アジアから問い直すー奴隷国家から移民国家へ。しかし、そこには「中国人問題」が存在した。南北戦争後の国家と社会の再編のなか、帝国的拡大と人種や性や労働の問題が交錯する“アメリカ人”の境界画定の動きを鋭く読み解き、アメリカ史像の核心をうつ。
ひきこもり、カルト、おたく、境界例、リストカット、ポケモン、強迫ーちょっと変わった若者たちの世界を気鋭の精神科医が冒険する。
急性期からクロニックへ、キュアからケアへと、保健医療の枠組みが大きくシフトしている。3大死因の癌、脳卒中、心臓病をとっても、診断・治療というこれまでの枠組みではまかないきれない。糖尿病をはじめ生活習慣病という観点も注目されている。根治せずに病気を抱えて推移するという時間軸と、対人関係や社会的資源など生活レベルでのひろがりを見据えた新たなパラダイムが求められている。本書はクロニックイルネスという切り口から保健医療の全体像を示し、人と病いの新たなかかわりを問い、今日的な課題と取り組みへの展望を与える。
パンツを穿いた“好色なサル”は、20万年にわたって、どのような“性生活”を送ってきたか?今後、人類のSexはどう進化するのか?本書は、進化生物学・心理学、人類学などの専門分野の知見をもとに、人類20万年史における性の進化をたどり、現在の私たちの性と欲望のあり方の謎に迫った「性の進化論」である。米国で『キンゼイ・レポート』以来と言われる“大論争”を巻き起こし、世界21か国で翻訳出版されている。
本書では、トラウマとジェンダーが重なる問題として、対人的なトラウマ、それも親密な関係における長期反復的なトラウマであるドメスティック・バイオレンスや性暴力、児童虐待の事例を数多く取り上げ、議論しているが、これらは社会的にも対応に危急を要するテーマでもある。臨床にすぐ役立つ、ジェンダー・センシティブなアプローチの要点を提示し、さらに、臨床現場にトラウマとジェンダーの視点をとり入れることで、具体的にクライエントの何を見、どのような働きかけをし、どんなことに気を配るかを事例検討で明らかにしている。
「排尿」「排便」機能障害の最新知識が満載!「排尿自立支援加算」必携の書。
第1部 性非行の理解と治療教育
1 「触りたい、のぞきたい」と思ってしまうあなたへ
2 「性非行」に対応する大人たちに知っておいてほしいこと
3 性問題行動および性非行への対応の基本
第2部 非行少年の回復の現場から見えてきたこと
4 子どもを犯罪の被害者にも加害者にもしないために
5 少年犯罪、その鏡に映るいくつものこと
6 愛着・暴力・セクシュアリティ
7 児童自立支援施設について思うこと──心理教育プログラムの導入を通して
第3部 性犯罪・性暴力の理解と介入
8 性犯罪と嘘
9 性暴力行動の評価と介入
第4部 犯罪行動を変えるために
10 アセスメントからケースフォーミュレーション
11 犯罪者はどんな人たちか?
12 加害行動変化のための治療教育
13 治療共同体による薬物依存離脱プログラム──ある官民協働刑務所の試み
14 トラウマティック・ストレスからみた犯罪行動──その理解と治療教育
おわりに
初出一覧
今こそ性の学びをすべての人へ
子ども・青年・学生はもとより、大人・市民の間からも性について学習する機会を求める声が切実に上がっています。2016年に本書を発刊してから、「LGBT(性的マイノリティ)」への社会・学校等せの周知がすすみ、性の多様性のとらえ方が大きく変化しました。この変化を、私たちは性自認や性的指向のちがいを超えた「ジェンダー・セクシュアリティの平等」という観点から、「人間の性をどう見るか」という新しい人間観につながる課題として受け止め、刑法や法律の改定、最新のデータを取り入れ、この改訂新版を編みました。次の時代を生きる人びとへのメッセージの意味も込めて本書を刊行いたします。(著者一同)
機能的健康パターンの枠組みの解説から、アセスメントと看護診断、診断推論の実際へと理解が深まる構成。さまざまな臨床場面に応じたアセスメントの進め方、看護診断の導き方など、教育・臨床に生かせる解説。巻末付録として、実践に役立つアセスメント指針、看護記録例、フィジカル・アセスメントなどを収載。