グローバル金融危機以降の日系縫製企業による中国からバングラデシュへの国際的な移転をジェンダーの視点から分析することを通じて、日系縫製企業の国際移転の特徴と課題を明らかにする。
今日の日本農業は、兼業農家・兼業農業を除いては論ずることができず、農業構造とその再編を問題にする場合にも、まったく同然である。今日のわが国農業問題、農業構造問題、その再編問題は、兼業農家・兼業農業問題にいわば収斂されているといっても、あえて過言ではない。兼業化の著しい深化のなかで、その兼業農業をいかに適正に再編し、農業構造をどのように合理的に再構成するかが、今日問われている焦眉の課題といっていいであろう。本書はこういった課題を、個別および共同の実態調査とそれにもとづく共同研究によって、理論的、およびとくに実証的に研究・解明しようと試みたものである。
ヘーゲルの経済学の構想を彼の『法の哲学』において(またその他の諸著作において)、あらたに解釈する試みである。ヘーゲルが経済理論に通じていること、そしてそれを自分の構想の定式化に組み入れていることが示される。こうして、一面では理論的な諸関連が今までよりもはるかに詳細に浮き彫りにされ、他面ではヘーゲル独自の構想があらたに解明されもするのである。
入会については現在にいたるも、多くの民法学者や法律実務家が素朴な知識や理解を持っているにとどまっている。本書は判決はもとより裁判過程ならびに実態調査・研究の積み重ねによって達した成果の全容である。民法・法社会学はもとより、歴史学・経済史学・林政史学・法制史学を総合して研究を行ない、入会の複雑な権利関係とその歴史的・社会的な規定性と法の存在を明らかにして独自の入会の法社会学の領域を築いた。
「フクシマ」でなく、‘Fukushima’でもない、福島をみる。一部帰還困難区域を除き避難指示が解除された、「帰町/避難先定住」段階におけるリアルな「いま」を描く。
19世紀初頭から20世紀初頭に至るロシア農業とロシア農民運動を農民経済の変化を軸に検討し長期的変化・発展過程を描写。「ゼムストヴォ統計」を多用し100年に亘る長期的動態を解明。
初期草稿(1853〜4年)の最終原稿との主要な相違箇所の註記とミルの時代、生涯、著述など、訳者が『自伝』の理解に最小限度必要と考えた事項をまとめた評註とを付したものである。
戦後日本は、なぜこれほど「開発的なもの」に依存する社会となったのか。佐久間ダムを事例に、開発主義を支えた心性やレジームの形成過程を、復興期ナショナリズムから「村の日常」、記録映画までを横断しながら描き出す。
子育て支援策の最先進国、フランスの家族手当制度の歴史的展開過程。19世紀後半の萌芽期から、シラク政権下の20世紀末までを対象に、労働・生活諸条件を巡る労使の社会的対抗関係や財源調達のあり方を考察した、今日的問題を見据えた歴史研究。
舞台「御茶ノ水ロック -THE LIVE STAGE-」の千穐楽公演を映像化!
<収録内容>
DISC1/本編
DISC2/メイキング(分数未定)
※収録内容は変更となる場合がございます。
本書は、1987年から1998年までの十二年間に発表してきた通商問題・統制経済に関する論文を集めたものである。