アメリカ史をかつてない大国の歴史として描くだけではなく、世界史の流れのなかで、また地域の視点を加えて論じる。
日本に多大な影響を及ぼし、世界経済を牛耳るアメリカ。そのアメリカを動かしているのは、大統領でもなければ二大政党でもない。ロックフェラー、ヴァンダービルト、モルガン、アスターといった財閥の遺産相続人たちだ。彼らはヨーロッパの財閥ともつながっており、その要請と指示に従ってウォール街のビジネス集団は活動する。ヘッジファンドの大物たちですら実は財閥に使用される投機屋にすぎない。日本、アジアの経済苦境の裏に潜むメカニズムの正体に迫る。
本書では、アメリカと日本の関係を主軸として、いま世界が置かれている状況を分析し、アメリカ経済の危機の本質を明らかにしていく。そして、この日本の危機、世界の危機を回避する、すなわちアメリカの破綻を救うことのできる国は、世界中で日本しかないことを明らかにしたい。
コロニアルからポストコロニアルまで。アメリカ文学史を読み直す。本書は、アメリカ文学とその歴史を学ぶ人たちのために編集された定評ある入門テキスト『アメリカ文学史』の新版である。新大陸の発見から現代の文学史的動向まで、各時代の社会・文化・政治などの流れを背景に小説・詩・散文・劇・批評の各ジャンル別作家、作品の特色をコンパクトに解説する。アメリカ文学/文化を多角的に理解できる一冊。
ポーからパワーズまで、著者自ら訳し、語る、待望の本格的講義。
自由と民主主義の国アメリカにも、消すことのできない歴史上の汚点があった。「人種差別」である。黒人差別は有名だが、それにひけをとらぬ規模と陰湿さで行われたのがユダヤ人差別であった。ユダヤ人はなぜ差別されたのか。そしてそれは、どんな悲劇を伴ったのか。反ユダヤ主義の成り立ちと、果敢に差別と闘った人々の想いを、様々な具体的事件を例に取り上げながら説き起こす。知られざるアメリカの陰の歴史が、いま甦る。
本書は、初心者でも安心して隷書が書けるよう、数多い漢碑や木竹簡の小さな文字を、定評のある編者の手書きによって同一書風で示した画期的な隷書字典。この一冊により、均整で美しい隷書が自在に扱えるようになった。
1900年からの50年間にアメリカがとった外交上の態度を徹底検証した講演集に加え、ソ連「封じ込め政策」の理論的基礎を示し反響を呼んだ論文等を収録。アメリカの戦後世界政策を構想した著者ケナンが、アメリカ外交の伝統における現実感覚の欠如を批判しつつ、そのあるべき姿を提言した外交論の教科書ともいうべき古典。
ジワーッと心にしみるいい話。ジワーッと頭にしみるいい英語。「NHKラジオ英会話」テキストで連載の英文エッセイ。「日本酒と焼き鳥が大好き」というアメリカ人女性ケイ・ヘザリが描くアメリカとニッポン。
暴騰と暴落のメカニズム!FRB議長グリーンスパンの名言を軸に、乱高下する株価の秘密を検証。米国株バブルに警鐘を鳴らし、全米に衝撃を与えた問題作。
ラテンアメリカ地域の歴史を読みやすく概説した入門書。
闘争しなければ生きることの出来ない現代人は、明日のことより今日只今勝つことが不可欠であって、公害に苦しむ人間は「敗者」として葬り去ればよい。「どうせ人間は一度の人生だから、地球が滅びようが後世の人間が苦しもうが、自分にとって関係のないことである」というのが多くの現代人の本音であろう。大体、公害の元凶は大量生産と大量消費にあるのだから、その国の経済が発展することと公害とは不可分の関係にある。故に今日の生存競争の激しい時代は、公害をなくすということは全く不可能であるといわねばならない。
はじめてであう、母と子の詩の絵本。
ベルリンの壁が崩壊し、東西対立の構図が消滅するとともに、アメリカの軍需産業は大統合に向かった。本書は、三〇兆円もの膨大な国防予算を背景に、各企業がますますその経営を合理化していった謎を解き明かす。九九年のNATO軍によるユーゴ空爆などの地域紛争は、従来、民族対立によるものと理解されてきたが、そこに常に介在していたアメリカ製兵器の持つ意味について言及されることはなかった。膨大な資料を分析することによって、政治家、軍との結びつきから、CIA、NASAとの連携まで、アメリカの軍需産業の巨大な姿が浮かび上がってくる。この危険なビジネスが世界情勢を左右する、そのメカニズムとは何なのか。