認知・機能言語学の代表的アプローチの見取り図。ラネカー、ゴールドバーグ、ヴィエルジュビツカなど新しい言語科学の世界を果敢に切り開いてきた学者たちの代表的な論文10篇を集めた論文集。日本で本格的な紹介がなかったギヴォン、クロフト、チェイフ、ホッパー、ヴァン=ヴェイリンも収録。発達心理学、言語習得の分野で多大の業績をあげているトマセロが「マイベストCD」の感覚が編集したというオールスター論文集。各論文の冒頭に日本語版オリジナルの解題を付す。英語学、日本語学を問わず言語学関係者必読。
生きた言葉にスポットライトを当てる社会言語学の世界を英語を中心に平易に解説。バイリンガル、男女の会話スタイル、セールス現場の言葉、裁判でのやりとり等々の分析を通して、言葉のおもしろさが見えてくる。言語学・英語学の入門テキストとして最適。改訂にあたっては、できるだけ最新の情報を加味し、コラムも新しいものを追加した。
本書は、三上章 (1960)『象は鼻が長い』を出発点として、言語学の問題「主語・目的語って何だ?」に取り組みます。調査の結果、日本語の主語も目的語も、「カメレオン」でした。カメレオンが周囲の色に応じて体の色を変えるように、主語も目的語もさまざまな助詞をかぶって変装しています。さらに、小・中・高の国語・英語の教科書も調査し、「主語・目的語の教科間の揺らぎ」や形容詞・副詞の謎も明らかにしていきます。
1章 日本語の「象は鼻が長い」
三上章氏の主張の最短要約
2章 世界の言語の「象は鼻が長い」
そんなにあるの?
3章 日本語の主語の問題
主語はカメレオン
4章 日本の教科書の中の「目的語」
日本語には、目的語があるの?
5章 日本語の目的語の問題
おぬしもカメレオン!
6章 日本語の形容詞の問題
活用か環境か
7章 カメレオン発見テスト
んだってテスト・のはテスト・にへテスト・数字テスト
8章 おわりに
混乱を減らすために
比較認知科学や発達心理学における豊富な研究データをもとに、“Usage-Based Model(用法基盤モデル)”のアプローチから、子どもの言語習得のプロセスを明示する。子どもがどのように言語を習得するのかは、生得的言語モジュールを仮定するのではなく、一般認知能力に支えられた高度な学習によることを実証する認知言語学の最新の研究書。
身近な比喩と類義表現を例に使って認知言語学が学べるわかりやすい入門書。
コピペ、パクツイが蔓延する時代。「同じ」と「違う」の、日本語学的分析。どこまで「類似」でどこから「盗作」?
1908~09年に行われた「一般言語学講義」の第二回目。聴講したリードランジェとパトワの記録ノートを訳出。記号学の成立から言語の共時性へと至る。二人のノートを対応させながら講義内容を見るとより深く理解できる。
いかにして正しく古典を読むかー古典を実証的に解明するためには、そこに記された文字、それが示す言葉、その発音と意味との関係性を明らかにせねばならない。古代における音韻体系の把握から経書テクストの読みの刷新を目指した、戴震・段玉裁・王念孫らによる「古音学」の歴史と方法を精緻に論じる画期的成果。
ソシュール、チョムスキーなど今世紀の言語学者13人を選び、言語をめぐる諸概念が形成される現場、言語認識論の歴史的ドラマを活写する。
言語学者と政治活動家。これまでほとんど関連づけられることのなかったチョムスキーの二つの側面が、2014年来日時の連続講演とインタビューを通して初めて一個の人格として像を結ぶ。浮かびあがってくるのは、言語能力によって与えられた「理性」を人間の本質と捉え、自らの理性の力を用いて徹底的に考え続ける「理性の人」の姿だ。
ソフィア・レクチャーズ 第1講演
言語の構成原理再考
ソフィア・レクチャーズ 第2講演
資本主義的民主制の下で人類は生き残れるか
チョムスキー氏との対話
ノーム・チョムスキーの思想について
編訳者あとがき
岩波現代文庫版編訳者あとがき
参考文献
索引
「幸福」という概念の考察にあたって言語学からの独特の光を当てたり、日・英語の積年の問題に意表を突く発想で切り込んで仕組みを解き明かしたり。ことばに関して思わず「そうだったのか」となる十数編の論考を収めた。
言語学の歴史と現在を総括し、21世紀の言語研究へ向けて新しい基礎を築く言語および言語学の百科全書。