ(集英社みらい文庫)が大人気の著者・青山そらら先生が手掛ける、胸キュン同居ラブ!
●【あらすじ】親がリストラに遭い、学費と家賃が払えなくなってしまった春名琴梨。学園に事情を話すと、理事長の厚意で寮母さんを手伝うことを条件に、ワケありの生徒が住むシェアハウスから学校に通えることに。喜ぶ琴梨だったが、そこは学園の寮や自宅に住めなくなった人たちが集まる、存在自体が秘密のシェアハウスで、学内で有名な超イケメン4人が住んでいて──!?
●【目次】1.プロローグ/2.突然の引っ越し/3.ヒミツのシェアハウス/4.同居人は、全員ワケあり男子!?/5.同居生活スタート/6.嫌われちゃった?/7.紫月くんがピンチ!/8.縮まる距離/9.不覚【紫月side】/10.蓮くんの素顔/11.絢世くんとデート!?/12.絢世くんの悩み/13.目撃証言/14.ウワサの真相/15.ちょっとした親切/16. 凛寧くんのヒミツ/17. 優しい紫月くん/18.ストーカ?/19. 無事でいてくれ【紫月side】/20.大事な仲間/21.私の居場所
小学6年生の光平は、12月に入ってから卒業式の3月19日までの日にちを数え始めた。そして、5年生の夏から始めた日記に、再び取り組むことを決めた。
転校してきて学校になじめない望月大星くんとは集団登校の班が一緒なのに、なかなか距離が縮められずにいた。ところが、アニメの話題で少しずつ望月くんが心を開いてくれるようになってきた。
日記には、「新年の元旦までに卵割りができるようになった」「卒業するまでに望月大星くんと友だちになった」「卒業式の『返す言葉』を読む卒業生代表に立候補 した」などの目標を書き、つぎつぎとかなえていくが……。
失敗や挫折を経験しながらも、努力することの大切さを描いた一冊。
1巻目の『願いがかなうふしぎな日記』は、「読書感想文におすすめの本」として好評です。本書は「願いがかなうふしぎな日記」シリーズの第4弾。
テーマは「自分軸」。「自分軸」とは、簡単にいうと「自分が納得するように、行動すること」。これは「当たり前のように見えて、案外難しいんです」と著者は言う。「本当はやりたくないんだけど、みんなやることになっているからやる」「好きではないけれど、評価が下がるのが嫌だから引き受ける」「世間体が悪いからやる」「相手が不機嫌になるのが嫌だから納得していないけどやる」--これらは全部「他人軸」。こんな行動ばかりしていたら、いつもモヤモヤするし、自分のやりたいことがいつまでたってもできない。
当然幸せにもなれない。他人を優先してばかりで、自己肯定感も下がりまくりです。
だから、「自分軸」で生きる。自分のやりたいこと、納得したことをやる。それが幸せになる唯一の道。
ただ、「自分軸」ってシンプルなようで、わかりづらい。一見他人軸に見えるけれど、ちゃんと自分軸だったり、自分軸だと思っていたら他人軸だったり。そこでこの本の登場です。今回、「自分軸」について、これでもか、これでもかとかみ砕いて著者は書いています。
そこのモヤモヤしているアナタ。なんとなく自己肯定感の得られていないアナタ。幸せって何だろうと思いながら生きているアナタ。この本を読めば「自分軸」が何なのか、どうすれば自分軸でラクに、幸せに生きられるのか、目の前の霧が晴れたかのようにわかるはずです。ぜひお手に取ってみてください!
◎他人が気になるのなら、他人の優先順位を下げちゃえばいいのよ
◎他人に拒絶されるのが怖い人は、まずは「安心できる人」を1人だけでいいから確保するの
◎相手があなたについて何か言ってきたとしても、それはあなたの問題ではなく「相手の問題」なのよ
◎他人と比較して落ち込んでしまう? いやいや比較すべきなのは他人じゃないわ
◎人生は、他人を気にして生きるほど長くないわよ
(『入門 シュンペーター』「はじめにーーシュンペーターのここがスゴい!」より抜粋、一部改変)
「創造的破壊」という言葉を聞いたことはありませんか。
「創造的破壊」というのは、例えばスマホがガラケーを駆逐したように、新しい製品や組織が生まれて旧い製品や組織を打ち負かすという、イノベーションの姿を表したものです。
この言葉を広めたのは、ジョセフ・アロイス・シュンペーターです(「ヨーゼフ・アロイス・シュムペーター」とも表記されますが、本書では、英語読みにならって「ジョセフ・アロイス・シュンペーター」と表記します)。
シュンペーターは、今日もなお、イノベーションの理論家として、大変人気の高い経済学者です。
もっとも、シュンペーターの著作は、およそ80年から100年も前に書かれたものです。
「そんな昔の経済学者によるイノベーションの理論を学んでも、現代の世界では役に立つはずもない」と思われるかもしれません。
しかしそれは、全く違います。
例えば、社会学者のフレッド・ブロックは、2017年の論文‘Secular stagnation and creative destruction:Reading Robert Gordon through a Schumpeterian lens’の冒頭で、次のように書いています。
「七十五年後に、シュンペーターの『資本主義・社会主義・民主主義』に立ち戻ること
は、骨董いじりなどではまったくない。その反対に、現代の我々が置かれた政治経済状況を理解しようとする者にとっては、決定的に重要なことである」
ちなみにこのブロックという人は、2013年に、『ニュー・リパブリック』誌の「イノベーションに関する最も重要な三人の思想家」にも選ばれた研究者です。
シュンペーターの古典的著作は、現代のイノベーション研究の最先端を走る研究者たちに、今もなおインスピレーションを与え続けているのです。
そこで本書は、このシュンペーターの主な著作について、初心者でも分かるように平易に解説します。
ただし、シュンペーターの著作の解説だけではなく、シュンペーターの影響を受けた現代の理論についても紹介していきます。
そうすることで、シュンペーターの理論が、今日の資本主義の本質を理解する上でも極めて有効だということを明らかにします。
そして、日本経済が長い停滞に陥り、日本企業がイノベーションを起こせなくなった理由についても、はっきりすることでしょう。
その理由は「シュンペーターの理論とは正反対のことをやり続けたから」です。これに尽きます。
ですから、今こそシュンペーターを学ぶ必要があるのです。
[内容紹介]
【第1特集】落し穴にハマる前に!
シェルスクリプトの基本と罠
コンテナ、クラウド、Web開発、なにかと使える基礎技術
技術や市場の変化が激しい現在でも、シェルスクリプトは相変わらず重要な技術であり続けています。シェルスクリプトは非常に汎用性の高い技術ですので、「基本」となる部分だけでも知っておけば、コンテナやクラウド開発などさまざまな場面で活用できることでしょう。同時に、長く使われ続けてきたシェルスクリプトには、知っておかないとバグの原因になったり、環境を壊したりする「罠」が存在します。本特集では、このシェルスクリプトの「基本」と「罠」に焦点を当て、シェルスクリプトの基本的な知識から、普段の開発プロセスを便利にするシェルスクリプトの使いどころ、そして罠を避けつつ安全に使うための方法まで解説します。
【第2特集】10周年特別
[最新]Swiftの現場
これまでの進化の軌跡&Swift 6レポート
2014年に発表されたSwiftが今年で10周年を迎えました。発表から5年間は毎年メジャーバージョンアップが続きましたが、2019年のSwift 5以降は、マイナーバージョンアップのみとなり、iOSアプリ開発を中心に安定して使われてきました。そして今年9月、最新メジャーバージョンのSwift 6がリリースされ、破壊的な変更を伴う新機能が注目されています。
本特集では、Swiftのこれまでの進化をふりかえりながら、Swift 6の新機能や移行へのヒントを解説します。とくに現場のSwiftユーザーには必須の知識を押さえましょう。
[目次]
■特集
【第1特集】シェルスクリプトの基本と罠
第1章 シェルスクリプトの基礎/滝澤 隆史
第2章 シェルスクリプトの基本文法/滝澤 隆史
第3章 シェルスクリプトの使いどころ/山田 泰宏
第4章 落し穴に落ちないシェルスクリプト開発のススメ/近松 直弘
【第2特集】[最新]Swiftの現場/田中 涼賀
第1章 10周年を迎えるSwiftのこれまで
第2章 Swift 6への移行
【短期連載】
[速習]PHPアプリ開発の現在地/asumikam
■連載
ITエンジニア必須の最新用語解説/杉山 貴章
万能IT技術研究所/万能IT技術研究所
FE/AP試験問題に挑戦/石田 宏実
ドメイン解体新書/谷口 元紀
ハピネスチームビルディング/小島 優介
Cloudflare Workersへの招待/Aiji Uejima
ソフトウェアテスト探検隊/Kuniwak
実践データベースリファクタリング/曽根 壮大
レガシーシステム攻略のプロセス/新家 弘久、森 泰樹、高橋 智也、瀬尾 直利
ぼくらの「開発者体験」改善クエスト/西園 和希
Databricksで勝つデータ活用/北岡 早紀、桑野 章弘
実践LLMアプリケーション開発/西見 公宏
AWS活用ジャーニー/杉金 晋
インターネットの姿をとらえる/土屋 太二
基礎からわかるDetection Engineering/石川 朝久
魅惑の自作シェルの世界/上田 隆一
あなたのスキルは社会に役立つ〜エンジニアだからできる社会貢献〜/菅原 洋介(Pen)
本屋大賞4年連続ノミネート!
今最注目の著者が踏み出す、新たなる一歩とはーー。
幸福度最高値の傑作小説!
<STORY>
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始めーー。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
シリーズ累計50万部突破!
同心、岡っ引きから、寺子屋の師匠まで……
江戸の難事件はおまかせあれ
傑作揃いの時代ミステリアンソロジー
「雪花菜」(梶よう子)
諸色調掛同心である澤本神人に、隠居した父親が、小間物屋から鼈甲を高値で売られたという訴えが持ち込まれる。神人が調査を始めた早々、隠居が殺され、小間物屋が疑われるが……。
「庚申待」(麻宮 好)
連続して少女がかどわかされて殺される事件が発生。岡っ引きの吾一と、子分である勇吉が下手人を追うが、勇吉には“死を覚悟した者が見える”という力が現れ……。
「寿限無」(浮穴みみ)
数馬と奈緒の兄妹が営む手習所「吉井堂」に、新たな習い子・新吉が訪れる。数馬は新吉の亡くなった母の幽霊が、なぜか“じゅげむ”という言葉を呟いたという謎を解く。
「だんまり」(近藤史恵)
南町奉行所定廻り同心・玉島千蔭は、男の髷が次々に切り取られるという奇妙な事件を担当する。時を同じくして、兄の博打の借金のかたに売られそうになった娘を助けることになり……。
「抜けずの刀」(西條奈加)
浪人の新九郎が、人殺しの罪でお縄になった。濡れ衣だと信じる長屋の住人たちは、彼の無実を証明するため、それぞれの特技を生かして奔走し……。
次々と行方知れずになる子供たち。拐かしか、それともーー
元忍の医師、家族を失った女、男装の少女……
わけありの3人が織り成す、医療時代小説シリーズ第2弾!
身寄りのない凛は、元忍で腕の良い町医者・千歳への弟子入りを決意し、先輩弟子である隻腕の男装少女・佐助とともに、学びを深めていく。
佐助は、人買いに売られた先から逃げ出すために少年の振りをしているとのことだが、凛は己も秘密を抱えていることもあり、それ以上の事情には踏み込めずにいた。
そんななか、知人の行方知れずの息子が佐助に似ていると、若い武士が栗山庵を訪ねてきてーー。
文庫書き下ろし。
亡き父から京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」を継いだ朱堂明美(すどう・あけみ)は、経営再建の一手として、腕の立つ料理人・岩田と萩原による板長の座をかけた「料理対決」を発案。試みは評判を呼び、売上も持ち直し始めた。しかし勝負に敗れた萩原が、岩田との実力差を理由に、次の対戦を辞退。岩田が新たに指名した相手とは!?
マナガツオの柚庵焼(ゆうあんやき)、小鮎の天ぷら、ポテトサラダのカツなど絶品料理が多数登場!
好評シリーズ第3弾。
文庫オリジナル。
女将の恵がなりすまし詐欺の広告に!?
波瀾のグルメ&人情小説シリーズ第12弾!
恵の占い師時代の写真を悪用した、なりすまし詐欺が発生。
娘が被害に遭った波留と、その友達のあかりが店に抗議に来るも誤解は解け、二人は客として再訪してくれた。
めぐみ食堂の常連客であるテレビディレクターの南朋は、波留がシングルマザーだと知り、ニュース番組の取材を申し込む。
一方、あかりは、政治家の義父と義兄が交通事故に遭い、夫が跡を継ぐために会社を辞めることになり……。
七草がゆ、大根餅など、縁起の良い新メニューも満載!
文庫書き下ろし。
<目次>
一皿目 なりすましのシラス
二皿目 悲劇の茶碗蒸し
三皿目 鱈とジャガイモの結婚式
四皿目 後悔の七草がゆ
五皿目 戦え、大根餅!
『婚活食堂12』レシピ集
呪いを解くためには、俺を殺せーー謎の少年・高良(たから)にそう言われた澪(みお)だが、高良と共に生き延びる道があるのではないかと模索していた。そんな澪に、一筋の光明が見えてくる。
古代から転生を繰り返す「千年蠱(せんねんこ)」の呪いを別のものに転化することができれば、高良を死なせずにすむのではないかーー。
澪の言葉に微かな希望を抱いた高良は、何かを思い立ち、彼女のもとを去っていく。
京都の一乗寺、蠱師(まじないし)が営む下宿屋「くれなゐ荘」が舞台。兄の漣(れん)や澪の護衛を務める波鳥(なとり)ら仲間たちが見守るなか、澪は難題に果敢に挑んでいこうとするのだが……。
京都各地の風物詩、歴史、自然を絡めて、呪いの因果が綴られる、『後宮の烏』で人気の著者による呪術幻想譚シリーズ第五弾。文庫書き下ろし。
「もうひとり、彼女ができたんだ」。付き合って九年、同棲して四年。結婚間近と思っていた恋人・和佐からそう告げられた二十九歳の由麻。和佐は「由麻と別れたいわけではない」「ただ、もうひとり、どうしても付き合いたい人ができた」と言い出し、由麻は混乱する。怒って別れればよいのか、一時の過ちだと思って待てばよいのか、歪な関係を受け入れたらよいのかーー愛していた日常はどうすれば戻って来るのか。恋の痛みが走る著者デビュー作、待望の文庫化。
【紙書籍初版限定! 本編後日談短編「緑の休日」が読める、QRコード付き】
【電子書籍限定! 由麻の同僚・丹羽さん視点の後日談短編「旅とハンカチ」を収録】
※本書は二〇二一年三月にKADOKAWAより刊行された『炭酸水と犬』を加筆・修正し、文庫化したものです。
おはようおかえりーーそれは「無事に、早く帰ってきて」という願いが込められた言葉。北大阪にある和菓子屋「凍滝」の姉妹、小梅とつぐみ。姉の小梅は家業を継ぐため、毎日和菓子作りに励み、 自由奔放な妹・つぐみはエジプトへの留学を目指していた。ある日、亡くなった曾祖母の魂が、何故かつぐみの身体に乗り移ってしまう。戸惑う小梅に曾祖母は 「ある手紙を探してほしい」と頼んでくるがーー。芋あんのキンツバ、六方焼き、すずめのこなし、最中……和菓子の香りもふくよかに、正反対の姉妹をあたたかく描く家族小説。
世界一に輝いた「ななつ星 in 九州」 - その軌跡と未来へのヒントが詰まった一冊
ななつ星 in 九州は、2020年代に入ってから世界最高峰の旅行誌『コンデナスト・トラベラー』の
読者投票において、3年連続で「世界一」の評価を獲得しました。
日本発のクルーズトレインが、あの「オリエント・エクスプレス」すら凌ぐ評価を受けたことは、
まさに歴史的快挙です。
では、なぜななつ星は世界一となり得たのか?
その答えが、本書『ななつ星への道』に詰まっています。
ななつ星はどのようにして誕生したのか?
本書は、一章から七章まで、構想の原点から世界一となるまでの道のりを、時系列でわかりやすく紐解いています。
唐池恒二氏の『鉄客商売』『本気になって何が悪い』といったこれまでのヒット作でも明かされていなかった
エピソードや、著者自ら関係者に新たに行った取材で得られた考察、さらにデビューから12年を経た現代に向けた
さまざまなメッセージも盛り込まれ、あらゆる読者に新鮮な驚きを与えてくれるでしょう。
「こんなことが裏側で起こっていたのか」
「なぜ、これほどまでに熱狂的なファンが生まれたのか」
そうした驚きや疑問への答えが、具体的なストーリーとともに用意されています。
本書の装幀・装画は、ななつ星のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏が自ら担当。
その美しさは、書籍を手に取るだけで伝わってきます。
*緻密な線と色彩が生み出す、唯一無二の装幀
*ななつ星の世界観を紙の上に表現した美しい挿画
*まるでななつ星の旅そのものを感じるようなビジュアル
フィジカル(書籍)で買うべきか、電子書籍で買うべきかーー
迷うどころか、「両方欲しい」と思わせるほどの完成度です。
さらに、水戸岡鋭治氏からは「やっぱり、唐池さんがいるだけで、いいんですよ」という、
著者への信頼を綴ったあとがきも寄せられています。