ー日本の近代医学の歴史には、多くの人々の血が通っているー
幕末から明治にかけて、幕藩体制から西洋流の近代国家へと生まれ変わろうとしていた日本は、医学の分野でも西洋近代医学の受容と定着に力を注いだ。
本書では、シッドール、ボードウィン、松本順、ミュラー、九鬼隆一など、日本の医学の発展に貢献した人々の足跡を通じて、近代化が加速していく中で日本の近代医学がいかなる道のりを歩んだのか、当事者たちの日記、書簡、体験談などの資料をもとに描き出していく。
日本の医学の黎明期を知るうえで格好の一書。
[目次]
はじめに
序章 オランダ通詞の医術から蘭学へ
第一章 開港から戊辰戦争終結まで
第一話 蘭方医たちに描かれた幕末長崎
第二話 戊辰戦争と領事たち
第三話 パリの奥医師たち
第四話 新興国プロシャとその外交
第二章 明治改元から廃藩前夜まで
第五話 ウィリスと医学校兼大病院
第六話 セメンズと大学東校
第七話 再来日したボードウィン
第八話 エミューユ・マッセとオ・シモンズ
第三章 廃藩から明治改暦まで
第九話 軍医寮創設と松本順の登用
第十話 ミュラーおよびホフマンの東京参着
第十一語 九鬼隆一の文部省
第十二話 相良知安の禁錮と司法省
第四章 文部省医務課から内務省衛生局へ
第十三話 海外派遣医学留学生とその総引き揚げ
第十四話 東台営繕(東京医学校の上野移転計画)
第十五話 長崎医学校の興廃
終章 ドイツ医学の採用からその定着まで
おわりに
引用参考文献
なぜ原発周辺の活断層は見過ごされてきたのか。今後は誰が、どうやって活断層の危険性を評価すべきか。原発建設における審査体制の不備や科学の誤用を厳しく指摘してきた著者が、原子力規制委員会でのこれまでの議論を紹介しつつ、問題点を検証する。科学の限界も考慮し、これからいかに判断すべきなのかを考える。
ヒップホップが語る「リアル」とは何か。移民の血を継ぐアメリカのラップ、生きるために移民を強いられたアフリカやアジアのラップ、非移民者の言葉である日本のラップ。国境を超えて五大陸に伝播し再生産されてきたラップが描く世界の「断層」を熱く追う。
フランクフルト学派の名著。亡命先のアメリカで書かれた。西欧文明の根本的自己批判として名高い。“啓蒙”の光と闇を理論的軸にオデュッセイア論・サド論で具体的に神話の寓意や道徳の根拠を検証。米国大衆文化や反ユダヤ主義批判によって近代の傷口を暴き現代の課題を示す。
「わかりやすい文章で日本の古代史がすんなり入ってくる。なんとなく疑問に思っていたことがすっきりし、一気読みでした」〔読者カードより〕など、好評を得た単行本がついに文庫化! 境内の由緒書きよりもさらに遡った“真の神社の起源”を知りたい。著者は断層、火山、鉱物などに注目。たとえば諏訪大社上社前宮が中央構造線、糸静構造線の交点に位置する事実。聖地誕生の謎は地中にあり! 神話も手掛かりに、真摯な取材と豊かな知見で解き明かした“答え”がこの1冊に。『聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史』を改題。
熊本、鳥取、福島沖──なぜ、大地震が頻発するのか? 地震の連鎖は「活動期」に入ったからなのか? 日本列島に走る活断層の数はなんと2000以上、次の地震を引き起こす「火種」は今もどこかでくすぶりつづけている──。活断層とは何か? 直下型地震はどうして起きるのか? 今知りたい疑問に答えます。
熊本、鳥取、福島沖──なぜ、大地震が頻発するのか?
活断層の動きが活発化する「地震の活動期」に入ったのか?
日本列島に走る活断層の数は2000以上。
活断層とは何か? 直下型地震はどうして起きるのか?
今知りたい疑問に答えます。
地震とは、地殻内にたまった歪みが断層を通じて一瞬のうちに解放される現象です。日本列島には、確認されているだけで2000以上の活断層が存在し、互いに複雑に影響しあっています。ひとたび地震が起きれば、その歪みが別の活断層へと伝播し、新たな地震へと連鎖する構造になっているのです。今もどこかで次の地震を引き起こす「火種」はくすぶりつづけている──これが私たちが住む日本列島なのです。次の地震はいつ、どこで起きるのか? 活断層と直下型地震のメカニズムと最新の研究成果を豊富な図と写真でわかりやすく解説します。
これからも容赦なく大地震は起こり続けます。建物は強くできても、地震を制御できるわけではありません。過密化した都市直下での内陸地震は、まだ阪神・淡路大震災以降経験していません。今後想定もしていない被害がもたらされる可能性があります。私の行ってきた活断層研究が地震の予測や防災・減災にすぐに役立つとは考えていませんが、地学現象のひとつとしての活断層を理解していただくことが、防災・減災にも遠回しに繋がるのではないかと考えています。(あとがきより)
プロローグ 熊本地震
第1章 日本を襲う2種類の地震
第2章 地震と断層
第3章 活断層はどこまで解明されたか
第4章 内陸地震を予測する
第5章 内陸地震のハザード評価
第6章 平成28年熊本地震はどのような地震だったのか
第7章 地震は連鎖する──活断層地震の「火種」とは
第8章 直下型地震に備える
ハンセン病回復者で短歌と絵をよくする著者が、絵画制作者の視点でとらえた明石海人の短歌世界。高名な評論家にもない視点と高く評価された初版から6年、深化した思索により書き改められた増補版。
素人の発想
絶詠歌ーダブル・イメージとふるさと
明石海人の歌・「診断」
『白描』の「第二部 翳」-心の表現・共感覚と存在証明
『白描』「第二部 翳」"軌跡"銀の月夜茸と他
『白描』の「第二部 翳」の"天"よりー隠された病気と時代への思い
『白描』「第二部 翳」"軌跡"海蠍・月夜茸・他ー明石海人と存在理由への思い
『白描』「第二部 翳」"軌跡"コロンブスと引力と空ー光への恐れと長島愛生園、絶対隔離
『白描』「第二部 翳」"軌跡"魚貝の夢・落葉の声・合図ー創作と未来への夢
「翳」リズムとふるさと ふうてんくる追記とポエジー短歌・詩・他
探したポエジー短歌とは 時代
アーチストとしての明石海人 色のイメージ("斜面"と"翳"から)
海人の「翳」"軌跡"の歌とダリのダブル・イメージ
ふるさと 追記
一区切りの一端
明石海人と背景、社会など略年表の一端
理解のための海人の詩、随筆と若干の説明
阪神・淡路大震災の原因となった「活断層」とはいったい何か、地震とどんな関係があるのか、またどのように危険なのか。正確にわかりやすく解説。
森も建物もない活火山の素肌、よみがえる壮絶な火山活動。圧倒的迫力の3D地図を公開。特集・地形が教えてくれる、これからも起こる大災害。
今日を生きる言葉。日ごとに新しく御言葉に出会い、生きるための力を与えられる珠玉の言葉。
ポケットマニュアルのように簡潔。見開き、箇条書き。超音波診断装置の運動器疾患に対する診断と治療における有用性について、超音波解剖を提示したうえで、優れた画質の描出法と得られた画質の解釈、目標とする部位へのブロック針の刺入などについて、分かりやすい懇切丁寧な説明や図・写真を用いて示してある。
ここに集められた「愛を知る人」をめぐる断想59篇は、自らもひそやかな愛に生きた社会学者ジンメル(1858-1918)の手になるものである。晩年の厳しく澄んだ思念の結晶である「日々の断想」166篇とともに、ジンメルの思想の特色をなす「試み」「断想」的性格の魅力が十二分に発揮された哲学断想集。
教科書&問題集で学んだことをこの1冊でガッチリ固める!!横断総まとめ本。全科目横断編で科目横断の共通事項、類似事項を一気に整理!総まとめ編で科目別に最重要事項を一気に確認!複雑な内容もフルカラーで瞬時に整理!こだわりのレイアウト!図解も満載!暗記がみるみる進む、最強の1冊!
鎌倉女子大学の理事長・学長である著者が、折々に触れ、学生やその家族、教職員に発信してきた、教育・文化・文学・宗教・政治・社会等への考えをまとた随筆集。著者の世界観・人生観を表わす好著。
本当の青春とは/懐かしいシルスマリア/授業中に学ばなかったこと/「さようなら」ということ/食を通して文化が見える/和顔愛語/東京オリンピック・パラリンピックの開催/新しい年の始まり/菩提樹/70年に一度の開花/子どもの遊び/食はめぐる/科学へのあこがれ/天才もまた努力によって/「仰げば尊し」のこと/夏休みの感想文/図書館「武藤光朗文庫」の開設/横澤彪さんのこと/呉清さんの指 尚先生の言葉 そして新しい年/学園主・松本紀子先生の米寿をお祝いする会/「個性尊重」という言葉の錯覚/「道理の感覚」を育てる教育/IQも大事だが、CQ、PQは、もっと大事/「子曰く、…」/ハーバード大学白熱教室/インターネットによる授業配信に向けて/産学連携プログラムから見えてくる学問の可能性/女子と文化/女子大学/ある卒業生の修養日誌/学校と家庭が力を寄せ合って/『沈黙』について/卒業生に贈る言葉/アシタ仙人の涙/空海と密教美術展/自浄其意/沖縄旅行のひとこま/ベトナム訪問記/東南アジアへの教育支援/誇りを忘れつつある日本人/思い当たること/総選挙を前にして思うこと/点は自ら助くる者を助く/いざ、もう一度/震災の体験の中から/秋入学へ移行したいなら幼稚園から/一様化と多様化の間で/ある個人的な見解/憲法89条と私学助成金の問題/格言に二種あり
断層沿いに道はでき近くにたいてい温泉がある。のんびり景色をながめながら大地の不思議にふれる。近畿圏28ヵ所の活断層を案内。
地震を起こす活断層の正体を明らかにするためには、地道な地表調査から最新の地下探査まで、さまざまなアプローチが必要です。本書の前半では、その「調べ方」について、専門家じゃなくても分かるように、なるべくやさしく解説します。いつか来る地震災害にどのように向き合うか、後半ではその「つきあい方」について、地域住民の取り組みを紹介しつつ考えます。活断層を理解しようとする努力が続けられていることと、多くの人々が災害に備え助け合う意識を育てていることを読者に伝えたい、それが本書のテーマです。