女性にとって宗教は呪縛をもたらすのか?あるいは解放をもたらすのか?フェミニスト人類学のアプローチにより同時代の多様な社会における女性の宗教実践を掘り起こす。
ジェンダーを学ぶ方、関心を抱く方のための入門書。
身近にある書籍や映画を手がかりにして、ジェンダーに関連する知見を読み解いていく。
ジェンダー問題に関心を持ち、さらに関係する書籍を読み進めていく契機になる1冊。
おおまかに、ジェンダーをめぐる社会の動向を、第1段階(1980年代)、第2段階(1990年代)、
第3段階(2000年以降?現在)に分類し、この3段階のジェンダー課題を広く、
また日本だけでなく外国の問題も含めて取り上げる。
本書は、日本における「科学としての政治学」の軌跡をたどる。
学会を創設し、行動論を徐々に受容する一方、マルクス主義の成果を一部摂取しながら、時代とともに変貌していく様子を描く。
その歴史を丸山眞男、升味準之輔、京極純一、『レヴァイアサン』グループ、佐藤誠三郎などの研究成果を踏まえながら論じる。
さらに、政治改革、ジェンダー研究、実験政治学など具体的な論点も照らし、その見取り図を示す。
身近なトピックを題材に、教養としてジェンダーと平和にかかわるさまざまなテーマを学び、ジェンダー論と平和学の視点と考え方を身につける。
序 教養としてのジェンダーと平和 (風間 孝・今野泰三)
1 教 育
◆1-G 性的マイノリティと教育 (風間 孝)
◆1-P 転換期を迎える平和教育 (金 敬黙)
2 記 憶
◆2-G 性的マイノリティと寛容 (風間 孝)
◆2-P 「平和する」ツーリズム (加治 宏基)
3 安 全
◆3-G セクハラ (山口 佐和子)
◆3-P 「脅威」とは何か (春名 展生)
4 労働・消費
◆4-G 就職活動(風間 孝)
◆4-P 武力紛争とフェアトレード (今野 泰三)
5 人 権
◆5-G D V (山口 佐和子)
◆5-P 国際法と人権:人権は思いやりなどではない (高橋 宗瑠)
6 差 別
◆6-G 賃金格差 (風間 孝)
◆6-P 対テロ戦争と中東 (齊藤 優子)
7 歴 史
◆7-G 性規範の変化 (風間 孝)
◆7-P 民族紛争という幻想 (金城 美幸)
8 地 域
◆8-G パートナーシップ制度 (風間 孝)
◆8-P 地域から問い直す日米安保体制:島嶼防衛に揺れる石垣島から考える (池尾 靖志)
9 性
◆9-G 性的マイノリティとスポーツ (風間 孝)
◆9-P 戦争におけるジェンダーの利用 (古沢 希代子)
10 性暴力
◆10-G レイプ (山口 佐和子)
◆10-P 慰安婦問題 (梁 澄子)
11 文 化
◆11-G 性的マイノリティの労働環境 (風間 孝)
◆11-P アートが紡ぐ平和への希望 (今野 泰三)
12 メディア
◆12-G セクシュアリティ教育 (風間 孝)
◆12-P 戦争プロパガンダと平和ジャーナリズム (今野 泰三)
13 グローバル化
◆13-G リプロダクティブ・ヘルス/ライツ (風間 孝)
◆13-P 戦争の民営化 (齊藤 優子)
14 国 家
◆14-G 3歳児神話 (風間 孝)
◆14-P 難民問題と国民国家 (金城 美幸)
15 公衆衛生
◆15-G 性別役割分業と自死 (風間 孝)
◆15-P ユニバーサル・ヘルスを拓く主体 (加治 宏基)
医師や弁護士において女性の進出を阻む壁は何処にあり、そして看護師に女性が集中するのは何故か。本書は、それぞれの職業に女性がどのように参入し、その地位を確立していったのかを時代とのかかわりのなかで明らかにする。
優生保護法、ウーマン・リブ、沖縄ーー戦時から敗戦期・戦後に連続して、女性の身体はいかに語られ、あるいは語られてこなかったのか。
【目 次】
序言・・・・・坪井秀人
第1章 優生学的想像力ーー津島佑子『狩りの時代』を読む・・・・・美馬達哉
第2章 引揚者医療救護における組織的人工妊娠中絶ーー優生保護法前史・・・・・松原洋子
第3章 生殖管理の戦後ーー優生保護法成立前の中絶と主体をめぐって・・・・・柘植あづみ
第4章 リブと依存の思想ーー中絶・子殺し・育てること・・・・・飯田祐子
第5章 『主婦之友』別冊附録にみる女性の身体・・・・・安井眞奈美
第6章 「肉体」から戦後を再考するーー田村泰次郎の「肉体文学」を中心に・・・・・光石亜由美
第7章 坂口安吾の戦後作品の肉体に見る<主体のゆらぎ>--「白痴」「磨の退屈」「戦争と一人の女」を中心に・・・・・狩俣真奈
第8章 洞窟からクリプトへーー山城知佳子『肉屋の女』を読む・・・・・菅野優香
序言・・・・・坪井秀人
第1章 優生学的想像力ーー津島佑子『狩りの時代』を読む・・・・・美馬達哉
第2章 引揚者医療救護における組織的人工妊娠中絶ーー優生保護法前史・・・・・松原洋子
第3章 生殖管理の戦後ーー優生保護法成立前の中絶と主体をめぐって・・・・・柘植あづみ
第4章 リブと依存の思想ーー中絶・子殺し・育てること・・・・・飯田祐子
第5章 『主婦之友』別冊附録にみる女性の身体・・・・・安井眞奈美
第6章 「肉体」から戦後を再考するーー田村泰次郎の「肉体文学」を中心に・・・・・光石亜由美
第7章 坂口安吾の戦後作品の肉体に見る<主体のゆらぎ>--「白痴」「磨の退屈」「戦争と一人の女」を中心に・・・・・狩俣真奈
第8章 洞窟からクリプトへーー山城知佳子『肉屋の女』を読む・・・・・菅野優香
戦時総動員体制、女性の戦争協力、そして「従軍慰安婦」問題ー再審される戦争の記憶を問い、ジェンダーの視点から『想像の共同体=国民国家』の解体を企てる、言説の闘争への大胆な参入。
女の子になりたいとずっと悩んでいたテディベアのトーマス。
それを打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…。
本当の自分を打ち明ける勇気を持ったテディベアと、
そしてそれを知らされた親友のエロールの返事は……。
「大事なのはきみがぼくの友だちだってことさ」
ジェンダーと友情についてのやさしいお話。
作者のジェシカ・ウォルトンの父は男性から女性に性別移行したトランスジェンダーだった。ジェシカは、自分の息子エロールに読んで聞かせるトランスジェンダーをテーマにした絵本を作りたいと思ったことがきっかけで、自分でこの絵本を制作した。
本文は、すべてひらがなとカタカナ。幼い読者がひとりでも読める絵本です。
フェミニズムの賞味期限はすぎたのだろうか?血となり肉となったことばたち。
あの鬼のモデルとなった人物は? 「約束」や「原初信仰」の謎を解く鍵は?
数々の名シーンを引用しつつ、文学研究者が徹底考察! ファン必読の一冊!!
累計発行部数2,100万部超を誇る大ヒット漫画『約束のネバーランド』。
その意表をつく展開や複雑な頭脳戦といった要素から、「少年ジャンプらしくない」と評されることもある同作ですが、その物語の背景には、多彩な文学作品や宗教に関する膨大な知識が踏まえられていることが窺えます。
本書は、そんな大人気作品「約束のネバーランド」を、気鋭の英米文学者が学術の立場から読み解こうと試みた考察本にして、英米文学・文化への最良の入門書です。
同作の名場面を豊富に引用しながら、数々の謎の核心に迫っていく、ファン必読の一冊と言えるでしょう。
なお、本書はあくまで「週刊少年ジャンプ」編集部から許可をいただいた上で、『約束のネバーランド』を作中の手がかりをもとに、英米文学者の視点から読んだ、いわば第三者目線での考察本です。
よって、原作者の白井カイウ先生や出水ぽすか先生の真意を紹介した「公式解説本」とは性格が異なります。
加えて、原作の終盤にかけての「読み解き」を含むゆえに、ネタバレを多く行っているので、あらかじめご注意ください。
【本書の主な内容】
・『約束のネバーランド』というタイトルの真の意味とは
・謎を解く手掛かりとなる、幾つかの英米文学作品
・レウウィス大公、バイヨン卿……あの鬼たちのモデルは?
・ソンジュ達の宗教「原初信仰」とユダヤ・キリスト教
・階級、女王、狩り……鬼の社会と似た特徴を持つ国は?
・鬼の言葉とヘブライ語
・レウウィスのペットはなぜ猿なのか
・ジェンダーから見た『約束のネバーランド』という物語の新しさ ほか
【著者略歴】
戸田 慧(とだ けい)
1985年奈良県生まれ。広島女学院大学人文学部国際英語学科准教授。
関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はアメリカ文学。
共著書は『アメリカン・ロード 光と影のネットワーク』(英宝社)、『ヘミングウェイと老い』(松籟社)、『アーネスト・ヘミングウェイ 21世紀から読む作家の地平』(臨川書店)など。
2009年刊行『多様性が尊重される社会をめざして』に続く日教組ジェンダー平等教育実践資料集第2弾。全国教研で発表されたジェンダーやセクシュアリティに関する実践を紹介。ジェンダー平等教育を実践するための指針となるQ&Aも充実。
2015 年、文部科学省が出した通知を契機に、「『性的マイノリティ』とされる児童生徒に対する相談体制等の充実」として「適切な生徒指導・人権教育等を推進すること」が求められるようになりました。けれど現場では「具体的に何から始めたらよいか」「ちょうどいい教材が見つからない」という悩みが続いていました。
本書では、マンガで様々な場面を想定することによって、子どもたちの発言を引き出しやすく工夫したワークシートを開発しました。コピーして授業にすぐに使えるうえ、授業づくりに役立つ「話し合いのポイント」と「解説」が付いています。道徳・特別活動(学級活動)・総合的な学習の時間で使える.
「多様性」の時代のヒーローとは──
【推薦コメント】
本書はヒーローの変遷を歴史的な流れのなかで見通すひとつの示し、手がかりを与えてくれる。
────三木那由他氏(大阪大学大学院講師・『言葉の風景、哲学のレンズ』、『会話を哲学する』)
【おもな内容】
世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。
しかし21世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。
では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか?
そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか?
本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する《新しいヒーロー像》を縦横無尽に論じる。
ヒーローを考えることは社会を考えることだ!
【目次】
序章 多様性の時代の正義
第一章 法の外のヒーローたち
第二章 二つのアメリカと現代のテーレマコス
第三章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」
第四章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか?
第五章 「オレはまだまだやれる!」──中年ヒーローの分かれ道
第六章 障害、加齢とスーパーヒーロー
第七章 日本のヒーローの昔と今
第八章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い
第九章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ
第十章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」
終章 私たちの現在地
おわりに 正義はどこへ行くのか?
【著者略歴】
河野真太郎(こうの・しんたろう)
1974年、山口県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
博士(学術)。
専修大学国際コミュニケーション学部教授。
専門はイギリス文学・文化およびカルチュラル・スタディーズ。
著書に『はたらく物語 マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章』(笠間書院)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)、翻訳にウェンディ・ブラウン著『新自由主義の廃墟で』(人文書院)など多数がある。
男性特権にいかに向き合うか、「弱者男性」論は差別的か、自らの「痛み」を消さない男性学はあるかーー。
著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。
加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊。
◆目次◆
はじめにーーこれからの男性解放批評のために
【1】
男が男を省みるーー加害性と疎外の複雑なねじれ
「痛み」を消さない男性学を
男性特権にいかに向き合うか
澁谷知美+清田隆之編『どうして男はそうなんだろうか会議』を読む
【2】
私の性被害
村上春樹『女のいない男たち』を読む
村上春樹『街とその不確かな壁』を読む
「真の弱者は男性」「女性をあてがえ」--ネットで盛り上がる「弱者男性」論は差別的か?
インセルとは誰か?
批評と男性性ーー男性解放批評に向けて
渡部直己『子規的病牀批評序説』を読む
松浦理英子と男性解放批評
魯迅と暗黒男性批評
トランスジェンダー/フェミニズム/メンズリブーー『笙野頼子発禁小説集』に寄せて
日本的男性性とアパシーーー交差的な対抗運動のために
【3】
男性解放批評とは何か?--終わりに代えて
あとがき
◆著者略歴◆
杉田俊介 (すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)でデビュー。以後、文芸評論や労働・貧困問題について著述。著書に『非モテの品格』『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(ともに集英社新書)、『男がつらい!』(ワニブックス)、『宮崎駿論』(NHKブックス)、『糖尿病の哲学』(作品社)など多数。差別問題を考える雑誌『対抗言論』(法政大学出版局)では編集委員を務める。
視点を変えるとこれほど違う豊かな世界が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
「女と男は違う」。ではどこが違うのか? 本当に違っているのだろうか? 本当に違うのなら,どうしてそんな違いができたのか? 本書を読み進めることで,知らないうちに,女らしさや男らしさに取り囲まれて生活している自分に気づくことでしょう。そしてそれらにしばられない自分らしい生き方のヒントをみつけていこう。
「恋愛禁止」と異性愛規範、「卒業」制度に表れるエイジズムなど、アイドルというジャンルは演者に抑圧を強いる構造的な問題を抱え続けている。アイドルの可能性と問題性について、手放しの肯定でも粗雑な否定でもなく、「葛藤しながら考える」ための試論集。
子ども食堂、学習支援で子どもの貧困が解決できるのか!?家族という仕組みを相対化し、そこに女性が負ってきた社会的不利がどのように埋め込まれてきたのかを明らかにし、貧困を問いなおす。