人間の知的活動の中心に、学習・記憶・問題解決という重要なテーマがある。人間は言葉、文字、動作などによって得られた情報を脳に蓄積し、その記憶に基づいて、与えられた問題を推論し、決定することができる。コンピュータに人間と同じような機能を持たせるには、これらのメカニズムを解明する必要がある。本書は、「人間はなぜ思い出すのか」つまり人間の記憶のメカニズムの認知科学的アプローチを試みた、斯界の第一線の研究者によるユニークな成書である。
本書は、神経生理学の最新の成果の上に立って、「脳と心の生物学」の歴史と現状、未来への展望を提示した画期的な総説であり、脳の神経への最良の道案内である。人間の中に存在するものは「精神」ではなく、「ニューロン」(神経細胞)と「シナプス」(神経細胞の連結)であるという大胆な理論を展開した。
英国皇太子とのグレート・サファリの興奮。パリ・ダカの先駆となるサハラ砂漠初横断の快挙。そして魅力的な女性たちとの恋…。アイザック・ディネーセンの名作“OUT OF AFRICA”(アカデミー作品賞『愛と哀しみの果て』原作)の輝かしい世界を、ディネーセンの夫ブロルの足跡を辿って再構築した恋と冒険の物語。
現代脳研究の系譜は、どのように推移してきたのか、また、その最先端はどのような方位をもつのか。フランスを代表する生化学者J・P・シャンジュー博士が、分子生物学の成果を精緻な認識論で浮き彫りにした世界的名著。
人間が生きていくためにたいせつな智恵を、物語のかたちでやさしく伝えるイソップの作品から、表題作はじめ、動物が主人公のおはなし22編を収録。幼児のための読みきかせ・小学初級児がはじめて自分で読む本として最適。
インドに魅了されることは、その属性に魅了されることである。その信仰、種族、風俗、山河、気温、動物等の多様性は訪問者たちを例外なしに考え込ませる放射線だ。著者は象の上から見たユーモラスな世界を感動的に語る。
仲間といっしょにいることこそ幸せ。サンディは動物園にすむアシカ。でもサンディは、宙がえりも、鼻のてっぺんにボールをのせることもできません。すっかりおちこむサンディ。それを見て、ほかの動物たちは…。
ナチス・ドイツの占領軍に対し、フランス国民はいかに闘ったか。レジスタンス最後の証人元フランス大使が、第二次大戦後に喧伝されたドゴール神話・共産党神話を排し、遂に明らかにする知られざる真実の歴史。
20世紀後期、ポストモダンのアメリカで繰り広げられた華麗なる演劇実践!オルタナティブなパフォーミング・アーツの多彩なアーティストたちが、21世紀へ贈り届ける豊饒なヴィジョンを歴史的に展望した。セオドア・シャンクの名著。
1940年にブラザー・ロジェによって創立されてから50年余り、テゼ共同体は、ヨーロッパ全土から、世界各地から、何万もの、そしてますます多くの若者たちを引き付けています。ロマネスク様式と修道の地であるクリュニーにほど近く、ブルゴーニュの丘は、絶えず驚くべき精神的活力で鳴り響いています。教皇ヨハネ23世はこのテゼを「小さな春」と呼びました。本書は、この生き生きとした様子を、テゼに根ざした恵みを、より深く味わっていただくために書かれました。この地に宿り、そしてブラザー・ロジェの祈りによって育まれた、平和の精神・和解の精神・エキュメニズムの精神を伝えようとしています。
芸術家が創造するとき、脳の中で何が起こっているのか?絵を凝視するときには、どんなメカニズムが脳の活動を支配しているのか?美的快楽というこの奇妙な、きわめて強い感情はどこから生まれてきたのか?人はそれを説明することができるのだろうか?長い間、芸術的創造は謎とされてきた。しかし20年ほど前から、神経科学と認知心理学の貢献により、その謎は深まるどころか、徐々に解明されている。脳のエキスパートであり偉大なコレクターでもあるジャン=ピエール・シャンジューは、あまり知られていない国内外の傑作をちりばめた本書の中で、われわれをまさに創造のプロセスの中心にある素晴らしい「哲学的冒険」に招待してくれる。
根源的、絶対自由的な民主主義をいかにして構築するか?マルクス主義を脱構築し、新たなヘゲモニー概念を提起。新しい社会変革思想の形成に取り組んだ論争的書。
彼が世界経済の命運を握っている!グリーンスパンが喋るとき、世界は耳をそばだてるー。稀代の連邦準備理事会(FRB)議長は、アメリカ株を軟着陸させることができるのか?膨大な議会証言・講演録を追いながら、グリーンスパンがマーケットに及ぼす「力」に迫る。株式投資家、金融マン必読の書。
「オフィーリア」は、シェイクスピアの『ハムレット』に出てくるハムレットの恋人で、まわりの男性に振り回されて自分を見失い、哀しい最後を迎えてしまう。そして現代のアメリカの少女たちもまた、オフィーリアのように自分自身を見失い、苦しんでいる。そんな「オフィーリア症候群」に陥り、苦しんでいるアメリカの少女たちの「生の声」が、この本にはびっしり詰まっている。彼女たちは驚くほどに、自分をまっすぐ見つめている。
すべてのビジネス書を疑え!ハーバード・ビジネススクール教授の異色のマネジメント論。
十歳のろうあの黒人少年デクスターは凶悪殺人の罪により禁固五十五年を言い渡された。金欲しさで通り掛かりの老女を射殺したのだ。二年後。判事助手として働くノーラは判事から、この事件の上訴を棄却するよう命じられる。上訴は有罪を不服とした彼の祖父が起したものだった。訴状を見たノーラは驚く。祖父カールはなんと二軒隣の住人だった。法律家は担当事件の関係者との接触が禁じられているにも拘わらず、好奇心を抑えられない彼女はカールに会いに行く。そして、調べるうちに事件が冤罪ではないかという疑問を抱き始めるのだが…実力新人が放つ、大型社会派サスペンス。