あのお店の評判のデザートを作ってみたい。数学がスラスラできるようになりたい。その願い、どちらもかなえます。料理をするとき味見をしながら、あれこれ工夫しますね。数学も同じように試行錯誤して解いていきます。できあがった料理も答もあなただけのオリジナル。たとえ結果がマズくても、この過程を楽しむのが料理上手、数学名人になるコツです。料理も数学も愛する著者が贈る、よりすぐりのレシピやパズルをお楽しみください。
本書は、日常診療において治療者が摂食障害という病気を正しく理解するうえでの知識・情報を整理し、現場で役立つ事柄を優先的に紹介、解説している。ことに治療で行き詰まったケースや難治例の入院治療については最先端の知見をふまえつつ、治療のプロセスに沿って詳細に論じられており、実践的手引書として充実したものとなっている。精神科医、心療内科医、臨床心理士、病院看護スタッフ、ソーシャルワーカー、家族をはじめ、「摂食障害者への援助」に関わるすべての人に多くの臨床的知見を提供する専門的な実用書である。
●構造式や添付文書、インタビューフォームに記載された数値から深掘り、すぐに調剤業務に活きる!
本書は、薬剤師が日々の業務のなかで抱くちょっとした疑問やひらめきを“●●説“として取り上げ、その根拠を患者背景や化学構造式、添付文書、インタビューフォームなどのデータから検討し、結論を導き出すという書籍です。例えば、突然、血圧のコントロールがうまくいかなくなった患者に降圧薬が追加処方されていたとします。そのとき、「本当に降圧薬の追加でよいのか?」「他に問題はないのか?」と、頭の中を巡らせる薬剤師は少なくありません。その気づきやひらめきを言語化し「降圧薬の追加で本当によいのか? 説」として深掘りしていきます。その他にも「謎の湿疹は日光と服用薬による副作用かも? 説」や「プラバスタチン服用中なのにクラリスロマイシンはダメじゃない? 説」など、調剤の現場で一度は経験する“あるある“や、時にはハッとするような気づきまで、新たな視点を得られる1冊です。
女性誌の 「東京三ツ星サロン」に認定されたり、情報誌のWebサイトで口コミ1位となったり、とその施術内容と実際の治療効果から、人気となっている女性限定鍼灸サロンCALISTA。「自然治癒力の高いお身体づくり」を目指して、美容だけでなく、身体そのものを健康にしてくれる鍼灸サロンとして幅広い年齢層の女性に支持されている。
本書は、そのCALISTAの院長であるCHIHIRO氏が、患者さんからの「自宅でもツボ療法をやるときはどうすればいいの」といった声がきっかけとなり執筆したもので、「たるみ」や「シワ」といった美容だけでなく「肩こり」、「腰痛」、「寝違え」などの日常遭遇しやすい多くの症状・疾患に対応した内容となっている。
ツボの位置が一目で正確にわかるイラストと、その疾患の原因と症状、注意事項、そして東洋医学に基づいた考え方やツボの名前の由来までが見開きで簡潔に示されている。
学生さんはもちろんのこと、患者さんにもおすすめできる1冊。
○痛くてつらい症状
・首こり・肩こり・膝の痛み・便秘・寝違え 等
○女性の症状
・PMS(月経前症候群)・生理痛・更年期障害・足の冷え・不妊症 等
○美容に役立つ
・薄毛・足のむくみ・目元のたるみ・ダイエット・ほうれい線 等
緩和ケアという森にはさまざまな木(テーマ)が生えている.そんな森に足を踏み入れようとしているあなたに,初心者時代の記憶新しい著者らが記す,<緩和ケアの“超入門書”シリーズ>!!
本巻では消化器症状の緩和ケアをがん/非がん問わず解説.悪心・嘔吐や腹水,消化管閉塞への対応を知り,食欲不振,便秘など「“食べる”から“出す”まで」にまつわる諸問題に対して患者と家族に寄り添い,支えるための一冊.
【書評】
本書を手に取って最初に,「ようこそ 緩和ケアの森」の表紙デザインに興味を惹かれます.そして,「がん・非がん患者の消化器症状を診る」と聞いて,消化器症状は患者にとってとてもつらい症状ですので,「すぐになんとか対処しなければいけない」と頭に浮かんだ看護師の皆さまも多いのではないでしょうか.そんな悩みを抱えることの多い消化器症状を診る際に助けとなるのがこの1 冊です.本書を読み終えたとき,消化器症状についてわかっているようで,今さら先輩にも聞けない,そんな悩みを解決してくれるのが本書だと確信しました.
本書は,消化器症状の病態生理について詳しく説明されています.読んでいると今まで何となくわかった気でいた自分が恥ずかしくなりました.「これは勉強になる!」とどんどんページをめくって没頭して読んでしまいました.治療に加えて,ケアの大切さも述べられており,看護師にはたいへん有難い内容です.初心者の心得からレベルアップの心得までが記載されており,本書を読み終えた私は,消化器症状についてどのような対応でもできそうな気がしてきました.ぜひ,多職種で読み合わせていただきたい内容です.
先日,病棟でも下痢が持続する患者さんのアセスメントを考えるときに本書を用いました.ポイントが整理されていて,さらに病態生理についてもわかりやすくまとめられており,スタッフみんながとても勉強になり,患者さんによりよいケアを提供することができました.何となく理解していた薬剤についても,いま一度,理解を深めるきっかけとなりました.
さらに本書は,がんだけに限らず非がん患者の場合も述べられているので,アセスメントの視野が非常に広がります.
ぜひ,本書を手元において,日々の学習のみならず,看護実践に役立ていただきたいと思います.
がん看護29巻4号(2024年7-8月号)より転載
評者●岡山幸子(宝塚市立病院看護部/緩和ケア認定看護師)
自然観察は、いつでもどこでも誰にでもできる趣味!特別な道具や知識がなくても、手軽に自然観察の楽しさが味わえる入門書。
噛めない、飲み込めない、手指に麻痺がある、目や耳が不自由、寝たきり、痴呆症などのお年寄り…そんなお年寄りの食事づくりと食事介助のノウハウを学びながら楽しめる、ユニークなシルバー献立集。
摂食障害の発症については,ストレスなどの心理的要因によるものとする見方が長らく定説とされてきたが,具体的にどのようなメカニズムで摂食障害を引き起こすのだろうか? 引き起こすとすればそのエビデンスはなにか?
長年にわたって臨床心理士として医療機関で摂食障害とかかわってきた著者は,そうした疑問を背景に,発症の経過や契機,性格傾向,体重と症状との関連などについて事実にもとづいて検討し,それぞれ得られた結果を専門学会や論文で発表してきたが,本書はそうした一連の報告内容を整理したものである。
著者の経験をもとに提示される臨床的事実と,エビデンスから導き出される具体的な治療アプローチや精神病理についての考察は,摂食障害を理解し,かかわっていく上で貴重な知見として読み継がれていくだろう。
第1部 摂食障害の代表例,神経性無食欲症(AN)の臨床的事実
本書における摂食障害の診断基準
神経性無食欲症(AN)の典型例
事実1 発症経過
事実2 発症契機
事実3 発症前の性格傾向
事実4 男子例
事実5 低体重,低栄養状態が心身にもたらす深刻な弊害
事実6 経過中にみられる「せわしさ」,過活動
事実7 体重が回復すると症状は改善する
事実8 体重はスムーズに増えるわけではない
事実9 体重が回復していく過程で発現する過食行動
第2部 神経性無食欲症(AN)の臨床的事実を踏まえて
1 臨床的事実としての発症経過,発症契機,発症前の性格傾向が意味するもの
2 エビデンスにもとづく治療的アプローチ
3 痩せ願望以外の動機によって発症する摂食障害
4 古典とされるANの古い報告例も痩せ願望だったのか?
5 古典例や痩せ願望以外による摂食障害ーーそしてANに共通するもの
6 ANは心理的ストレスなど心理的環境要因が原因なのか?
7 従来指摘されてきた精神病理をどうみるか
8 エビデンス的事項のまとめ
★現場のあるある支援困難事例を20ケース取り上げ、必要となるスキルやケアの展開方法などが先輩看護師等との対話形式で優しく解説★
◎「先輩との対話」で「現場の困った」を解決する!◎
訪問看護の現場では、日々マニュアルだけでは対応しきれない複雑な状況に直面します。療養者・家族の思い、地域性、制度の壁、家庭環境…。医療知識はもちろん、コミュニケーション力や柔軟な発想力、そして人間としての優しさが試される瞬間の連続です。
本書『訪問看護困難事例解決ガイド』は、そんな現場の悩みを先輩看護師との対話を通して紐解き、実践的な解決の糸口を見つける一冊です。「こんなときどうすればいい?」という素朴な疑問から始まり、経験豊かな先輩のアドバイスで状況を整理し、具体的な対応策を導き出すプロセスを体験できます。
◎20の実践事例で学ぶ4つの視点と具体的アプローチ◎
本書は、「意思決定」「健康課題」「家族」「環境」という4つの視点から、訪問看護でよく遭遇する「20の困難事例」を厳選して収載。各事例では、現場のリアルな声をもとに、先輩看護師との対話形式でアセスメントの着眼点や対応のポイントを丁寧に解説しています。
まるでベテラン看護師と一緒に事例検討をしているような親しみやすさで、読み進めるうちに自然と実践的な思考力が身につきます。単なる知識の習得を超え、自らの経験と重ね合わせながら考える力を育み、明日からの訪問看護に自信をもって臨める実践書です。
【主な目次】
第1章 総論:困難事例解決ガイド:先輩看護師との対話のコツ
第2章 各論:対話からわかる困難事例への意思決定支援
第3章 各論:対話からわかる困難事例への健康課題支援
第4章 各論:対話からわかる困難事例への家族支援
第5章 各論:対話からわかる困難事例への環境支援
全面カラーで患者イラストや漢方薬の特徴を図で掲載!わかりやすい漢方薬の解説に症例を提示することで,どのような患者さんに処方できるかがイメージしやすく,選べるようにまとめた.「食欲不振・嘔吐・下痢・便秘」などに使える漢方薬を解説しているため,内科・消化器領域だけではなく,外科やがん・緩和領域でも使える1冊である.
ひとりになりたい時、のんびりしたい時、みんな忘れたい時……いつもの電車がいつもとは違う場所へ、連れて行ってくれます。 電車に乗ってひとり、気ままな旅に出てみませんか。思わず乗ってみたくなる不思議な電車、会ってみたい変な電車。 電車って、こんなにおもしろかったんだ。ひとりの旅って楽しい。うんと電車が好きになる!
好評巻『jmedmook62 日常診療でここまでできる!診断につながる病歴聴取』が書籍化!
◉病歴聴取のワザと工夫をわかりやすく紹介するというコンセプトはそのまま,改訂を経てより洗練された内容にパワーアップ。A5判のコンパクトサイズとなり,これまで以上に臨床で活用しやすい書籍となりました。
◉第2章の主訴別各論には,意識消失・咳嗽・関節痛をはじめとした10項目を新たに設け,内容がさらに充実。各項目末のリアルな症例紹介も大幅追加しています。
◉そもそも病歴をどのようにとり,語られた病歴をどのように活かすか…経験豊富な達人たちの心がけ・診断を導く思考を余すことなく言語化した,臨床医必携の一冊です。
第1章 診断につながる病歴聴取
A 患者と話す前に
1 病歴の重要性
2 病歴を聞く前の準備
3 問診票についてー問診票・バイタルサインからわかる情報
4 患者が一言目を話す前にわかること
B 定番の質問をより詳しく
1 O:いつから始まりましたか?
2 P:増悪因子/寛解因子ーどうしたら悪く/楽になりますか?
3 Q:表現するとどのような感じですか?
4 R:他にどのような症状がありましたか?どこか別の場所も痛みますか?
5 S:程度はどれくらいですか?どのような状況で起こりましたか?
6 T:どれくらい続きますか?悪くなっていますか?
7 繰り返す疾患ーこういうことは初めてですか?
C ルーチンの質問では何がヒントになるか?
1 既往歴
2 生活歴・家族歴
3 薬剤歴
4 旅行・曝露・動物など
D 疾患が浮かばないとき
1 Nature:何系の疾患?-病歴から予測する
2 Site:内臓?内臓外?-臓器別の特徴
3 よくわからない症状,あまり聞いたことのない症状
4 メンタル系の疾患?と思うとき
E 病歴を診断に使うために整理する
1 主訴はなにか?外せる病歴,外せない病歴
2 病歴をまとめてstoryをつくる
第2章 主訴別の問診をとるべきポイント
1 発熱ー感染症か非感染症かを見きわめるポイント
2 食欲低下ー器質的疾患かどうか
3 胸痛ー心疾患
4 息苦しい
5 倦怠感
6 体重減少
7 悪心・嘔吐ー消化器症状かそれ以外か?
8 腹痛
9 頭痛
10 ふらつき
11 浮腫
12 意識消失
13 腰背部痛
14 しびれ
15 動悸
16 咳嗽・痰・血痰
17 排尿障害
18 立ち上がれない
19 意識が悪い
20 関節が痛い
21 リンパ節が腫れている
パートナーとの愛を育む足道法。一人より二人。身体も愛も癒される、カップルのためのLove Therapy。
高等動物に踏み込み大きく発展した分子脳科学は,個別的な研究にとどまらず,分子,細胞,神経回路,脳のシステムという多次元的視点に基づいた機能理解を目指す地平に到達した.現代の脳科学の最前線を総合的に,かつ平易に解説した.
PART I 体を動かす
1 神経筋接合部のシナプス伝達
2 脊髄の運動神経とALS
3 大脳運動野の運動制御
4 大脳基底核の運動制御,パーキンソン病
5 小脳の運動制御
PART II 外界の情報を捉える
6 視覚系、大脳感覚野,認知
7 嗅覚系
8 体性感覚、痛覚
PART III 記憶と学習
9 海馬・大脳皮質と認知記憶
10 扁桃体と情動記憶
11 線条体、小脳と運動記憶
12 記憶障害(アルツハイマー病、脳虚血)
PART IV 体の調節
13 自律神経系,不安
14 概日リズム,時計遺伝子,睡眠
15 食欲、肥満
PART V 統合,情動,気分
16 統合失調症
17 気分障害(うつ、双極性障害)
18 自閉症
19 薬物依存
PART VI 発達
20 脳の形成
21 神経細胞の分化
22 神経回路網とシナプスの形成
23 脳発達の臨界期