元19の岡平健治を擁する3人組による4枚目のシングル。アップ・テンポのパンキッシュなスタイルで勢いよく演奏。とはいえ、カップリング曲を含めて、音楽的な遊びを随所に盛り込むアレンジが従来より増加傾向。バンドならではの面白さも体現されている。
カラヤンのこの曲の初録音盤である。経験豊かな充実した独唱陣を揃え、オーケストラにはBPOを配し、満を持して録音しただけあって、彫りの深いカラヤン会心の演奏となっている。粒揃いの独唱陣の中では、とくにバルツァのドンナ・エルヴィラが印象に残る。
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。