採る、食べる、守る…。食草200種大図鑑。
太宰治の全書簡791通(昭和2〜23年)を収録。今回あらたに発見、公表された47通を新収録。書簡の解読に必要な註を書簡末に付載。巻末に解題、人名索引付。
「絶対的悪夢の戦慄すべき象徴化」と評されるディック初期の短篇作品群は、著者自らが語るように、後の長篇代表作の原型となるものである。廃墟を徘徊するミュータントの群れ、物質の奇襲される人間の恐怖、極限的なパラノイア状況など、ディック・ワールドの中核をなす自己と現実の崩壊の物語を中心とした選り抜き12篇に、本邦初訳、子供とロボットの交感とその悲劇的な結末を描いた「ナニー」を加えた傑作短篇集。
文学者魯迅の、また中国近代文学の出発点となった小説集『吶喊』『彷徨』を収録。豊富な訳註と解説を付す。
光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇蹟的な作品。
これであなたも大易者。健康・仕事・金銭・対人・異性・旅・出張・勝負いつでも使える困った時のみちしるべ。
没後十年・特別出版。昭和二十七年、向田邦子・二十二歳、出版社に転職-。著者・二十代の日々を編集後記で再現。
稲妻のごとき飛翔、猛々しく果敢な狩り、初春の求愛から子育てなど、魅力の猛禽ハヤブサの知られざる姿に迫る。
魯迅の“もっとも魯迅的な世界”を表現したといわれる三作品集『野草』『朝花夕拾』『故事新編』を収める。
オトカム-著者は自分にこう名づけた。MAKOTOを逆に読む。「ゴーマンなのだ。オトカムよ、オマエは怠けものなのだ」囲炉裏を囲み、ドブロクの茶碗を手にする男たちの話に耳を傾け、ムササビ射ちとけものみちを歩き、村人たちと温泉につかり、時の流れの中で変化する山の景色や生活を思う。力強いタッチで描かれた絵や文章に生き物に対する慈しみと好奇心にあふれた1冊。
遥か昔、2つの超強力な種族が戦った。サータンとパトリンである。どちらもルーン魔法を高度に発達させ、不可能なことはなかった。激しい戦いの末、世界は4つに分裂した。すなわち、空・火・水・石の世界である。パトリンは世界の果て〈冥界の門〉の彼方の迷宮に閉じ込められ、サータンも姿を消した。それから数千年。再び、世界は大きく動き始めた。パトリンがついに結界を破ったのだ。1人の若者が、〈冥界の門〉を越えて偵察に出た。まず初めは空の世界。そこでは人間、エルフ、そしてドワーフがたがいに命がけの戦いを続けていた。M・ワイス&T・ヒックマンの黄金コンビが、満を持して放つ、決定版ファンタジー、開幕。
戦後のオピニオン・リーダーとして活躍した頃の衝撃のエッセイ96篇(「我が人生観」ほか)を収録。
名門・花園学園の修学旅行。名物三人組の由利子、旭子、香子も参加していたが、帰りの寝台車に女性の他殺死体が。しかも、犯人を目撃したらしい同級生の川村冬子は、なぜかそれを隠している。その後、冬子の父が死亡し、葬儀に怪しげな男が現われて…。『灰の中の悪魔』でおなじみの女子高生探偵たちが、素敵な悪役と元気いっぱい大活躍する傑作ミステリー。
白鳥雅也-表向きは輸入ブローカーだが、実の姿は国際刑事警察機構の秘密捜査官である。幾たびとなく任務で生死の境をくぐり抜けてきた彼に、新たな指令が下った。ハンブルグ港であがった東洋人女性の腐乱死体を捜査せよとのことだ。被害者はマダム・オカダと名乗り、ヨーロッパに長期滞在している若い日本人女性に目をつけては金になる仕事があると持ちかけていたという。背後に大がかりな人身売買組織の匂いを嗅ぎつけた白鳥はヒッピーに身をやつし、盛り場に潜入する。ハード・アクションの巨匠、渾身の力作。