アスペルガー症候群の夫婦が、歯に衣着せずに教えてくれるー清潔や外見の初歩的なことから、男女交際、恋愛、セックス、避妊、感染症、性犯罪まで、自らの経験から実用的なアドバイスが満載。映画『モーツァルトとクジラ』の原作者が贈る「性と恋愛」のバイブル。
長女、祝・思春期卒業?そして次女、突入!三女、時間の問題…。子育てマンガ家、大いに悩む!むきあう、かわす、見守る…心にしみこむ15のエッセイ。
親になるのはむつかしい。マタニティのあなたが、幼児と暮らすあなたが、身につけたら、一生もの。診療歴40年からみえてきた親子関係をつなぐ「3つの要素」。
第一章 たまり場
一 喫茶店で
二 たまり場をつくった
三 たまり場で起こったこと
四 子どもの発達とたまり場
五 居場所とは
六 私にとってのたまり場
第二章 治療としての旅
一 断酒会巡り
二 ドクター・ショッピング
三 ひとり旅
四 パソコン通信
五 サバイバル・キャンプ
六 こころの中での旅
七 巡礼
八 出会いと別れ
第三章 引き継ぐということ
一 入院の理由
二 怒りの理由
三 緊張の理由
四 いかに引き継ぐか
五 ミルトン・エリクソンの心理療法
六 ものごとのプラスに光を当てる
第四章 ベテランという「落とし穴」
一 私の経験
二 自分の身の丈
三 山の上の火
四 ルーキーの力
五 「理想」「完全」という落とし穴
六 眼差しがつくるもの
七 すりきれないために
第五章 支える人たちの疲労
一 ある教師の悩み
二 登校刺激
三 専門家の役割
四 よもやま話
五 風邪はどのようにして治るのか
六 こころの風邪
七 見守る
第六章 生かされて生きる
一 言葉にすることーー言語化
二 内観療法
三 森田療法
四 祈?、お払い
五 気持ちがわかる
六 生かされる自分と生きる自分
七 再び、言語化について
第七章 柔らかな枠
一 ベスレム王立病院青年期ユニット
二 ヒルエンド青年期ユニット
三 硬い枠
四 イギリスの地域での実践
五 NAYPCASの役割について
六 知る・決める
七 柔らかな枠
第八章 おわりに
一 イギリス再訪
二 悩む
参考文献
あとがき
青木省三・人と作品(編集部)
●発達過程にある子どもの精神科臨床はとにかく難しい。とりわけ強迫という症状は,それがあまりに広汎にわたるゆえに,臨床場面における個別対応も相対的な理論化も困難である。本書には様々なアプローチによるナマの臨床が記載され,読者はそれらを俯瞰することで子どもの強迫の全体像を描くことができる。
■解説
強迫性障害は発達障害と違って病態とその症状の中心は成人期の病像である。したがって,児童思春期の強迫性障害を論じるさいには,まず成人期の強迫神経症の精神病理学を極め,その上で強迫性障害における最近の神経病理学的所見を適正なバラ ンスをもって記述することが重要であると考えられる。一方,生物学的精神医学では症状の客観的把握と脳科学的所見が記述される。このさい観察所見の科学性を保証するのが診断基準である。そうであれば両アプローチの適正なバラ ンスとは診断基準を軸に機能を記述することとなる。それはある時には社会的機能であり,ある時には神経生理学的機能である。こう したことが理解された上で,なぜ,児童期や思春期早期に発症したかという環境因的な考察が展開される。これが従来の成書の構成とすれば,本書ではあらたに2つの視点が導入さ れている。1つは発達論であり,もう一つは強迫スペク トラムという捉え方である。本書を通読していただけば,本書が他に類を見ないよう な独自性で貫かれていることがわかると思われ,多くの読者に,広い視点で児童思春期の各病態を読み解く手掛りとして役立たせていただけるのではないだろうか。(「序文」より)
●目次
序文
第1部 子どもの発達の中にみられる強迫
第2部 子どもの強迫症状の臨床的特徴ー強迫性障害を中心に
第3部 強迫症状とその周辺
第4部 強迫性障害とは
第1章 強迫性障害の歴史と診断ーー強迫神経症と強迫性障害・診断基準
第2章 強迫性障害の疫学一成人と子ども
第3章 強迫性障害の心理的成因一精神分析的な見方
第4章 強迫性障害の生物的背景
第5章 強迫性障害の生理学と画像診断
第6章 強迫性障害の心理検査
第7章 強迫スペクトラムとは?
第5部 強迫症状に対する治療と対応
第1章 強迫的な子どもたちとの外来面接
第2章 行動療法(認知行動療法)
第3章 薬物療法
第4章 親への対応
第5章 学校への対応
第6部 児童思春期の強迫の臨床
第1章 子どもの強迫性障害と強迫症状
第2章 広汎性発達障害と強迫
第3章 注意欠陥多動性障害ーーこだわりと衝動
第4章 チックーー反復衝動性と強迫
第5章 神経症性習癖
第6章 子どもの気分障害ーー不安と強迫
第7章 子どもの統合失調症
第8章 摂食障害一体重へのこだわりと強迫
第9章 醜形恐怖と強迫ーー身体へのこだわり
第10章 心気と強迫
第11章 離人症と強迫
第7部 強迫と現代文化ーーこれから育っていく子どもたちのために
あとがき
人名索引/事項索引
「急に勉強する気になったみたい!」「素直に話しをする子になった」「子どもにイライラしなくなった」-1000組の親子を導いたコーチング・メソッド。
コラージュ療法は、雑誌やパンフレットから気に入った写真、絵、文字などを切り抜き、台紙に貼っていくコラージュを用いた心理療法。本書は著者の十数年間に亘る研究と臨床体験をまとめたものであり、コラージュ療法の起源や理論的背景と、幼児期から学童期、青年期まで広い年齢層をカバーした基礎研究のデータを網羅している。コラージュ療法実践の事例も収録。医療、教育、福祉領域で幅広く心理臨床の仕事に携わる方に。
序文
はじめに
第I部コラージュ療法の概説
第1章 コラージュ表現の発展と特徴
第1節 コラージュとは
第2節 美術史におけるコラージュの変遷
第3節 諸外国におけるコラージュ療法の歴史
第4節 日本におけるコラージュ療法の成立と発展
第5節 コラージュ療法の実際
第2章 コラージュ療法と箱庭療法
第1節 箱庭療法との関係
第2節 コラージュ療法と箱庭療法の類似点と相違点
第3節 コラージュ療法の特徴
第4節 コラージュ療法の治療的意味
第3章 日本におけるコラージュ療法の研究
第1節 コラージュ療法の基礎的研究
第2節 コラージュ療法の事例研究
第II部 基礎編 コラージュ療法の発達的研究
基礎的研究の意義と背景
第4章 乳幼児のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(印象評定分析)
第5章 児童期のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(自己像の内容分析)
第4節 基礎編IV(印象評定分析)
第6章 思春期のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(印象評定分析)
全体要約
まとめと課題
第III部 コラージュ表現の臨床的研究
第7章 非行傾向生徒に対するグループ・コラージュの試み
第1節 はじめに
第2節 事例の背景
第3節 事例の概要
第4節 治療過程
第5節 考察
第6節 おわりに
第8章 重度心身障害者へのコラージュ療法の試み
第1節 はじめに
第2節 方法
第3節 事例の概要
第4節 心理療法過程
第5節 考察
第6節 おわりに
あとがき
文献
資料
「食べる・食べない」の問題ではない。「定常体重療法」の発案者が初めて語る、食べることを強要しない治し方
代表的な拒食症と過食症は、どちらも食を拒む病いだが、「拒食」が不安を内包するのに対し、「過食」は怒りや不安を相手にぶつけて暴力的になる傾向の違いがある。また、思春期に発症する食への異常行動は、実は乳幼児期に起因する場合もあり、ミルクの「イヤイヤ」や離乳食から始まる偏食を遡って見ていく。本書は「病は治せる」との観点より摂食障害の患者・家族に寄り添いつつ治療の経過と結果から「定常体重療法」をQ&A形式で紹介。
いま手をうっても、効果が現れるのは、何十年後。何も対策をとらないまま悠長に構えている時間はない。人口減少を食い止めるための方策として、子どもを産み、育てやすい環境づくりの1つのあり方を提案する。
「子育てが嫌」「子どもを叱ってばかりいる」「いじめにあったら」「子どもが学校に行かない」「親の思いが通じない」…誕生から思春期までの子育ての悩みや不安に、臨床心理学の第一人者・河合隼雄がやさしく答える。もう細かいことで悩まなくてもいいと、こころがホッと楽になる一冊。
治療による妊孕性の消失が予想されるがん患者(40歳未満で治療を開始したがん患者)において「妊孕性温存が勧められるか」、「どのような方法があるか」、「がん治療の遅延は許容されるか」、「治療後いつから妊娠可能となるか」などの観点から妊孕性温存に関するCQを策定。婦人科、乳腺、泌尿器、造血器、小児、骨軟部、脳、消化器の8つの領域に分けて解説している。がん診療、生殖補助医療に携わる医療スタッフ必読の一冊。
とだえることのなく生徒が押しかける保健室。恋愛、性の相談、拒食、リストカット、神経性頻尿など…。いまこのように心を病む生徒が増えているのはなぜか-?日々、生徒たちの心とからだに向き合う養護教諭たちの保健室からの実践報告。
磯部くんが死んだ。
エスカレーターで女性の下着をのぞきこみ、警備員に見つかり逃げた拍子に転げ落ちたらしい。
階段下から見える一瞬のパンチラのロマンを共有する男子高校生2人の青春ストーリー「磯部くんのパンツ」(モーニング新人賞受賞)他奥山ケニチ珠玉の短編読み切り集!
大学生の光上は、家庭教師先の教え子・朗人の兄、亨一朗のことが気になっていた。
彼はとても無愛想で、長い会話もしてくれない。
ある日、亨一朗から人とのつきあい方も恋愛もよくわからないと聞き、コミュ力を
上げるための練習相手になることを提案するが、なぜか彼に突然キスされてしまい……!?
各ライフステージにおける生理的機能や栄養状態の特徴,スポーツ,特殊環境それぞれに応じた栄養ケア・マネジメント,ならびにその基礎となる食事摂取基準の考え方・科学的根拠を総合的にわかりやすく解説したテキスト.豊富な図表やコラム,脇組の基本用語解説,国家試験頻出キーワードなどの工夫により学習しやすい構成になっている.「管理栄養士国家試験出題基準(2019年改定)」,「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に対応.
【主要目次】
第1章 栄養ケア・マネジメント
A 栄養ケア・マネジメントの概念
B 栄養アセスメント
C 栄養ケア計画の実施,モニタリング
D 栄養ケアの評価,フィードバック
第2章 食事摂取基準の基礎的理解
A 食事摂取基準の意義
B 食事摂取基準の基礎的理解
C 食事摂取基準活用の基礎理論
D エネルギー・栄養素別必要量
第3章 成長・発達,加齢/ライフサイクル
A 概念
B ライフサイクルチェーンの栄養とDOHaD
C 胎生期と出生後の成長・発達
D 加齢,老化とエンド・オブ・ライフ
E ライフステージにおける食生活の状況と健康・栄養の課題
第4章 妊娠期,授乳期
妊娠期
A 妊娠
B 産褥
C 栄養アセスメントと栄養ケア
D 栄養と病態・疾患
E 栄養ケアのあり方
授乳期
A 授乳女性の生理的特徴
B 栄養アセスメント
C 授乳期の栄養と病態・疾患
D 栄養ケアのあり方
第5章 新生児期,乳児期
A 新生児,乳児の生理的特徴
B 栄養アセスメントと栄養ケア
C 授乳期の栄養補給法
D 乳児期の食事摂取基準
第6章 幼児期
A 幼児の成長
B 幼児の発達
C 栄養状態の変化
D 栄養アセスメント
E 栄養と病態・疾患・生活習慣
F 栄養ケアのあり方
第7章 学童期,思春期
A 学童期,思春期の生理的特徴
B 成長期の栄養アセスメントと栄養ケア
C 学童期,思春期の食事摂取基準と学校給食
第8章 成人期
A 成人期の身体的および社会的特性
B 成人期の食事摂取基準の特徴
C 栄養と疾患,病態
D 栄養アセスメント
E 栄養およびその他の生活習慣のケアのあり方
第9章 高齢期
A 高齢期の特徴
B 高齢者の生理的特徴
C 高齢者の精神的変化
D 高齢期の栄養アセスメント
E 高齢者の疾患と栄養ケア
F 身体的特徴に配慮した栄養ケア
G 介護予防・合併症予防のための栄養ケア
第10章 運動・スポーツと栄養
A 運動時の生理的特徴とエネルギー代謝
B 運動と栄養ケア
第11章 環境と栄養
A 環境変化に対する生体の応答とホメオスタシス
B ストレス応答と栄養
C 特殊環境と栄養
参考資料
参考図書
練習問題回答
索引
生と性の“いのちの教育”のために・・
たかが「性の相談」と片付けてはいけません。相談を受ける側は、子どもたちに対して常に一人の人格ある人間として認めるとともに、人間的な温かい気持ちで接してほしいものです。
本書は、全体を思春期、青年期の2部構成とし、それぞれの段階における心理的・社会的な発達課題やそれに対応した問題、さらには心理臨床的支援について、現代的な幅広い視点から解説した教科書である。心身ともに成長著しいこの時期に出会う社会との関わりの重要性を、時代と社会の変遷を踏まえて紹介し、各段階に特徴的な問題や病理について事例を交えて詳しく解説する。また、心理療法における問題点や留意点にも言及している。