ますます国際化する英語は英語自体の変化をも促している。文化の変容とともに移り変わる言語の様子を、国内外の大学で半世紀にわたってつぶさに研究しながら、併せて英語教育の本質をも考察してきた著者によるこの論文の集大成は、今後の日本における英語教育に、広い視野と深い奥行きもたらしてくれるはずです。
「外来生物法」が施行され、外国産緑化植物の取扱いについて検討が進んでいる。近年、緑化植物として導入した外来種が急増し、在来植物を駆逐し景観まで変えてしまう例などが多数報告されているが、こうした問題を克服し、生物多様性豊かな緑化を実現するためにはどうしたらよいのか。本書は、これらの課題に長年取り組み、成果を出しつつある日本緑化工学会気鋭の執筆陣が、その理論と実践事例をまとめた総合的なハンドブックである。
日本の文化的伝統に依拠しつつ、グローバリズムと対決した“土俗的”思想家たちの群像を描く。橋川文三、大川周明、鶴見俊輔、北一輝、竹内好、埴谷雄高、室井光広、蓮沼門三ほか。東北・会津の地から発する渾身の評論集!
まえがき
《変革への視座》
第一章 永井陽之助の予言ーーラディカルなリアリズム
第二章 ナショナリズムは幻想なのかーー橋川文三の言説とアポリア
第三章 大川周明は革命家なりーー大アジア主義の今日的意義
第四章 日本のナショナリズムと沈黙する民ーー吉本隆明、江藤淳、葦津珍彦
第五章 保田與重郎の「述志の文学」--草莽浪人の義挙と明治維新
第六章 尾高朝雄の「ノモスの主権」--日本の国体は理念的天皇制
第七章 知の探究者鶴見俊輔ーー戦後のリベラリズムの旗手
第八章 北一輝とは何者であったのか
第九章 いま、竹内好を読むーー〈民衆〉と王道に根差す東アジア共同体へ
第十章 会津が生んだ天才ーー小室直樹の人と思想
第十一章 多様性のラディカリズムとレーニン主義の復権
《土俗からの出立》
第一章 峠を越えなかった野口英世の母
第二章 東北学の泰斗山口弥一郎ーー柳田国男の高弟の一人
第三章 柳津虚空蔵尊謎の歴史ーー自由コミューンのアジール
第四章 埴谷文学と祖父の墓ーー南相馬小高を訪ねて
第五章 保科正之公の朱子学と山鹿素行の古学
第六章 「戦友別盃の歌」の大木惇夫が浪江に疎開
第七章 傑物後藤新平の須賀川時代
第八章 明治の骨格を築いた渋沢栄一
第九章 日米の架け橋たらんとした朝河貫一
第十章 室井光広さんの死を悼むーー土俗の力を文学で表現
第十一章 蓮沼門三と藤樹学ーー根本にあるのは「孝経」
主な参考文献
初出一覧
あとがき
ヤルツァンポ大峡谷で見られる約600種類の動植物を掲載!
持続可能な生態系サービスの利用をめざしてー生態系管理に関わる評価と制度分析について環境経済学の観点から分析。これからの資源管理制度の設計に資する意欲的な研究書。
生物学者ピアソンと分子系統学者ボグラーによるハンミョウ類の分類・形態・進化・生物地理・保全までを網羅した『Tiger Beetles』の全訳。原著の出版以降明らかになった補足や訂正、訳者によるカラー生態写真が追加される。
序文
日本語版への序文
第1章 はじめに
ハンミョウ研究のおもしろさ
ハンミョウ研究の先人たち
科学研究におけるハンミョウの価値
第1部 分類的多様性─進化および世界的分布でみたハンミョウ
第2章 ハンミョウとは
どの仲間に近いのか
ハンミョウの特徴
生活環の各発育段階
第3章 分類と進化
ハンミョウ科の分類
多様性の進化
第4章 種と種分化
種とは何か
なぜ種を問題とするのか
第5章 遺伝─特異な性決定様式
染色体と生殖細胞
染色体の進化と種分化
第6章 生物地理
なぜ、ある地域では種数が多く、別の地域では少ないのか
ハンミョウはどこから、どのようにして来たのか
第2部 生態的多様性─自然環境でのハンミョウ
第7章 自然を生き抜く
物理的生息場所の中のハンミョウ
安定した体内環境の維持
長期的な環境変化に対する応答
その他の進化上の問題
第8章 交配相手の探索と求愛
性淘汰と雌の選り好みの論理
交配と繁殖
第9章 敵からの逃避と回避
天敵はどんな動物か
対捕食者形質
複合的な対捕食者防衛
防御化学物質─局所的な適応か、歴史的な成り行きか
第10章 競争者に立ち向かう
植物と採餌行動
ハンミョウはどのように競争に立ち向かっているのか
群集内の共存種の組合せに規則性はあるのか
ハンミョウの適応放散─何が多様性を促進したのか
第11章 経済と保全
経済的な利用価値
バイオミメティクス(生物模倣)
保全
分類群間の比較と統計上の自己相関の問題
分子レベルの研究と保全
市民化学者と保全
第3部 生態的多様性と分類的多様性の相互作用
第12章 今後の研究と統合
分布パターンの研究
亜種の研究の必要性
世界全体での比較
系統樹の改良とその予測力の強化
剛毛の配列様式と統合
気候変動
結論
付録A ハンミョウの観察と採集
付録B 世界の主な属の自然史
訳者あとがき
引用文献
学名索引
分類名・和名索引
人名索引
事項索引
世界自然遺産の評価を受ける奄美群島。その豊かな生態系の基礎を作るのが、多様な植物の存在である。本書は、鹿児島大学生物多様性研究会が、植物を「自然界に生きる植物」と「人に利用される植物」に分け、19のトピックスを紹介する。
難民、移民、海民、遊牧民ー移動しながら/移動させられながら生きる人々。戦争や開発のために移動しなければならなかった人、労働のためにやむを得ず移動する人、海や陸を移動しながら生きる人…事例を通じてその経験の多様なあり方を見つめ、移動や旅という言葉がはらむ意味をより豊かにする比較研究。
全ての人たちが幸せになってほしいと願う二人の著者が、「差別」という、人類が数千年の歴史を通して未だに解決できていない大きな問題を、より希望に満ちた新しい社会づくりの担い手である高校生と一緒に真剣に考え、差別をなくすための具体的な行動へと結びつけたいという思いで書いた本です。なぜなら差別は、決して個人の問題ではなく、社会を形成する私たち全員の問題だからです。
大切なのは、一人ひとりの違いを認め合い、その人が自分以外の人のために何かしようという意志やその人ができることを尊重・尊敬し合い、協力を通して一緒に問題を解決したり、何か新しい成果を出したりすることではないでしょうか。そのために、私たち一人ひとりがどのように自分を変え、何をしていけばいいのかについて一緒に考えられるような構成になっています。
第1章 より良い社会を創るためのものの見方・考え方
第2章 「幸せ」とはなんだろう
第3章 どんな世界に住んでいるのだろう
第4章 問題の解決に向けて:個の重要性
第5章 よりよい社会づくりに向けて:「多様性」をどう捉えるべきか
第6章 多様な人々と生きていくために 守るべき基本的な倫理の理解と実践
第7章 教育はなぜ必要か
第8章 自分を変えると世界が変わる
◆各国法制度の特質の検討から、日本の消費者法の方向性を導く◆
消費者被害抑止の、より効率的なシステム構築へ。各国法制度の特質を探り、日本の消費者法の方向性を導く。日本(松本・小田)・ドイツ(宗田)・フランス(町村)・イギリス(菅)・アメリカ(籾岡)・ブラジル(前田)・中国(白出)。
雑草たちはそれぞれ個性的な種分化(進化)の歴史を抱え、大地を支えて生きている。
オオバコはなぜ耕地に侵入しないのか。
ツユクサは雑草になるためにどんな戦略をとっているか。
人がつくり出す空間で生きることを選択した雑草たちの生存戦略は?
花・葉・種子などの形態的変化や染色体数の変異をたんねんに読み解き、
地理的・生態的分布から、雑草たちの進化の謎に迫る。
生きものについて全て知りたい!その想いをつきつめて,行けるところまで行ってみよう!ゲノムという設計図をもとに織りなされる植物の世界。遺伝子の働き,細胞の色,クチクラの組成といったミクロな視点から,高地への適応,画像解析による形態や植生の解析といったマクロの視点まで。階層を横断して生き物を調べつくした研究を様々なノウハウと共に紹介!
一口に「生きものを調べる」と言っても,調べる対象は無限にある。ある特徴一つをとっても,どんな機能があるのか?どんな素材でできているのか?どんな遺伝子が作用しているのか?……等々,知りたいことが次々に出てきてしまうから。そんな疑問の数々も,画期的な技術の発展により調べ尽くすことができる時代に。そんな新時代の研究者たちがみている景色を一緒にのぞいてみませんか?
【 本書の特長 】
多彩な研究例を紹介
・ゲノム解析がひもとく植物の歴史や多様性
・食物生産の効率化や品種改良への応用
・小さな細胞の中で何が起きているかを知る
・生物工学で生物時計を見える化!
研究に役立つ技術の紹介
・ゲノムをまるっと見る「GWAS」の使い方
・バーチャル植物をつくっちゃう? 画像解析技術の可能性
分子生物学の基礎知識もコンパクトに紹介
【 目次 】
第1部 ゲノミクス編:ゲノムを読んだら何がわかる?
第1章 ゲノム解読技術の発展と,野生アズキの耐塩性研究
第2章 ゲノム情報から迫るハワイフトモモの種内多様化プロセス
コラム1 反復配列・トランスポゾンとその検出
第3章 植物の雌しべが花粉を選び分けるしくみ
第4章 大量ゲノム情報時代の植物育種
第2部 フェノミクス編:植物を調べつくす方法
第5章 なぜ青いバラは咲かないのかーアントシアニンによる多彩な花色の発現機構ー
第6章 接木の科学によって,技術をさらに使いこなす
第7章 赤外分光法によるヤセイカンランのクチクラの構造解析
ー物理化学者による非破壊計測の試み
コラム2 クチクラワックスを介した花芽防御機構の標高分化
-春先のマイルドな凍結ストレスへの繁殖器官の適応ー
第8章 作物生産科学におけるC3型個葉光合成とその変動光応答
第9章 ウキクサを光らせて概日時計を視る
第3部 ノウハウ編:こっそり教えるテクニック
第10章 植物におけるゲノムワイド関連解析の落とし穴
コラム3 倍数体ゲノムのバイオインフォマティクス
第11章 植物3次元形態のデータ化,定量化,モデル化
コラム4 画像情報に基づく植物・植生の判別とその発展
-深層学習による技術発展を中心にー
コラム5 ゲノム解析の前提となる分子生物学の基礎知識
枯死木に依存する真菌類・昆虫・脊椎動物の種や機能の多様性に関する豊富な事例を紹介し、木材の持ち出しや生物に配慮しない森林管理による今日の森林の危機的状況を鑑み、森林や農地、都市公園において生物多様性を保全するための管理方法を提案する。木材に生息する生物の自然史や保全の必要性についてまとめた初めての本。