G.レイコフの認知意味論と、R.W.ラネカーの認知文法論を中心に、認知言語学の基本概念と最新理論を分り易く解説。認知言語学の基本的な考え方から最新の理論までカバーしているので、入門書としても、また、最新の理論の解説書としても最適である。
好奇心が旺盛なこと、ほかの人が言ったり、書いたりしていることを鵜呑みにしないこと、筋の通った考え方を貫こうとしていること。じつは、そのすべてがある一つのことに結びついていくのです。自分のあたまで考えるためのヒントが満載。
本巻では、ことばの感性的・身体的側面にかかわる能力、さらにはこの種の能力を含むより包括的な認知能力を基盤とする言語現象を、認知意味論の観点から解説する。メタファー、メトニミー、イメージスキーマ変換、参照点構造、主体化、意味拡張、スキャニングなど、これまでの形式・構造を中心とする言語研究では扱われていない言語現象を広範に取り上げ、体系的に解説する。
現代心理療法界における優れた思索者であり臨床家でもあるド・シェイザーの、その理論と実践が明らかにされる。心理療法において来談者(クライアント)が告げる「言葉」の深層は探る必要がないとする立場(反・ラカン/ソシュール)から、クライアントが語る「問題」とセラピストが引き出す「解決」の物語りの関係を通して新たな言語学を構想する。ユーモアを交えながら、本書の大半に及んで「解決」への具体的かつ詳細なセラピー(会話)を展開、「言葉」のもっている呪術的な力が明らかにされ、われわれを最先端の心理療法の術へと導いてくれる。
読む、書く、聞く、話すーー私たちは何気なくことばを使って意思疎通をしている。古代ギリシャ時代から始まったともいわれる言語学研究は、音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論、応用言語学など、人間の営みにかかわる様々な分野に広がってきた。本書ではそんな言語学という不思議の国に魅せられた3人の英語教育の研究者でもある言語学者たちが自分たちの追い求める「白ウサギ」=不思議を紹介。表現や声の捉え方、世界の捉え方など、普段使っている中にこそ言葉の不思議は潜んでいる。音声から学習、思考にいたるまで、言語学・応用言語学への案内役となる一冊。
はじめに ことばの国のアリス
第1章 発音変化に見る音と綴り字のズレ
第2章 魅力的な声の秘密
第3章 あいまいな日本語の私
第4章 切っても切れないことばと心
第5章 ことばを通して世界を見れば
第6章 オーストリアはオーストリア語?!
第7章 通じる英語と通じない英語
第8章 英語が上手くなるための心得
おわりに オズのことば使い
これまで日本語や外国語の習得研究は、事例を使った「直感」的な研究が多かった。しかし、特定の表現だけで現象を説明しようとすると、視点が偏りがちになる。そこで本書では、「直感」で推論された仮説を、コーパス、テスト、実験などで集めたデータを統計的に解析して「実証」するというアプローチの研究を、詳細な解説を含んで8つ掲載した。
執筆者:王蕾、斉藤信浩、張婧禕、初相娟、早川杏子、毋育新、毛文偉、大和祐子
まえがき
第1章 待遇表現の授業効果の検証
ー対応のあるサンプルの t 検定による検討ー
毋 育新
第2章 初級中国人日本語学習者のテ形習得のメカニズム
ー反復のある分散分析と単純対比による比較ー
初 相娟
第3章 テキストの読み処理過程の解明
ー学習者はどのように日本語のテキストを読むかー
大和 祐子
第4章 反応時間実験パラダイムによるバイリンガルモデルの検証
ー中日バイリンガルを対象にー
早川 杏子
第5章 回帰分析による因果関係の証明
斉藤 信浩
第6章 ブランドネームの知覚モードを介した態度形成のメカニズム
ー質問紙調査へのデータフィッティングの適用ー
王 蕾
第7章 夏目漱石の中・長編小説14篇の文章特性分析
ーテキスト分析のための統計手法ー
毛 文偉
第8章 語彙習得における外国語としての日本語学習者の特性分類
ーIBM SPSS Statistics と R によるクラスタ分析の紹介ー
張 婧禕
索引
編者および著者の紹介
日本ではしばしば「言語学は文科系の学問」と見なされる。言語は人間の本質を担うものであり、それゆえ、近代科学が生まれるはるか以前からその研究は行われてきた。しかし、20世紀最大の言語学者チョムスキーの提唱する生成文法はあくまで近代科学の方法を用いた“自然科学”であり、生成文法を学ぶにはその点の自覚が不可欠である、と著者は言う。生成文法とはどのようなものなのか、そして言語学研究はどこへ向かうのか。言語学入門としてはもちろん、「自然科学とは何か」という問いに向き合う科学論としても興味深い、第一人者による論考集。旧著を大幅に増補・改訂し、新たに付録として黒田成幸氏の論考「数学と生成文法」を収録。
2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」放送!
古文が苦手な人にこそおススメ!
紫式部が1000年前につむぎだした
今なお光り輝く言葉の数々とあらすじのポイントを
世界一わかりやすく解説!
総文字数100万字、登場人物500名余の
壮大で雅やかな世界最古の古典文学が
驚くほどスラスラ理解できる!!
【受験勉強、試験対策にも超役立つ!】
◇本書の特徴◇
1、「齋藤流物語のポイント」で複雑な流れが簡単にわかる!
2、訳文→原文なので、もとの文章の奥深さが味わえる!
3、単語ごとの訳、解説で、日本語の語彙力が高まる!
4、豊富な図版とコラムで、平安ロマンが楽しめる!
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『源氏物語』は、恋愛や権力争い、家族関係、ときにはお金、
そして何より人生をどう生きるかといった、
一つひとつでも十分1冊のテーマになり得ることが
すべて詰め込まれた、奇跡の作品、日本の宝ーー「はじめに」より
わたしたちは言葉や行動をどうやって学んできたのか? ゆらぐアイデンティティを言語で確立するには? 変えたい行動はどうすれば変わるのか?--言葉は感情・行動・思考に大きな影響を与えていて、言葉がなければ感じることも考えることもむずかしい。にもかかわらず、言葉はまるで空気のように生活に浸透していて、言葉を定義するのはもっとむずかしい。
行動分析学、機能的文脈主義、関係フレーム理論、そしてACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)が、この難問に答えを与えてくれる。ありふれた日々の出来事、カウンセリング現場、そして働くことを題材に、謎がいっぱいの「言語」と「行動」をまなぶ。
公認心理師発展科目「学習・言語心理学」準拠、「言語」と「行動」をまなぶ心理学入門講義!
第1章 言語と行動の機能分析
ACT Matrixを使った行動のセルフマネジメント
第2章 関係フレーム理論
スキナーの言語行動の定義
関係フレーム理論
言語的自己概念
文脈的行動科学
関係反応を測定する(IRAPとFAST)
第3章 アクセプタンス&コミットメント・セラピーと関係フレーム理論
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)
関係フレーム理論とACT
第4章 ACTを用いた心理療法と心理教育プログラム
抑うつとACT
不安とACT
ACTを用いた心理教育プログラム(ACT Training)
第5章 ACTと働くということ
働くことの機能
キャリア教育
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