感染症対策は単に医療の現場に任せればよいとの「他人任せ」な認識が、現在の深刻な状況を招いた。本書は、発展途上国を中心に、HIV/AIDSに苦しむ国々の状況と対策を紹介し、多くの読者にその問題点を指し示している。
知識が必ずしも予防行動につながらない現実の中で若年世代を中心に急増・蔓延するSTD。性感染症は防げる?防げない!?これからの性教育への問題提起。
告知、恋愛、家族、出産…「死の病」ではなくなったのに、増え続ける日本人HIV感染者の性愛と家族の現実。極限の恋愛が織りなす性と死と希望の物語。著者初の国内ルポルタージュ。
政治的にも社会的にも自然環境的にも過酷な国で、女性に生まれることは、決して幸福とは言い難いのに、それでもたくましく、体を張って生きて、恋し、子供を産み、戦っている女たち。元女性北京特派員が凝視・直視・驚嘆・取材した「中国女」の全て。
今や地球規模で猛威をふるいつつあるエイズ。これを防ぐ有効な手だては、私たち一人ひとりがエイズについての〈総合的な正しい知識〉を持つことである。“感染爆発前夜”といわれる今日、三人の専門家が多角的に解き明かすエイズの実像と対応策。
米国の小児エイズ患者の80パーセントは母子感染によるという。また、妊婦そのものによって母体のエイズ発症率は3倍高まるといわれている。何の罪のない子供までが、自分達が苦しむばかりでなく、次の世代への感染源になることは、何とも痛ましいばかりでなく、人類の将来にとって大問題である。本ガイドラインは、日本における新たなHIV感染経路を絶つために必要と思われる知識と臨床の場における実際を関係者一同の全力を結集して医療関係者向けにまとめたものである。
1978年からアメリカの六大都市で、B型肝炎ワクチンの実験が開始され、これに志願したマンハッタンの健康な白人ゲイたちは、10年を待たずしてエイズでこの世を去った。実験を指揮したコロンビア大学の疫学教授は、ポーランドから亡命してきた不思議な経歴をもつ人物だった。エイズウイルスはアフリカミドリザルが起源なのか、それとも人工物なのか。研究者たちの生臭い実態と、「定説」が作られていく過程をつぶさに検証した話題の書。
エイズはどのようにして引き起こされるのか、そして治療は?免疫学、ウイルス学の最先端の研究成果から、検査・治療に至る臨床現場までを徹底解説。
AIDS情報最前線!ウイルスが侵入するとヘルパーTリンパ球が破壊され、無防備人間になる。感染者にはインターフェロンの投与が有効!潜伏期間は数か月から数年まで!4年前に警鐘を鳴らした水嶋博士が対応策のないAIDSの予防法に疑問を投げて鋭く指摘する防衛作戦!
この書は特に、エイズの“前線”で働く精神保健の専門家とエイズカウンセラーを対象に書かれた最初の本である。この書は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、エイズ・ヘルス・プロジェクト(AHP)のスタッフの経験をもとに、HIV感染の危険をもつ人々が直面する心理・社会的挑戦を包括的にとらえ説明している。
エイズやガンはどのようにからだの防衛システムを狂わせたり欺いたりして、私たちに攻撃をしかけているのでしょうか。また、そのような攻撃に対し、私たちはどんな策を講じればよいのでしょうか。本書は、この二つの難病と免疫の働きとの関係を中心に、からだの防衛システムのしくみと、何らかの原因でそのシステムが異常に働いたり失われたりしたときに起こる病気(膠原病やアレルギーなど)とその対策について、わかりやすく述べたものです。