環境問題に対して、メディアの果たす役割は極めて大きいにもかかわらず、その実態について整理・分析した研究は少ない。本書は、そのような状況に鑑み、環境問題とメディアの関係について、様々な角度から検討を加える。
多様な存在を認めあい、誰も排除されない「共生社会」はいかにして実現されるか。「共生社会」をめぐる現状・考え方を紹介し、「共生社会学」の礎を築くハンドブック。
社会学界の最前線で活躍している若手研究者による論文集。都市社会学、地域社会学、沖縄研究、移民研究、地域福祉、障害研究、宗教社会学、生活史調査などの専門家が、社会の現状分析を試みる。
わたしたちは、多様な生物のはたらき、生命のつながりで維持されている生態系から多くの恵みを得ています。その生物多様性が人間の活動によって失われつつあり、SDGs(持続可能な開発目標)においても保全が目標のひとつになっています。生物多様性に富む日本の自然をさぐりながら、その大切さと現状を伝えます。
[第1章]身近な生きものに何がおこっている?!…「めだかの学校」はどこにある?/赤とんぼを見たのはいつの日か?/林や草原からチョウや花が消えた!/潮干狩りの海から消えたハマグリ 他 [第2章]日本の自然に見る生物多様性…生物多様性に富む日本(位置や気候など/地形や地質など/身近な自然、里山)/生物多様性とは何だろう?/生物多様性からのめぐみ(基盤サービスと調整サービス/供給サービス/文化的サービス) 他 [第3章]生物多様性をとりもどそう…国際間で取りくむ生物多様性/生物多様性と持続可能な開発目標(SDGs) 他
脈々と連なる遺伝子の川を縦糸に、多様に枝分かれした生き物たちの関わり合いを横糸に、実験室とフィールドワークの出会いが織りなす知のタペストリー。動物学・植物学・生物物理学など、対象も手法も異なる多彩な研究の結びつきから浮かび上がってくる生物界の全体像を鮮やかに描き出す。
昆虫をくらべて楽しく知ろう
知られざる昆虫の世界へようこそ!
昆虫には昆虫の種類だけそれぞれの個性がある。
大きいもの、つよいもの,おしゃれなものなど多種多様。
『昆虫はすごい』で大ヒットした丸山宗利先生が、
くらべてみれば一目瞭然の、個性が光る昆虫たちの世界を紹介。
その世界は人間よりもすごかった…
コウチュウ,アリ,チョウなど合計200 種以上が登場!
新種発見にまつわるコラムも満載!
遺伝子・種・生態系の三部構成で生物多様性を解説した教科書。〔内容〕遺伝的多様性の成因と測り方/遺伝的多様性の保全と機能/種の創出機構/種多様性の維持機構とパターン/種の多様性と生態系の機能/生態系の構造/生態系多様性の意味
「外来生物法」が施行され、外国産緑化植物の取扱いについて検討が進んでいる。近年、緑化植物として導入した外来種が急増し、在来植物を駆逐し景観まで変えてしまう例などが多数報告されているが、こうした問題を克服し、生物多様性豊かな緑化を実現するためにはどうしたらよいのか。本書は、これらの課題に長年取り組み、成果を出しつつある日本緑化工学会気鋭の執筆陣が、その理論と実践事例をまとめた総合的なハンドブックである。
グローバリゼーションの逆進化ともいえる内向き現象が各国・各地域が顕在化してきた。あらためて〈際〉を問うことが求められているのではないだろうか。
はじめに
第1章 シンガポールの政治的安定と統治制度ー立法・行政評議会改革を中心にー
第2章 イギリス委任統治下のパレスチナにおけるスカウト運動
第3章 五輪招致行動の「際」にみる様相ー戦前の日伯スポーツ交流が1964 年東京五輪招致決定に与えた影響ー
第4章 教育の国際標準化に伴う各国の際立ちーPISA の受容をめぐるドイツとわが国の対応ー
第5章 情報デザイン教育におけるオンライン教材開発ーウェブデザインを題材としてー
第6章 日本における「孝」の諸相ー仮名文学の「孝」を中心にー
第7章 中国の人名用漢字についてー日本人名のデータとの比較を通してー
第8章 十二神祇神楽の伝承過程における2つの「段階」-定着的段階と生成的段階ー
第9章 コア技術展開型複合事業企業の国際戦略ーオムロンの事例ー
ネズミ類研究の最前線ーー多様性や進化研究のモデル動物として注目されるアカネズミをはじめ,琉球列島のケナガネズミやトゲネズミ,人間とのかかわりが深いハツカネズミ,ネズミ類が媒介する人獣共通感染症など,気鋭の研究者たちが多様で興味深い研究内容を紹介する.
はじめに(本川雅治)
序 章 日本のネズミ(本川雅治)
I 進化
第1章 日本のネズミの起源(佐藤 淳)
第2章 日本のネズミ化石(西岡佑一郎)
第3章 アカネズミの形態変異(新宅勇太)
第4章 アカネズミの集団史と進化(友澤森彦)
II 生態・生活史
第5章 アカネズミの採餌行動(島田卓哉)
第6章 アカネズミの社会行動(坂本信介)
第7章 実験動物としてのアカネズミ(越本知大)
第8章 琉球列島のネズミ類(城ヶ原貴通)
III ヒトとネズミ
第9章 ハツカネズミの歴史(鈴木 仁)
第10章 ネズミ類が媒介する感染症(新井 智)
終 章 これからのネズミ研究(本川雅治)
★この書籍の小売店頭価格は、2,300円+税です。
世界遺産はどのようにして決まるのか? 世界遺産条約採択から50年、日本の条約批准から30年を節目に、ユネスコ第8代事務局長として世界遺産政策を牽引してきた松浦晃一郎氏をはじめ、日本の自然遺産、文化遺産登録に深く関わってきた4人が、それぞれの立場から世界遺産の現在とこれまで、そしてこれからを論じた一冊。世界遺産をめぐる日本と世界の動きにさまざまなかたちで関わってきたメンバーによる貴重な証言には、初めて語られる内容も多く、世界遺産ファンには必読の書。
目次
世界遺産条約50年の歩み
松浦晃一郎
日本の文化遺産の30年──世界の潮流の中で
暫定一覧表の改訂を中心に
西村幸夫
日本の自然遺産2022年
岩槻邦男
世界遺産と「日本の文化論」
五十嵐敬喜
座談会 日本の世界遺産の歴史と未来像 文化の多様性と日本の役割
松浦晃一郎・岩槻邦男・五十嵐敬喜・西村幸夫
世界遺産関連年表/用語解説
藤岡麻理子
『生物多様性と生態系なしに日本文化は語れない』
これまで自然環境保全と生物多様性の維持は、自然環境に恵まれた農山漁村や周辺地域に任され、
都市は農山漁村が生み出す生態系サービスの恩恵を受けて豊かな経済と社会を維持してきた。
しかし現在、農山漁村は過疎化や高齢化、地域社会の衰退がみられるようになり、
都市は緑地の公共空間不足や市街地の衰退等の問題を抱え、各々の役割分担は限界に達している。
このような状況は、もはや農山漁村だけ、都市だけ、で解決していくことは不可能で、
地域を超えて互いの問題を連動して解決していかなければならなくなってきている。
そこで、このような問題を解決するための新たな概念
「生物多様性+文化多様性=生物文化多様性(Biocultural diversity)」
という、自然と文化の融合を基本とした環境の捉え方を解説し、
この概念をもとに、地域社会の組織づくりやしくみの構築など、
地域の資源を活かして地域再生や地域創生を効果的に行う方法を、マンガを交えて紹介する。
【目 次】
第1章 生物文化多様性って何だろう
第2章 生態系と生物文化多様性
第3章 生物文化多様性と現代社会ー生態系と文化の相互作用
第4章 農村と生物文化多様性
第5章 都市と生物文化多様性
第6章 都市生態系と生物文化多様性ー都市と生態系の融合
第7章 自然保護地域と生物文化多様性
第8章 観光・交流と生物文化多様性
第9章 生物文化多様性を活かす政策
第10章 新しい自然観の提案ー生物文化多様性の可能性
聞いてもらって、人は元気になる。
迷惑な存在と自分を責める、子どもをほめるのが苦手、「ありのままでいい」と言われても困る、相模原事件のあと外出がこわい、人の価値は生産性で測っていい?
障がいをもたない人、もつ人関係なく寄せられた47の質問に、障がい当事者ピアカウンセラーの母娘が答えます。だれもが生きやすい社会をめざしたい人に贈る、ココロの練習帳。
なぜ出前講座「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けよう!を開催するようになったのか。そこで出会う様々な子どもたちと性のありかた・性の多様性について話をしながら考える。
ダイバーシティは、解決すべき「問題」ではなく、活かすべき「強み」。長年にわたり組織のダイバーシティ推進を支援してきた著者が伝える、ダイバーシティの本質的な意義とその重要性。