まだ東ドイツ/社会主義が現役だった頃の録音。「レーニン」といった題名では、どうしてもそのことを考えざるをえない。暗い熱情と、哀しいまでに奔出するエネルギー。耳を被いたくなる苦しい響き。モーツァルトのテーマも、重い鎖のように聴こえる。
アニメ・ソングやJ-POPを手がける前口渉をサウンド・クリエイターに迎えたサウンドトラック。劇中で使用されている楽曲35曲に加え、エンディング・テーマ曲を収録。作品を彩る、繊細かつ大胆なアプローチの名曲で構成している。
二十世紀とともに誕生し二十世紀とともに今消えゆこうとしている、或る家族の物語である。この家族は二つの世界戦争によって別離を強いられ、結局、「家族への夢」を絶たれてしまう。歴史に翻奔されるこの「分断家族」を支えたのは手紙であった。始まりは1902年。「憧れの日本」にやってきたアイルランド貴族の軍人、アーサー・ハート=シノットは、桃花の下に佇む下町育ちの大和撫子鈴木まさを見初め、ピーチ・ブロッサムとあだ名する。二人は間もなく所帯を構えるものの、大英帝国の武官たるアーサーは香港、ビルマ等での勤務を、そして遂には第一次世界大戦西部戦線への従軍を強いられる。アーサーは激戦地においてすら、三日にあげずまさへの激しい愛を、日本語の手紙に綴り続ける。1918年、西部戦線ソンムの戦場でアーサーは両足を失う。移動もままならないアーサーは断腸の思いで日本への帰化の夢を諦め、不自由な生活の必要から、まさとは別の女と結婚する。アーサー・ハート=シノットと鈴木まさの「家族への夢」は一発の砲弾によって絶たれたのである。-柳行李から偶然見つかったアーサーの千の手紙。押し花の添えられた、変体仮名の見事な日本語で綴られた千の手紙が、日本人になりたかった男と大和撫子の悲しい恋を、そして「世界戦争の世紀」とともに生きた分断家族の悲劇を証言する。積年の取材による感動のノンフィクション。
淫靡なるカルテ集。サディズム、マゾヒズム、フェティシズム、精神医学者が遭遇した19世紀色情倒錯者たち、111の症例。
ベルリン・フィルが初めて手がけた映画音楽。『ディープ・ブルー』は海を舞台にしたドキュメンタリーで、スコアは『ガンジー』『遠い夜明け』などを手がけたジョージ・フェントン。指揮も本人による。
患者急変を最短で見抜くための実践アセスメントスキルを網羅した1冊。実践からしか学び得ない臨床知を、150点以上の写真でリアル・ビジュアルに展開。看護学生やビギナー、観察力をより磨きたい看護師に最適の書。
臨床で遭遇する急変事例への対応をやさしくレクチャー。楽しく読めて急変対応スキルが身に付きます。
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。今回の各論は、神経科学とリハビリテーション、棘皮動物の発生、昆虫の変態と擬態、流域を軸とした生態学・環境保全、ルネサンスと古典文学、“私”の哲学、国学の死生観、アメリカ合衆国の運動律、マーケティングとインターネット、過疎地域の活性化。それぞれの専門家が、それぞれの「新生」-「生命」が「あらたまる」ことーをわかりやすく語る。
急性発症したアナフィラキシーショックでは、紅斑が遅発性のことも。初回リハビリ後の「少し疲れた」「息苦しい」は、重篤な疾患を疑う。随伴症状を伴う突然の背部痛は、緊急性が高いと判断。症状を訴えられない患者の場合は、オーバートリアージを恐れない。など30の事例から学ぶ実践へのヒント。
MEMOスペースにポイントを書きこめる。チェックリストで達成度を確認。ここまでできれば合格!の150ポイント。
形態異常という問題の解決や、形態異常の研究から見えてきた新知見を紹介。6編のコラムは飼育現場からの問題提起やこぼれ話となっている。
119の現場のギモンから。こんなとき、どうすれば…?悩み・迷いをスッキリ解決!