人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできないー。午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった…。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あふれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。吉川英治文学新人賞受賞作。
ベストセラー『利己的な遺伝子』で、生物学ばかりか世界の思想界を震撼させたリチャード・ドーキンス。その彼が、いまだに批判・攻撃を受けるダーウィン理論のいくつかの面をとりあげ、異論のひとつひとつを徹底的に論破していく。本書は鮮烈なまでに見事なダーウィン主義の本であり、自然淘汰による進化が、われわれにとって最大の謎に答えるに十分なほど強力な理論であることを明らかにするだろう。その謎とはこうであるー「われわれ自身が存在しているのはなぜか?」。
初版から8年たち、HDL自体は変化しなくても、まわりの設計環境はずいぶん変わったものになってきました。本書もそれに合わせて改訂版を出すことになりました。前書ではシミュレーション記述に対する説明が少なかったのですが、今回はいきなりシミュレーション記述を始める方が困らないように、詳しく解説を加えました。
「かたち」のデザインから「リアリティ」のデザインへ。新しい「デザイン」の教科書誕生。デザインの未来をひらく、アフォーダンスのデザイン的展開/生態学的アプローチ。
種類ごとに、生育・開花特性、品種と作型の選び方、栽培管理の基礎を初心者にもわかりやすく解説。鉢花類14種、ラン類3種、宿根草6種、1・2年草7種、球根類9種、花木・枝もの5種。セル成型苗から、花壇苗、緑化樹・地被植物の苗まで、苗つくりの基礎と実際も紹介。生育の特徴やポイントになる作業など、栽培技術の要点を図解や写真を中心にわかりやすく解説。さし木、接ぎ木など繁殖方法、成長や開花の仕組みとその調節技術、品質と品質保持の方法、施設や設備の利用などは共通技術として詳述。
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきたー。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。
有効に機能し、生産性が高い組織に共通する仕組み(論理)を理解することが、組織を作り出すためのはじめの一歩である。組織デザインの原則を理解すれば、現在の組織の問題点も見えてくる。本書では、組織をデザインする際、カギとなる要素として、仕事をどのように分業、調整するかに注目し、解説する。
結んだものは解け、解いたものはまた結べる、持続可能な文明の象徴、垣根と土塀の作法集。
恋人を見つけるためのコツ、ダイエットと買い物の悩ましい相関関係、男と女の下心の秘密、NY・パリのお買い物ツアーの顛末…。男友達からの嫌味もどこ吹く風、けなげに明るく美女道に邁進し、めっきり痩せてキレイになって、ついには「ジュエリーベストドレッサー賞」を射止め、高視聴率を誇る人気アイドル番組からの出演依頼までゲット!「すべてを手に入れた」著者が、美しくなりたいと願うすべての女性に贈る、華麗なるビューティーライフのすべて。
「CG」と聞いて、どんな職場を思い浮かべるでしょう?TV業界?それとも映画の現場でしょうか。もちろん、映像業界では大活躍です。でも、コンピュータグラフィックスの活躍の場はそれにとどまりません。インダストリアルデザイン、ファッション、ウェブ…。業界横断的なCGクリエータの仕事を紹介しましょう。
転換期の集合住宅を9つのテーマから読む。供給主導からユーザの意向重視へと、集合住宅のつくり方が大きく変わろうとしている。いま、集合住宅のデザインにはなにが求められているのか。環境共生、街とのかかわり、既存ストックの再生、多様な居住者への対応といった9つのテーマを軸に、これからの集合住宅のつくり方と使い方を浮き彫りにする最新事例集。
本書は、人間の認知と情動を科学的に理解することが製品のデザインにどのような影響を与えるか、という著者の研究の成果を書いたものである。
「モノを売りたい」「お客様に好感をもたれたい」「世界の企業と戦っていきたい」…。実力を伴う強いブランドを構築できたなら、その願いはきっと実現できます。多くの実績を持つブランディング専業ファーム・グラムコ社の代表である著者が、その豊富な経験を踏まえて、ブランドの基本コンセプトのつくり方や、具体的な構築方法を、事例とオリジナルイラストでわかりやすく伝えます。
チャールズとレイは「20世紀の座り方」を変えた。だが、彼らは座り方を変えただけではない。座った後に目にするもの、室内の様子や、室内の画面に映し出される映像を変えた。彼らは変化を生み出し、変化を予見し、ひとつの方向を示した。芸術と技術が手を結び、伝統が変化の足がかりとなり、専門的な知識が楽しく学べる、そのような道を示した。
インストラクションは大きく2つに分けることができる。道路標識や案内、地図、説明書やプレゼンテーションなど、その場その場で適切な行動を引き出そうとするものと、算数の授業や英会話レッスン、パソコン講習のように、学び手の行動を後々まで変えようとするものである。本書では、これまであまりまとめられたことがない後者のタイプのインストラクションについて取り上げ、分かりやすい授業やレッスンや講習会などを開発するための考え方を紹介する。
設計や生産にたずさわる技術者には、専門の固有技術に加え、信頼性や品質管理などの管理技術が必要となる。しかし、これらの技術に関心はあるものの、学習する機会や時間に恵まれないという人も多い。本書は、信頼性手法を学ぶ最初の1冊として、信頼性の基礎知識、信頼性手法で活用度が高い「FMEA(故障モードと影響解析)」、「FTA(故障の木解析)」、「信頼度予測法」、「デザインレビュー」、「信頼性試験と信頼性データ解析」、「累積ハザード法」、および「故障解析」の手法(信頼性の七つ道具)を、具体的事例をあげながら実務に活用できるように、やさしく解説している。また、著者たちが長年企業で製品の故障や不良問題に悪戦苦闘しながら、信頼性向上に成果をあげたノウハウも明示した。