患者の全体像を理解し治療にあたるためには、操作的診断基準だけではなく、力動的に診ることが求められる。本書は、日々の臨床実践を重ねた精神科医である著者が、“効果的な”精神科面接を行うために必要な力動的精神医学の視点を概説する。精神療法に関心をもっている、あるいは、その研修を始めたばかりの心理学部学生や大学院生、臨床研修医、精神科専門医を目指す人たちはもちろんのこと、経験を積んだ医師・研究者にとっても大いに役立つ一冊。
セクシュアル・マイノリティとは、同性愛、両性愛、性同一性障害など、典型的なセクシュアリティとは異なるセクシュアリティのあり方を示す人々のことをいう。セクシュアリティのありようが少数派であるがゆえに、偏見にさらされ、生きづらさを抱えることも多いため、セクシュアル・マイノリティの人たちの心理的支援へのニーズは、顕在化しにくいが多大にある。人口の数%程度を占めるといわれる彼・彼女らに、臨床の場においてもそうとは知らずに出会う可能性、もしくは出会っている可能性は大きい。多様なセクシュアリティを示す人々を理解し、受け止め、支えるための1冊。
尿失禁・便失禁の治療とケア。実践的アプローチを集大成!
ひとつのことばが「女の問題」を超え、女と男のかかわりを、文化の作用を表してゆく。アメリカ人ジャーナリストが性差別を表す日本語に見た、日本語の中の女と、内なる日本文化。美人、ブス、姦しい、女子大生、お嬢様、奥さん、水子、お袋、男女雇用機会均等法、女流、OL、処女、未亡人、ナイスミディなど80頃目を収録。
実際の家族療法の流れに沿って構成された本書には、初回面接の要点から、ジェノグラムとロールシャッハテストを駆使した家族アセスメントの方法、各種精神疾患や問題行動に対する援助の実際、さらには家族ライフサイクルやジェンダーに関わる視点や、自らの面接の失敗例に至るまで、著者が日頃から心がけている家族援助のポイントとその詳細が解き明かされている。海外の最新理論に精通しながら精神分析的な家族力動をも視野にいれて、15年にわたる臨床経験の中で練り上げられた論考は、家族療法の初心者はもちろんのこと、個人療法中心の治療者にとっても得るところが大きい。
アメリカ最高のロックンロール・バンドとして、数多くのアルバムをモンスター・ヒットへと導いたR.E.M.。ロック界のオピニオン・リーダーとして、彼らが発する真摯なメッセージは鈍く現代を浮かび上がらせている。本書はそんな彼らの発言集で、現代最も知性に溢れたポップ・ミュージックをクリエイトし続けるR.E.M.の真情を浮き彫りにした、全ロック・ファン必携の書。
トランスジェンダーからバイセクシュアルまで。性のゆらぎと実状を見る。
看護診断の世界的なリーダー、ゴードン博士の書き下ろし単行本。世界中で使われているゴードンの「機能的健康パターン」。「機能的健康パターン」は、個人を、家族を、そして地域社会をアセスメントし、診断するホリスティックな枠組みを提供します。NANDAの1998年採用新看護診断収載。
言語と性はどこへ向かうのか?近代=国民国家を超えて、ポスト近代=グローバリゼーションの時代へ。
第9版は専門職看護の大いに発展してきている診断用語が収めてある。開発過程にある看護診断や、診断カテゴリーに関する新しい研究に結び付いた看護診断などが入っており、学生やナースのクリティカルシンキングや診断上の判断を促進する点が特色。